年々その重要度と注目度が高くなっていくゲーム開発者達の祭典Game Developers Conference(以下:GDC)、今年も本当に興味深いカンファレンスが多く開催されます。今年は3月9日から13日までの4日間、サンフランシスコのMosconeセンターで開催され、トリプルAタイトル達の新情報なども多く控えています。
そんな今年のGDC、開催直前!という事で予習として今回の目玉になりそうな注目情報をまとめてご紹介いたします。
続編”Crysis 2″も大きな話題を呼んでいるCrytek、そのエンジンであるCryEngine 3は同社初のコンソール対応を果たした物で、PCでの編集作業がリアルタイムでPS3とXbox 360に反映され、さらに開発環境からそのままプレイ可能という驚きのゲームエンジンです。
映像技術では他の追従を許さないCrytekによる新タイトル・新エンジンという事だけでも大きな話題ですが、さらに今回のGDCでは先日明らかになった3D出力に関するデモトレーラーが公開予定となっています。
カンファレンスではモーションコントローラーのデモが予定されているソニー、新しいゲームプレイ体験を提供するとされ、最近ではArcと呼ばれるこのコントローラーに関する技術的なプレゼンテーションが行われるという事で大きな注目を集めています。
さらにこれとは別にGDCの会場内に最新タイトルをチェックする事ができるゲームラウンジを用意する事も明らかになっています。こちらでも新情報などが色々と見られるかもしれません。
Unreal Engineの新機能やiPhone対応なども注目を集めるEpicですが、やはり注目は木曜2時から行われるプレスカンファレンス。EpicのボスMike Capps氏が先日「新Unrealは無し、Gearsフランチャイズ新作を開発中」と発言しており、Cliffy Bの登場に期待したい所、要注目!です。
今年のGDCにはメトロイドシリーズで知られる任天堂の坂本賀勇氏も登壇、ゲームデザインに関する60分の講演を予定しています。講演内容にも要注目ですが、「METROID: Other M」や「メイドイン俺」の話題などにも期待したい所です。
先日突如登場した新パッチで新作の示唆をするという素晴らしくイカしたサプライズを用意してくれたValve、モールス信号をあれしてMD5ハッシュをこれして出てきた掲示板や、より謎が深まる変更が加えられたエンディングなど、続編への期待が高まっています。そろそろHalf-Lifeのエピソード3もお願いしたい……という事で、さらなるサプライズが待っているか、発表が待ち遠しい所です。
発表以降なかなか大きな動きが見られなかったDeus Exシリーズ最新作「Deus Ex 3」ですが、ようやくあれこれと情報が出てくる様になりました。今回のGDCではEidosモントリオールスタジオでアートディレクターを務めるJonathan Jacques-Belletete氏が登壇し「ユニークなビジュアルディレクションのクリエイト:Deus Ex 3における近未来サイバーパンクとルネッサンスを実現するための成功と失敗」というカンファレンスを行います。まだイメージの登場していない本作ですが、先日印象的なルックスの上記画像が登場し、ゲームのディティールの発表についても期待が高まっています。
驚愕の3D映像体験でタイタニック以来の大記録を達成したキャメロン監督のアバター、ゲームの方はいささか残念な出来でしたが、周辺の賑わいや話題も未だ衰えないタイトルとなりました。という事で全然関係ないけどナヴィのアメリカンなケーキが登場、もうクリームの質感すら感じられない驚愕のケーキとなっています。色……色が水彩絵の具で塗られたみたいな感じで恐ろしく食欲をそそらない!似てないし!
作者の方のflickrはこの他にも凄い技術でザリガニやらハルクやらラーメン(?!)やらのケーキを大量に作成しており、独創的なケーキが大好きな方には必見の作品が公開されています。一回食べてみたい……。
新しいオンボードビューの存在が明らかになった「Gran Turismo 5」、延期に次ぐ延期でファンには辛抱たまらん状況が続いていますが、開発は順調に進んでいると信じたいところ。そんな本作ですがクオリティは順調に上がっている様で、もう現実より綺麗なんじゃないかと目を疑うNASCARレースの様子が納められた新映像が登場しました。映像には山内氏とNASCAR関係者も登場し、本作の魅力について語っています。
新要素などもちらほらと聞こえてくる本作ですが、リリースに関する公式発表もそろそろ聞きたい所。素晴らしいブラッシュアップが進められていると信じてアナウンスを待っていたいと思います。
先日からお伝えしているInfinity WardとActivisionのトラブルですが、Infinity Wardを解雇されたかつてのボスJason West氏とVince Zampella氏がとうとうActivisionを提訴する事態に発展してしまいました。Bloombergが報じたところによると、2人の訴えは3600万ドル(約32億円)と”Modern Warfare”ブランドのコントロールの2つで、既に昨日ロサンゼルス高等裁判所へ提訴の手続きが行われました。
この両者の動きに対してActivisionが公式声明を発表、Jason West氏とVince Zampella氏に失望したと述べ、賠償請求には「価値が無い」と述べました。さらに文書では両名とElectronic Artsなどを含むActivisionの競合会社とのコミュニケーションについても言及されており、マーケティングやInfinity Wardのマネージメント、Modern Warfare 2やその後の続編開発に関する漏洩も示唆、両名に主張されるどんな賠償請求も受け付けられないと信じていると強くそのスタンスを明らかにしています。
Jason West氏とVince Zampella氏の訴えには、今回の泥沼騒動のそもそもの争点らしき内容が確認できます。両名の訴えには“Call of Duty”と”Modern Warfare”が別のフランチャイズである事が記されており、Modern Warfare 2の発表時から何度も話題になった正式タイトルの問題(Call of Dutyの有無)や、Modern Warfareのシリーズ化に関する両者の思惑の違いが発端である事が読み取れます。
2008年3月31日にActivisionと両名の間に交わされた契約書では、ベトナム戦争以降を舞台とした”Modern Warfare”のクリエイティブに関する権限と認可が2人に与えられており、将来的に”Modern Warfare”が両名に与えられる事が記されています。この2008年の契約が今回の”Modern Warfare”ブランドの要求へと相成った様です。なお、この協定には両名に対するModern Warfare 2に続く新IPの作成に関するオプション契約も含まれています。
さらにJason West氏とVince Zampella氏はInfinity Wardが持つ特許技術を利用するタイトルのロイヤリティーについても問題視しており、”007: Quantum of Solace”と”Call of Duty: World at War”がInfinity Wardの技術を利用している事、そして今後発生するロイヤリティーについても言及しています。
ActivisionとInfinity Wardの関係は既に8年に及び、ゲーム文化を大きく進化させた素晴らしいタイトルをリリースしてきた事は疑いようの無い事実ですが、今回の騒動の原因とされる”契約違反と反抗”による解雇はどうやら相当に根深い物で、金銭の問題とそれぞれのフランチャイズに対する思い、そして向かうべき将来のビジョン、そして先日もお伝えしたActivision自らも認める巨大IPへの依存体質など、本当に様々な糸が複雑に絡み合っているようです。
一体この事件がどういった結末を迎えるのか、デベロッパとパブリッシャのIPコントロールに関する問題もよく議論される昨今、今後のゲーム開発の何かを左右する大きな事件と言えそうです。
リアルな車と美しいエフェクト、そこにマリオカート的なアイテムが導入され、まさにリアルなマリオカートを地で行くBizarre Creationsの最新タイトル「Blur」、3月8日からマルチプレイのベータテストが開催される事が明らかになり、昨晩マルチプレイのトレーラーが公開されました。映像ではアイテムを使ったライバル車とのバトルがたっぷりと描かれており、リアルで洗練されたイメージながら良い意味で明後日の方向にぶっとんだプレイが楽しめそうな雰囲気がありありと感じられます。
さらにリリース日もアナウンスされ、北米では5月25日に、ヨーロッパでは5月28日に登場する事が明らかになりました。なお、対応プラットフォームはPCとPS3、Xbox 360となっています。ライバルとされる爆発レースゲーSplit/Secondとの一騎打ち、どちらに軍配が上がるか今から非常に楽しみです。
昨晩、海外情報情報サイトTheTechGameの掲示板に「Modern Warfare 2」のDLCの内容とされる動画が投稿され、”Stimulus Package”と名付けられたそのDLCが5つのマップを含む物になると噂になっています。
先日のActivisionによる発表からはInfinity WardがDLCの開発を2本進めている事も明らかにされており、春にリリースとされる最初のDLCの登場がいよいよ近くなってきた事は間違い無いようです。
小型デバイスの飛躍的な進化で仮想現実など、人とコンピューティングの距離が縮まる一方の昨今ですが、ウェアラブルの先を……ちょっと先に行きすぎた感がしないでもない皮膚入力&肌投影によるガジェットが登場しました。凄い!
なんとこの入力デバイスもテーブルトップのゲーム用アプリケーション「SurfaceScapes」でお馴染みのマイクロソフトとカーネギーメロン大学コンビによるプロジェクトで、腕への接触を感知するセンサーと小型のプロジェクタを組み合わせた物。映像ではオーディオデバイスやテトリスを操作し、さらに電話!そしてナビゲートなどに利用している様子が納められています。
研究主任を務めるChris Harrison氏はこの技術について、「私たちは将来を見据えています。計画は順調で、あなた方が5年以内にこの技術の出現を見る事になると思います。」と語っています。映像ではかなり実用的に感じられるこの技術、すでに入力精度はiPhone並に達していると報告されており、アトランタで4月に行われる”Computer-Human Interaction meeting”に出展される予定になっています。来月にはさらにパワーアップした皮膚コンピューターがお目見えするかもしれません。楽しみ!
映像はGT Academy 2010でのデモを撮影したという物ですが、リプレイ時に車内のドライバーとナビゲータがリアルに描かれた車内ビューがある事が明らかになりました。音楽ではっきりと確認できませんが、ナビゲーターが喋っている様子も映し出されています。案内が行われるともなればラリーがさらに楽しい物になるかも知れません。
先ほどから昨日発表されたTake-Twoの会計報告に関する情報をお伝えしていますが、さらに公開されたレポートから同オフィスの2010年主要タイトルが複数延期になっていることが報告されています。どうやら会計的な問題が主な理由の様子。
北米で4月27日に発売が予定されていたRockstar GamesのウェスタンタイトルTPS「Red Dead Redemption」が5月21日に延期、また同オフィスのトリプルA級の期待作「Max Payne 3」や「L.A. Noire」、そして今年の5月から7月にかけてのリリースが予定されていた「Mafia II」や、さらにはシド・マイヤー氏の最新作「Civilization V」のリリースが全て2010年の第4四半期(8月~10月)に発売が延期する事が明らかになりました。
先日セガの元祖モーションコントローラー「Activator」の滑稽なプレイ映像をご紹介しましたが、本日はアメリカの朝のニュース番組”Today Show”でのワンシーンをご紹介。映像は「マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック」をプレイするキャスター2人の様子ですが、素晴らしくイカしたモーションでプレイする様が放送されています。
男性キャスターの片手スウィープと女性キャスターのレシーブっぽい動きが気になってしょうがない可愛らしい映像、普段真面目にニュースを伝えるキャスターのこんな一面に朝から出会った日には、気分の良い1日がおくれるのでは無いでしょうか。
昨日Activisionが行った公式発表から存在が明らかになった、2011年予定のSledgehammer GamesによるCoD新作タイトルですが、Activisionが発表に紛らわしい表現があったとして、”SledgehammerによるCoDアクションアドベンチャー”と、”2011年にリリース予定のCoDタイトル”が別の物である事を明らかしました。この訂正により、デベロッパ不明のシリーズ新作という、もう1つのタイトルの存在が姿を現しました。
またActivisionは誤解を招いた事を陳謝し、Treyarchが担当し2010年後半リリース予定のシリーズ最新作、SledgehammerによるアクションアドベンチャーCoD、そしてデベロッパ不明の2011年リリースタイトル、以上の計3タイトルが存在している事を改めて明らかにしています。
突如浮上した謎のデベロッパによるCall of Dutyシリーズの存在ですが、TreyarchとSledgehammerが同シリーズ新作の開発を行っている中、残るデベロッパは先日から続いている騒動の渦中にいるInfinity Wardしかおらず、新生Infinity Wardの新作がすでに進行中であるのか、それとも第4のCoDデベロッパの可能性が残されているのか……動向が気になるところです。
いよいよ開催が来週3月9日に迫ったGDC 2010、これまでで最も規模の大きなものになりそうな同イベントですが、先ほどEpic GamesがGDCで木曜と金曜の午後3時から予定されている講演の前にプレスカンファレンスを予定している事が明らかになりました。会見は午後2時より行われます。
先日DICEサミットでのInteractive Achievement Awardsの表彰式においてEpic GamesのボスMike Capps氏からUnrealタイトルの制作は行っておらず、現在はGearsフランチャイズの開発を進めているとの発言がありましたが、GDCで何らかの発表が行われるのか、期待が非常に高まります。
相変わらず驚く様な新要素を盛り込んでくるFable III、そして大きな物語を持つ事が明らかになったNatalタイトルのMiloとKate、この巨大タイトルできっとてんやわんやだろうと容易に想像がつくLionheadですが、ピーター・モリニュー氏がさらにもう一つ、あんまりにも可愛いので敢えてカタカナで書きますが「スーパーシークレットプロジェクト」が存在する事をTwitし、さらにこれに関するアナウンスの時期が近い事も明らかにしています。
今年の1月に公式サイトの求人ページで未発表プロジェクトの開発に関するネットワークプログラマーが募集されており、その存在はすでに明らかになっていましたが、思いの他早い続報の登場には驚きました。このアナウンスに関する詳細は明らかになっていませんが、来週開催されるGDCで何らかのヒントが提示される事を期待して待っていたいと思います。
昨日、2008年にリリースされたRockstar Gamesの「Grand Theft Auto IV」が発売から1500万本以上を売り上げた事が、Take-Two Interactiveの第1四半期の会計報告から明らかになりました。
以前、米国の調査会社EEDARのディレクターを務めるJesse Divnich氏がGame Informerのインタビューにおいて、今年のE3でGrand Theft Autoシリーズ新作の発表予定があると発言し、既に次回作の都市を示すと思われるヒントなども明らかになっているシリーズ次回作、果たしていつその姿を現す事になるのか?ますます期待が高まるところです。
先日開発がプレイテスト段階に突入したことをお知らせしたBungieの「Halo: Reach」ですが、とうとうマルチプレイの映像の存在が明らかになりました。この映像はリークされた物か、正式なアナウンスは未だされていませんが近日中に正式な動きが見られるのではないでしょうか。
映像は先日のX-10イベントで明らかにされたベータテストに関する物で、新エンジンによるマルチプレイの様子が様々な要素に分けて納められており、本作のパワーアップがかなりスケールの大きい物である事が見て取れます。まだ開発途上にあるHalo: Reachですが、想像以上に開発はスムースな様子が伺え、5月3日のベータテスト開始が今から楽しみです!
Infinity WardとActivisionの騒動で揺れる海外ゲーム業界ですが、Electronic ArtsによるFPSの王座奪還の先陣を切る事となるBattlefieldシリーズ最新作「Battlefield: Bad Company 2」がいよいよリリースされ、そのローンチトレーラーが公開されました。
映像は美しいワルツをBGMにスローモーションで土煙と炎、そして銃弾にまみれた激しい戦場を印象的に映し出しています。プレイボリュームもたっぷりでマルチプレイもたっぷり楽しめるBattlefield: Bad Company 2、ローンチ当日にすっかり大騒動でてんやわんやになってしまいましたが、王座にその切っ先が届く事になるか?今後の動向に注目です。
この映像はマサチューセッツ工科大学が研究を進めているコミュニケーション用のロボット「MeBot」です。手元のマニュピレーターでロボットの手や動きを遠隔操作し、ロボットの頭に位置するモニターに映し出された顔と音声でコミュニケーションを行うという物で、文字や映像だけのコミュニケーションよりも非言語的なチャンネルの伝達に注視して作られた半自立型のロボットです。
MITはMeBotを用い、静止したMeBotとコミュニケーションを行った場合と、遠隔操作されたMeBotとやり取りをした場合の知覚の差について実験を行っており、この結果からは遠隔操作されたMeBotとの対話の方がより没頭する事が出来た事が明らかにされています。非常にシンプルで判りやすいロボットですが、こういったテレプレゼンスの歴史は1950年代から研究が始められており、1988年にニコラス・ネグロポンテ氏が研究していたMIT内メディアラボの人の顔をしたプラスチックに映像を投影する”トーキングヘッズ”がMeBotのご先祖様にあたります。
このトーキングヘッズは当時のネグロポンテ氏に、”またDARPAか!”でお馴染みのDARPAこと国防総省先端技術研究計画局が核攻撃(当時は冷戦時代)が行われた場合、重要な意志決定を行う大統領や国務長官などアメリカのトップリーダーが如何にロスが無くスムースにコミュニケーションを行えばよいかと相談した際に生まれた物でしたが、実用化される事はありませんでした。
当時のネグロポンテ氏によると、咄嗟の意志決定は顔の表情や言葉よりも身振りで伝えられる事が判った事、さらにモノクロ信号を送信しながら受信側のブラウン管に色を付け、ちゃんとカラーで顔を見えるようにしたトーキングヘッズのあまりのリアルさが、いささか不真面目だと思われたのかもしれないと語っています。
今回のMeBotは当時のトーキングヘッズが持ち合わせていた問題点に、MITが宇宙開発技術などで培ったマニュピレータによる遠隔操作をブレンドする事で「存在感の伝達」を数十年を掛けて実現した感慨深い小さなロボットと言えます。
今後ソーシャルコミュニケーション等での活用を目指してさらなる研究が重ねられるMeBot、遠くない将来はこういったデバイスで友人や家族と会話をする時代がやってくるのかもしれません。
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