doope!では連日お知らせしている「Scribblenauts」関連のニュースですが、早くも5th Cellの次回作に関する情報が聞こえてきました。Scribblenautsのデザイナーとディレクターを務めたJeremiah Slaczka氏によると「来年はコンソールに行くよ!」との事。そして「来年の次回作についてアナウンスをするつもりで、それはScribblenautsとは別のオリジナルタイトルになるよ!」だそうです。
まさにイノベーティブなタイトルとなったScribblenautsを作り出した5th Cellが次はどんな物を作り上げる事になるのか、今から楽しみでしょうがありません。続報に期待!です。
ゲーム機の医学への利用と言えばやはりPS3のFolding@Homeが一番に頭に浮かびますが、イギリスのコベントリー市にあるウォーリック大学でコストの安い並列処理を行うためのプロセッサーとしてXbox 360のGPUが使われている事が判りました。
Xbox 360は心臓の心房や心室がダメージを受けた際のシミュレーション実験に使われており、この研究を進めているSimon Scarle博士はかつてマイクロソフトのRare studioでエンジニアとして務めていた経験がありGPU利用のノウハウを持っていたことが採用の決め手になったようです。
実験の中で複数のXbox 360のGPU達は構造計算やテクスチャーなどの本来の計算ではなく、心房心室内の種々の化学反応に関する演算を並列処理でおこなっています。さらにSimon Scarle博士はPS3の様にXbox 360もネットワークを介した並列処理を行う事は困難ではあるものの可能だと述べています。これらウォーリック大学の研究結果は近くComputational Biology and Chemistry誌で発表される予定になっています。
ちなみにPS3のFolding@Homeはたんぱく質の折りたたみ構造を解析し、アルツハイマー病やがん、パーキンソン病などの治療法の発見に活用されています。現在Folding@Homeの演算能力は4.3ペタFLOPS(毎秒4300兆の演算回数)を越えており、一方でPS3のCellを13,000個搭載した現在世界最速とされているIBMのスーパーコンピューターのRoadrunnerがやっと1ペタFLOPSを越えた所で、やはりこういった分野での応用はCellが一歩先んじていると言えそうです。
シアトルのWashington State Convention Centerと同Trade Centerにおいて9月4日から6日まで開催されたゲームショー、「Penny Arcade Expo 2009」の来場者数が前回の58,500人を2000人ほど上回り、60,750人を記録したとBig Downloadが発表しました。
来場者数に大幅な増加は見られませんでしたが、今回のイベントでは同時期にA型のブタインフルエンザ(H1N1亜型)の流行があり、開催前からチケットの販売数を会場の収容力に合わせて制限していました。しかし前売りチケットは即日完売し、急遽用意された当日チケットも全て完売され、来場者数の伸びは大きくなかったものの、同イベントの人気の高さが伺える結果となりました。
※インフルエンザの流行に対応して入場者数の制限を行った本年のPAXですが、会場ではH1N1亜型への感染が報告されています。
また2010年3月の後半にはマサチューセッツ州のボストンでPAX Eastが開催される予定で、公式サイトでは既にカウントダウンも開始されています。
先日パシフィコ横浜で行われたCEDEC 2009に出展されたSCEの音声認識ライブラリ「PSVR」が近くPS3のSDKに統合される事が明らかになりました。PSVRは日本では馴染みの薄いカラオケゲームSingStarに利用されており、この音声認識ライブラリは20言語に対応して音声コマンドを認識できるという優れもの。映像では実際にSingStarで音声によるコントロールを行っている様子が見られます。
さらにCEDEC 2009ではラグドール処理等が実現可能な剛体の物理演算ライブラリや、PlayStation Eyeを利用した高度な顔認識ライブラリ等も統合される事がわかり、これらが今後登場するモーションコントロール等も併用される事が当たり前な時代になり、さらに3D対応も現実的な技術と見えてきた今、これからのゲームは一体どんな”体験”へと踏み込んでいく事になるのか、今から楽しみです。
OnLiveとGaikai、そしてPlaycastとこれから大きく盛り上がりそうなゲームストリーミングサービス戦争ですが、新たに「OTOY」と呼ばれるサービスが登場する事が明らかになりました。OTOYはAMDとパートナーシップを結んでおり、先日10日にアメリカのオークランドで開催されたプレスカンファレンスで同サービスの衝撃的なデモが行われました。
会場ではDirectX 11に対応した新世代GPUのEvergreenが発表され、とうとう2.5TFLOPSに達するという次世代Radeonのパワーがこれでもか!とアピールされました。これらのデモの一環として、OTOYはなんとiPhoneにCrysisをストリーミングさせて動作させるという驚愕のデモを実演。これにはAMDの6画面や24画面のマルチモニターデモなどに利用された映像の圧縮技術が利用されている模様。さらにiPhone上のクライアントプログラムはたった780kbしか無かったそうです。
バイオニック・コマンドーやTerminator Salvationを手掛けたスウェーデンのデベロッパGRIN、残念ながら先月12日にスタジオは閉鎖されてしまいました。同社が手掛けていた”仕上げられなかった傑作”、ファイナルファンタジーのスピンアウトタイトル「Fortress」の更なるアートワークがGRINに在籍していた3DデザイナーBjorn Albihn氏のポートフォリオサイトから発見されました。
先日DCとワーナーのIP強化のニュースをお伝えしたところですが、Rocksteady Studioが開発を手掛けたBatman: Arkham Asylumの販売本数が8月25日のリリース以来なんと200万本を突破したことが明らかになりました。ゲームの仕上がりも素晴らしく、PhysXサポートを実装したPC版のリリースも9月18日に迫っており、さらにリリースは伸びそうです。
それにしても昨年はダークナイトの映画上映で10億ドル以上の売り上げを記録し、DVDのセールスも1位と新生バットマンは大活躍でした。アメリカの暗部を描ききった自己言及コンテンツがここまでヒットを生み出した事には様々な情勢なども含めて感慨深い物があります。同様に原作を信じられない濃さで再現したウォッチメンはあまりに濃さに賛否両論だったようですがこちらも大ヒット、さらにTVシリーズのヤングスーパーマン(Smallville)もとうとうシーズン9に突入と、アベンジャーズに向かって快進撃を続けるマーベル・ディズニー陣営に負けない勢いです。Batman: Arkham AsylumのヒットでゲームメディアではDCが一歩リードといった所でしょうか。IP強化も本格的に行われ、今後もますます目が離せなさそうです!
いよいよ世界中で販売が開始され売れ行きも好調なスリムになった新型PLAYSTATION 3、アメリカで携帯やゲーム機、MAC等のカスタムペイントを行っているCOLORWARE社がPS3 slimのカスタムペイントの受注を開始しました。
カスタムは下図のようなシミュレータから色を選べるようになっており、通常色とメタリック、そしてパール加工から様々な色が選べ、本体上部、本体下部、ロゴ、コントローラとそれぞれ塗り分けが可能になっています。気になるお値段は149ドルから、パール加工と追加のコントローラには費用が発生します。俺のPS3 Slimは一味違うぜ!と自分色に染めたい方にはもってこいのサービスと言えるでしょうか。
最近では星の数ほどある多種多様なゲームエンジン、こんな利用方法もあったか!というおもしろいアイデアを実現した映像が公開されました。赤外線カメラを店先に設置し通行人のモーションをトラッキング、トラッキングデータを元にゲームエンジンで犬を動的に反応させ、窓にプロジェクターで投影させています。アイデア自体はシンプルですが、技術の組み合わせが非常にユニークで、人物との距離で反応の違う犬の挙動などは非常にリアルに感じます。
用いられたエンジンはデンマークのデベロッパUnity Technologiesが開発しているUnity、マルチプラットフォーム対応のエンジンで主にWiiやiPhoneの開発に利用されています。またこのシステムはニューヨークで9月17~20日まで開催されるConflux Festival 2009に展示される予定になっています。
こういったインタラクティブなメディアでの利用というのも今後の大きな動きになるのかもしれませんね。
バットマンやスーパーマンなどのヒーローを擁するDC Entertainmentの親会社Warner Bros Entertainmentは先日、全てのメディアとプラットフォームを越えて、DCブランドのIPをワーナーブラザーズのクリエイティブや配給事業を統合させるための新しい事業部を開設したと発表しました。
この新事業部のリーダーにはワーナーでブランド管理などを20年に渡り行ってきたDiane Nelson氏が就任、同氏は2000年以来ハリー・ポッターの管理などを手掛けている経験の深い人物です。
一連のBatmanの成功で活気づいているDCとワーナーですが、このIP管理強化が今後どのように展開されるのか、マーベルとディズニーの動きも併せて興味深いところです。
先月ケルンで開催されたgamescom 2009で大きな話題となったHeavenly Swordを手掛けたNinja Theoryとバンダイ・ナムコとの提携のニュースですが、とうとう具体的な動きが見えてくるようです。10月号のGame Informer誌にてNinja Theoryの新作「ENSLAVED」が独占公開される事がGame Informer誌のサイトから明らかになりました。
Heavenly Swordのリリース以降、次作のヒントになるようなコンセプトアートは公開されていましたが、最新作との絡みはあるのか続報が気になる所です。
昨日ヨーロッパでのベータテストを9月末から開始すると報じたゲームストリーミングサービスの「Gaikai」、実際に動作する様子を納めた映像が公開され、想像以上に滑らかな動作が実現されている事が判ります。
デモはMacBook Proで行われており、World of Warcraftとマリオカート、そしてレゴ スター・ウォーズ2をプレイしています。デモプレイはドイツで行われ、サーバはオランダに設置されていたそうですが、結構な距離がある割にラグ等が感じられない快適な物に見えます。このクオリティが本当に実現されるなら素晴らしい物になりそうです。
Bungieの創立者でありHaloシリーズの生みの親でもあるAlex Seropian氏が同氏が率いるWideload Gamesと共にDisney Interactive Studios傘下となった事が明らかになりました。これについてDisney Interactive Studiosのゼネラルマネージャを務めるGraham Hoppe氏は「エンターテインメント業界の多くの場所にディズニーが居るように、Disney Interactive Studiosはゲーム産業のために多くの才能を集める磁石になろうとしています」と発言しました。
Disney Interactive Studiosは2007年にはウォーレン・スペクター氏が率いるJunction Point studioも買収しており、ゲーム開発に関わる従業員数は1200人を越える大きさになっています。今回ディズニーの一員となったAlex Seropian氏もその輝かしい経歴から今後どのような活躍をするのか興味深い所です。
Disney Interactive Studiosは、ゲーム業界におけるピクサーの様なオタクにもそれ以外の層にも広く受け入れられるポジショニングを模索している様で、今後も投資と買収を積極的に行っていく事も明言しています。
OnLive、Gaikai、Playcastの3種類のゲームストリーミングサービスが同時期に発表され、一気にストリーミングサービスが現実的な物になったと同時に各社の競争がさっそく始まっています。先日OnLiveがパブリックベータが開始されるニュースをお伝えしましたが、今度はライバルの「Gaikai」がヨーロッパでクローズドベータを9月末から開始する事を発表しました。
公式サイトにて募集が開始されており、既に3万人以上が応募しているとの事。今回のテストでハードウェアの選別や調整を行い、次のフェーズではアメリカ国内を全てカバーする大規模なベータテストを行う計画で居るそうです。
バイオニック・コマンドーやTerminator Salvationを手掛けたスウェーデンのデベロッパGRINの閉鎖が先月12日に報告されました。その後、同社が最後のメッセージ(全文はこちら)に残した”仕上げられなかった傑作”がファイナルファンタジーのスピンアウトタイトルだった事がGRINに在籍していたデザイナーのポートフォリオから明らかになり、大きく取り上げられたのも記憶に新しい所です。
その際に明らかになったアートワークも非常に素晴らしい物で、GRINの閉鎖を嘆く声が多く聞かれました。しかしさらに大量のアートワークがConceptArt.orgのフォーラムに投稿されているのが発見され、こちらもまたボリュームも質も素晴らしい物で、さらにGRINの件が無念に思えます。
Human Head Studiosが開発を手掛け3D Realms社がパブリッシャーを担当したアメリカンネイティブの伝承等をモチーフにした異色のFPS「Prey」、1995年にタイトルが発表され10年経っても発売されず、3D RealmsのDuke Nukem Foreverと並んで”出る出る出ないタイトル”として名を馳せていましたが2006年にまさかのリリースで世間を驚かせました。
2008年には3D Realmsの幹部を務めていたScott Miller氏が設立した新スタジオRader Groupによる続編の開発もアナウンスされていましたが、続報も無いまま動向がわからなくなっていました。そんな中、先日米国特許商標庁の登録データからPreyの権利がid softwareとBethesda Softworksの親会社であるZeniMaxに移っている事が明らかになりました。
まだZeniMaxから正式なアナウンス等は行われておらず、詳細については何も判っていませんが、もしかするとidによる続編の開発などが起こりえるのでしょうか。続報に期待です。
昨日お知らせしたiPhoneのCommodore 64エミュレーターですが、承認を通過しApp storeで販売がされていたものの、昨日再度配信停止という事になりました。どうもCommodore 64のBASICシステムへのアクセスが可能だった事が原因の様です。
Commodore 64エミュレーターを手掛けたデベロッパーManomioは現在この問題に対して修正作業を行っているようで、状況によっては復活の可能性もあるのかも知れません。いずれにしても前回お知らせしたDSエミュレータの件といい、やはりこういった類のアプリは難しいですね。
2008年3月にリリースされたライオットアクト(Crackdown)はRealtime Worlds社が開発、プロデューサーを務めたのはGrand Theft AutoやGrand Theft Auto 2を手掛けたDavid Jones氏で、オープンワールド型の世界に軽快なアクション、スキルシステムの導入などで人気を得た作品でした。
今年のE3では続編のCrackdown 2も発表、続編の開発はライオットアクトのデザイナーを務めていたBilly Thomson氏が設立したスコットランドのRuffian Gamesが担当する事になりました。
当初Realtime WorldsのスタジオマネージャーColin MacDonald氏はこれについてMicrosoftはRealtime Worldsとのこれまでの関係や資金提供も含め反故にする筈がないと反論しましたが、結果としてはライオットアクトのスタッフが多く在籍するRuffian Gamesに開発は移ってしまいました。
さらにこの件にかんしてMicrosoft Game Studiosの責任者を務めていたPhil Spencer氏がDevelopのインタビューにおいて「Billy Thomson氏がRealtime Worldsを去り、そして彼には機会があった」と発言、さらにMicrosoftとしてはプロジェクトが正確に育てられる事が必要であり、それを可能にするチームはRuffian Gamesであり、この選択は正しかったと述べています。これには当のRealtime WorldsがAPBの開発で忙しいと言う事もあった様です。
Crackdown 2はまだリリース時期は決定していませんが、Ruffian Gamesの記念すべき第一作目のタイトルとなる予定です。
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