2014年8月25日 18:02 by katakori

16bitクラシックなビジュアルとDisasterpieceの素晴らしい楽曲、“風の谷のナウシカ”をインスパイアした荒廃した世界、スピード感溢れるハードコアなアクション、魅力的なキャラクターアニメーションといった要素に大きな注目を集めるHeart Machineの2DアクションRPG「Hyper Light Drifter」ですが、先日久しぶりにKickstarterページが更新され、敵の可愛らしいモーションを描いた3枚の新しいアニメーションgifと、気になる開発の進捗情報が明らかになりました。

E3向けの出展を経て、実に2ヶ月ぶりの更新となった今回の報告ですが、本作の開発を率いるクリエイターAlex Preston氏によると、現在は9月を念頭に置いたベータ入りを果たすため開発に全てを集中させる状況にあり、さらに開発への集中を続けるために今年はPAX Primeへの参加も断念したとのこと。なお、ファンとの楽しい対話を断念したHeart Machineはしばらく開発にチームの全てを集約させ、残るタスクを消化するとアピールしています。

また、2ヶ月続いた沈黙にはもう一つ別の理由があり、予てから命に関わる健康上の問題を抱えるAlex Preston氏の病状がこの2ヶ月特に芳しくなかった様子で、開発以外に必要なKickstarterやコミュニティに対する応答を果たすことが出来ないほど病状が安定しない状況だったことが報告されています。

余談ながら、Alex Preston氏は長らく心臓の病気を患っており、“Hyper Light Drifter”のストーリーと主人公の経験にはPreston氏自身が立ち向かう病魔との戦いが深く影響を与えていることが報じられていました。

2013年10月に終了したkickstarterキャンペーンにおいて、初期ゴールに対して24倍もの資金を獲得し、その後も新たな映像やディテールが報じられる度に期待値を上げている“Hyper Light Drifter”ですが、Alex Preston氏の健康を損なわず無事ベータ入りを果たすことが出来るか、開発チームの奮闘に大きな注目が集まるところです。