北欧とロシアの国境を描く期待作「Road to Vostok」が“Unity”の利用を取りやめ、“Godot”への移行と新デモのリリースを決定

2023年9月28日 12:34 by katakori
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「Road to Vostok」

フィンランドのハメーンリンナで活動している開発者Antti Tapani Leinonen氏が2020年頃に開発を始動し、今年4月に最新バージョンのデモが配信されたサンドボックス系のハードコアサバイバルゲーム「Road to Vostok」ですが、フィンランドとロシアの危険な国境地帯を探索するポストアポカリプス系サバイバルシューターの進捗と今秋の新デモ配信に期待が掛かるなか、新たにAntti Tapani Leinonen氏が“New Beginning”と題した最新の開発アップデート映像を公開。本作が使用していたゲームエンジン「Unity」の利用を取りやめ、昨今多くの新規ユーザーを獲得しているオープンソース/クロスプラットフォームエンジン「Godot」への移行を正式にアナウンスしました。

これは、先だって世界的な話題となった「Unity」の新プランに関する騒動を受け、採用エンジンの移行を決定したもの。

ただ、Antti Tapani Leinonen氏は11年に渡って“Unity”を利用し、開発者となる前はフィンランドで教師として“Unity”の利用方法を若者達に教えてきたベテランで、今回の騒動とエンジンの移行を決めた背景について、深い洞察に満ちた見解を提示しています。

氏は、(決してUnityだけではない)今回のような騒動やプラットフォーム側の不透明性が開発者に与える大きなリスクについて言及しており、予期せぬタイミングで起こる大きな変化に対応するためのコストやこういった状況に備えスキルセットを多様化させておくことの難しさを説明。さらに、表層的で膨大な量のネガティブな話題が学生を含む新規ユーザーに与える影響、これに端を発する(外部のアセット販売者やコンテンツクリエイター、パブリッシャー/デベロッパ、学校等を内包する)エンジン全体のエコシステムへの長期的な打撃などを挙げ、今後も同じような状況が決して起こらないとは言い切れない“Unity”の不透明性と不確実性が継続的な利用を断念した理由であることを明らかにしています。

また、“Godot”エンジン向けの移植開発は既にスタートしており、従来のロードマップと開発計画を更新し、今秋のリリースを予定していたバーティカルスライスとなるデモ2の開発を中止したうえで、10月から12月に掛けて“Godot”向けの移植と新ビルドに焦点を当てる開発アップデートと進捗報告を継続的に実施するほか、最終的に“Godot”エンジンで動作するパブリックデモ1バージョン3のリリースを予定しているとのこと。

“Godot”で動作する初期バージョンのプレイ映像が確認できる最新の開発映像

「Road to Vostok」は、フィンランドとロシアの国境地帯を舞台に、国境を越えて“Vostok”と呼ばれる謎に包まれた地域を探索するポストアポカリプス系のサバイバルゲームで、高度な武器メカニクスやサバイバルシステム、複数の病気、数百種に及ぶアイテムを用意した装備品の調達やクラフト、独自のサービスを備えたトレーダーとの取引システム、多彩なダイナミックイベント、現実世界のロケーションに基づくマップ、死亡すると全てを失うパーマデスゾーンとなる“Vostok”といった要素を特色としています。

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