遂に昨日世界ローンチを果たしたCall of Dutyシリーズ最新作「Call of Duty: Modern Warfare 3」、イギリスでは早くもGAMEやAmazon UKからプレオーダー記録を更新したとの発表も行われ、昨年Black Opsが成し遂げたエンターテインメント分野でのセールス記録の更新に注目が集まっています。
このセールス記録更新の動向と共に注目が集まっている1つの要素にEAがActivisionに仕掛けた激しい舌戦をベースにしたBattlefieldとCall of Dutyフランチャイズのビジネス的な軋轢が挙げられます。その複雑な経緯は関連記事(※ 舌戦開始、途中経過、停戦の提案)などで確認していただくとして、昨日Infinity Wardで歴代Modern Warfareシリーズのプロデューサーを務めてきたMark RubinがEurogamerの映像インタビューに登場し、両社の軋轢と盲目的なファンボーイ達の舌戦の場としてしばしば的となるBattlefield 3との関係に対する見解を明らかにしました。
インタビューに登場したMark Rubin氏はBattlefield 3とCall of Duty: Modern Warfare 3両方のタイトルが成功する事が産業全体にとって良い事だと発言、Infinity Wardはゲーム産業自体の成功を望んでおり、行うこと全てがゲーム産業全体を少しでも良くしようと考えてのことだと述べ、Infinity Wardは全てのゲーム開発を応援していると語りました。
さらにBattlefield 3とCall of Duty: Modern Warfare 3の両方が偉大なタイトルであり、ゲーマーの多くが両方のタイトルをプレイするだろうと述べ、Infinity Wardは深く関わり合ったDICEの皆に対する多くの尊敬を持っており、それはDICEも同じ様に感じているだろうと発言、“IWとDICEは友達で、この関係はEAサイドが描くものではない”と断じました。なお、氏はEAとActivisionの舌戦が実にくだらないトークだとも発言しています。
また、Rubin氏はModern Warfareシリーズの2作を共に作り上げた仲間であるJason West氏とVince Zampella氏の追放と40人を超えるIWスタッフの流出にも言及、この事件によってとても困難な時期が存在したことを明かし、状況の回復とスタジオの動力供給に真剣な努力を重ねたと発言、これらの状況を経て誕生したModern Warfare 3がInfinity Ward最上のタイトルだと感じていると自信を明らかにしています。
パブリッシャの都合によって描かれる対立構造に巻き込まれ、ファンボーイ達の心ない攻撃や批判の嵐に常に晒されているDICEとInfinity Wardの両デベロッパですが、既にCall of Duty: Modern Warfare 3とBattlefield 3の両方に具体的なゲーム性やプレイ要素からかけ離れた醜い罵り合いが繰り広げられており、人気に比例するようにその規模はじわじわと拡大しているようにも見受けられます。
国内のゲーミング事情でも顕著なこういった問題は果たして対岸の火事なのか、ますます豊かになっていくであろうゲーム文化における受容側の成長は、必要な淘汰を進めるためにも産業全体が取り組むべき今後の大きな鍵であると言えそうです。
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