かつて1991年にAmigaやAtari ST、Apple IIGS、MS-DOSなどでリリースされ、日本では92年にビクターからリリースされたアクションアドベンチャータイトル「Another World」、当時はまだ珍しかった3Dポリゴンを利用し、シネマティックなアニメーションやカメラワークによって実現されたカットシーンの登場は、Eric Chahi氏による独特な世界観も相まって多くのゲームファンを魅了し、今もなおカルト的な人気を誇る名作中の名作です。
以前にもお知らせした通り、今年のGDCでは25周年を記念して人気ゲームデザイナーによるポストモーテム企画が開催、Eric Chahi氏によるAnother Worldの事後検証が行われ、タイトルのリリースを襲った驚きの事件と共に、年内にiOS版のAnother Worldがリリースされる事が明らかになりました。
GDC会場に登壇したEric Chahi氏はAnother Worldのリリースにあたって、 Virgin Interactiveがパブリッシャーとして名乗りを上げていた事を明かし(※ 実際のリリースはDelphine Software Internationalから)、Virginが当時流行っていたとの理由からAnother Worldをポイント・アンド・クリック型のアドベンチャーとして作り直す事を要求していたと打ち明けました。
すでにほとんどの作業を終え、作り直しには開発ツールから手を入れる必要があった事からChahi氏はAnother Worldをそのままにしておくと決めたそうですが、これがもし実行されていたら……昨今のシネマティックなカットシーンを有するゲームの風景には何らかの変化があったかもしれません。あぶないあぶない。
さらにEric Chahi氏は、DotEmuが開発を手掛け、BulkyPixがパブリッシャーとなるiOS版”Another World”の開発が進められている事を明らかにしました。
すでにプロトタイプが動作しているとの事で、Chahi氏はiPad上で美しく動作していると発言、詳細については言及されませんでした。1991年版オリジナルが再現されるのか、2006年の15周年リマスター版が登場するのか、それとも両方か完全リメイクか……考えるだけで楽しみなiOS版の続報が今から楽しみ!です。
もはやソーシャルゲームの覇者と呼んで差し支え無いZyngaですが、現在開催中のGDCに同社の製品開発VPを務め、かつてはEAでCommand & Conquerシリーズの開発を率いたRTS開発のベテランでもあるMark Skaggs氏が登壇し、Zyngaの驚くべきスピーディなゲーム開発について明らかにしました。
Zyngaのパネルディスカッションに登場したMark Skaggs氏は、スピードこそが勝利に結びつくと断言、マーケットへといち早く到着するべきだと発言し、Zyngaの鍵となる2つの開発理念が『デザインは5分』『”軽く”、”速く”そして”正しく”』だと紹介し、開発チームがタイトル開発において楽しい事を考えられなかった場合には、最も容易に終えられる方法に注力するべきだと発言しています。
インパクトの高い開発理念を明かしたSkaggs氏は典型的な例として、FarmVilleのアバター機能に言及、開発チームが自分達でアバターを実装する時間が全く無かった事からZyngaの別タイトルであるYoVilleのコードをこっそり流用した事を打ち明けました。
これでゲーム開発における最低予算を下回るリリースを実現したと語った氏は、さらにFarmVilleのローンチを控えたZynga内部のディスカッションの様子を紹介。ローンチまで残り9時間と迫った状態で、ゲームに12種類の収穫物しか存在しない状態で果たして乗り切れるだろうかと議論があった事を明かし、ローンチ時のゲームが最小の状態でありながらも、結局の所リリースから5日間でユーザー数が100万ユーザーに達した事は誰もが知る事実だと、前述のスピードにまつわる重要性を強調しています。
さらにSkaggs氏はFarmVilleのローンチに対してZyngaの経営チームが課した達成不可能と思われた社内ゴールがどのような内容であったかを紹介、当時200万のアクティブユーザーを擁していたMafia Warsに対し、FarmVilleチームには6月19日のローンチから6月30日までに40万のユニークプレイヤーの獲得が課せられたと明かしました。
前述の通り、実際にはローンチから5日間で100万ユーザーを獲得する成功を収めた訳ですが、実際にはZyngaの中の誰もが5日で100万ユーザーに到達するなどとは考えていなかったとSkaggs氏は振り返っています。
そして、最終的にFarmVilleにおける1日辺りのアクティブユーザー数のピークが3250万に達した事を明かした氏は、結論として2年前のローンチから世界が劇的に変わったと述べ、FarmVilleは世界を占領したとディスカッションをまとめました。
FarmVilleローンチ以降のZyngaにおける劇的な成長はもうご存じの事と思いますが、この哲学はMark Skaggs氏がこれまで手掛けてきたC&CやAoE、StarCraftといったRTSジャンルにおける勝利の為の定石の1つでもあり、同じくZyngaに在籍するシミュレーションゲームの重鎮ブライアン・レイノルズ氏と共に、かつてのゲーム開発のための力学を存分に活かした上に現在の成功が成り立っている事が窺い知れます。
(※ ブライアン・レイノルズ氏は、かつてシド・マイヤー氏とアルファケンタウリやコロナイゼーション、そしてCivilization IIを開発し、Rise of NationsシリーズやAge of Empires 3の開発を行い、現在はZyngaに在籍しVilleシリーズのデザインを手掛けたゲーム開発者で、ZyngaのVilleシリーズを手掛ける)
もはや現実世界自体が氏らの新しいシミュレーションゲームとも受け取れるディスカッションの内容とZyngaの成功には、その是非を問う議論すら無駄にも思える現在の潮流が深く映し出されており、ブラック-ショールズモデルを始めとする近代の金融工学誕生にまつわる流れや、エドワード・オークリー・ソープが実戦したカジノゲームへの数学理論の適用などを思い起こさせる事象だとは言えないでしょうか。
昨年末に5000万ダウンロード突破が報じられた大ヒットタイトル「Angry Birds」の開発を手掛けたRovioのPeter Vesterbaka氏がGDCのパネルディスカッションに登場、Appleがもたらしたゲーム産業への変革について語り、コンソール展開も進められるAngry Birdsが1億ダウンロードのマイルストーンに近づきつつある事が明らかになりました。
Vesterbaka氏はRovioが1億ダウンロードを目標に設定した際、人々がRovioを正気ではないと評価したが、現在それに近づきつつあると発言し、今だ勢いの衰えないAngry Birdsの人気をアピールしています。
また、Vesterbaka氏は今後もAngry BirdsがRobioのコアIPだと発言、新しいレベルを擁するゲームの最新アップデートを継続的にリリースする事で、他のエンターテインメント市場におけるタイトルよりも長いライフサイクルの実現を模索していることを明かしています。
さらに今後リリース予定のコンソール版にも定期的なコンテンツアップデートを用意すると述べた氏は、Robioがゲーム以外の可能性にも大きな興味を持っていると発言しました。
先日Angry Birdsは、超大作ゲームが広告を出す事で当サイトでもしばしば紹介するスーパーボウルに広告を出しており、今後控えるXbox 360やPS3、Wii、3DSといったコンソール版のリリース以外にも、TVシリーズでのアニメ化や、マテル社によるトイ展開にも注目が集まっています。
Vesterbaka氏は上記のマルチメディア展開を改めて説明し、衣類やおもちゃ、フィギュア化などによる一般化でさらなるゲーム販売の促進を計画していると説明しました。
さらに今回のパネルディスカッションの中でVesterbaka氏は既存のコンソールゲームに対する近年のモバイルゲーミングの潮流や変化についても言及、もはやモバイルゲーミングがビデオゲーム産業全体の重心と化していると状況を分析しています。
さらにVesterbaka氏は、重心になったと評価したモバイルゲーミングの舞台が大きな変化が起こる場所だと述べ、モバイルゲームがコンソールに移植される時代になったと、Angry Birdsの逆輸入とも呼べる展開を例に近年のゲーム産業全体の変化を説明、「iPhoneが全てを変えた」と発言しました。
「RobioはAppleがゲームビジネスを変化させたことに感謝しなければならない」と語ったVesterbaka氏は、既存の据え置きゲームを”古い航空母艦にリードされるソビエトスタイルのゲームモデル”と評し、Appleがこれらの呪縛から解き放ったと語り、App Storeにいささか(ビジネス的な)問題が残されているものの、劇的な改善がもたらされていると評価しています。
また、Vesterbaka氏は開発言語にも言及しており、J2ME(Java 2 Platform, Micro Edition:Sunのモバイル向けJava言語)がもう古びたフォーマットだと述べ、前述の流れ通りObjective-Cの優位性を強調しています。
いささか過激な物言いが目立つRobioのパネルディスカッションですが、ゲーム産業全体の潮目が変化している事は間違い無く、その流れを巧みに読み成功を収めたRobioの見解からは、興味深い取捨選択とジャッジが垣間見え、特にライフサイクルへの取り組みの動向には今後も注目していきたいところです。
フィンランドのインディーデベロッパRovioが開発を手掛け、iPhoneを始め主要なモバイルデバイスで爆発的な人気を得た「Angry Birds」、現代のパックマンとも評され、Time誌のGOTYでは2位に選出、さらには3DS版のリリースも決まり、Remedyの創設者Petri Jarvilehto氏がRovioに移籍するなど、話題には事欠かない状況が続いています。
そんな普段ゲームをしない層も含め、老若男女から愛されるタイトルとなった「Angry Birds」をモチーフにした誕生日ケーキの映像が海外で公開され、あまりの可愛さに注目が集まっています。このケーキを制作したのは六歳のBenちゃんと3歳のSofiaちゃんのお父さんMikeさんで、Benちゃんの誕生日を祝って作られたもの。
キャラクター達のハイクオリティな再現と遊べるケーキのギミックも相まって、みんなとても楽しそう!ぐっちゃぐちゃになったケーキにロウソクを灯してお祝いする様子もハッピーそうな素敵映像に仕上がっています。Benちゃん誕生日おめでとう!
一方、オモシロおかしいフェイク映像やネタ動画で知られるFunny or Dieではリアルに「Angry Birds」をプレイ。こちらもなかなか愉快かつのんびりな映像に仕上がっています。外人さん達はほんとにAngry Birds大好きですね……。
来るPC/PS3版第1弾マップパック”First Strike”や、次期マップパックの登場などに注目が集まる「Call of Duty: Black Ops」ですが、新たにマルチプレイヤーマップの詳細な解説を収録したiOS向けアプリ「COD Black Ops MP Map App」が先日リリース(※ リンクはitunesが開きます)された事が明らかになりました。
このマップアプリは海外ゲームの各種ストラテジーガイドなどでお馴染みのBradyGamesがリリースしたアプリで、全14種類のマップにハシゴやスポーンポイント、CTFモードのflagなど、ゲームの重要ポイントがオーバーレイ表示可能で、スナイプポイントや戦闘が激化しやすいエリア、さらには特徴的なプレイヤールートなど、非常に興味深い情報が盛り込まれています。
なお、OSはiOS3.2以上を対象としており、価格は350円となっています。
先日ノミネートタイトルのリストをお知らせした第14回Interactive Achievement Awardsのセレモニーが現在開催中のD.I.C.E. Summitにて行われ、BioWareの「Mass Effect 2」がGame of The Yearを受賞、さらにRockstar Gamesの「Red Dead Redemption」が5部門を受賞した事が明らかになりました。
GOTYの表彰はNaughty DogのEvan Wells氏とChristophe Balestra氏により行われ、登壇したBioWareのGreg Zeshuk氏はRed Dead RedemptionがRay Myuzka氏の大好きなゲームだと発言、ライバルタイトルの高い完成度を讃えています。
去年の賞レースを席捲したRockstar Gamesの”Red Dead Redemption”はアートディレクション部門、ゲームプレイ開発部門、キャラクターパフォーマンス部門などを含め、今回最多となる5部門の受賞に輝きました。
この他、ビジュアルアート部門は「God of War III」が受賞、表彰はInsomniacのTed Price社長とG4のMorgan Webb氏により行われています。また、イノベーション部門は「Heavy Rain」が受賞、ポリフォニー・デジタルの山内一典氏が登壇しこれを表彰しました。
この他24部門の受賞タイトルについては改めてご紹介します。
昨日、大ヒット中のカジュアルタイトル「Angry Birds」の開発を手掛けるRovioがAlan Wakeの開発で知られるRemedyの共同創設者Petri Jarvilehto氏を雇い入れたと発表しました。
RovioによるとPetri Jarvilehto氏はコンソール開発部門のVPに就任するとの事で、既にXBLAとPSNにてリリースされたコンソール版Angry Birdsを皮切りに、より広範囲なタイトル展開を進める模様です。
さらに海外情報サイトの3dsfocusがtwitterでRovioとやりとりする中で、Angry Birdsが今年後半WiiWareと3DS向けにリリースされる事が明らかになりました。
Angry Birdsの大ヒットと多方面のメディア展開も含め、もはや笑いが止まらないRovioですが、まだまだこの好調はしばらく続く事となりそうです。しかし明るいニュースが中々登場しないRemedy、頑張れRemedy!!
昨日Electronic Artsが2011年第3四半期(10月1日~12月31日)の会計報告を発表、以前から強化を打ち出していたデジタル販売での売上げが大きく成長を見せ、カタログタイトルであるMedal of HonorとNeed for Speed: Hot Pursuitもそれぞれ500万セールスを達成、FIFA 11も前作から16%増の1150万セールスに達するなど、好調なセールスを実現したものの、収益は3億2200万ドルの純損失を計上しています。
Q3の会計発表に併せて、巨額の開発費が噂の的となっているBioWareとルーカスフィルムが提携するスターウォーズテーマのMMOタイトル「Star Wars: The Old Republic」の進捗についても言及、すでに今会計年度(3月31日終了)中にリリースされない事が明言されており、先日には9月リリースの噂も登場していましたが、詳細なスケジュールは明かされず、依然として2011年内の登場とされています。
また、先日リリースされたばかりの「Dead Space 2」は非常に好調なセールスを見せている模様で、Electronic ArtsのCOOを務めるJohn Schappert氏が会計報告にあたって、Dead Space 2がすでに200万セールスに到達しそうな勢いを見せており、前作の倍以上のペースで販売数を伸ばしているとの事。
今四半期のデジタル販売は昨年のQ3における1億5200万ドルから一気に2億1100万ドル規模にまで成長、Electronic Artsの財務責任者Eric Brown氏は75%以上の成長を実現するソリッドな非GAAP利益を得たと述べ、iOSやMicrosoft Windows Phone 7市場でもナンバー1パブリッシャーだとEAによるデジタル市場の支配をアピールしています。
また、Q3の会計資料(※ 下に掲載)からはデジタル販売とHDコンソール市場の伸びに比べ、スタンダード解像度のパッケージの大幅なマイナス成長が表面化。カテゴライズやプラットフォームから見てモバイルの伸びが鈍化している事、DLCコンテンツの大幅な成長などが見受けられます。以下、主な資料にキャプションを追加していますので、そちらからご確認下さい。
今朝方からディズニーが「Epic Mickey」の開発を手掛けたJunction Pointに対し規模不明のレイオフを敢行したとの噂が囁かれていましたが、先ほどJoystiqにてその続報が掲載、ディズニーに確認はまだ取れていないながらも、先週閉鎖が伝えられたPropaganda GamesにSplit/Secondを手掛けたBlack Rock Studiosも対象に、なんと250人規模のレイオフが実施され、このレイオフがその第1ラウンドであるとのショッキングな内容が伝えられています。
Joystiqにこれを伝えた情報筋によるとウォーレン・スペクター氏の去就についても、スタジオとの距離があると記されており、先日続編への意欲とアイデアを語っていた氏とJunction Pointの動向が心配されます。
また、CNBCでも大量レイオフのニュースが掲載、こちらも公式な情報ではないながらもDisney Interactiveのゲームスタジオの全従業員700人の半分にあたる350人規模のレイオフが行われる可能性をインサイダー情報として取り上げています。
なお、以前の四半期会計報告においてディズニーのゲーム部門は6500万ドルと5500万ドルの損失を続けて計上、そんな状況の中、昨年7億6300万ドルでソーシャルゲームデベロッパのPlaydomを買収以降は会計的に安定を見せ始めています。
このPlaydomの買収以降、長年Disney Interactiveのボスを務めてきたGraham Hopper氏とSteve Wadsworth氏は共に辞職、現在は元PlaydomのCEOを務めたJohn Pleasants氏がDisney Interactive Media Groupの共同社長に就任、Disney Onlineの責任者には元Yahoo!のメディア部門を率いてきたJames Pitaro氏が就任しており、この両者による舵取りの元、今会計年度における損失を繰り返さない為の動きが活発化していました。
いずれ正式な発表やコメントも登場するであろう今回のニュースの動向は続報をお待ちください。
ゲーム歴史では古くからゾンビと肩を並べる程に出番が多いキャラクターの1つに”忍者”が挙げられるのではないでしょうか。多くの装備品を駆使し、人並み外れるアクロバティックな動きで闇を忍ぶその姿は敵としても主人公としても申し分ないポテンシャルを秘めていると言えます。
そんな汎用性の高い忍者は国内外のゲームのみならず様々なコンテンツで多く見かけられるキャラクターですが、何かが間違っている感に満ちつつも”忍者です”と言い張る謎のキャラクターに出会うのもしばしばです。本日はそんな間違った忍者感に満ちた何かをいくつかご紹介。ここに曲解される謎の糸口が見つかるかもしれません。
この映像は、iOS向けにリリースされた果物をタッチで切り裂きスコアを競う「Fruit Ninja」(※ 参考:ゲーム紹介トレーラー)をリアルで再現した作品です。
どうやらハチマキをして礼をすると忍者だと思っている節が見られます……。
先日Death by Robotsにて”ゲームに登場する忍者トップ10″が掲載、判りやすい忍者が並ぶ中、以下のキャラクター達がランクイン。トップ10のうち3つが忍者ではない結果に。
豪鬼は忍者ではない……プーもといプロ(それも怪しい)の格闘家です。
ビリーとジミーのリー兄弟は功夫道場の経営者で忍者ではありません。
スパルタンXのトーマスが忍者だったら、香港映画のあの人この人は全て忍者です。
こちらは最もかぶれるとこうなるという一例、スウェーデンの忍者エピックメタルバンド「Ninja Magic」の神曲”The Way of Life”のPVです。そんなスウェーデンの雪景色の中なぜ……。いや、もう彼らは忍者で問題ない。忍者とはその生き方だ。
という事でいくつか見てきた海外に見られる忍者の間違ったイメージですが、国内でもそもそも快傑ライオン丸や未来忍者 慶雲機忍外伝、冒頭で紹介した鉄拳の吉光など、名前を挙げればキリが無い程に燃え上がる忍者達が乱立している事を考えると当然の結果だとも言えそうです。
先月のベータリリースでは遂にiOSのサポートを果たしたEpicのゲーム統合開発環境「Unreal Development Kit」の1月版最新ベータクライアントがリリースされ、新たにiOS上でPhysXをサポートした事が明らかになりました。
なお、iOS上でのPhysXサポートはリジッドボディのPhysXとメッシュの破壊、ラグドール表現に制限されており、クロスや流体、ソフトボディの使用はパフォーマンスを理由に制限が設けられています。
さらに新ベータでは新しいColorizeポストプロセスや、DoFの調整、パーティクルエミッタのメモリ使用最適化、メッシュの選択がプレビューで確認出来るなど、様々な新機能や改善が搭載されています。
今年は2月8日から11日にかけて開催されるゲーム開発者の祭典D.I.C.E. Summitの一環として、例年行われているゲームのアカデミー賞とも評される第14回Interactive Achievement Awardsのノミネート作品が発表、年末の賞レースを席捲したRockstar Gamesの意欲作「Red Dead Redemption」が9部門に選出された事が明らかになりました。
また、Ninja Theoryが手掛けた西遊記テーマのアクションタイトル”Enslaved”、そしてソニーのサンタモニカスタジオが開発を手掛け、脅威的な表現力で世界中のゲーマーを驚かせた”God of War III”が6部門にノミネート、その他、Angry BirdsがGOTYにノミネートされるなど、非常に興味深いラインアップとなっています。
なお、前回のIAAにはNaughty Dogの”Uncharted 2: Among Thieves”が15部門ノミネートという記録を打ち立て、その内の10部門を受賞するという偉業を達成しました。
今年のIAA(Interactive Achievement Awards)表彰式は2月10日に開催、各部門のノミネートタイトル詳細は以下のようになっています。
PC | PlayStation 4 | Xbox One | Wii U
PlayStation 3 | Xbox 360 | PS Vita | DS
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