昨日はノーキルでエンディングを迎えたプレイヤーが登場した事をお知らせした「Fallout: New Vegas」、Fallout 3に比べ若干オープンワールド感は抑えられている物の、物語や柔軟性など随所に旧Falloutシリーズの面白さが炸裂し、多くのバグをはねのけてなお魅力的なゲームプレイを実現しています。
とは言えObsidianらしいと言えばらしいバグの山や、手が行き届いていない感に溢れる数々の細かい問題は目も当てられない状況でもあり、早くも有志のバグfixが登場するなど公式の修正パッチの登場が待たれる状況となっていました。
そんな中、昨晩ようやくBethesda Blogにて修正パッチの登場がアナウンス、セーブデータの破損やコンパニオンの挙動に関するバグ、環境によっては酷い状況になっているNvidiaカードのパフォーマンス問題などが修正されるとの事。
またBethesdaはこのパッチとは別に3プラットフォームを対象にした総合的なパッチが最終テストと認可フェーズに入った事を報告、今後数週間の内に利用可能になる予定である事を明らかにしています。
モスクワで開催されたIgromir Game ExpoにBioWareが開発を進めているDragon Ageシリーズ最新作「Dragon Age II」がプレイアブル展示され、5分半に及ぶ直撮り映像が登場しました。
クライアントは新ビルドの模様で外見がカスタマイズされたキャラクターに加え、カットシーンではアイコンで選択の内容を判りやすく補足した新しいダイアログシステムも登場、ミニマップやUI周りも刷新され、よりアクション要素が増した戦闘の様子がたっぷりと収められています。
Dragon Age IIのリリースは北米で2011年3月8日、ヨーロッパでは3月11日、対応プラットフォームはPC、PS3、Xbox 360となっています。
11月2日にレイオフのニュースをお知らせしたIO Interactive、以前からスタジオの代表的なフランチャイズであるHitmanシリーズの最新作「Hitman 5」の噂がまことしやかに囁かれながらもIOとスクウェア・エニックスが否定するなど、はっきりとしない状況が続いています。
そんな中、やはりHitman 5が存在し、開発中である事を示唆するLinkedIn情報が登場、Kane & Lynchでリードアニメーターを務めた人物がHitman 5も兼任し、プログラマーのページにはHitman 5が2011年登場予定である事等が記載されています。
多くのファンが待ち望む47の復活、困難な道乗りである事は明らかですが、どうか良い形で実現して欲しい所です。
先日はローマにヨーロッパ初のゲーム専門美術館がオープン予定である事をお知らせしましたが、イギリスではゲームを体系的に捕らえアーカイブ化を行う計画が進められている模様です。
これは大英図書館のdigital preservationのスペシャリストPaul Wheatley氏が明らかにした物で、既に国際的なアーカイブを始めているイギリスのNational Videogame Archiveをベースにしたいと考えているとの事。
さらにWheatley氏は、このビデオゲームアーカイブにゲームタイトルだけでなくイギリスの30年に及ぶゲーム開発の歴史を保存する事も視野に入れており、ゲーム開発関連のドキュメントなども保蔵対象にしている事を示唆。氏が声を掛けた多くのビデオゲーム産業の現場では今も古い資料等が消え、或いは誰かのデスクの下で腐りつつあると、保護の重要性を投げかけています。
また、先週イギリスで開催されたゲームイベントGameCityではUKIEのMichael Rawlinson会長が、ゲームのアーカイブ化が郷愁としても有用であり、歴史とアーカイブをリンクさせる事が過去のゲーム開発者達の貢献に基づいたゲーム文化の理解を進める大きな助けになると、保存の重要性について説いています。
昨今、海外のゲーム産業周辺ではゲームを文化的なプロダクトと捕らえ、これまでに見られなかった体系的なアプローチやプロジェクトが多く見られる様になってきました。さらにイギリスではAPBの失敗で閉鎖となったRealtime Worldsの件に絡み、ゲーム開発を税制上の優遇措置で支援するべきだと主張する政治家が反対派とTVで論争する等、大きな取り組みが目立っています。
今も世界中から多くのリスペクトを集める日本のゲーム産業ですが、斜陽の声が強く叫ばれる国内に”楽しい”ゲームを前進させる推進力を持つ取り組みが登場する事はあるのか、そんな事をふと思わずに居られないニュースでした。
先日「Call of Duty」シリーズのプレイ映像をシリーズ順に並べ、シリーズの進化を見た目で判りやすくまとめたIGNの映像をご紹介しましたが、本日新たにシリーズのマルチプレイの様子を並べて比べた映像が公開されました。
シリーズ登場時から盛り込まれていたキルカメラ要素や、基本的に大きく変化していないながらも素晴らしくブラッシュアップされていくUIやゲーム性とボリューム感の進化には、Call of Dutyが良くも悪くもメジャーなシュータータイトルの代名詞となった要因が端々から感じられる興味深い映像となっています。
版権物アクションゲームの金字塔となった「Batman: Arkham Asylum」、本作の素晴らしい脚本はバットマンやスーパーマンといった多くのDC作品の原案を務め、イウォーク・アドベンチャーやドラマLostの脚本などでも知られるPaul Dini氏が手掛けた事で知られ、最新作のBatman: Arkham Cityにおいても引き続き氏が脚本を担当する事で、更なる世界観の拡大に大きな期待が集まっています。
そんな中、今月から刊行されるBatmanコミックの新シリーズBatman, Inc.のライターを務めるGrant Morrison氏がBatman: Arkham Asylumから多大な影響を受けた事を明らかにしました。
Morrison氏は新シリーズのBatman, Inc.が目指した事にArkham Asylumの雰囲気を出す事だと発言、Arkham Asylumをプレイした時に生まれて初めてBatmanになる事がどのような事であるのかを意識したと語る氏は、Paul Dini氏により巧妙に編まれたシナリオがプレイヤーにまるで自身がバットマンであるかの様に感じさせると評価しています。
氏はゲームにおいて、プレイヤーは誰でもスーパーヒーロー或いはソルジャーになる事が出来、ゲーム体験は厳しい物語のルールによる制限を受けず、物事を自分で進め、プレイヤーが選択し進む事が出来ると、ゲームの特性を語り、来るBatman, Inc.のコンセプトを”We are now the heroes, and we can look through their eyes.”(私たちは今ヒーローであり、そして私たちは彼らの目を通して見る)とした事を明かしています。
とうとうゲームの中だけでは無く、本来のホームであるコミックの世界にも強い影響を見せるBatman: Arkham Asylum、この1作目を紹介的なコンテンツとして作ったというRocksteadyがBatman: Arkham Cityでどんな新しいバットマンワールドを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。
昨日サンタモニカ空港で開催された「Call of Duty: Black Ops」のローンチイベントはオープニングアクトをメタリカが務める等、Activisionらしいど派手なイベントとなりました。そんなイベントの様子をまとめた映像がようやく登場、大量のセレブ達と共にメタリカのメンバー達、さらにはBobby Kotick氏も姿を現し、会場の異様な熱狂が収められています。
さらに会場では空軍、陸軍、沿岸警備隊、海兵隊、海軍、州兵に所属するCoDシリーズファンのアメリカ軍兵士達がそれぞれ6つをグループが結成しBlack Opsのマルチプレイトーナメントが開催、そのトーナメントの様子も映像には収められており、Activision自身が設立した退役軍人への福祉団体CODEへの寄付や後述のBobby Kotick氏の発言など、アメリカ軍との親和性を強調するActivisionの姿勢が強く表れています。
ローンチイベントに登場したActivision BlizzardのボスBobby Kotick氏は退役軍人達に対し100万ドルの寄付を発表、そして「Call of Dutyは”敬意”」だと明言、続けてCall of Dutyは勇気と献身、そして世界におけるアメリカとアメリカ国民の自由を守護する為に犠牲となった人々への捧げ物であると語りました。
そしてCall of Duty: Black Opsがこれまでの歴史で最も大きなエンターテイメントローンチになるポテンシャルを秘めていると強調しました。また氏はActivisionのQ3会計においてBlack Opsが5100万ドルの利益をもたらすとも語っています。
さらにActivisionのCFOを務めるThomas Tippl氏は近年の娯楽プロバイダ達がより短くなる消費スピードや引き留められない顧客の問題などコンテンツ消費の問題を抱えている事を指摘し、Call of DutyフランチャイズはModern Warfare 2のセールスにも見られる様により長い成長カーブを持っている事をアピールしています。
Call of Duty: Black OpsではModern Warfare 2と同様にMad CatzからBlack Ops仕様の周辺機器があれやこれやとリリースされる事は既にお知らせ済みですが、その中にはゲーミング用メガネも含まれており、正直あまりの斜め上さに驚いたものの詳細は明らかにされていませんでした。
昨日ついにこのBlack Opsのプロゲーミングメガネの詳細が登場、70年代風なちょっと懐かしめのフォルムにUSBメモリのドッグタグも付属、発表時に含まれていたマイク機能はどうやら含まれていない模様です。
なお、このメガネはGUNNAR Optiks i-AMPRレンズを採用しており、装着すると画面のコントラストが増加、映像のディテールを光学的に向上させる事でより正確なプレイを補足する物だとの事。本当にこんなので強くなるとは1mmも思えない上にこれを掛けてプレイしている様はとてもじゃないが人に見られたくない!という訳で羞恥系ネタアイテムとしてのポテンシャルは類を見ない程に大きい……と思います。
Call of Duty: Black Opsの公式Facebookにてイギリスでのローンチイベントが11月8日に開催される事が明らかになりました。案内に公開されたイメージには、なんとピンク・フロイドのAnimalsのジャケットで知られるテムズ川沿いに聳え立つBattersea火力発電所跡にて行われる事が記載。どうやらイギリスのローンチイベントもアメリカに負けず劣らず盛大な物となりそうです。
ローンチを控え北米では8日深夜からの販売についてもアナウンスが登場し始めています。GameStopの4400店舗が午後9:30分にオープンする事を発表、GameStopの上級VPを務めるBob McKenzie氏はGameStopが深夜販売の為に開店するこの数がCall of Duty: Black Opsが2010年を代表するゲームである事実を証明していると述べ、Call of Duty: Black Opsの存在自体が今年最大のゲームイベントとなるだけでなく、GameStop史上最大のローンチにもなるだろうと語っています。
また、Best Buyは700店舗で深夜販売を午後10時から開催、Call of Duty: Black Opsを3D立体視で楽しむ為の3Dホームシアター関係の商品なども併せてセールを行うとの事。
これらに加えて元々24時間営業のWal-Martも存在しており、いずれ恐ろしい規模の深夜販売となる事は間違い無さそうです。
さらにTreyarchはGoogleマップを利用した販売店の検索システムを発表、Zipコードを入力するだけでCall of Duty: Black Opsが購入できるGameStop、Best Buy、Wal-Martの店舗が案内される便利なサービスとなっています。国内では関係ないのが悲しい現実ですが、これもCall of Duty: Black Opsのローンチの巨大さを物語る様なプロモーションだと言えそうです。
これまでお知らせしたローンチイベントや販売規模等の大きさは相当な物で、ビジネス的な側面から見た場合にはCall of Duty: Black OpsのローンチがModern Warfare 2の記録を塗り替えるか否かが、やはり今後の大きなポイントとなる事は間違いありません。
そんな中、Janco Partnersの経済アナリストMike Hickey氏がCall of Duty: Black Opsのローンチ規模について、Black OpsがQ4の期間中に世界で1800万本以上を売上げ、8億1800万ドル以上の売上げを生み出すだろうと発言しました。
なお比較の為にModern Warfare 2の記録を記しておくと、2009年11月9日のリリースから1月18日までに2000万本セールスを超え10億ドルの売上げを達成、ローンチから24時間で470万本を売り上げています。
昨晩Game InformerにてGame Informer誌12月号のカバーアートが公開、多くの人気キャラクターが一堂に会する様子が印象的に描かれた素晴らしいアートワークが登場しました。
このカバーアートはアーティストSam Spratt氏の手による物で、横長の一作品として描かれたイメージの一部が表紙として採用されており、マスターチーフやクレイトス、ドレイクにレイトン教授からアンドリュー・ライアンまでゲーム文化を象徴する重要キャラクター達が描かれています。
この歴史を振り返る様なカバーアートと共に12月号のGame Informer誌では、これまでのゲームの歴史におけるGIが選ぶトップ200タイトルの発表に加え、ここ10年間のトップ30キャラクターを発表、年末に相応しい特集が28ページ以上のボリュームで掲載されています。
この他にもGears of War 3のハンズオンレポートや、5th Cellを率いるJeremiah Slaczka氏が語るスタジオの将来や3DSとKinectに対する評価を語ったインタビュー、Diablo IIIやDota 2、Homefront等のプレビューも掲載されているとの事で、発売が今から楽しみな内容となっています。なお、以下の画像はクリックすると大きなイメージで確認できます。
いよいよ国内版もリリースされたシリーズ最新作「Fallout: New Vegas」、今作の開発はBethesdaではなくObsidianが担当しており、ゲームデザインを務めたChris Avellone氏はこれまでに旧FalloutシリーズやIcewind Daleシリーズ、Neverwinter Nights 2を手掛け、さらに本来Fallout 3としてリリースされる予定だったVan Buren(2003年キャンセル)にも深く携わった人物で、Fallout: New Vegasは所謂本家によるシリーズ新作と呼んでも過言ではない内容となっています。
また、New VegasはFallout 3をベースに進められた物ですが、Kamikazeを含む懐かしいTrait要素の復活(LV1の初期Perkとして選択)や低INT時の追加選択肢の復活、さらにはBarterやSpeechといった非戦闘系スキルの重要性と効果も強化され、Fallout 3が持つオープンワールド的な楽しさの上に旧シリーズが持ち合わせていた深い物語性やプレイスタイルの柔軟性が強化されています。
と、前置きが長くなりましたがこの様な経緯と共に、New Vegasではキャラクターの戦闘能力を重視せずともクリア可能である事が以前より語られていました。そんな中、遂に人間もクリーチャーも一切Killせずに本編クリアを果たしたプレイヤーが登場。その内容を証明する統計結果を公開しました。
このプレイヤーによるとクリアは51時間程度で、幾つか断念したサブクエストが存在した事が記されています。スキル選択等に関する具体的な情報は控えますが、完全なノーキルが実際に可能であった事はNew Vegasのプレイ性の深さに加え今後も様々なやり込みプレイに夢が膨らむニュースだと言えそうです。後の問題はバグfix、頑張れObsidian!
今朝方から突如PS3版「Call of Duty: Black Ops」に地域マッチメイキングが存在していないとの噂が噴出、David Vonderhaar氏のTwitterにはキレ気味の罵詈雑言が寄せられていましたが、Vonderhaar氏からははっきりした答えが得られず、お知らせして以降さらに問題が複雑化していました。
そんな中、お馴染みTreyarchのコミュニティマネジャーJosh Olin氏がシンプルにこの噂を否定、噂が真実では無く、PS3にはXbox 360と同様の地域別マッチメイキングを持っていると明言しました。
マッチメイクや分割スクリーンの詳細については以前にdoope!でもお知らせしており、北米Playstation.Blogでも地域マッチメイキングに関する同様の記事が公開されています。どうもVonderhaar氏のはっきりしない様子が不可解ではありますが、一先ずJosh Olin氏の言うとおり今回の噂は誤った情報だった模様です。
先ほどお知らせしたスピルバーグ監督とEAによるLMNOプロジェクト等、ゲーム開発の歴史の中で日の目を見る事のなかったコンテンツ特集が1UPにて行われており、LMNOに続いてGod of War IIIに採用されなかったコンテンツを映像で紹介しています。
映像にはGod of War IIIのディレクターStig Asmussen氏が登場し、”実にクールなキャラクターだった”と評価する”Ixion”(ロードウォーリアーズからインスパイアされたキャラクターとの事)の存在やリリース時に話題となったカットされたエンディングについても言及、ガイアとゼウス、クレイトスが登場する該当パートの様子が映像に収められています。
この映像は先日PSPでリリースされた”God of War: Ghost of Sparta”のローンチを祝い公開された物で、「God of War II」で採用されなかったアトランティスレベルの開発段階の映像がたっぷりと収められ、デザインスケッチと共に普段あまり目にする機会の無いレベルデザインの様子が確認出来る貴重な映像となっています。
かつて2003年にInfinity Wardにより開発された初代”Call of Duty”、元々Infinity WardはElectronic Artsの下で”Medal of Honor: Allied Assault”の開発を進めていた2015, Inc.の開発者達(MoHAAのプロジェクトリーダーも含む)が独立して起ち上げたスタジオで、Modern Warfare以降のCoDシリーズの大成功を経たその後のInfinity Wardの数奇な運命は皆さんの記憶に新しい事件ではないでしょうか。
そういった大きな物語性も含め、まさにモンスターフランチャイズとなった「Call of Duty」シリーズですが、この2003年以降のタイトルでどのような進化を遂げてきたのか、判りやすく各タイトルのプレイをまとめた映像をIGNが公開、Call of Duty: Black Opsのローンチを控え非常に感慨深い映像となっています。
今回は簡単に担当デベロッパやリリーススケジュールなど、シリーズの変遷をまとめてご紹介。今後もコンスタントに登場するであろうCoDシリーズの歴史をざっくり理解するにはちょうど良い機会ではないでしょうか。
■ Call of Duty
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2003年10月29日
- プラットフォーム:Windows、Mac、N-gage、Xbox 360(XBLA)、PS3(PSN)
- 概要:第二次世界大戦が舞台、シングルキャンペーンではアメリカ、イギリス、ソビエトの視点から3種類のシナリオを用意。PC版のマルチプレイは32人対戦、コンソールは8人
■ Call of Duty 2
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2005年10月25日
- プラットフォーム:Windows、Mac、Xbox 360
- 概要:第二次世界大戦が舞台、前作同様アメリカ、イギリス、ソビエトの視点から描かれる。PC版のマルチプレイは64人対戦を実現、コンソールは8人。リリース後にマップパック等のDLCも登場。
■ Call of Duty 3
- 開発:Treyarch
- リリース:2006年11月7日
- プラットフォーム:PS2、PS3、Wii、Xbox、Xbox 360
- 概要:前作と同様に第二次世界大戦が舞台にしているが、キャンペーンはアメリカ、イギリス/フランス、カナダ、ポーランドの視点から構成。3種類のDLCが登場。マルチプレイにはクラス要素も登場している。
■ Call of Duty 4: Modern Warfare
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2007年11月5日
- プラットフォーム:Windows、Mac、PS3、Wii、Xbox 360、DS
- 概要:現代戦へと生まれ変わったご存じModern Warfare、ここからCoDシリーズの成功はある意味異質な物になっていく。
■ Call of Duty: World at War
- 開発:Treyarch
- リリース:2008年11月11日
- プラットフォーム:Windows、PS3、Wii、Xbox 360
- 概要:再びWWIIを描いた本作にはゾンビモードが初登場している。
■ Call of Duty: Modern Warfare 2
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2009年11月5日
- プラットフォーム:Windows、PS3、Wii、Xbox 360
- 概要:ご存じモンスタータイトルModern Warfare 2、リリースから一年経った今も売れ続ける化け物タイトルであり、旧Infinity Wardの幕引きとなった罪深いタイトルでもある。
いよいよ発売まで5日と迫るCoDシリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops」、今年ナンバー1のローンチを目指す本作もいよいよ発売とあって、海外ではイベントや大規模なプロモーションで賑わっています。今回はそんなBlack Opsに関する大量の情報からリーク絡みのネタバレを避け、セールスや周辺販売物、プロモーション関係などをひとまとめにお知らせします。
まずは北米で新たに放送開始されたTVCMの紹介から。上記の映像はオフィシャルなライブアクションCMで”There Is a Soldier in All of Us”(我々の全てに兵士が存在する)と名付けられた物で、女性ビジネスマンやホテルのコンシェルジュやベスト・バイの店員にファーストフードの従業員まで、様々な普通の人達が兵士としてCall of Duty: Black Opsで戦っている事を表現しています。
さらにこのCMにはNBAのスター選手コービー・ブライアントに人気司会者のジミー・キンメルが登場、豪華かつ笑ってしまう程にバカバカしいある意味でBlack Opsの持つ異常な過剰さを見事に表した映像に仕上がっています。このCMはNFLを始めとしたスポーツ番組やレイトショー、ゴールデンタイムなどをターゲットに放送されるとの事。
また、大型量販店として知られるWalmartもCall of Duty: Black OpsのCMを独自に放映、なんと4種類のCMにロングバージョンなども用意してプロモーションを行っています。4種類いずれも紹介しようかとも思いましたがどうにも絶望的につまらないCMだったので1タイプのご紹介に留めておきます。
また本日は海外にてCall of Duty: Black Opsのローンチイベントが行われています。このローンチイベントはサンタモニカ空港の8番格納庫をまるまる会場として借り切り、オープニングにはなんとメタリカが登場しライブ。退役軍人への就職支援などを行うCall of Duty Endowment(CODE)を通じて100万ドルの寄付を募っています。
なお、Modern Warfare 2でも行われていたこのCODEへの寄付について、Activision BlizzardのボスBobby Kotick氏はベテラン退役軍人達の失業者が50万人を超え、アメリカの平均失業率に比べて21%も高い事を指摘しています。
まだ会場での詳細や映像、情報などは登場していませんが、お馴染みTreyarchのコミュニティマネジャーJosh Olin氏が会場の写真をTwitterにて公開、賑やかなイベントの一端が垣間見られるイメージとなっています。
昨晩ActivisionがCall of Duty: Black Opsのリリースが行われる11月9日に合わせて、iTunesを始めとしたデジタル音楽販売のプラットフォームにて本作のデジタル版サウンドトラックの販売を開始すると発表しました。
Black Opsのスコアは前作Call of Duty: World at Warや”バフィー 恋する十字架”で知られるSean Murray氏が担当しており、サントラには30曲が収録され、価格は11.99ドルとなっています。
また、11月9日のローンチに併せBrady Gamesからガイド本の発売も明らかになりました。このガイドはハードカバーの限定版も用意されており、全てのシングル・マルチ用マップを始め、アイテムや武器、Co-opモード等に関する情報が掲載されているとの事。上記のイメージはこの限定版の外観で、ファンにはコレクションとしても十分なディテールを実現していると言えそうです。
今朝ほどお知らせしたActivision Blizzardの会計報告でも述べられた通り、月額加入やデジタル販売やライセンスといったビジネスが同社の利益のおよそ半分と言っても過言では無い割合を占めており、以前からActivisionの上役達がCall of Dutyシリーズの課金ビジネスを明日にでも始めたいとの発言を行ってきました。
そんな中ActivisionのEric Hirshberg氏が2011年のCall of Dutyシリーズに過去最大のデジタルコンテンツの提供を行うと投資者向けに報告しました。Hirshberg氏は2011年にCall of Duty: Black Opsの継続的な販売に加えて、新たな強い推進力を持つタイトルを投入するつもりだと発言、Call of Dutyコミュニティに対し最大のラインアップで新しく著しいデジタルコンテンツを登場させる事を示唆しました。
これがCall of Duty: Black Opsを指す物か、それともSledgehammerの新作を表すのか、いずれ2011年に次期CoDが登場するとあれは具体的な動きを見せ始めるのもそう遠くない状況にあるのかもしれません。
今年最大のローンチとも期待されるCall of Duty: Black Opsの登場を控え、Xbox 360のマーケティングディレクターを務めるStephen McGill氏がXbox 360こそCall of Dutyシリーズをプレイする事に最適のプラットフォームだと発言、そしてそれは誰でも知っている事だと挑発的なアピールを行っています。
これがマイクロソフトによる独占的なDLC販売を指している事は明白ですが、後ほど真偽が確認出来次第改めてお知らせしますが、現在PS3版が出荷段階では地域別のマッチメイキングが不可能になっているとの噂が飛び出し注目を集めています。
すでにTwitterなどでTreyarchのDavid Vonderhaar氏がこの問題に対しTreyarchが嘘を付いたと批判を顕わにしたファンと対話、プラットフォームは140文字で説明できない複雑な問題が存在すると述べ、誤りは起こると発言、決して嘘をついた訳ではないとTwitしており、リリース後のパッチで実装されるのか、或いは情報自体が間違っているのか、続報が待たれます。
UPDATE:19:06
※ Josh Olin氏が上述のPS3版に関わる噂を否定するコメントを出し、地域別マッチメイキングが盛り込まれている事を明言しました。
以前Cliffy BがTwitterでファンからの質問に答えた際に、ゲーム開発者にインタビューするなら誰という質問に対し、Ken Levine氏を挙げた事をお知らせしましたが、その後Ken Levine氏がCliffy Bとディナーを共にする事をTwitし、Cliffy Bの希望がマッハで叶う事となりました。
その後も何度かお互いについて言及する様子がTwitterで見られた2人ですが、遂にCliffy BがIrrational Gamesのポッドキャストにゲスト出演、世界中の人気者であるCliffy Bならではの視点からデベロッパや開発者達の重要性を語っています。
また、Ken Levine氏と共にIrrational GamesのChris Remo氏も議論に参加、ゲーム産業の中でもアンバサダー的でユニークなポジションを担うCliffy Bの役割について語り、ゲーム産業のセレブリティの考察と共に、ゲーム業界の危機的な状況、ゲーム開発におけるチームベースでの具体的な開発プロセスなどについても言及されています。
さらにCliffy Bはお気に入りの”Heavy Rain”についても言及、Heavy Rainが女性向けのゲームとして申し分無い物だと発言、自身の作るタイトルが所謂男性向けである事に触れ、決して女性嫌いな訳では無いが、所謂昨今のグレートなゲームが女性向けでは無いと明言しています。
そして、Heavy Rainが実際の犯罪を用いたタイトルである事を指し、「女性はこの世で2つの物が好きだよ、Queso Dip(※1)と現実の犯罪さ」と発言、ソニーがHeavy Rainを女性誌にプロモーションしていれば2倍は売れただろうねと分析しています。
(※1:Googleイメージ検索にリンクしています)
という事で、スタジオとフランチャイズ、ゲーム産業の枠を超えて支持される巨星の2人がこうやって今後の産業について真剣にかつ愉快に、そしてオープンに語り合う様はまさに現在が海外のゲーム産業が黄金時代に入っている事を反映する印象的な出来事とは言えないでしょうか。
先日”TimeSplitters”復活の噂をお知らせした、かつてFree RadicalとしてHazeやTimeSplittersシリーズを手掛けた現Crytek UK、2009年2月のCrytekによる買収以降は主に「Crysis 2」のマルチプレイパートの開発に務めています。
そんなCrytek UKのボスKarl Hilton氏がGamasutraのインタビューに応じ、Crytek UKとなって以降のスタジオの状況やCrysis 2でのマルチプレイ、前述のTimeSplittersなどFree Radical時代のIPについて等、様々な状況について言及、そしてCrysis 2のライバルがCall of Dutyタイトルだと明言、これらを超えるタイトルにしたいとアピールしています。
買収によりCrytek UKとなったFree Radicalはスタジオ自体も移転しており、現在はノッティンガムの郊外に居を構え、18ヶ月に渡ってCrysis 2のマルチプレイパートの研究と開発に専念。この間にスタジオは雇用も進めており、90人規模となったスタッフのほとんどがCrysis 2の開発に関わっているとの事。
なお、スタジオ内部にはエンジン技術の研究開発に携わるチームとCrysis 2のマルチプレイ開発チーム、そして新しいアイデアのプロトタイプを作成する数人のチームが存在する事が語られています。
また、氏はCrytekの他スタジオについても言及しており、Crytekのブタペストとソフィア、キエフのスタジオそれぞれが強く独立しつつオープンな関係を持っており、それぞれの地域による大きな差がタイトルの開発に有用に作用していると発言、Crysis 2のマルチプレイパートの開発についても、セカンドオピニオンを持っている事がクオリティアップに非常に役立っている旨を明らかにしています。
さらに氏は今後のCrytek UKの活動についても言及、Free Radical時代のIPが全てCrytekの手に渡っている事を明らかにした上で、噂に上っているTimesplittersの続編登場の可能性についてもかなり前向きな姿勢を見せています。
続けて、Crysis 2のマルチプレイがナノスーツの活用や、パルクール或いはフリーランニングといったゲームプレイを実現している事などをアピール。Crysis 2マルチプレイにおける競合タイトルは何かとの質問に対し、Hilton氏は「Call of Dutyゲームは驚異的な記録を持っている」と述べ、Call of Dutyがクオリティ等様々な面からベンチマーク的な成功タイトルだと明言。そしてHilton氏はCoDシリーズが達成するセールスやプレイヤー数をCrysis 2で超えたいとローンチへの意気込みを強く語っています。
昨日はElectronic ArtsとTHQの第2四半期会計報告をお知らせいたしましたが、昨晩Activision Blizzardも第3四半期の会計報告を発表、Call of DutyやWorld of Warcraft、StarCraftといった有力フランチャイズの好調により前年からの大きな成長を果たす結果となっています。
Activision Blizzardの今四半期売上高は7億4500万ドルに達し、利益は前年Q3の1500万ドルから大きく成長し5100万ドルに達しています。なお、前年Q3の売上げは7億300万ドルでした。
売上の内訳はプロダクト販売が3億9700万ドル、加入やライセンスと雑収入の合計が3億4800万ドルに達しており、デジタル販売の売上げが前年から15%の成長を果たしています。
Activision BlizzardのCEOを務めるBobby Kotick氏は今回の良好な会計状況について、予想以上の結果だと評価、Call of Dutyフランチャイズに加え、World of Warcraftと初月に300万セールスを達成したStarCraft II: Wings of Libertyの強い成功を挙げています。
さらにKotick氏は最も重要な事はActivision Blizzardが世界中でベストのゲームの幾つかを提供し続けている事だと述べ、ローンチまであと数日と迫ったCall of Duty: Black Opsに続き、World of Warcraftの新拡張パックCataclysmのリリースにより、今年最も大きなエンターテインメントローンチを果たすと明言、今年のセールスが同社のこれまでの歴史の中で最も有益な物になるだろうと強い自信を明らかにしました。
またActivision PublishingのCEOを務めるEric Hirshberg氏はPS3とXbox 360のソフトウェアセールスが39%の成長となった事を明らかにしており、Spider-Man: Shattered DimensionsとWarriors of RockがQ3の販売を支えたと評価しています。さらにHirshberg氏は今後のフランチャイズ拡大についても言及し、アジアに向けたフランチャイズの強化を明言、近くこれに関する計画の説明が行われる事を示唆しています。
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