現在サンフランシスコで開催中のGDC会場に近いTemple NightclubにてElectronic Artsによる「Battlefield 3」のプレス向けイベントが開催、本作のプロデューサーを務めるPatrick Bach氏やDICEのゼネラルマネジャーKarl-Magnus Troedsson氏らがステージに登壇し、先ほど公開されたトレーラーに収められたパートを含むシングルプレイヤーキャンペーンのデモンストレーションを行いました。
さらに、先ほどDICEによるプレゼンテーションのプレビュー記事が解禁され、各メディアが続々とそのインプレッションを明らかにしています。今回はこれらのプレビュー記事を要約した情報をお届けします。
ステージに立ったKarl-Magnus Troedsson氏は、EAのシュータージャンルにおける王座奪還の本命タイトルとされるBattlefield 3の開発を進めるDICEには”3つの基本的な価値観”が存在すると述べ、これが「クオリティ」と「革新」、「楽しさや喜び」だと明かしました。
そして、DICEがクオリティを求め、常に前作が実現した事を超えて進みたいと望んでいると述べた氏は、革新は様々な形で表出し、それがある時は新しい特徴であり、もしくは新しいジャンルかもしれないが、いずれの革新もDICEが強く思う何かだと述べ、ただ毎年のリリースをこなすだけでは無く、常に革新し続けていきたいとBattlefield 3に掛ける意欲をアピールしています。
あまりのクオリティに動作スペックが気になるBattlefield 3ですが、IGNのプレビューでは今回会場で実演されたデモンストレーションは現状で購入可能なハードウェアで動作していたとDICEに確認を取った旨が記されています。
今回登場したトレーラーはエピソード1と銘打たれた映像でしたが、Venturebeatが先ほど公開したプレビュー記事によると、次回のトレーラーは3月16日に公開されるとの事。
以下、今回の各種プレビューで確認された情報となります。
- 今回の舞台は2014年のイランとイラクの国境線近く
- Battlefield 3に描かれるのは歴史の”if”
- デモに登場したプレイヤーキャラクターはU.S. Marines(アメリカ海兵隊)のHenry Blackburn軍曹
- Henry Blackburn軍曹はACOGスコープを備えたM16を装備
- マルチプレイのビークルに課しているゴールは”操作する事は初心者にも簡単で、エリートパイロットとしてマスターする事は困難である事”
- ビークルについてDICEはシミュレーションを作っている訳ではない事を明言
- HUDやUIは最終段階の物では無いが、DICEはその外観を最小化する事を望んでいる
- オブジェクティブは追加や完了時にシンプルにポップアップするだけに抑えられている
- 左下部にレイアウトされたコンパスには分隊の仲間を示すアイコンが描かれている
- UIには選択可能な武器が表示され、M16はシングルショット、セミオート、フルオートの3モードが切り替え可能で、フラッシュライトを点灯する事が出来た
- 味方プレイヤーを引き摺る動作はマルチプレイヤー用の構成要素ではない(Patrick Bach氏が発言)
- DICEはダイナミックな環境に合わせて行動する敵AIの開発に重点を置いている
- Battlefield 3のシングルプレイヤーゲームはBad Companyシリーズの様な分隊をベースにしたゲームでは無い
- FIFAなどのEA Sportsタイトルで利用された”ANT”システムは、いかなる動作アニメーションから別のアニメーションへと繋く場合も破綻無くブレンド可能にした
- マウスクリックによる近接格闘QTEイベントが存在する
- 対戦車ミサイルをビルディングに放った際、窓ガラスが割れ、何千ものガラスの破片が雨の様に降り、外壁には現実的な破壊が見られた
UPDATE:3月2日17:20
※ 本文に情報を追記し、スクリーンショットを追加しました。
先ほど”Frostbite 2.0″の新技術についてご紹介したばかりの「Battlefield 3」ですが、つい先ほど公式サイトにてFault Lineシリーズのエピソード1″Bad Part of Town”と名付けられた新トレーラーが公開、3分弱に渡ってインゲームのプレイ映像が収められた凄まじいクオリティの内容となっています。
映像の冒頭には新たに刷新された”Frostbite 2.0″のロゴが遂に登場し、続けてこの映像がプレアルファのビルドによるゲームプレイフッテージだと記載され、プリレンダ映像ではない事がはっきりと明言されています。
また、”Frostbite 2.0″によるリアルタイムGIの空気感も凄まじいながら、先日開発映像をお届けしたリアルなサウンド、そしてEA Sportsタイトルで利用されているANT技術を用いたキャラクター達の”歩き”や”走り”、”カバー”、”警戒行動”に”ラグドール”処理にいたるまで、全くスクリプトの存在を感じさせないリアルな動作アニメーションには舌を巻くばかりの仕上がりとなっています。
さらにゲームプレイ面からも事前に報じられていた傷ついた味方を引き摺る動作や、シンプルなHUD、オブジェクティブの内容、WSADキーが確認できるアクション用のインターフェースなども見られ、次回以降のエピソードで描かれるであろう破壊表現の登場など、続報にますます胸が高鳴ります。
連日期待に胸躍る続報が登場しているDICEの最新作「Battlefield 3」ですが、以前からの告知通り現在開催中のGDCにてBattlefield 3に利用されるDICEの最新エンジン”Frostbite 2.0″のパネルディスカッションが開催され、新しく採用される事となったNvidiaのアンチエイリアス技術SRAAの適用イメージと比較用のイメージが公開されました。
このSRAAはSubpixel Reconstruction Antialiasingの略称で、MLAA(Morphological Antialiasing)と似た技術ながら、近年隆盛を極めるディファードシェーディングレンダラでの利用をターゲットにしたアンチエイリアス技術となっています。
これは従来のマルチサンプルアンチエイリアスが前述のディファードシェーディングレンダラで使用できない問題を解決する為に生み出された技術で、シングルピクセルシェーディングによるアウトプットに対して、各ピクセルの付加情報として用意した可視度を組み合わせて最終イメージとする事で、シェーディングコストをさほど増加させないままに良好な品質が得られる技術となっています。
また、これはポストプロセスとして処理される事から、シェーダーへの調整が必要が無く、ディファードレンダリングとの併用問題を同時に解決する技術となっています。
Nvidiaの技術解説によると、1280×720のイメージに対して、4~16倍マルチサンプルAAのクオリティと同等の結果をSRAAで得るために必要なプロセスは1.8ミリ秒との事で、近年のモダンなゲームに利用される一般的なシェーディングプロセスが5~10ミリ秒である事を考慮すると、かなり高速化されている事が判ります。
以下、上に掲載したイメージについて、リファレンスとなる16倍のスーパーマルチサンプルAAによるイメージ、アンチエイリアス処理を行っていないシングルピクセルシェーディングの結果、SRAAの適用イメージを拡大したものを順に掲載しましたので、パフォーマンスと品質の両方を兼ね備えるとされる”Frostbite 2.0″のパワーをその目でご確認下さい。
なお、”Frostbite 2.0″ではリアルタイムラジオシティを動的オブジェクトに適用させる難題にも一定の解決を見出したとされており、今後の続報や映像の登場にますます期待が高まります。
Frostbite 2.0エンジンによる脅威的な表現力で注目が集まるDICEの新作「Battlefield 3」ですが、今作ではサウンドの強化にも力が入れられており、これまでに登場した事前情報ではヘリコプターや戦車などのビークルが様々なアングルから、距離別に音の収録が行われ、1ビークルあたり80チャンネル以上の音情報を持っている事や、プレイヤーがこれらの方向を耳で判断可能な定位感の実現が進められていると報じられていました。
そんな中、Game InformerがBattlefield 3のオーディオディレクタを務めるStefan Strandberg氏のインタビュー映像を公開、なんと実際に行われた軍事演習に参加して戦車やジェット戦闘機、銃器など、様々なタイプの音を録音している様子を紹介しています。
なお、2008年にリリースされたBattlefield: Bad Companyで初めて登場したFrostbiteエンジンは当初からサウンド面のアドバンテージとして、近年のハイダイナミックレンジによるGI表現などを思わせる、HDR Audioと呼ばれる機能を擁しており、射撃音や環境ノイズ、インゲームの音楽など、様々な音が同時に生成される中でも、プレイヤーがプレイに重要な音をクリアに聞く事ができる動的なボリューム調整が行われていました。
Frostbite 1.5が採用されたBattlefield: Bad Company 2でも、各種射撃音からは非常にクリアな定位感が得られていましたが、今作では単純なゲイン調整によらない距離感の再現など、更なる音像の強化が広大な戦場の臨場感を大きくベースアップさせる事は間違い無さそうです。今後のトレーラーやプレイ映像では音のディテールにも注目!です。
GDCでの出展にも注目が集まるEAとDICEによる期待の続編「Battlefield 3」がフランスのゲーム情報誌PC Jeuxにて特集され、本作の新エンジンである”Frostbite 2.0″がidTech 5やCryEngine 3よりも印象的と評価された他、いくつかの新しい情報が明らかになりました。
なお、今回の情報についてはフランス語から抜粋されたもので、内容に誤りがある場合がありますので、閲覧にはご注意下さい。
- Frostbite 2.0はidTech 5とCryEngine 3よりも印象的だと評価
- Frostbite 2.0は初代Bad Companyの開発時(2008年6月リリース)には既に開発中だった
- プレイヤーに近い場所で爆発が起こるとき、プレイヤーは地面に打ち付けられる
- プレイヤーが攻撃を受ける場合、キャラクターは瞬きし、視界が曇る
- キャラクターの身体認識はMirror’s Edgeの技術を元に改善されたもので、ここにFIFAやNBAシリーズのアニメーションシステムが加わる
- 環境のバリエーションは平原や森、夜の風景など様々
- プレイヤーは激しい戦いを繰り広げる兵士としてゲームをプレイするが、それらの激しさの間に多くの静かな瞬間が描かれる
先日遂に正式発表された「Battlefield 3」の第1弾DLC”Back to Karkland”ですが、昨晩DICEのコミュニティマネジャーDaniel Matros氏が公式フォーラムにて本DLCに同梱される4つのリメイクマップの詳細を発表、なんと初代Battlefield 1942のデモ版にも登場した懐かしい”Wake Island”が復活する事が明らかになりました。
また、Battlefield 2からは戦闘機が登場しない人気市街戦マップ”Strike at Karkand”、オマーン湾の沿岸地域が舞台となった”Gulf of Oman”、ペルシャ湾マップの”Sharqi Peninsula”が登場するとのこと。
これまでBattlefield 2からのマップが登場するとアナウンスされていただけに、1942プレイヤーには嬉しい今回のWake Island復活、”Frostbite 2.0″エンジンのパワーでどのような復活を遂げるのか、続報に期待です。
世界中のシューターファンが「Battlefield 3」の期待感溢れるスクリーンショットや映像に沸き立つ昨今ですが、Battlefieldシリーズの歴史は2002年にリリースされたオリジナル「Battlefield 1942」から始まりました。
以降、2005年にリリースされたBattlefield 2と各種拡張パックなどを経て、翌年には未来を舞台に移したBattlefield 2142をリリース、その後もBad Companyシリーズや1943など多くのタイトルが誕生しています。
そんなBattlefieldシリーズの原典となるBattlefield 1942のデザイン資料をDICEのベテランLars Gustavsson氏が当時を振り返りながら紹介する映像がGame Informerにて公開されました。
つい先日公開された別のLars Gustavsson氏に対するインタビューではDICE創設当時を振り返り、まだコードネーム”Eagle”と呼ばれていたプロジェクトがBattlefield 1942へと昇華する過程について語っており、今回のデザイン資料には9年足らずの期間に実現されたゲーム産業の巨大な成長が目に見えて感じられる興味深い内容となっています。
以下には、2002年にリリースされた”Battlefield 1942″から、2011年の”Battlefield 3″に起こった変化を目で確認出来るよう、いくつかのスクリーンショットを掲載しました。
昨日はハイクオリティなスクリーンショットと共に、遂に驚愕のインゲームを収めた新トレーラーが公開された「Battlefield 3」ですが、Game Informer誌に掲載された物を含む更なるスクリーンショットが登場、本当にこれがゲームとして動くのかと目を疑うクオリティのイメージとなっています。
また、今回登場した幾つかのスクリーンショットにはHUDも確認でき、ゲームプレイ的にも興味深いイメージとなっています。
以前doope!で噂としてお知らせしていたBattlefield 2のマップをリメイクしたDLC”Back to Karkand”も今回のトレーラー発表に併せて正式に発表され、リメイクマップが4枚、Battlefield 2に登場した武器とビークル、ユニーク報償と新実績/トロフィーなどが盛り込まれる内容となる事が明らかになりました。
本日いくつかの新情報と共にスクリーンショットをお届けしたDICEのシリーズ最新作「Battlefield 3」のゲームプレイ映像が収められた新しいトレーラーが遂に公開されました。
映像は非常に短いながらも、一概には信じられないクオリティの空気感を漂わせる映像が収められており、ダメージを受けた味方を引き摺る動作など、これまでに明らかにされていた幾つかの新要素も確認できます。これは……凄い!
昨日開催された”Goldman Sachs Technology and Internet Conference”にElectronic ArtsのCEOを務めるJohn Riccitiello氏が登壇、かつてEAが保っていたシュータージャンルにおける市場をリードするポジションを失い、現在もその状況が続いている事を認める発言を行いました。
Riccitiello氏は様々な意味で、初期のMedal of Honorタイトルが最初のマスマーケット向けのシュータータイトルだったとの自負を述べ、それがPS3時代の変革期において不運にも失われたと前置きし、来る「Battlefield 3」の存在がこれを取り戻す機会だと発言しました。氏は3年間に渡り投資してきたBattlefield 3が今年ビデオゲーム産業で最も優れたプロダクトとして立ち上がるだろうとアピールしています。
昨年は王座へと手を掛ける事も叶わず終わったEAですが、DICEの新エンジンによる”Battlefield 3″の存在はやはり相当に大きな一撃の様子で、昨今の奪還に掛ける意欲的な発言に大きく力強さを与えている様に見受けられます。
また、会場ではオリジナルのDead Spaceから倍以上のペースでセールスを伸ばしている”Dead Space 2″の成功にも触れ、「Dead Space 3」の名前を実際に発言した事が確認されました。
これはRiccitiello氏が会場で紹介したEAの”強く成長するフランチャイズ”リストの中にDead Spaceの名前が無かった事から明らかになったもので、リスト入りしなかった理由としてRiccitiello氏はフランチャイズの成長ペースよりも”Dead Space 3″登場の方が早いと語っています。
なお、この成長フランチャイズリストには、Madden、FIFA、Need for Speed、Medal of Honor、Battlefield、そしてMass EffectにDragon Ageなどが含まれ、リリース時期の発表が待たれるStar Wars: The Old Republicも名前が挙げられていた事が記されています。
Bloombergの報告によると、この意欲的な姿勢を示すプレゼンテーション後、Electronic Artsの株価が2.9%の上昇し、2010年5月以来の高値を更新、オプション価格の指標となるインプライド・ボラティリティー値が23%から40.42%まで跳ね上がり、ストックオプションの取引はここ4週間の平均から4倍以上になったとのこと。
昨年10月にはタイトルの不振から大幅な株価下落を記録したEAですが、Dead Space 2を始め今後控える期待作のポートフォリオの豊富さは本物といった所でしょうか。今後Battlefield 3の続報を含め、動向に注目です。
連日新情報が登場するDICEの新作「Battlefield 3」ですが、新たに前作の特徴であったCommander(以下:司令官)システムが、より多くのプレイヤーに対する訴求を実現する為に廃止される事が明らかになりました。
これはGame Informer誌に掲載された質疑応答から明らかになった物で、DICEは司令官システムの問題点を”ゲームにおいて2人だけが使用出来ること”と述べ、幾らかのプレイヤーがこれを好むものの、ほとんどのプレイヤーはこれを気に掛けなかったと前作を省みています。
(※ 前作の司令官モードは専用のインターフェースが用意され、分隊リーダーとの通信を通して、衛星視点から俯瞰したマップ上でのUAVによる索敵や砲撃支援、物資の投下といった戦略的支援を行う役割でした。)
勝敗を大きく左右する存在だったと言える前作の司令官システムですが、DICEは”このシステムがBattlefield 2の大きな特徴と主張する事も出来るが、実際にはほとんどのプレイヤーがこれを利用しなかった”と評価、システムをより複雑化する事は望ましくなく、DICEがBattlefield 3で取り組むチャレンジは、ゲームをプレイする全プレイヤーが全ての要素を得られる事だと発言、システムを組み込む事は可能だが、こういった理由から廃止を決めたと明らかにしました。
なお、このシステムに関する改善は既にBFBC2のUAVなどでも取り組みが見られ、DICEはこれにより多くのプレイヤーがゲームを楽しむ事が出来たと評価を下しています。
かなり大きくゲーム性を左右するこの決定ですが、確かに広い訴求を考える場合に司令官システムはハードルの高いコンテンツだったと言えます。DICEはBattlefield 3にクールな分隊システムの改善を用意していると発言している事もあり、よりスムースな導入を可能にする代替の戦略システムを用意しているのかもしれません。
今日も様々な情報をお届けしているDICEのシリーズ最新作「Battlefield 3」、以前からElectronic Artsが掲げるシュータージャンルの王座奪還に大きな役割を果たす本作ですが、前作”Battlefield: Bad Company 2″では予想以上のセールス結果と良好なゲーム性を実現しながらも、リリース以降のプロモーションや告知不足に加え、足の遅いDLC展開など、ビジネス的に多くの問題を抱えていました。
Medal of Honorでも似た問題が多く見られたElectronic Artsの看板シュータータイトルですが、来るBattlefield 3ではこれらの反省をレッスンに豊富で足の速いプロモーションが展開される模様です。
これはGame Informer誌のインタビューに応えたDICEのプロデューサーPatrick Bach氏が語ったもので、氏はBFBC2のDLC展開が非常に希薄だった事がユーザーコミュニティの凋落に繋がったと失敗を分析しました。
Bach氏はこの失敗の原因について「正直なところ、Bad Company 2はDICEの予想を遥かに超える大きな成功だった」「DICEはリリース以降にもっと大きなコンテンツをリリースするべきだった」と述べ、プレイヤーの多くが22レベルに達しないだろうと甘い予測していた事を告白、50レベルに到達するプレイヤーの見積もりが完全に間違っていたと振り返っています。
そしてこれらのレッスンから学習したDICEはBattlefield 3のリリース後にフォーカス、リリース後のプレイヤー達の興味をしっかりと惹きつけておく為に興味深い計画を進めていると述べ、現在のDICEがリリース後のビジネスをもっと上手くやり遂げられるとアピールしました。
また、氏はBattlefield 3のローンチ前からDLCコンテンツなどの開発を別ラインで進め、そこに向けた人員を多く確保している事を明言、BFBC2よりも多く用意されたアンロック要素も含め、ヘビープレイヤーに向けた潤沢なコンテンツの提供を約束しています。
非常に大きな期待のかかるBattlefield 3ですが、コンソール版のEAサーバや、MoHで見られたタリバン問題を始め、いくつかの浅いバイラル展開に見られる後手に回りがちなEAのプロモーションなど、王座奪還にはタイトルの仕上がり以外の問題が多く控えるのも事実。EA渾身の一撃とも言える今作、このレッスンが十分活かされる事を切に望みます。
意欲的な映像表現とゲーム性に期待が高まるDICEの新作シューター「Battlefield 3」ですが、これまでの情報では本作をリードするプラットフォームがPCである事が明らかにされており、DirectComputeなどDX11機能をフルに生かした最先端の表現に期待が高まっています。
そんな中Game Informer誌のインタビューに登場したDICEのプロデューサーPatrick Bach氏がPC版のアドバンテージについて様々な言及を行い、主要な開発プラットフォームがPCだと明言「DICEはBattlefield 3でコンソール開発を優先しておらず、また、PC版は移植でも無い」と、コンソール優先のタイトルが多い昨今の状況とは違ったアプローチを提示、「DICEはPC版をまず作り、その後これをコンソールに適合させる為に調整する」と発言。さらにDedicatedサーバのサポートを予定している事を明らかにしました。
また、Bach氏は本作のゲーム性にも触れ、プレイヤーに4クラス(※ Bach氏はこの数をスイートスポットと表現)が用意されている事、そしてBattlefield: Bad Company 2に登場した4名の分隊システムに更なる拡張が用意される事を明かし、詳細は明かせないながらマルチプレイにクールな新要素が用意されている事を予告しています。
昨日は大量のゲームプレイ情報と共に素晴らしいイメージが登場した「Battlefield 3」ですが、今日も続々と新しい情報が登場しています。今回はその中からGame Informer誌の特集記事に掲載されたDICEのプロデューサーPatrick Bach氏による”Frostbite 2″エンジンに関するアピールをお届けします。
Patrick Bach氏は”Frostbite 2″エンジンによるアニメーションシステム、破壊表現、ライティング、ゲームのスケールやオーディオなど、全ての要素が新しい高みを実現していると述べ、もうゲーマーはXbox 720やPS4の登場を待つ必要は無いと発言、Battlefield 3が”現世代コンソールの為の次世代ゲームだ”と力強いアピールを見せています。
さらにBach氏は”Frostbite 2″がゲームを構築する為のベストな技術だと断言、モダンなエンジンとして無視出来ないCryEngine 3を例に挙げ、見る限り美しい空中楼閣の出来は印象深いが、非常に小さい物だとFrostbite 2による広域レベルでのゲーム構築をアピールしています。
なかなか強気な発言を見せるDICEですが、先日から登場しているFrostbite 2のデモ映像やイメージなどからは恐ろしくハイクオリティな印象が急速に拡がっています。しかしエンジンの概要を記したプレゼン資料などから見えてくる実像は、昨今のモダンな映像技術の集大成的な物で、Enlightenによるリアルタイム疑似GIをプレ演算やDirectComputeとSPUで動的オブジェクトに適用させた事は驚くべき事ながらも、むしろスケーラビリティの強化や徹底的な演算コストの合理化を実現する事こそがFrostbite 2の真価と感じられます。
この辺りの強化からは、DICEがBattlefield 3に登場する広域マップでの各プラットフォームのパフォーマンス確保に相当な自信があると受け取れ、今後のプレイ映像の登場などがますます楽しみだと言えそうです。
UPDATE:2月8日17:50
イメージを数点追加し、配置調整とキャプションをいくつか追加しました。
連日新情報をお伝えしているEA期待のシリーズ最新作「Battlefield 3」ですが、Game Informer誌の特集内容が海外フォーラムなどに掲載、そのあまりにスケールの大きなイメージに驚きの声が上がっています。特集を要約した内容を以下でご紹介しますが、詳細はフォーラムからの情報で正しくない場合がありますので、閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
連日ゲーム内容に関する新しい情報が登場し、大きな注目を集めている「Battlefield 3」ですが、まだインゲームの映像やイメージは登場しておらず、GDCの開催が待たれる状況が続いています。
Battlefield 3ではDICEの内製エンジンFrostbiteの新ナンバリングとなる”Frostbite 2.0″エンジンの利用がアナウンスされており、かつて2008年のBattlefield: Bad Companyで革新的なHDR Audio機能と圧倒的な破壊表現を実現したDestruction 1.0を搭載しリリースされた”Frostbite 1.0″、続く2009年のBattlefield 1943にて破壊表現をさらに強化したDestruction 2.0を搭載し、DX11シェーダー対応を果たした”Frostbite 1.5″に続き、3度目のメジャーバージョンアップとなるFrostbiteのパワーにも注目が集まっています。
そんな状況の中、実は昨年7月25日から29日に掛けて行われたSIGGRAPH 2010にて、DICEが”Frostbite 2.0″の技術デモとプレゼンテーションを行っており、既にエンジンに関する幾つかの主要な要素がプレゼンテーション資料と共に公表されています。
なお、現在判明している内容はDX9のサポートしない事などを含め(※ 製品版のDX対応バージョンは現在不明)以下の様になっています。
- DirectCompute(GPGPUなど)のアクセラレーションを利用したタイルベースのデイファードレンダリング、PS3ではSPUを利用して実現
- God of War IIIで利用されたアンチエイリアス技術Morphological Anti-Aliasing (MLAA)をDX11対応GPUのDirectComputeで実現
- 擬似的なリアルタイムラジオシティ(※ リアルタイムラジオシティを可能にするライティング専門のミドルウェア”Enlighten”を使用)
- 環境破壊表現の強化
これはSIGGRAPH 2010にて解説された破壊表現システム”Destruction 2.0″のパネルにて紹介されたイメージで、PS3とXbox 360それぞれの機能的な問題を解決しつつ、演算コスト的な解決を実現したアウトプット結果として提示されたもので、非常にクオリティの高い破壊表現がディファードデカール等を利用して”動的”に生成されている事が判ります。
また、DICEは”Frostbite 2.0″エンジンに設けた以下の様な5つのチャレンジをSIGGRAPH 2010にて発表しています。
- シネマティックなイメージクオリティの実現:CG映画の様なスムースなビジュアル表現のリアルタイム生成を目指す
- イルミネーション:環境描写における”雰囲気”を構築する為のキービジュアル、グローバルイルミネーションと影生成、反射表現にフォーカス
- プログラマビリティ:コストを視野に入れたパイプラインの最適化やGPUレベルのシーンカリングやレンダリング
- プロダクションコスト:DICEはFrostbite 2.0開発にあたり、ワークフローと繰り返し作業の生産コストを削減する為に20人年の開発を費やし、ツール開発や最適化を行った
- スケーリングの改善:GPUモデルやハードのパフォーマンス、メモリ帯域、コンテンツのディテールとクオリティに至るまで、パフォーマンスの”崖”が存在しないスケーラビリティの実現を目指す
また、公開されている資料にはDX11シェーダーで実現したタイルベースのディファードレンダリング機能をPS3のSPU向けに移植する際の詳細や、ディファードシェーディングとMSAA併用の問題点への言及、PS3でのMLAAクオリティサンプルや、天空光ベースのアンビエントオクルージョンなど、かなりモダンな内容を盛り込んだ新エンジンのパワーが紹介されています。
さらに広大なマップでの戦闘や動的な破壊表現など様々なダイナミック要素が存在する中で、リアルタイムラジオシティを実現する為に、各ライティングパイプラインを分離させ、並列処理とプレ演算を併用し、軽いターゲットジオメトリを利用したライトマップの使用など、演算コストのトレードオフも視野に入れた現実的な構造で、広域のリアルタイムラジオシティを実現する手段についても詳しく言及されています。
テクニカルな内容が続きましたが、今回のプレゼンテーション資料からはDICEが現実的なコンソール展開とDX11フル対応の両方を視野に入れた開発を進めている事が見て取れ、ダイナミックに状況が変化する広い戦場が舞台となるBattlefield 3はFrostbite 2.0の力量を図るには持ってこいのタイトルとも言えそうです。Electronic Artsの今後を占うタイトルとエンジンになる事はもはや間違い無いBattlefield 3、一体どんなクオリティで登場する事になるのかGDCでのお披露目が今から楽しみです。
以前より打倒Call of Dutyシリーズをはっきりと掲げ、FPSシュータージャンルの玉座を再び取り戻す為にMedal of HonorやBattlefield: Bad Company 2をリリースしてきたElectronic Artsですが、残念ながらセールス的には及ばず、先日のQ3会計報告でも打倒Call of DutyシリーズがElectronic Artsの重要な長期的プランだとの発言も行われました。
そのQ3会計報告時に予告され、打倒CoDに王手を掛ける役割を担うとされた年末の新作が「Battlefield 3」だった訳ですが、先日Twitter上で行われたQ&Aセッションに応じたゲームプレイデザイナーのAlan Kertz氏が早速CoDシリーズに対するスタンスについて言及、「CoDになろうとする事でCoDを殺しはしない、より良いシューターになる事でCoDを殺す」と意欲的な発言を見せました。
また、このTwitterセッションにて小売店サイトなどから判明していた真偽不明のディテールの内容等を含む、以下の様な新情報が改めて明言されています。
- プレイヤーは伏せ動作が可能(※ 全プラットフォームと明言)
- Medal of HonorとBattlefield: Bad Company 2では同じ武器/FoVシステムを利用したが、BF3はアップグレードされたバージョンが利用される
- ビジュアルクオリティやビークルと並ぶ程に”破壊表現”はDICEにとって重要な要素
- ビークルのディテールと”破壊表現”は素晴らしいクオリティになっている
- コンソール版にはリミテッドエディションが登場する
- 登場する都市の1つはテヘラン
- Tracersが登場
- フレンドリーファイアはオプション
- グラップルフックとジップラインは登場しない
- ドルフィンダイブは無くなった(※ 前作で可能だった滑稽な移動方法:参考動画)
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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