これまで2本のハイクオリティなトレーラーが公開されたTeam BondiとRockstar Games期待の新作「L.A. Noire」ですが、遂に明日ゲームプレイ映像が公開される事が公式サイトのアナウンスから明らかになりました。
恐ろしくリアルなキャラクターアニメーションと、オープンワールドで事件を捜査する革新的なゲーム内容、そこにRockstarタイトルらしいクオリティの追求が同居するL.A. Noireが一体どんなゲームプレイを実現しているのか、公開が非常に楽しみです。
L.A. Noireのリリースは北米が5月17日、ヨーロッパ地域は5月20日で、対応プラットフォームはXbox 360とPS3となっています。
昨日は大量のゲームプレイ情報と共に素晴らしいイメージが登場した「Battlefield 3」ですが、今日も続々と新しい情報が登場しています。今回はその中からGame Informer誌の特集記事に掲載されたDICEのプロデューサーPatrick Bach氏による”Frostbite 2″エンジンに関するアピールをお届けします。
Patrick Bach氏は”Frostbite 2″エンジンによるアニメーションシステム、破壊表現、ライティング、ゲームのスケールやオーディオなど、全ての要素が新しい高みを実現していると述べ、もうゲーマーはXbox 720やPS4の登場を待つ必要は無いと発言、Battlefield 3が”現世代コンソールの為の次世代ゲームだ”と力強いアピールを見せています。
さらにBach氏は”Frostbite 2″がゲームを構築する為のベストな技術だと断言、モダンなエンジンとして無視出来ないCryEngine 3を例に挙げ、見る限り美しい空中楼閣の出来は印象深いが、非常に小さい物だとFrostbite 2による広域レベルでのゲーム構築をアピールしています。
なかなか強気な発言を見せるDICEですが、先日から登場しているFrostbite 2のデモ映像やイメージなどからは恐ろしくハイクオリティな印象が急速に拡がっています。しかしエンジンの概要を記したプレゼン資料などから見えてくる実像は、昨今のモダンな映像技術の集大成的な物で、Enlightenによるリアルタイム疑似GIをプレ演算やDirectComputeとSPUで動的オブジェクトに適用させた事は驚くべき事ながらも、むしろスケーラビリティの強化や徹底的な演算コストの合理化を実現する事こそがFrostbite 2の真価と感じられます。
この辺りの強化からは、DICEがBattlefield 3に登場する広域マップでの各プラットフォームのパフォーマンス確保に相当な自信があると受け取れ、今後のプレイ映像の登場などがますます楽しみだと言えそうです。
昨日はOXM3月号の特集内容から大量の新情報が明らかになったBethesda渾身のシリーズ最新作「The Elder Scrolls V: Skyrim」ですが、本日ドイツのゲーム情報サイト”Pcgames”にて新スクリーンショットが掲載され(※ 現在は削除)、古代の遺跡らしき場所に佇むドラゴンを始め、古代Nordのアンデッドらしき敵、森の中を警戒している狼の姿などが確認出来ます。
また、ドラゴンのイメージでは新エンジンに実装された積雪システム(詳細は過去記事の解説でどうぞ)による積雪表現が確認できます。
さらに、この一連のイメージには、SpeedTreeを採用せずBethesdaで独自に作成した樹木生成ツールにより生成された針葉樹と狼のイメージに見られる落葉樹らしき樹木との差も見られ、”Creation Engine”の片鱗が顔を見せる興味深いイメージとなっています。
北米セールスの調査を行っているお馴染みNPDグループが2010年の携帯コンソールも含むプラットフォーム別ソフトウェアセールスのトップ10を発表、PS3とXbox 360の両プラットフォームでTreyarchの「Call of Duty: Black Ops」が1位を獲得した事が明らかになりました。他に特徴的な要素としてはXbox 360に専用タイトルが2タイトルしかランク入りしていない事や、PS3とPSPの両方でリリースされたGod of Warフランチャイズがいずれも好調である事が挙げられるでしょうか。
また、任天堂のファーストパーティタイトルの強さが叫ばれて久しい状況が続いていますが、今回のファーストタイトルは3本、一方PS3ではSCEタイトルが2つ、PSPでは4タイトルがSonyの内部スタジオによるタイトルとなっており、任天堂と同様にファーストパーティの力が発揮されつつある状況とも言えそうです。各プラットフォームの詳細については以下からご確認下さい。
UPDATE:2月8日17:50
イメージを数点追加し、配置調整とキャプションをいくつか追加しました。
連日新情報をお伝えしているEA期待のシリーズ最新作「Battlefield 3」ですが、Game Informer誌の特集内容が海外フォーラムなどに掲載、そのあまりにスケールの大きなイメージに驚きの声が上がっています。特集を要約した内容を以下でご紹介しますが、詳細はフォーラムからの情報で正しくない場合がありますので、閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
韓国でのStarCraft人気や中国でのWorld of WarCraftを始め、アジアでBlizzardタイトルが大きな人気を誇る事は以前から知られている事実ですが、新たに中国は常州市にてBlizzardテーマの遊園地「World Joyland」がオープン予定である事が明らかになりました。オープン予定は2011年3月で、これが正式なライセンスを受けた物かどうか、残念ながら確認できませんでした……。
World Joylandは既に公式サイトも用意されており、園内は”Island of Mystery”と”Terrain of Warcraft”、”Universe of StarCraft”、”World of Legend”、”Molesworld”の5エリアに別れており、それぞれにフリーフォールタワーやジェットコースターなどが用意されています。
(注意:便宜上リンクを貼りましたが、恐ろしく重い上にローディング地獄なので、怖い物見たさが勝る方のみ閲覧をお勧めします)
公式サイトに掲載されているコンセプトアートに描かれたテーマパークは恐ろしく広大な物で、著作権的な意味でアウトなテイストが満載の設備が確認できます。また、上述の遊園地的な設備に加え、ビデオゲーム美術館とe-Sportsセンターも併設されるとのこと。
3月オープンまであと1ヶ月、Epicで超大規模なコンセプトアートと共に広げられるだけ広げきった感の漂う大風呂敷に加え、正規のライセンスを得ているとはいささか考えにくいこのWorld Joyland、オープンを迎えればきっと改めて話題に上るはず!続報が非常に楽しみです。
以下に、もはやテーマパークとは呼べないレベルの超大なコンセプトアートと、現在の現地の状況をイメージで掲載していますので、是非その目でご確認下さい。
Wedbush Morganのゲーム産業アナリストとしてお馴染みのマイケル・パクター氏、決して予想屋が本業ではないのですが、盛大に予想を外す事で知られ、いくつかのメディアでは予想では無く”予言”とも揶揄されネタ的な扱いを受けている事をご存じの方も多いかと思います。さらに、いくら予想を外しても憎まれない氏の独特の雰囲気も併せ、非常に不思議なポジションに収まっている人でもあります。
そんなパクター氏が来るTeam BondiとRockstar Gamesの新作「L.A. Noire」のセールスについて言及、高セールスを達成するだろうと評価を下しました。
かつて、パクター氏は昨年のゲーム業界を席捲した大成功タイトルRed Dead Redemptionのセールスについて、今の市場にウエスタンテーマのニーズなど無いと一笑に付し、セールスは不発に終わると予想したものの、結果はご存じの通り……。リリース後にはセールスに懐疑的な見解を示した事が間違いだったと認め「Rockstarの事を先見者と呼ぶべきだ」と改めていました。
今回語ったセールス予想では、L.A. Noireがホットケーキのように売れると表現、Team Bondiの開発能力が非常に高いと述べ、Rockstar Gamesのジャンルやオーディエンスを超えたクオリティを実現する能力を以て、L.A. Noireが少なくともRed Dead Redemptionの半分は売れると高く評価、レビューの評価が90%を超えればRed Dead Redemptionと同程度に売れるかもしれないとの見解を示しています。
もはや、犯人は男、或いは女……レベルにふんわり且つ、若干保険を掛けた空気感すら漂ってくるぼんやり予想を掲げたパクター氏は「Rockstarを過小評価しないで頂きたい」と発言、”そりゃあんただ!”と世界中からツッコミが飛んできそうな愉快な名言を残しました。
上記の通り、盛大に当たらない予想に加え、手の平を返した様に態度を変える(※ 柔軟で素直なのは良い事だと思います)パクター氏ですが、最近の外しっぷりをダイジェストでご紹介する事で、今後も多く登場するであろう氏のネタをより楽しめる様に補足したいと思います。
■ 予言:”Steamが下取りサービス開始”編
昨年10月にSteamが下取りサービスを始めると突然言い始めたパクター氏、その日の内にValveのお馴染みDoug Lombardi氏が回答「真実では無いし、パクター氏に会ったことも無い」と両断されました。
■ 予言:”「Black Ops」はModern Warfare 2を超えられず酷評される”編
昨年Modern Warfare 2の記録を大きく超え、歴史的なセールスの成功を収めた「Call of Duty: Black Ops」ですが、そのリリース前にパクター氏はTreyarchがCoDブランドのメインデベロッパでは無いと評価、過去タイトルのメタスコアがよろしくないとの理由でBlack OpsがModern Warfare 2を超える事は無く、酷評されるだろうと発言。結果はご存じの通りです。
■ うっかり:”発表前に「Twisted Metal」の存在を喋りジャッフェに怒られる”編
昨年のE3でサプライズ発表が控えていた「Twisted Metal」とそれを手掛けるお馴染みジャッフェについて、開発中である事を知っていたパクター氏はうっかりTwitterでジャッフェがTwisted Metal開発を進めている事を暴露、サプライズを台無しにしたくないジャッフェは「つくってねえよ!」と半ギレで対応。
しかし、”作ってない”発言のせいでE3の発表後にジャッフェは嘘つきよばわりされ、言い訳を各所でする羽目となりました。
■ 予言:”2010年ホリデーシーズンはWiiが圧勝し任天堂が復活”編
もう説明するのもバカバカしくなってきましたが、2010年ホリデーシーズンのセールスではWiiがXbox 360とPS3を打ち負かし、任天堂が復活すると大胆な予言を提示。北米での結果はDSが前年比成長で-23%、Wiiが-32%となりました。なお、NPDデータを基にこの結果を発表したのはパクター氏が務めるWedbush Morganです。
■ 予言:”ActivisionがCoDシリーズに加入サービスを導入する”編
もう随分前からパクター氏が”すぐに導入される”と言い続けているこの予言ですが、もちろんまだ実現はされていません。最近では少し予言の有効範囲を伸ばす為にBungie新作もこれに加え、時間稼ぎをしている様子。
先日イタリアのゲーム情報誌Firstplay magazineがCodemasters期待の新作レース「DiRT 3」のビデオプレビューを行い、EGO 2.0エンジンによって実現される写実的な表現が驚く程に高いクオリティで達成されている事が明らかになりました。なお、冒頭のレースシーンはUIからPS3版のものだと予想されます。
さらにEurogamerに本作のチーフゲームデザイナーPaul Coleman氏が登場、PC版のみが対応した3D立体視機能について言及し、3D立体視対応がDiRT 3にとって有用では無いと語りました。
Coleman氏はMotorstorm: Apocalypseを例に挙げ、3D立体視対応によりプレイヤー周辺の環境構造物の差し替えや、オブジェクトの削除など描写での大きな低下を招いていると評価、長時間プレイによるプレイヤーの酔いや疲労にも触れ、3D立体視対応を意識はしているものの、技術的なトレードオフによるクオリティの変化を解消する事が先決だと、コンソール版が非対応の理由を語っています。
シリーズを追う毎に素晴らしい進化を遂げているDiRTシリーズの最新作”DiRT 3″のリリースは5月24日、対応プラットフォームはPCとXbox 360、PS3となっています。
先日リリースが予告されていたPC版「Call of Duty: Black Ops」の1.06パッチがつい今し方リリース、現在新パッチ対応の為のサーバー再起動が行われています。
なお、公式フォーラムにて1.06パッチの詳細に加え、作業中リストも本日付で更新、非常に残念ながらDolly Cam機能やケアパッケージ再抽選、スナイパーライフルの調整など目玉となる主要な改善要素が次回以降のパッチへと繰り越され、ほぼ安定性とバグ修正にとどまる内容だった事が明らかになっています。
UPDATE:2月8日21:30
パッチのShader Warmingに関する内容に誤りがあったので修正しました。
■ パッチ1.06の修正内容
- 1.05以前に作成されたfilmとの後方互換性
- いくつかの状況でプレステージ後に購入武器が残る問題を修正
- サーバを離れ、別のサーバにジョインする際に前のサーバのマップを示していた問題を修正
- サーバ上の複製プレイヤー名を”Unknown Soldier”からプレイヤーネーム+スロット番号に変更
- Demolitionmマッチ中の”Auto-balancing teams”オプションが、防御側プレイヤーのリスポーン時に”Bomb”持ち状態で復活する可能性があった事を修正
- Shader Warmingオプションの速度を少し改善
- “One In The Chamber”時にdemoclientを生存プレイヤーとして数えないよう修正
- 互換性を持つGPU用に16xAAメニューオプションを追加
- 更なる安定性向上
■ 作業中リスト(2011年2月8日付)
- 新コントラクトの追加
- シアターモードへの”Dolly Cam”追加
- プレイヤーがWager Matchへの招待をキャンセルし、他サーバへの参加を試みる場合、彼らは招待を断わられたサーバーへと参加する様に変更(※ Wager Matchのマッチングをより効率的にする物と考えられます)
- ある条件の下、他のプレイヤーをSpectatorモードで傍観する場合、正しくないPerkが表示される事がある問題の修正
- ラウンドスタート時のグレネードランチャーChina Lakeに他の爆発物と同様に”spawn toob”を防ぐ為の爆発遅延を追加
- プレステージ時にコントラクトをリセット
- まれにValkyrie rocketが発射時に爆発する事を防止
- まれにGunshipとChopper Gunnerが十分にコントロール可能でなくなる事の防止
- まれにプレイヤーが戦闘エリア外にテレポートさせられる問題の防止
- Hardline Proの能力を用いたコンテナの再抽選はケアパッケージのみに制限、他のkillstreakドロップは対象外に
- スナイパーライフルのヘッドショット時のダメージ計算率を増加、サプレッサ装備のスナイパーライフルによるワンショットキルはヘッドショットのみに
- Gunship、Valkyrie Rocket、Chopper Gunnerをコントロールする場合にプレイヤーを示す紅いダイアモンド枠の表示に遅延を追加し、リスポーン時のプレイヤーは表示しないよう改善
- ナイフのリーチを少し減少
イギリス版のOfficial Xbox Magazineの3月号にてBethesdaが開発を進めているシリーズ最新作「The Elder Scrolls V: Skyrim」の特集記事が掲載され、戦闘システムから物語まで、多岐に渡る大量の新情報が明らかになりました。
また、これまでに発売された情報誌等に掲載されたスクリーンショットも遂に登場、本作に利用されるBethesdaの新エンジン”Creation Engine”のパワーが炸裂する素晴らしい景観やキャラクターの造形、躍動感溢れるクリーチャーのモーションなどが確認出来ます。さらにOXM誌の表紙には主人公と思われるリアルなキャラクターが登場、驚く程に洗練されたタイトルとして開発が進められている事がありありと感じらるハイクオリティなイメージが揃っています。
世の中に多く存在するゲームやアニメ、マンガやアイドルなど、様々なコンテンツに付随するハードコアなファンの中には、しばしば正気の沙汰とは思えない著しい異形の”何らか”を生み出す剛の者が一定の割合で存在する事が知られています。
今日はそんなスーパーハードコアな「Gears of War」ファンが”ギアーズ愛”の余り、うっかり作ってしまったコンテナのギアーズ専用ゲーム部屋をご紹介します。
このコンテナは公式フォーラムに持ち主であるdazzler1氏が買い手を探すための投稿を行った事で存在が明るみに出たもので、コンテナ内部には全てがシステムリンク済みのXbox 360が8台、当然8枚のLCDパネルを完備、さらにギアーズの雰囲気を演出する為のランサーアサルトライフルやスナイパーライフルが所狭しと配置、コンテナ外部にはでかでかと”Gears of War 2″のロゴがあしらわれています。
どうやらまだ買い手は付いていない様子なので、有り余る資金力を持つリッチなギアーズファンの方がいらっしゃったら購入を検討してみてはいかがでしょうか。
多くの海外メディアから高い評価を得て、遂に今月末ローンチを迎えるPS3期待のシュータータイトル「Killzone 3」、そんな本作の象徴的なキャラクターと言えばやはりヘルガスト兵!という事で、本日は昨年のE3会場に登場したヘルガストコスプレと、昨年10月29日からイタリア北部の街ルッカで開催された”Lucca Comics and Games 2010“に登場したちょっと愉快なヘルガスト達のコスプレをご紹介します。
かつてMobius Entertainmentとして多くのゲームボーイタイトルを手掛け、2004年にRockstar Gamesにより買収された「Rockstar Leeds」、イギリスのリーズに居を構える同スタジオはこれまでRockstarタイトルの携帯機移植を主に手掛け、GTAシリーズやManhunt 2のPSPなど多くのタイトルをリリースし、2009年には高い評価を得たスピンアウトタイトル”Grand Theft Auto: Chinatown Wars”をRockstar Northと共に作り上げた事でも知られています。
そんなRockstar LeedsがなんとPCタイトルのプロジェクトを進めている事がRockstarの公式求人サイトより明らかになりました。上記のイメージはLeedsが募集しているグラフィックプログラマのサマリーに記されている物で、かなり具体的な実績が求められている事が見受けられます。
これまでのほとんどをRockstarタイトルの移植に費やしてきたRockstar Leedsだけに、PC版となるとやはり”Red Dead Redemption”か来る”L.A. Noire”といった近年のRockstarタイトルの登場に期待が高まるところ。一体何が水面下で行われているのか、浮上するその時を楽しみに待ちたいと思います。
昨日、大ヒット中のカジュアルタイトル「Angry Birds」の開発を手掛けるRovioがAlan Wakeの開発で知られるRemedyの共同創設者Petri Jarvilehto氏を雇い入れたと発表しました。
RovioによるとPetri Jarvilehto氏はコンソール開発部門のVPに就任するとの事で、既にXBLAとPSNにてリリースされたコンソール版Angry Birdsを皮切りに、より広範囲なタイトル展開を進める模様です。
さらに海外情報サイトの3dsfocusがtwitterでRovioとやりとりする中で、Angry Birdsが今年後半WiiWareと3DS向けにリリースされる事が明らかになりました。
Angry Birdsの大ヒットと多方面のメディア展開も含め、もはや笑いが止まらないRovioですが、まだまだこの好調はしばらく続く事となりそうです。しかし明るいニュースが中々登場しないRemedy、頑張れRemedy!!
この映像はデザイナーのBen Hillman氏が作成した「Evolution Made Us All」(進化が我々の全てを作った)というアニメーション作品です。”進化”が生んだ様々な人物や生き物たちを、二元化出来ない闇鍋が如く素敵な事も良くない事も一様にイノセントな女の子により歌い上げられています。アニメーションも素敵で示唆に富む内容は午後の休憩にピッタリ!ではないでしょうか。
連日ゲーム内容に関する新しい情報が登場し、大きな注目を集めている「Battlefield 3」ですが、まだインゲームの映像やイメージは登場しておらず、GDCの開催が待たれる状況が続いています。
Battlefield 3ではDICEの内製エンジンFrostbiteの新ナンバリングとなる”Frostbite 2.0″エンジンの利用がアナウンスされており、かつて2008年のBattlefield: Bad Companyで革新的なHDR Audio機能と圧倒的な破壊表現を実現したDestruction 1.0を搭載しリリースされた”Frostbite 1.0″、続く2009年のBattlefield 1943にて破壊表現をさらに強化したDestruction 2.0を搭載し、DX11シェーダー対応を果たした”Frostbite 1.5″に続き、3度目のメジャーバージョンアップとなるFrostbiteのパワーにも注目が集まっています。
そんな状況の中、実は昨年7月25日から29日に掛けて行われたSIGGRAPH 2010にて、DICEが”Frostbite 2.0″の技術デモとプレゼンテーションを行っており、既にエンジンに関する幾つかの主要な要素がプレゼンテーション資料と共に公表されています。
なお、現在判明している内容はDX9のサポートしない事などを含め(※ 製品版のDX対応バージョンは現在不明)以下の様になっています。
- DirectCompute(GPGPUなど)のアクセラレーションを利用したタイルベースのデイファードレンダリング、PS3ではSPUを利用して実現
- God of War IIIで利用されたアンチエイリアス技術Morphological Anti-Aliasing (MLAA)をDX11対応GPUのDirectComputeで実現
- 擬似的なリアルタイムラジオシティ(※ リアルタイムラジオシティを可能にするライティング専門のミドルウェア”Enlighten”を使用)
- 環境破壊表現の強化
これはSIGGRAPH 2010にて解説された破壊表現システム”Destruction 2.0″のパネルにて紹介されたイメージで、PS3とXbox 360それぞれの機能的な問題を解決しつつ、演算コスト的な解決を実現したアウトプット結果として提示されたもので、非常にクオリティの高い破壊表現がディファードデカール等を利用して”動的”に生成されている事が判ります。
また、DICEは”Frostbite 2.0″エンジンに設けた以下の様な5つのチャレンジをSIGGRAPH 2010にて発表しています。
- シネマティックなイメージクオリティの実現:CG映画の様なスムースなビジュアル表現のリアルタイム生成を目指す
- イルミネーション:環境描写における”雰囲気”を構築する為のキービジュアル、グローバルイルミネーションと影生成、反射表現にフォーカス
- プログラマビリティ:コストを視野に入れたパイプラインの最適化やGPUレベルのシーンカリングやレンダリング
- プロダクションコスト:DICEはFrostbite 2.0開発にあたり、ワークフローと繰り返し作業の生産コストを削減する為に20人年の開発を費やし、ツール開発や最適化を行った
- スケーリングの改善:GPUモデルやハードのパフォーマンス、メモリ帯域、コンテンツのディテールとクオリティに至るまで、パフォーマンスの”崖”が存在しないスケーラビリティの実現を目指す
また、公開されている資料にはDX11シェーダーで実現したタイルベースのディファードレンダリング機能をPS3のSPU向けに移植する際の詳細や、ディファードシェーディングとMSAA併用の問題点への言及、PS3でのMLAAクオリティサンプルや、天空光ベースのアンビエントオクルージョンなど、かなりモダンな内容を盛り込んだ新エンジンのパワーが紹介されています。
さらに広大なマップでの戦闘や動的な破壊表現など様々なダイナミック要素が存在する中で、リアルタイムラジオシティを実現する為に、各ライティングパイプラインを分離させ、並列処理とプレ演算を併用し、軽いターゲットジオメトリを利用したライトマップの使用など、演算コストのトレードオフも視野に入れた現実的な構造で、広域のリアルタイムラジオシティを実現する手段についても詳しく言及されています。
テクニカルな内容が続きましたが、今回のプレゼンテーション資料からはDICEが現実的なコンソール展開とDX11フル対応の両方を視野に入れた開発を進めている事が見て取れ、ダイナミックに状況が変化する広い戦場が舞台となるBattlefield 3はFrostbite 2.0の力量を図るには持ってこいのタイトルとも言えそうです。Electronic Artsの今後を占うタイトルとエンジンになる事はもはや間違い無いBattlefield 3、一体どんなクオリティで登場する事になるのかGDCでのお披露目が今から楽しみです。
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