人気シリーズ最新作「オリオリワールド」レビュー、ゲームプレイの楽しさと気持ちよさを突き詰めたスケボーファンタジー

2022年2月7日 11:55 by okome
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「OlliOlli World」

Roll7が開発を手がける人気横スクロールスケートボードアクションシリーズ最新作として、2021年4月にアナウンスされ、アートスタイルを一新した3D/2.5D化が話題となった「オリオリワールド」(OlliOlli World)ですが、いよいよ明日迎える2022年2月8日の世界ローンチに先立ち、Private DivisionよりPC製品版相当のレビュービルドを提供いただき、一足先に注目作をプレイすることができました。

という事で、今回は従来のシリーズとは一線を画する架空のスケボーファンタジー世界を描く最新作「オリオリワールド」のレビューをご紹介します。

「オリオリワールド」の概要

参考:“オリオリワールド”のシネマティックトレーラー、本作最大の刷新はやはりこの世界観とビジュアルスタイル

「オリオリワールド」は、スケボーの神々が創造した5つの地域と天上の聖地“ナルヴァーナ”から成るファンタジー世界“ラドランディア”を舞台に、地上と天上のスケボースピリッツのバランスを司る“スケートウィザード”の後継して選ばれたプレイヤーの成長を描くスケートボードゲームで、全知全能の5柱である各地の“スケートゴッド”に出会い、新たなスケートウィザードとなるために“ナルヴァーナ”を目指す若きスケーターの姿を瑞々しく描いています。

プレイヤーを導くメンターとして、現スケートウィザードのシフォンやスケートショップの店主ダッド、カメラ少女スーズ、スケート雑誌の編集者ナーリー・マイクといった個性豊かな面々が登場し、チュートリアル的なサポートやコースの説明を織り交ぜた軽快な会話で物語を楽しく彩ってくれます。

約7年ぶりのシリーズ新作となる「オリオリワールド」は、本格的な2.5D化をフルに活かした新しい分岐パスシステムやウォールライド、グラインドレール、ハーフパイプ、刷新されたビジュアルスタイル、3D化されたキャラクターの膨大なカスタマイズとアンロックアイテム、非同期マルチプレヤーといった多彩なコンテンツを特色としています。

参考:“ラドランディア”の多彩なコースやキャラクター、マルチプレヤー要素を紹介するゲームプレイトレーラー

『オリオリワールド』は、個性と躍動感にあふれる、型破りなスケートボード・アクションゲームです。グラインド、トリック、エアーを駆使して、鮮やかで活気に満ちた「ラドランディア」の世界を駆け巡りましょう。多彩なキャラクターたちと出会いながら、謎に満ちたスケートの神々を探して、「ナルヴァーナ」への道を切り開きましょう。

ミッションやチャレンジをクリアしたり、新しい友達を作ったりしながら、ちょっと奇妙でおかしな世界を駆け抜けましょう。自分を表現するための様々なチャンスを与えてくれるのは、複数のルートが用意された探検可能なレベルの数々。多くの経験を積みながら、キャラクターの外見、トリック、スタイルをカスタマイズしていきましょう。リーグで世界に挑戦したり、共有可能な何百万ものレベルで、自分の最高のトリックを武器にして、友達に戦いを挑んで勝利をつかみ取りましょう。『オリオリワールド』の特徴的な流れるようなゲームプレイに飛び込んで、心地よい操作感、深いゲーム性、高い自由度を体験してください。

『オリオリワールド』は、BAFTAや数々の賞を受賞した独立系スタジオ「Roll7」が送る、大人気の『オーリーオーリー』シリーズの第3弾です。

「OlliOlli World」
舞台となる架空の世界“ラドランディア”

従来の2D/ピクセルスタイルを刷新した新たなビジュアル

初代“OlliOlli”や前作“OlliOlli2: Welcome to OLLIWOOD”から大きく変化した点として、Adult Swim作品やアドベンチャー・タイム、Bee and PuppyCat、スティーブン・ユニバースのようなカートゥーン調のポップでカラフルな手描き風のアートスタイルを想起させる、アーティストGermán Reina Carmona氏による愛らしいキャラクターたちと独創的なアイデアに満ちたコースデザインが挙げられます。

昨年4月にEurogamerのインタビューに応じたRoll7のクリエイティブディレクターJohn Ribbins氏は、大きく刷新された今作のアートスタイルについて、“ジェットセットラジオ”を想起させるようなイラスト的で、コミックブックのような作品を作りたいといった考えが出発点となっていると説明していました。

今作には、衣装やタトゥー、パッド、ボディスーツ、ボード、ホイールといった膨大な数の外観アイテムが用意されており、スキンカラーや髪型、体型、サイズ、ひげを含む豊富なキャラクターのカスタマイズが可能で、端々にジェンダーや多様な人種、文化への配慮が見られます。

「OlliOlli World」
ジェンダーレス/クィアなキャラクターも自由自在に作れます
今回は、可愛いヒゲを付けて、大好きなジョナサン・ヴァン・ネス風のキャラクターを作ってみました

魅力的な多数のアンロックアイテムは、メンターの一人であるマイクのチャレンジやサイドクエスト、ローカルヒーローの得点を超えるといった様々なチャレンジやシーズンをこなすことで獲得可能で、ゲームを進めることで、膨大かつユニークなアイテムが多数アンロックできます。

また、2D/ピクセルから2.5Dスタイルに生まれ変わったビジュアルは、コース内における障害物やレール、ウォール、地面を含むオブジェクトの差異を明確にし、コース内の情報を瞬時に読み取れるようになりました。

「OlliOlli World」

個性豊かなコースには、500種の味のアイスで出来たコースや巨大な骨が転がる砂漠、ミツバチがいる林などがあり、いつでも切り替え可能な聴き心地のよいIDM/エレクトロニカの楽曲も、独創的なファンタジー世界観の構築に一役買っていると言えます。

その他にも、各地のローカルヒーローや観客、コースに存在する障害物には、奇抜で独創的な世界にふさわしい個性的なバリエーションが存在しており、作品世界を構築する大きな魅力の一つとして存在感を放っています。

参考:膨大なカスタマイズ要素を紹介するトレーラー

直感的な操作とリプレイ性の高さ

2つ目の大きな変化として挙げられるのは、よりカジュアルかつ初心者にもとっつきやすくなった操作性にあります。

これまでにシリーズに導入されてきた“着地”の入力を、減点ではなく加点方式とした今作は、プラットフォーマーがかなり下手くそな私でも、スティックをくるくると回したり傾けたり、長押しするだけで色々な技を決めることができ、タイミングを合わせるだけでグラインドのコンボを繋げるなど、直感的で気持ちの良い滑りとアクションを楽しむことができました。

もちろん、熟練者であれば、格ゲーのように細かな入力や詰めをしていくことで、望むような技を決め、ランキング上位のスコアを目指すど派手なプレイも可能です。また、コース内に存在する高難易度の別ルートを選択できるなど、高度なテクニックを磨きながら自身のスキルに合ったプレイも楽しめます。

「OlliOlli World」

そして、特筆すべき点として、“ゲームを開始するまでの速さ”が挙げられます。「オリオリワールド」のストーリーは、前述したように各エリアのスケートゴッドを探し、ナルヴァーナを目指すという非常にシンプルなもので、没入感を損なわないデザイン的な配慮がみられ、レベルの開始時に発生するキャラクター間の可愛いやり取りも、プレイを阻害しない短さで、世界観の底上げを実現していると言えます。

また、過去作をさらに上回る驚くような速さの再プレイも素晴らしく、失敗してもボタン一つでチェックポイントからすぐにプレイを再開できるなど、ストレスなく次のプレイを始められるのも嬉しいところ。また、プレイに詰まってしまったとしても、トップスコア者のリプレイを再生すれば、上級者のタイミングやトリックの決め方を学べます。

なお、エリアが解放されるにつれ、手数が増え、徐々に難易度やコースの複雑性も増していきますが、ゲームの進行に伴い、何度も失敗と成功を重ねていくことで、自身のスキルが驚くほど成長していることも実感できました。ただ、個人的にはウォールライドの繋ぎにかなり苦戦し、何度も何度もリスタートし手を酷使する羽目になりました。

非同期型マルチプレイヤーモードと今後の拡張について

また、「オリオリワールド」には、他のプレイヤーたちとハイスコアを競う“ナルヴァーナ・リーグ”や、スタイルや難易度、長さといったパラメータを設定し、オリジナルのステージを作る“ナルヴァーナ・ポータル”といった非同期型マルチプレイヤーモード2種も用意されています。

なお、本編のローンチ後には、新たなバイオームやステージ、キャラクター、ゲームプレイ、カスタマイズのアンロックを含むストーリー拡張パック第1弾“Void Riders”と第2弾ストーリー拡張パックの配信が予定されているとのこと。

まとめ

「オリオリワールド」は、難易度的にも先鋭化しやすいスケートボードゲームジャンルにおいて、洗練されたコントロールと見事なアートスタイルで、過去作のやりがいを維持しながら、新規プレーヤーにはよりアクセスしやすいものとなっており、夢中でプレイを楽しんでいるうちに、あっというまに時間が過ぎてしまう作品です。

滑らかかつスピーディーで中毒性を備えた「オリオリワールド」は、1つのトリックの習得が簡単に設定されていますが、あらゆるトリックや要素を完全に習得するまでには、非常に高いハードルと困難を伴います。プレイヤーに合わせたゲームプレイが楽しめる奥深さを持つ今作は、間違いなくこれまでで最高の横スクロールスケートボードゲームの1つであると言えるでしょう。

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