Wii版の新作ゼルダでは宮本氏がモーションプラスを採用する事で、よりリアルなプレイを提供したいと発言した事をお知らせしましたが、今度はプロデューサの青沼英二氏が新ゼルダについて触れ、来年のE3において大きなサプライズでユーザー達を驚かせたいと意欲を述べています。宮本氏の発言と同様にモーションプラスの採用について触れた上で、さらにWii独自の新しい試みを進めているとの事を明かしています。
同氏はこの新しい試みがユーザーに大きな驚きを与えると期待している様ですが、これに関する詳細はE3まで伏せられるでしょうとの事。いったいどんなサプライズを用意しているのか?今から楽しみです。
9月に20%に及ぶ人員のレイオフを敢行し、開発中の「The Secret World」も数ヶ月の延期をアナウンスしたFuncomですが、今年の第3四半期の収支報告から960万ドルの損失を計上している事が明らかになりました。続く第4四半期も4~500万ドルの範囲の損失が予想されています。
なお、FuncomのディレクターErling Ellingsen氏によると、9月に設立が発表された同社のモントリオールの新スタジオはいよいよ実務的な活動が開始された模様です。同氏はノルウェーオフィスは本社機能を持ったままでそちらの閉鎖は無いと語っています。今回の会計報告では同社の資産が現在3480万ドルだそうで、モントリオールスタジオの新体制が今後の鍵を握ると言えそうです。
本日Electronic Artsは「The Saboteur」のリリースを控えたPandemic Studiosの閉鎖を発表しましたが、そのアナウンスに併せて同社のNick Earl副社長が先日行われたElectronic Artsの決算報告から明らかになったMedal of Honorシリーズについて言及、同シリーズのリメイクが「驚く程すばらしい」と述べています。また、Sean Decker氏とGreg Goodrich氏が率いるEALA studioがFPSの再発明を進めているとも発言、同シリーズの復活に大きな自信を示しています。
決算報告の際にはリメイクと共に2002年のアフガニスタンを舞台にしたシリーズ最新作「Medal of Honor: Operation Anaconda」の存在も明かされており、その他のIPリメイクやCommand and Conquerの再フランチャイズ化なども含め、特定のIP強化にかなり力を入れている様子が伺えます。
先日11月10日に米国のBareis Technologiesという企業が1996年に同社が登録した光ディスク関連の特許を侵害したとしてUbisoft、Sony Computer Entertainment、Electronic Arts、Disney Interactive Studiosに対する訴訟を起こしました。
この特許は”情報アクセスの為に音声認識機能を備えた光ディスク”という物で、SCEAのSOCOMシリーズやUbisoftのTom Clancyシリーズに含まれる10タイトル以上、そしてElectronic ArtsのNASCAR 06~07、DisneyのPhonics Questを相手取ったもので、これら複数のタイトルが特許を侵害しているという物。しかし……これを実際に原告が戦っていくことはいささか侵害の証明をする事を含め難しい様に思えます。SOCOMシリーズから7年が経っている事を考えると、所謂サブマリン特許の様な物と言えるのでしょうか。
海外ではいよいよ発売を迎えた年末商戦御三家の一つ「Assassin’s Creed 2」ですが、パブリッシャーのUbisoftは本日「Uplay」という実績や報酬などのシステムをマルチプラットフォームで実現した総合サービスの運営を開始しました。サービス開始にともないAssassin’s Creed 2が第一弾の対応タイトルとしてXbox 360とPS3で利用可能になりました。
このサービスではゲームに設定された実績を解除していく事でプレイヤーは”Uplay Win Units”と呼ばれる交換可能な貨幣の様なアイテムを得て、そのポイントと交換する事でインゲームのアイテム等が入手できるといったサービスになっています。ちなみにAssassin’s Creed 2では、この実績ポイントによりアルタイルバージョンの衣装や仲間とのアジトに使える地下室や、壁紙といった物を手に入れる事が可能です。
さらにこのポイントはタイトルやプラットフォームを越えて利用可能になっており、次く対応タイトルは「Splinter Cell: Conviction」とPC版Assassin’s Creed 2の予定となっています。さらに今後リリースされる多くのタイトルがこのサービスに対応するとされています。また同サービスでは各種タイトルのヘルプやフォーラムなども用意されており、Wii用タイトルも含む全てのタイトルが取り扱いされています。
今後Uplay上での追加アイテムやDLCの販売も予定されており、巨大パブリッシャー達が軒並み具体的な準備をし始めたBattle.net的なコンテンツのベースシステムに、Ubisoftも参戦を果たした事になります。今後ますます現実化していくであろう少額課金のシステムや、オンラインでのコンテンツ拡張など一体どういう形に収束していくのか、各社の動向に注目です。
空港での民間人虐殺のシーンが議論を呼びコンソール版が全て回収となった「Modern Warfare 2」ですが、PC版では空港シーンが丸ごと削除する事をActivisionが明らかにしました。同社のスポークスマンによると、ロシアでは正式なレーティング機関や実体がないようで、これが今回の回収騒ぎに繋がったと明かしています。実務的にレーティングがコントロールする方法が無いことからシーン自体を削除してしまう事を決めたようです。
Modern Warfare 2やLeft 4 Dead 2、そしてBorderlandsといった最近の人気タイトルに立て続けに起こったオーストラリアでのレーティング問題、18歳以上向けのレーティングクラスの新設を阻む南オーストラリアの司法長官Michael Atkinson氏に対抗する対立候補の擁立まで行われる大きな騒動に発展しています。
そんな中オーストラリアのゲーマー達がMichael Atkinson氏に手紙を書いたところ同氏から6枚に渡る返事が返ってきたとの事。6ページのその内容には強い姿勢で18歳以上向けのレーティングの成立には反対を示している事、そしてMichael Atkinson氏のゲームに対する少し偏重されたイメージが書かれています。
同氏はレーティング区分がゲームの洗練やチャレンジに重要であるとした上で、Wiiを例に挙げ任天堂が堕落した性表現やゴア・残酷表現なしで多くのタイトルを知的に提供し、セールスでも成功を収めていると述べています。これに対してオーストラリアの成人ゲーマー達が求めている極端な暴力や明確な性表現等はゲームの面白さには直結しないと続けています。同氏は18歳以上向けクラスの提唱者達が「私たちにより多く、悲惨なセックスと極端な暴力を与えろ!」と叫んでいる様にしか見えていないようで、彼らのことが心配ですと記しています。
さらに同氏はGTAなどで見られる暴力表現や薬物について残虐な内容を例に上げ、それが現実世界では違法であるにも関わらず、「なぜ政府に対してそういった違法行為を体験させろと要求するのですか?」と逆に質問を返しています。そういった事を踏まえて、ゲームは「子供のために作られる物」であるという認識を強く主張しています。
どう視点を替えても平行線にしか思えないこの問題ですが、2010年にはMichael Atkinson氏が再選の為に出馬する事が決まっています。前述の対立候補の件に対してMichael Atkinson氏は「私は対立候補を要して18歳以上向けクラス新設を指示する賛同者たちも歓迎しましょう。私はあなた達賛同者が現実の生活の問題に比べ、想像上の世界の問題が持つ牽引力の弱さを知ることになると思います」と6ページに渡る返事を締めています。
今回のやり取りは本当に残念な展開だとしか思えず、関係はより悪化し今後も長引きそうな様子です。レーティングにしっかりとした区分を設ける事は当然かと思いますが、ゲームという分野自体が消費者と共に成熟して来ている事もやはり事実であり、ビデオゲームやゲーム性のあるコンテンツが”子供たちだけの物”だと声高に主張できる時代が終わりを迎えつつある事こそが、空想の世界の問題ではなく本当の世界の出来事ではないでしょうか。
次世代携帯機のグラフィックスについて今年に入り様々な憶測や噂が囁かれていますが、新しく次期DSとPSPのチップセットについての情報が聞こえてきました。それによると次期DSではNvidia社の”Tegra 2″を採用、そして次期PSPではiPhoneでも採用されているImagination Technologies社のPowerVR系列のマルチコア対応を実現した後継モデル”SGX543″が採用されるとの事。両チップ共に供給が2011年以降となっており、次世代携帯機の登場もこういった新チップのリリース時期とリンクする可能性が高いのかもしれません。
NvidiaのTegra 2はデュアルコア構成でピクセルシェーダーが4つ、テクスチャーマッピングユニットが4つで300MHz動作との予想がされており、現行Tegraの2倍の性能という前情報が聞こえてきています。さらにImagination Technologies社のSGX543はGPGPUとしても動作するマルチコア構成になっているとされており、すでにSGX系列のチップセットで行われたQuake III Arenaの高フレームレートなデモンストレーションを考えるとかなりの性能になるのではないかと思われます。
携帯機でもコンソール並のリッチな3Dゲームを遊べるようになる時代もそう遠くない様ですが、高性能のグラフィックスコアで動作クロックも高くなってマルチコア可まで実現されてしまったら、一体バッテリーの持ちはどれくらいになってしまうのか……それだけが心配です。
Rockstarの副社長を務めるDan Houser氏がタイムズのインタビューで、大きな議論を呼んでいるModern Warfare 2の問題に絡んで、「ビデオゲームは人気があって安易な敵」だと見解を述べました。
同氏はModern Warfare 2の空港シーンをこれまでビデオゲームで行われなかった重要な何かだと表現し、テクノロジー主導の新しいメディアが登場する際には必ず起こる出来事で、活版印刷の登場時から変わらず存在する歴史的な物だと述べています。さらにプレイヤー達のほとんどが30歳を越えている事を併せて、この騒ぎがばかげた物であるとも加えています。
インタビューでは期待されているGrand Theft Autoの最新作についても少し触れられており、まずは都市の設計から始められ、その後キャラクターについて考えていくことになると語られています。
「Modern Warfare 2」のリリースで大盛況のCall of Dutyシリーズですが、ActivisionのCFOであるThomas Tippl氏が昨日開催されたBMO Capital Markets Conferenceにおいて、今後の同シリーズが進むべきビジネスモデルについて明らかにしました。
同氏はWorld of Warcraftの新しいビジネスモデルを例にあげ、Call of Dutyシリーズにオンラインでの少額課金による追加コンテンツ販売の導入を検討していると発言しています。また、World of Warcraftのビジネスモデルがコアなプレイヤー達が求めている物であるとも述べ、コンシューマ機でのオンラインプレイで成功を収めた同シリーズのノウハウの多くが新Battle.Netのデザインに組み込まれていると発言しています。
インゲーム広告や新しいビジネスモデル、そしてクラウドゲーミングサービスなど、本当に大きな本質の変化がゲームにもたらされ始めている事が実感できる興味深いニュースと言えます。ローンチのお祭り騒ぎで大盛況のModern Warfare 2も既にModern Warfareシリーズとしてのフランチャイズも明言されており、今後どういった形に変化していく事になるのか、これからも同シリーズから目が離せなさそうです。
以前、AMDとパートナーシップを結んだ後発のゲームストリーミングサービス「OTOY」がiPhone上で動作するCrysisのデモを実際に行って話題になりましたが、ゲームのクラウドコンピューティングサービスのフロンティアである「OnLive」も同様に、携帯デバイス向けのストリーミングサービスに対応する事が明らかになりました。
これはニューヨークで行われたWedbush financial conferenceにおいてOnLiveの創業者でCEOでもあるStephen Perlman氏が発言した物で、同氏によるとすでに開発現場ではPCとテレビ、そしてiPhone上で同時にストリーミングが行われている状態にある様です。
すでに潤沢な資金調達のフェイズを終わらせたOnLiveですが、ベータテストの動向なども含めフロンティアとしてどのようなクオリティを実現していくのか非常に楽しみです。
ロシアの空港を舞台にしたテロリストによる民間人殺戮シーンが大きな議論を呼んでいる「Modern Warfare 2」ですが、まさにその問題となっている当のロシアにおいて、このシーンが非常に扇動的であるとして全てのリテールパッケージが回収処分になったことが明らかになりました。
Infinity Wardは現在修正バージョンを用意し、一ヶ月程度で対応済みのModern Warfare 2をリリースする予定で再審理などが進めている状態ですが、まだ検討段階にあって見通しはあまり明るくない様子。ロシアのゲーマー達にも今回の内容はかなり不満が大きいようで、ロシア国内でもゲーマー達による批判が噴出している模様です。
オーストラリアでのレーティング問題やドイツでの修正対応、イギリスでの該当シーンについての議論の紛糾などセールスに比例して問題も大きくなっている印象を受けますが、あと1ヶ月を切った国内リリースでもなんらかの修正や問題が起こることになるのか、Modern Warfare 2に関する国内外の動きにはまだまだ注意する必要がありそうです。
本年最大のビッグタイトルとなり、初日販売のギネス記録も新たに打ち立てたModern Warfare 2、まだリリースされたばかりですが、なんと早くも同シリーズのリリースが7まで準備されていると海外ニュースサイトで報じられています。それによると3が2011年、そこから2年おきにナンバリングタイトルが用意され2019年にはModern Warfare 7がリリースされるとの事。Infinity Wardの同シリーズフランチャイズ化はこれまでも明言されていましたが、果たしてどこまで実現されるのか……今後の続報に要注目です。
先日Microsoftはヨーロッパ、アフリカ、中東でのXbox 360の販売台数が1000万台を越えたと発表しました。プレスリリースにはアナリストMartin Olausson氏の調査結果が引用されており、Xbox LiveがライバルのPSNに対して12~18ヶ月のアドバンテージを持っているとされています。さらに60%のXbox 360が家族のリビングルームに設置されているとし、所有者の35%が女性である事、さらに所有者の64%が25歳以上である事などが明記されています。……ちょっとにわかに信じがたい統計が混じっている気がしますが一先ずヨーロッパでのセールスは好調なようで何よりです。
前作のUnchartedは好評でコアなファンを得たものの、セールス的には大成功とは言えない結果でしたが、技術的にも内容的にも大幅なパワーアップを果たした「Uncharted 2: Among Thieves」のセールスがとうとう100万本を突破した事が明らかになりました。
これはBMO Capital Marketsがニューヨークで開催したDigital Entertainment Conferenceにおいて、SCEAの上級副社長を務めるPhil Rosenburg氏が語った物です。今後、続編やフランチャイズ化も計画されている同シリーズ、この好セールスを追い風にさらなるドレークの活躍を期待したいと思います。
先日1500人という大規模レイオフを敢行し1億ドルの経費削減を図った事が明らかにされたElectronic Artsですが、今月に入ってソーシャルゲームの運用や開発などを行っているPlayfishを3億ドルで買収、さらに追加で1億ドルのアーンアウトも用意するという規模の大きさに、先だっての大規模レイオフがこの件に絡んだ計画的な物ではないかと囁かれています。
そんな中ニューヨークで開催されたBMO Capital Markets 2009でElectronic ArtsのCFOを務めるEric Brown氏がこの件について発言、「経費削減の発表とPlayFishの買収に関連性は無い」と強調、PlayFishの買収にはバイラルによる販売効果や少額課金のマイクロトランザクションシステム等を見越した今後の必要性をモチベーションにした物で、そういったモデルのIPや開発の専門知識を得るために買収を行ったと発言しています。
この件が同氏の言うとおりに関連性が薄い物であっても、ゲームビジネスの巨人Electronic Artsが既に現在のビジネスに立ち行かない何らかを感じ取って自らの変化を促している事は非常に興味深い動きだと言えそうです。
先日ニューヨークで行われたマイクロソフトのゲーム広告に関するイベントでUbisoftが来る「Splinter Cell: Conviction」において、同タイトルのインゲーム広告の利用シチュエーションについてプレゼンテーションを行いました。同社のJeffrey Dickstein氏によると、Splinter Cell: Convictionでは拷問シーンなどにインゲーム広告が利用されているそうで、判りやすい例として、トレイラー等で何度も見られたトイレでの乱闘シーンで敵の顔面を洗面台に打ち付けるシーンにトイレの芳香剤の広告が置かれたりするとの事。
さらに今作では壁面へのオブジェクティブの内容を投影していたり、様々な情報をUI以外の場所に溶け込ませる試みがされていますが、これも広告に利用されるとの事。Ubisoftは独自にこういったユーザーが注視するエリアのヒートマップを作成しており、このヒートマップを利用して高い注目が得られる場所を広告販売の売りとして考えている様です。インゲーム広告の市場は近年大きく成長しており、開発費の肥大化にも関係して注目を集めています。これは諸刃の剣とも言え、間違ってもサムがステルスする通気ダクト内部に広告が置かれる様な状況にならない事を祈るばかりです。
今月に入ってEpicが無料公開に踏み込んだUnreal Engine 3のツールキットですが、公開から一週間足らずで既に5万ユーザーが同ツールをダウンロードしたことが明らかにされました。このツールはUT3とGoW2に同梱されている物と同様の物で、レベルエディタやパーティクルエディタ、カットシーンの作成やコンテンツブラウザ等数え切れない程の機能を盛り込んだ統合開発ツールで、これ一つでゲームタイトルを実際に開発する事が可能になっています。
さらに3D関係の技術情報やチュートリアルが充実している3dbuzzでは以前から映像によるチュートリアルが用意されていましたが、このフリー化に併せてさらに100本以上の映像チュートリアルが公開される事になっているようです。MOD文化が盛り上がりを見せる中、その内容もかなり難度の高い物に変化しています。興味のある方はこれを機会に取り組んでみては如何でしょうか。
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