いよいよ今年も残すところ1週間を切り残すところ5日となりました。お仕事をされている方は今日からお休みという方も多いでしょうか。年末年始は積み上げたゲームをたっぷりこなす良い機会、積み上げたゲームをこなすもよし、鬼プレイでランクやレベル上げをやるもよし!今年の大作や注目ゲームの総括などは多くの情報サイトやメディアでたくさん見られますので、今回は当サイトならではの個性的だった今年のゲームの注目作良作をまとめて見ました。
1作目は今年の9月にiPhoneでリリースされた「Bear on a Wire」(※リンクはitunesが開きます)が登場です。曲乗りが得意な熊がバイクで大ジャンプをキメながらサーカスから逃げる!電線の上を走りながら!普通に逃げようよ……。今年モバイルゲームを席捲したiPhoneですが、本作は操作等も所謂iPhone的な物で遊んで良し、友達や家族に話の小ネタとして、そして大作ゲームに疲れた時の気分転換に!ライトなゲームとして活躍してくれる事間違い無しです。あ、あと素晴らしく可愛いので女の子も喜ぶかも。
もう一枚目の絵から色々おかしい様子が滲み出ていますが、お次はブラウザで手軽に楽しめるゴースト系のアクションゲーム「Time Donkey」が登場です。去年あたりから新しいジャンルとして台頭してきたプレイゴーストを利用したゲームですが、大作からインディー系のタイトルまで様々な作品での活用が見られる要素となりました。
また本作は昨年あたりから急成長してきた本格的なブラウザゲームでもあり、結構遊べる無料版と安価な有料版が用意されたライトゲームのひな形とも言えそうなリリース体系が見られる近年のカジュアルゲームの象徴的なタイトルだと言えそうです。
さて、次は可愛い子特集にも登場したカオスなミニゲームを集めたタイトル「Squeeballs Party」です。コミカルな洋ゲーにはFat PrincessやFairytale Fights等に見られるような可愛さとグロ表現を組み合わせたテイストのタイトルがよく見られますが、これもその類のタイトルの一つです。
本作は南の島で製造される生きたボールのオモチャであるキャラクターたちの出荷前の品質テストと銘打って、潰したりスライスしたり、ミンチにしたり炒めたり……果ては大砲で撃ち出してラケットで打ち返してみたりと残虐行為の限りを尽くす内容となっています。絵に描いたようなアメリカンなヒャッハー!な陽気さとSqueeball達のおびえ具合が相まってなんとも言えない不思議なテイストを醸し出しています。昨今大作ゲームにおいて語られる機会の多い海外ゲームと日本ゲームの”差”と言うのは、意外とこの辺りに流れる血の違いが根深いような気がしないでもありません。
今も尚コンシューマー用FPSの傑作としてファンから愛されている「ゴールデンアイ 007」を世に送り出したMartin Hollis氏、現在はイギリスにZoonamiというインディペンデントなデベロッパを立ち上げて、所謂ヨーロッパ的なタイトルの開発を進めています。「Bonsai Barber」はそんなZoonamiから今年の8月にWiiでリリースされたタイトルで、可愛らしい野菜達の散髪をしてあげるという平和なゲームです。
近年多く見られるエピックでコンセプタブルで、そして物語的な”体験”に重きを置く大作達とは対極にあるゲームタイトルと言え、エデュケーションやクリエイティブの育みといった側面が強く感じられるのも本作の特徴と言えそうです。また当サイトのおもしろネタとしても取り上げた盆栽コンテストと銘打ったクリエイティブの応募なども受け付けており、Martin Hollis氏のゲーミングに対する暖かいスタンスが見え隠れする運営やゲームデザインも非常に興味深い所です。
数ある今年のゲームの中でも最もイノベーティブなタイトルとして他の追従を許さない「Scribblenauts」は間違い無くゲームの歴史を語る上でも外すことの出来ない重要な作品になったと言えるのではないでしょうか。開発を行った5th Cellは本作のジャンルを”Wordplay”と呼んでおり、言葉でアイテムを召還し、その特性を活かしてステージをクリアするという非常に珍しいタイプのゲームとして新しい地平を切り開く事に成功しました。
また、ビジネス的にも見るべき点が多く、インディペンデントな開発体制と少ない予算、個性的なコンセプトメイク、そして1年3ヶ月という短い開発期間の中で魅力的なキャラクターを活かしたブランディングを進めつつ、他に類のないゲームプレイの訴求もプロモーションの中で進めながら、メジャー作品達と比べても遜色のないセールスを達成したことはインディータイトルの大きな成功例として注目に値する点だと言えます。
当サイトではお馴染みのソフィちゃんが鬼可愛い「Lucidity」、PCとXbox 360でリリースされた本作は所謂ルーカスアーツ的な寓話テイストに溢れた良作パズルゲームです。ゲーム内容はレミングス的なパズルとなっており、1000円程度で入手できる安価なタイトルとしてはボリューム感もたっぷりなコストパフォーマンスの良いタイトルです。
しかし本作の最も重要なポイントはルーカスアーツの血統が新しいIPで世に送り出された事にあると考えます。現在ではスターウォーズゲームやレゴシリーズのパブリッシャーとしてのポジションが強く印象づけられているルーカスアーツですが、Monkey IslandシリーズやZak Mckracken、マニアックマンション、Grim Fandangoと言った珠玉のアドベンチャーメーカーとして黄金期を築いた頃のテイストが本作には色濃く表れており、今後の同スタジオの展開に大きな期待が持てる重要な一作と言えるのではないでしょうか。
こちらも当サイトではお馴染みのポイント&クリックゲーム「Machinarium」、学生時代の卒業制作として開発された「Samorost」で一躍Flashゲームの第一人者となったチェコのアーティストJakub Dvorsky氏の最新作となる本作はこれまでの所謂ポイント&クリックゲームとは一線を画した大きな意味でのゲーム性と物語性を同居させた素晴らしい作品として完成しました。
3D全盛の昨今のゲームタイトルとは対極に位置する2Dゲームの極北とも言える作品ですが、アーティスティックなクリエイティブを越えられない同様のタイトルが多く見られる中、本作ではチェコらしい緻密なアートワークと、ユニークなUIを用いたストーリーテリングの技法やドラマとしてのストーリーの組み込み、そしてある意味アート的な部分を妨げる要素にもなりかねないゲーム性の融合が素晴らしいレベルで実現されています。
やはり当サイトとしてはどうしても外すことの出来ない「ラビッツ・ゴー・ホーム」、近年ではミニゲーム集としてリリースされてきたレイマンシリーズからのスピンアウトとして、初めてラビッツ達が主役に躍り出て、キャラクター色の強いコミカルなアクションゲームとしてリリースされました。また本作ではラビッツのカスタマイズを中心に”作る事”の楽しさや、それを元にしたコミュニケーションの側面も大きく強化された作品となっています。
近年映像だけに留まらないゲームの表現力が大きく進化した事から、ゲームの中で生き生きとした躍動感に溢れるキャラクター性を高いレベルで実現するタイトルが多く見受けられるようになりましたが、ラビッツ・ゴー・ホームもまたそういった成功を収めているタイトルだと言えます。Wiiリモコンの内部が再現されているパートなどは、インタラクティブとキャラクターの関係性が非常にダイレクトな物として作られており、ここで見られるラビッツの意志を持った生き物感が、ゲームプレイ時の没入感を大きくベースアップさせる事に成功しています。
さて如何でしたでしょうか。今年世間を賑わせたトリプルAタイトルたちとは全く違うエリアで活躍したタイトルが多い今回の選定でしたが、グラフィックや技術の進化と想像力の相関性や、近年ますます多様化する市場の中で”ゲームとは何か?”といった定義に関わる問題、そしてゲーム周辺ビジネスの潮流の変化など様々な要素がこれらのゲームの中にも見え隠れしていると感じます。大作ゲームのニュースに併せて来年もこういったタイトルにもスポットを当てて様々なタイトルをご紹介して行きたいと思います。
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