先日、Treyarchの最新作「Call of Duty: Black Ops」のプレビューイベントがCall of Dutyのコミュニティ向けに行われました。このイベントではTreyarchの開発者も参加したディナーも行われ、コミュニティの参加者達はその夜ホテルで一泊する事となりました。
このホテルで前述のプレビューイベントは別に、これまで当サイトで数回にわたってお届けしてきた暗号サイトGKNOVA6が新しい局面を迎えます。今回お届けする内容は未だ海外のコミュニティでも解析が進められている所ですが、GKNOVA6はとうとうネットを越え、現実世界での新展開を見せ始める事になってしまいました。
なお、前回存在が明らかになった”GK”と言う名の組織はこれまでの内容を考えると表向きの体裁としては企業である可能性が高い事から、これ以降”GK社”と記述する事とします。
さらにこれまでの経緯については以下のリストにまとまっていますので、興味が有る方は是非ご確認を。
前述のCall of Duty: Black Opsのプレビューイベントを終えたコミュニティグループ達はTreyarchとのディナーの後、ホテルへ戻ったのが深夜11時前。ホテルのロビーとエレベーターの前付近でそれぞれのグループが会話をしていた所、メンバーの一人がエレベーター近くの椅子に風変わりな眼鏡を掛けた一人のスーツの紳士が何かを読みながら座っているのを見つけました。
さらにこのメンバーは紳士の脇に”GK社”のロゴが入ったアタッシュケースが置かれている事に気付きます。下の写真は実際にこれが起こった現場のホテルの物で、写真中央にその紳士が座っていたそうです。
事態の異常さに気がついたメンバーはこの紳士に話掛けます。その会話は以下のような内容。
メンバー:「あなたが持っているそのスーツケースは面白いですね」
紳士:「君が例の”男”か?」
メンバー:「え、いや僕は知らないよ」
* 紳士がメンバーの手にカバンを渡す。
紳士:「これはもう君の問題だ。私は行かなくてはならない」
* 紳士はロビーを走って横切りホテルを出て通りに消えていった。
この紳士と話したメンバーはこの瞬間を、あまりの出来事の非現実さにアドレナリンが巡る感覚と何が起こっているのか理解しきれない状況だったと表現しています。残りのメンバー達も含め、何が起こったのかを理解した彼らは早速ホテルの部屋でこのスーツケースの中を確認する事にしました。
スーツケースからはこれまでの暗号解読に登場した書類やCall of Duty: Black Opsの背景に関わりの深そうな本やパンフレットなど様々な物が発見され、その内容物のリストは次の様になっています。
- 付箋のようなメモ
- 米国政府発行の核兵器による人体への影響が記されたブックレット
- 45口径の薬莢
- プリペイド携帯と充電器
- INSIDE THE COMPANY: CIA DIARYのペーパーバック
- INSIDE THE COMPANY: CIA DIARYに挟まれた1ドル札
- 数字による暗号が書かれた紙の輪
- Dragon ladyの文字が書かれた検査表タグ
- 印刷されたE-mailの内容が2枚
- 核の被害から身を守る為の古いパンフレット
- Googleグループに登場した関係者達と思われる名前が記載されたリスト
- 暗号らしき物が彫り込まれた鉛筆
- ガムの中にしまわれたマイクロカセット
- 3つのバインダーに納められた書類が27枚
発見された主な内容物の写真を以下に掲載します。
以上の様な内容物が見つかった訳ですが、メンバー達はまずプリペイド携帯を調べ、その中から以下の様な2枚の画像が発見されました。※画像は横に2枚繋げてあります。
さらにこの内容物を調べている最中の午後11時1分、スーツケースに入っていた電話にXoと言う名の人物からテキストメッセージが届きます。これに対しメンバー達が返信、以下の様なやり取りが交わされました。
From: Xo ; 午後11時1分
– テキスト無しのメッセージFrom: Xo ; 午後11時2分
– 誰だ?From: Xo ; 午後11時7分
– 君はどうやってGioの携帯電話を手に入れた?From: メンバー ; 午後11時11分
– 電話を渡されましたFrom: Xo ; 午後11時13分
– 誰がそれを君に渡したんだFrom: Xo ; 午後11時18分
– 聞け、私はちょうどトラブルに巻き込まれていて話す事が出来ない。uboatは今どこだ。From: メンバー ; 午後11時20分
– 彼は荷物を渡して逃げたよ。From: Xo ; 午後11時27分
– 気を付けろ、GK社にそのスーツケースを見つからないように。この会話記録が見つかる可能性がある。
このメッセージのやりとりからホテルに座っていた人物がuboatと言う名であった事、前回その存在が明らかになったGK社がこのスーツケースを差がしている事が明らかになりました。さらにこの後1時間30分程してXoから電話が入ります。その電話でのやり取りは以下。
深夜1時52分、Xoから電話連絡
メンバー:「やぁ」
Xo:「どうやってGioの携帯電話を手に入れた?」
メンバー:「手渡されたんだ」
Xo:「渡したのは誰だ」
メンバー:「UBoatだよ」
Xo:「何色の携帯電話だ?白か」
メンバー:「いや、黒い電話だね」
Xo:「もう話せない、行かなくては」
* Xoが電話を切る
電話での連絡が終わったメンバー達は荷物の中にあったマイクロカセットを再生する為にプレイヤーを購入し、これを再生した所、盗聴記録の様な物とビープ音や何らかのうねりが録音されていた事が判りました。前半部分の音声は次のようになっています。
マイクロカセットのサイズは30分、メンバー達は今までの暗号解読で見られたようなイメージなどが埋め込まれていないかPCに取り込み分析を行ったものの、非常にノイズが多く困難な様子で今も調査が続けられています。さらにテープの前半に聞かれた会話の内容は2つのパートに分かれており、1つめは部下らしき男と上官らしき男の会話で次の様な内容になっています。
■ 会話記録その1
部下らしき男(以下:部下):「よし、録音は問題無い、彼が来たら話す」
* 電話呼び出し音
部下:「2010年3月15日」
* 電話呼び出し音
上官らしき男(以下:上官):「やぁ元気かね」
部下:「よい午後です、サー」
上官:「君は暫くの間私たちに起こっている長年の問題について知っているね?」
部下:「リークの件についてでしょうか」
上官:「そうだ。私は残った委員に話し、このリークを四方に散開させると同時に情報の拡散を弱める事を決めたよ。これで一石二鳥という物だ」
部下:「それは良い知らせです。どのような計画で?」
上官:「我々は歴史の裏で行われた陰謀などを調べている研究家共を利用するつもりだ。彼らをリークの情報発信元を突き止めるために利用する。我々はいかにもな謎を並べ立て、彼らにそれを探し出させ、いずれリーク犯にたどり着くだろう」
部下:「なるほど、手が込んでいますが良いアイデアと思われます」
上官:「我々がこれを終えれば、誰もNova文書を手に入れる事は出来ないだろう」
* 何らかのフィードバック音
上官:「どうした」
上官:「どうも技術的な問題があるようです、後ほど改めてよろしいでしょうか」
まず非常に興味深いのは部下らしき男が発言した2010年3月15日の日付でしょうか。Call of Duty: Black Opsは冷戦が描かれる事になっていますが、Treyarchは綿密な歴史の検証を経た上でフィクションを作成すると話しています。暗号サイトの内容自体がかなり荒唐無稽な内容になっていますが、現代との関わりもあるのでしょうか……。
さらに上官が話している内容は暗号解析の3回目から登場したGoogleグループに見られるこれまでの流れなどと一致する様にも思えます。情報をリークしている犯人を追っていると考えると、この上官らしき人物はGK社の要人とも考えられます。彼は部下から”サー”と呼ばれており、これはGK社のまた違った側面を表しているようにも感じられます。
また、この会話記録は荷物の中に入っていた2枚のメールに関係していると思われます。メールではGK社の情報リークについてどう犯人を見つけるか検討しているやりとりが記されており、ネットを使ってリーク犯を見つけるという会話記録に見られたアイデアについて書かれています。
2つ目のパートにはさらに深刻な事態が録音されていました……。内容は次の様になっています。
■ 会話記録その2
* 何か騒がしい音、誰かが悲鳴を上げる。
男1:「時間はあるんだジョン、俺達が知りたい事さえ喋れば楽になるぞ」
ジョン:「誰が喋るか!」
* 男1がジョンを激しく殴る様な音
男1:「本当に逃げられるとでも思ったのか、俺達が誰だか分かってるだろう」
ジョン:「ばらしてやるよ、それで全部終わりだ」
男1:「ノーだジョン、終わるのはお前だよ」
* 銃声が2回
男2:「てめえ畜生!一体なんだこりゃ!?これじゃ誰がジョンに連絡したか判らねえじゃねえか!」
男1:「もう尻尾は掴んだよ、奴はじき見つかる」
前述のパート1の内容から推察するとこのパート2の凄惨な出来事はつい先日起こった出来事と思われます。さらにこのジョンと呼ばれた人物が射殺されたと思われる際に2発の銃弾が発射されている事が録音内容から明らかですが、今回発見されたGK社のスーツケースに納められていた45口径の薬莢も2つで、恐らくここで使用した物と考えられます。
さらにこのジョンという人物はGoogleグループに登場しており、ユーザー名がJohn、そして本名がGiovanniである事明らかになっており、該当スレッドではジョンが”彼ら”に捕まったと会話している内容が記されています。
さらにこの投稿内容と荷物の中身、掛かってきた電話の内容などから整理すると、このGoogleグループに登場するXXがメモに見られるUBであり、かつコミュニティメンバー達にケースを手渡したUBoatである事、そしてXOがAceの名で、携帯電話でやりとりをした人物で、スーツケースに入っていた電話がGiovanniの物であるはずだった事が推察されます。
残ったスーツケースに見られた暗号等の解読などは現在進められている途中ですが、27枚にも及ぶ大量の書類も発見されています。全ての文書は解読コミュニティのページに高解像度で公開されています。
その書類の内容は全体的に催眠に関する事、さらに心理学、科学、生物学の戦争への利用に関する内容が多く占められており、その内容はCIAがかつて1950年代から60年代末にかけて行っていたとされる洗脳実験”MKウルトラ計画“に酷似している物となっています。
このMKウルトラ計画では人間のマインドコントロールに関する実験と称し、化学・生物兵器や放射性物質も研究対象となっており、多くのCIA職員や軍人、精神病患者などにLSDを投与する人体実験をおこなっていた事が明らかになっています。
以上、暗号の解読までは及びませんでしたが、GK社による6度目のNova計画”GKNOVA6″はとうとうネットを軽く越えリアルな現実世界のイベントとなってしまいました。まだまだこの先は長いものとなりそうですが、一体TreyarchはCall of Duty: Black Opsで何を成し遂げようとしているのか……。
本日か明日には今回行われたプレビューイベント(本来はこちらがメインイベントだった)Call of Duty: Black Opsの新情報が登場する予定となっています。今後このNova計画が本編にどう絡んでくるのか、その動向を今後も追っていきたいと思います。続報をお楽しみに!
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