先日GameStopに”Borderlands GOTY Official Strategy Guide”と名付けられたオフィシャルのガイド本がリストされ、「Borderlands」にGOTYエディションが登場かと注目を集めています。
このガイドブックは9月9日発売となっており、これに併せてGOTYエディションがリリースになるのか、是非DLCを全てセットにした状態での登場に期待したいところです。
FPS計測や解像度の解析でお馴染みのDigitalfoundryが、先日北米で正式運用が開始されたゲームクラウドサービスの「OnLive」のラグが実際にはどれ程かと徹底的に解析、その結果のダイジェストが公開されました。今回の計測で得られた最良のレイテンシは150ms(ミリ秒)で、DigitalfoundryはOnLiveのボスSteve Perlman氏がアピールする程に快適では無いがサービスの質は最高と評価しています。
この数値はRare社がKinect用タイトルの開発でラグを抱えていると発言した問題(現在は撤回)や、以前Natal時代に噂されたラグに似た程度の数値と言えば想像がしやすいでしょうか。
今回の計測では魔改造の鬼Ben Heck氏謹製のコントローラー用レイテンシ監視ボードが用いられ、モニタは最小のレイテンシに押さえる為にTNタイプを用意、さらにTNパネルのレイテンシを後ほど差し引く為、別にCRTモニタとのタイミング差も計測。この状況を60FPSカメラで撮影し、それを元に解析が行われています。
なお、前回お知らせしたOnLiveのレビューではTraceroute(経由サーバ)も重要との事が記されていましたが、Digitalfoundryは北米で直接光ケーブルを引けるVerizon FiOSの回線を用意、25Mbpsダウンロードで5Mbpsアップロードが可能な状態でテストを行った事が記されています。
タイトル別のプレイではUnreal Tournament IIIがかなり好調なものの、DiRT 2が150~200ms、Assassin’s Creed IIでは150ms-216msである事が映像から確認できます。このラグの数値をどう判断するか、難しい所ですがPCでオンラインプレイを日常的に行っているプレイヤーであれば、この数値の体感はなんとなく想像できますでしょうか。
なお以前のレビューではシュータータイトル等の3Dタイトルよりも2Dでカーソルをコントロールするタイプのカジュアルゲームの方がラグを意識しやすいとの印象が明らかにされています。土曜日には今回の計測に関する詳細な記事がアップされるとの事で、スロー再生ではないプレイ映像なども用意されていれば、よりプレイ感は判りやすいかもしれません。続報に期待です。
6月18日からいよいよ正式サービスが開始されたゲームストリーミング或いはクラウドゲーミングサービスの「Onlive」、クライアントからの操作を基にクラウドなサーバ側でゲームを実行、映像を圧縮しストリーミング配信するという夢のようなサービスですが、タイトルラインアップや料金体系、そしてインフラ品質やレイテンシ(ラグ)等の問題から懸念されるプレイアビリティが、実際にはどのようなクオリティで運用開始されたのか、多くのゲーマーから、そしてビジネス的な意味でも大きな注目が集まる期待のサービスです。
18日の正式運用開始と共にNDAも解除され、その全容がようやく見え始めてきました。今回は運用開始以降に公開されたOnliveの利用レビューやフォーラムの情報等を基に、そのサービスの現実的なアウトラインをまとめてお知らせしたいと思います。
まずOnliveのクライアントソフトのサイズはMac版とPC版共に8MBしか無く、セットアップも標準的な物。インストール後に起動するとまずデフォルトブラウザが立ち上がり、そこから改めてOnLiveを起動すると新しいウィンドウでOnlive本体が起動する事になります。ブラウザはIEでもFirefoxでも動作する事が確認されている事から近年のモダンブラウザであれば動作については問題なさそうです。
起動時にはいくつかのIPにリクエストを行っており、診断ルーチンを経て複数あるサーバの中から自動的に最適なサーバを選択している様です。
ストリーミングのデータサイズは700~900k/秒前後で、1.5Mbpsの回線であれば一先ずストリーミングサイズはクリアと考えられ、データサイズの理論値だけを考えれば、ある程度のADSL回線でもプレイ可能なサイズだと言えそうです。
さらにベータ時の情報ですが、クライアントが使用するメモリサイズは平均的に60MB程度で、実行するゲームによって可変するものの、多い瞬間でも71MB程度だったとの報告がされています。さらにCPUの利用率はCore i7-860で4~7%と、やはりクラウドサービスの恩恵が大きく数値として表れた結果になっています。
気になるラグについてはサンフランシスコ周辺の恵まれたプレイヤーは14ms程度に収まっている様子。OnLiveの公式情報によるとデータセンターは1000マイル(約1600km)をカバーしており、データセンターからの距離によって生じるラグは地域によっては40msを越える箇所も発生しているようです。
なお、14msは14/1000秒ですから60fps程度のゲームであればネットワークに依存するレイテンシは1フレーム以内となる訳ですが、実際にはサーバ側でのプレイヤーの入力処理と映像の圧縮アルゴリズムが数ms加えられ配信が行われる事になります。
また北米では契約プロバイダによってOnLiveサーバまでに経由するホスト(traceroute)もボトルネックになる可能性が挙げられています。
さらに、現状ではWi-Fi接続がサポートされておらず、ユーザー側で色々と工夫する事で無理矢理Wi-Fiプレイを行う事は可能なもの、数msのjitterが発生する事から有線接続でないとOnLiveは起動できない制限が設けられています。この辺りはiPadなどでのプレイデモが行われている事からも、いずれサーバ運用の状況を見ながら制限が解除される可能性もありそうです。
実際のプレイ感については液晶モニタが最初に登場した頃のレイテンシが気にならない程度であれば、ほぼ問題無いレベルと評価されていますが、今もブラウン管でプレイする0レイテンシに慣れたプレイヤーにはやはり違和感が無いとは言えないようです。
しかし興味深い事に実際のプレイ感ではBatman: Arkham AsylumやBorderlands、F.E.A.R. 2といった3Dタイトルの方がプレイしやすく、World of Goo等のカジュアルタイトルでマウスカーソルのトラックが必要なタイトルなどの方が返ってプレイに違和感を感じるとの報告も見られています。
OnLiveでストリーミングされるゲームの映像は720pで、ローカルで動作させた同じタイトルと比較をすれば明らかな圧縮による劣化が見られます。こちらも先ほどの例と同じくWorld of Goo等の2Dタイトルの方が劣化を感じやすく、動きが激しい3Dゲームの方が映像の劣化を認識する事が難しいとされています。
また、多数のタイトルで確認できる事として、ゲーム側の映像設定は最大で行われてはおらず、サーバ側で設定バランスが決められており、デフォルトセッティングで動作しているタイトルが多く見られる様子です。
ここまで挙げてきた内容の数値的な評価を並べていくと、日本国内からではベータテストへの参加も出来ずしばらく身近なサービスとは言えない事もあり、やはり想定通りのサービスといった印象を受けます。先日お知らせした価格設定についても、GOGやSteam等で見られるセールを考えれば少し躊躇する絶妙な金額設定だと言えます。
しかしこれらの問題をトレードオフとしてもなお魅力的なOnLiveのメリットは、まず1つにハードウェアの制限から放たれる事にあります。最新のAAAタイトルを旧式のPCやMACでも簡単にプレイでき、かつ気になる最新タイトルが3日間5ドル程度の費用でレンタル期間以外の制限が無い状態で楽しむ事が出来る事、トレンドを押さえておきたい社会人ゲーマーにはかなり魅力的なメリットだと感じられます。
またMacユーザーが最新のゲームをプレイできる事も大きなメリットと言えそうです。また今後Linuxクライアントなども登場する事になれば、最早OnLiveが1つのプラットフォームとして認識される可能性さえ出てくるかもしれません。
正式運用を迎えたOnLiveですが、いくつかの問題も抱えています。一見小さなブラウザクライアントプログラムとして動作しているかに見えるOnLiveですが、MacではMass Effect 2がプレイ出来ない問題が発生(ブートキャンプを利用すれば可能)しており、今後のタイトルでも同様の問題が発生する可能性があるのではないかと議論されています。
もう一つの側面はゲームタイトルはあくまで”レンタル”であって、プレイヤーが所有権を持たない事でしょうか。実際に利用する際には、プレイヤー側に思考の転換が必要になると考えられますが、Steamが登場した時にも同様のパラダイムシフトが発生したように感じます。
OnLiveの運用モデルは近年のマイクロトランザクションモデルの採用などが見られる映像コンテンツビジネスなどが近いのかもしれません。払った分映像を見るpay-per-view方式のビジネスモデルでは利用者はDVD等の物理メディアを所有するという期待値を持ち合わせてはいないと言えます。
また、OnLiveの登録にはリージョン毎の登録者数制限が設けられており、既に登録者に対して承認待ちが発生している状況にあります。クオリティを保持しながらサービス規模を拡大させる事も今後の課題1つとなりそうです。
PCゲーマーであれば多くBotを登場させた時のフレーム落ちや大量の爆発エフェクトが起こった際の処理落ち等パフォーマンスの上下を体感した事が少なからずあると思いますが、OnLiveではサーバ側でゲーム処理を行っている事からプレイ中のパフォーマンスの上下が発生しません。
さらにウィンドウサイズはリアルタイムでリサイズ可能でタスクを切り替えるだけでゲームは完全にポーズされます。近年のトリプルAタイトルなどで、フルスクリーンプレイ中に別のタスクに切り替えられない状況などを経験した方も多いと思いますが、あのモニター前から離れられない非占有感から完全に解放されるのも大きなメリットと言えそうです。
さらに大きなメリットとしてデモ版のプレイがとにかく容易に、そしてクリーンに行える事が挙げられます。例えば”Unreal Tournament 3″のデモ版をプレイしようと考えれば、プレイヤーはデモ版のファイルを探す事から始め、ダウンロードを行う必要があります。UT3のサイズは758MBですが、Batman: Arkham Asylumなど、ギガサイズのデモ版も近年は多く見受けられます。
10~30分程度をかけてダウンロードした後にはセットアップが必要になります。インストールに5分、コアなPCゲーマーの場合にはほとんど無いと思われますが、DirectXやらにPhysX、ランタイム関係のインストールが並行して必要な場合も多々存在し、ローカルの環境に依存する問題に出くわすプレイヤーもやはり多く見られます。
これがOnLiveでは全くなんの用意もなく、まさに言葉通り”すぐ”にデモのプレイが可能です。インストールとアンインストールの手間もなくローカルのPCはクリーンなままです。さらにMacにはUT3のデモ版は存在しません。このインパクトはかなり大きい様に感じられます。
また起動メディアの不在とDRMの悪夢から解放される事も非常に大きなメリットと言えそうです。
上記で挙げてきた事を総合し1ゲーマ視点から考えると、やはり圧倒的な手軽さというメリットとゲームプレイのクオリティに見られるトレードオフをどう捕らえるかに尽きると言えそうです。
常に最新のハードウェアを調達し最高のスペックでゲームをプレイする事を楽しんでいるプレイヤーへのメリットは薄そうですが、カジュアルゲーマーながら話題の最新ゲームも気になるといったプレイヤーには選択肢の1つと言えそうです。
さらにOnLiveの機能として他プレイヤーのゲームプレイを鑑賞するモードが用意されており、いつでも気に入ったタイトルのプレイ映像を閲覧する事が可能です。デモ版のプレイと他プレイヤーのプレイ鑑賞を組み合わせればタイトル購入前の検討材料としては非常に有用であると考えられます。
またこのプレイ鑑賞にはソーシャル要素も盛り込まれており、鑑賞中のユーザーをフレンド登録したり、応援を送ったり、また鑑賞中のプレイヤー数が表示されたりと、近年ニコニコ動画などで見られるプレイ動画コンテンツとして楽しめる要素も持ち合わせています。
北米でサービスが開始されたOnLiveですが、来年にはヨーロッパへと進出する事がアナウンスされています。残念ながらアジアでのサービスなどについてはまだ語られていませんが、そう遠くない未来に日本国内でも類似のサービスが楽しめる時代がやって来る事は間違いありません。その大きな指標として今回のOnLiveローンチは私たちにとっても興味深い出来事だと言えそうです。
先日とうとう正式運用が開始されたクラウドゲームサービスの「OnLive」、本体スペックをさほど気にせずにMacやPCで最新のゲームが気軽に楽しめるとあって、大きな注目が集まる革新的なサービスです。現在はスタートキャンペーンで最初の登録者2万5千人までは初年度の月額利用料が無料となり、無料タイトルのクーポンなども登場し、多くの申し込み者が殺到しました。
現在、月額利用料は4.95ドルとなっているOnLiveですが、別途ゲームタイトルを遊ぶ事にも費用が発生する事からタイトルの料金体系が気になるところ。昨晩Eurogamerに料金表が公開され、1つのタイトルにも複数の料金コースが用意されている事が明らかになりました。
まず、特筆すべきはほとんどのタイトルにデモ版が用意されている事。そして3日と5日の2タイプの短期間レンタルが用意されている事と、その料金が4.99ドルと6.99ドルと予想以上に安価に設定されている事でしょうか。また、購入に近い無制限のコースは2013年の6月17日までと設定されており、クオリティ如何によってはかなり利便性の高いサービスとなりそうです。
なお、各タイトルの価格とレンタル期間の詳細については以下のようになっています。
ゲームタイトル | 金額 | レンタル期間 | デモ |
AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!! — A Reckless Disregard for Gravity |
9.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Assassin’s Creed II | 39.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Batman: Arkham Asylum | 6.99ドル / 4.99ドル | 5日 / 3日 | 有 |
Borderlands | 29.99ドル / 8.99ドル / 5.99ドル | 2013年6月17日まで/ 5日 / 3日 | 有 |
Brain Challenge | 4.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Colin McRae: DiRT 2 | デモのみ | 該当なし | 有 |
Defense Grid Gold | 13.99ドル / 6.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 | 有 |
F.E.A.R. 2: Project Origin | 19.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Just Cause 2 | 49.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
LEGO Harry Potter: Years 1-4 | デモのみ | 該当なし | 有 |
Madballs in Babo: Invasion | 9.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Prince of Persia: The Forgotten Sands | 49.99ドル | 2013年6月17日まで | 無 | Puzzle Chronicles | 9.99ドル / 3.99ドル | 2013年6月17日まで / 3日 | 有 | Red Faction: Guerrilla | 19.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Shatter | 8.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Tom Clancy’s Splinter Cell: Conviction | 59.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Trine | デモのみ | 該当なし | 有 | Unreal Tournament III: Titan Pack | 19.99ドル / 6.99ドル / 4.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 / 3日 | 有 | World of Goo | 19.99ドル / 6.99ドル / 4.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 / 3日 | 有 |
先日とうとう正式サービスが開始された「OnLive」、使用感や制限、プレイフィールなどのレポートも多く登場し始め、想像以上にイノベーティブなサービスである事が明らかになりつつあります。そんなOnLiveがE3会場にて、iPad上で”Borderlands”を動作させる技術デモを行いました。
映像には専用のインターフェースが用意され、起動画面からゲームを選択しあっという間にプレイが開始される様子が納められており、正直画面上部にコントロールが配置されているのはどうなんだろう……とは思いますが、動作自体は想像以上にスムースに行われている事が見て取れます。
さらにDragon AgeやUT3を起動しプレイする様子も納められていますが、いずれも非常にスムースな動作を見せています。夢物語にも感じられた未来が潤沢な資金力と技術であっさりと実現された感のあるOnLive、本サービスの内容については後ほど改めて詳しくお届けしますのでお楽しみに!
いよいよ北米でローンチを迎えたゲームストリーミングサービスの「OnLive」、潤沢な資金と十分なベータテストを経て、想像以上の完成度でスタートを切ることとなったOnLiveですが、今回のサービスはPCとMac版に止まっており、TVでのプレイに対応するMicroconsoleのリリースは先送りとなっています。
昨日盛況の内に閉幕を迎えたE3にてOnLiveのボスSteve Perlman氏へのインタビューが行われており、Microconsoleのリリーススケジュールが、PCとMacのサービスが十分な状態になった後に予定されている事が明らかになりました。
Perlman氏はその時期が今年の年末だろうと述べ、すでにMicroconsoleを利用しているベータユーザーが存在している事を併せて明らかにしています。これまでの情報ではMicroconsoleが非常に安価で場合によっては無償提供の考えも示唆していたOnLiveですが、今回のローンチがどのような結果を導き出す事になるか動向に注目です。
本日いよいよ正式サービスが開始されるゲームストリーミングサービスのフロンティアOnLiveの後を追う「Gaikai」がElectronic Artsと複数年契約を交わした事を発表しました。以前E3にて大きなアナウンスを行うと発言していたGaikaiのボスDave Perry氏の言葉はこの事を指していたようです。
明らかになったタイトルにはSims、Battlefield: Bad Companyシリーズ、Dragon Ageシリーズ、Mass Effectシリーズ、Medal of Honorシリーズ、Need for Speedシリーズなどが含まれるとの事。いよいよ本格的に始まるストリーミングビジネス、今後の動向に注目です。
いよいよ正式サービスのローンチが行われる6月17日まで数週間と迫ったゲームストリーミングサービス「OnLive」ですが、初動のユーザー獲得もかなりの大盤振る舞いが行われているようです。既に登録が受け付けられているOnLiveでは最初の2万5千人までのユーザーに対して3ヶ月間の月額利用料が無料になるとのアナウンスが行われていましたが、なんとこれが1年間に延長される事が明らかになりました。
さらに事前登録者にはゲームが無料で1タイトル得られるクーポンも発行されるとの事で、多くの参加が予想されます。なお今回のサービスが適用される登録は6月3日までとなっていますので、幸運にもサービス提供エリアにお住まいの方で興味のある方はご検討されてみては如何でしょうか。
昨年勃発したゲームストリーミングサービスのイニシアチブを巡る競争は、”OnLive”のヨーロッパ進出が明らかになり、北米での6月正式ローンチが決定したことで、いよいよ本格化し始める様相を見せ始めました。
今のところ、OnLive以外のサービスはまだ正式運用開始が見えない状態にあるようですが、アースワームジムのデザイナーDave Perry氏がフロントマンを務める「Gaikai」に明るいニュースが登場しました。
今朝PR Newswireで発表された内容によると、複数の投資グループがGaikaiに対して1000万ドルの資金を加えたとの事で、これによりGaikaiは既に調達済みの500万ドルと合わせ、1500万ドルの資金調達を終えた事が明らかになりました。
すでにヨーロッパではベータテストが行われたGaikaiですが、Amazonとの連携や利用料金が無料になる事などが発表されたものの、まだローンチに向けた具体的な動きはほとんど見えていません。新たな資金を手にして具体的な動きへの追い風となるか、来月開催されるE3などでの動向も含め要注目です。
アメリカでのベータテストも好調でいよいよ正式サービスインも近づいてきたゲームストリーミングサービスのフロンティア「OnLive」ですが、とうとう手をヨーロッパにまで広げる準備を始めた様です。
OnLiveを率いるスティーブ・パールマン氏は公式blogでイギリス最大手の電気通信事業者BT(ブリティッシュ・テレコム)との提携を発表、同時にBTがOnLiveに対して投資を行ったことも明らかにされています。
パールマン氏はこの提携により、イギリスでのOnLiveサービスが高品質な物になる事を述べ、アメリカでのローンチを果たした後にイギリスでのベータテストの開催について詳細を発表する事を明らかにしました。
さらにパールマン氏はイギリスのみならず、ヨーロッパでの展開も既に視野に入れているようで、ヨーロッパでの展開について大きなポイントは多くの国が半径1600km以内に存在している事で、これはOnLiveの1つのデータセンターの有効範囲に含まれると発言、既に全ヨーロッパをターゲットにテストを行ったようで、イギリスからイタリア、スカンジナビア、スペインに至るまでカバー出来る様子です。
アメリカでの正式サービスインは6月17日で、まずはPCとMac向けに開始される予定となっています。まだスタンドアロンの”マイクロコンソール”セットアップボックスに関する情報は明らかになっていませんが、ヨーロッパでの展開やライバルサービスのGaikai等の動向を含め今後の動きには注目する必要がありそうです。
また、後ほど今回のヨーロッパ展開についてさらなる詳細が発表される事が明らかにされています。
先日現在開催中のGDC 2010において、北米での正式サービス開始(6月17日)や、14.95ドルの月額料金など、様々概要が明らかにされたゲーミングクラウドサービスの「OnLive」ですが、今回同サービスがローンチ後に月額料金のかからない無料版のポータルサービスをスタートさせることを発表しました。
ポータルサービスに関する詳細やリリース日などは未定となっていますが、無料版は所謂本サービスの体験版に位置づけられるもので、有料版とは異なりブラウザプラグインで動作し、各種タイトルの体験版の利用とレンタルサービスが予定されています。レンタルできるタイトルの種類には制限が設けられており、月額課金で利用できるゲーマータグやフレンド機能などソーシャル機能の有無については明らかにされていません。
昨日ゲームストリーミングサービスの競合であるGaikaiがAmazonと提携し、月額課金無し、購入タイトルのストリーミング利用とディスク配送の選択などのサービス概要について発表を行った所に今回の発表、各サービスとも初動のイニシアチブを掴んでおきたい所で、各社とも今後の展開に大きく注目が集まります。
昨年のGDCで大きなサプライズ発表となったゲーミングクラウドサービスの「OnLive」、開発と潤沢な資金調達にパートナーシップ、そして大規模なベータテストを経て今年のGDCで正式なローンチスケジュールを発表、サービスの概要も明らかになりました。
様々な最新ゲームをストリーミング配信でプレイ可能にするOnLiveの正式サービスは6月17日から、PCとMacの両方に互換性を持ち、常に増加するライブラリへのアクセスの為に月額14.95ドルでサービスが開始されます。またサービス開始から2万5千人目までの登録者にはサービス開始から3ヶ月間の月額料金が無料になるサービスも予定されています。さらに、今年のE3では複数月契約の金額やロイヤリティプログラム、特別キャンペーンなどについてアナウンスが行われるとの事。
カンファレンスに登壇したOnLiveのSteve Perlman氏は驚く程贅沢に取りそろえた新しい対応タイトルを発表、驚きの対応タイトルは次のようになっています。
- Mass Effect 2
- Dragon Age: Origins
- Assassin’s Creed II
- Prince of Persia: The Forgotten Sands
- Borderlands
- Metro 2033
さらにPerlman氏は対応パブリッシャーの一部も明らかにし、Electronic Arts、Ubisoft、2K Games、THQ、Warner Bros. Interactive Entertainment.と、錚々たる面々がパートナーとして参加している事が明らかになりました。各社が模索するストリーミングビジネスの名実共にフロンティアとなったOnLive、モバイル対応やTV用のセットアップボックスの存在もあり、今後の展開には要注目です。
米国の国際知的財産権同盟IIPAとコンピューターゲーム産業の業界団体ESAによって行われた最近の調査から、昨年12月におけるゲームタイトルの違法なDLが980万件以上、200ものタイトルに及ぶ事が明らかになりました。被害の多い国として、スペインが12.5%、フランスが7.5%次いでブラジルの6%、中国の5.7%が上げられています。
しかしこの980万という数値は追跡の行いやすいP2Pアプリケーションによる被害の統計によるもので、その他の著作権侵害の温床になっているオンラインストレージやトレース不可能な物を考慮すると、被害はさらに大きく拡大するとされています。以上のような状況からIIPAは、国を超えて制裁を課すことが可能になるように求めて米国通商代表部に被害状況の調査結果を提出しています。
現在ラスベガスのRed Rock Resortで開催中のゲーム開発者の祭典D.I.C.E. Summit、すでに様々なニュースがアナウンスされていますが、リリース関係のニュースのみならず技術的な話題や文化的な取り組み、そしてゲーム業界の動向といった部分にも大きくスポットが当てられており、興味深い講演が数多く行われています。
そんな中クラウドゲーミングサービスのフロンティアである「OnLive」のボスStephen Perlman氏もDICEに登壇、より広帯域の早いブロードバンドサービスがさらに高いレベルの著作権侵害をもたらす事になるとセッションで語りました。
Perlman氏は音楽とビデオ産業のこれまでの状況を引用し、ここからゲーム業界が学習するべきだと発言、著作権侵害が常にこれに先立つ1つステップであると述べ、音楽がCDメディアからiTunesに代表されるようなオンラインサービスに移行した事、映画やビデオも同じ方向に進んでいる事、すでに多くの消費者がテープメディアではないデジタルビデオレコーダーでTVを視聴している事を挙げて、物理媒体が非常に早いスピードで衰退していると分析しました。
これらの一般的な状況からビデオゲームも同じようにシフトしていくだろうと述べ、すでにベータテスト段階に入っているOnLiveのアドバンテージをアピール、そして満足なクオリティを提供するために6ヶ月毎にサーバーのアップグレードを行うと述べてから、テクノロジーデモを行いました。
今回のデモンストレーションでは現在ベータテストでも稼働中のUnreal TournamentとBurnout Paradiseの実演が行われた様子でスムースなプレイぶりをアピールした様です。また、既にアナウンスが行われていた携帯デバイス対応の実演としてiPhoneでのCrysisデモについても言及、数秒間だけチラ見せした様です。
Perlman氏は北米サービスのサーバー状況についても触れ、以前当サイトでお知らせしたベータテストの遅延問題に絡んで現在3箇所に用意しているデータセンターの数を5箇所に増やす事を明らかにしました。これにより北米全体がカバーされ、データセンターから1000マイル以上の距離のクライアントで発生していた50~80ミリ秒程度のレイテンシが解消されると述べています。
すでに当サイトではファイナンスのニュースやクライアント端末の価格のニュース等、様々なOnLiveに関するニュースをお伝えしています。興味がある方はこちらのOnLive関連情報の一覧からご確認下さい。
昨年のGDCで登場したゲームクラウドサービスの「OnLive」、本サービスの発表を機に後続の様々なゲームのストリーミング配信サービスが登場する事になりますが、OnLiveは競合よりも一足早く資金調達を済ませ、昨年の9月からベータテストを開始しています。さらにその範囲も拡大され、現在ではワシントン・ダラス・サンフランシスコの3地域を中心に北米を大きくカバーした規模のベータテストが続けられています。
先日からこのベータテストに関するプレビューが海外でちらほらと見かけられるようになり、どうやら現段階ではサービスを受ける地域によっては遅延(レイテンシ)の問題が発生している事が明らかになってきました。発生している遅延は50~80ミリ秒程度の物で、熱心にゲームをやられている方ならMass EffectはプレイできるがUnreal Tournament 3はゲームにならない程度と言えば感覚として判りやすいでしょうか。
現在プレイできるゲームタイトルはバランスの良いジャンル配分がされており、反応速度が重要となるFPSとしてUnreal Tournament 3、アーケードゲームライクなBurnout ParadiseやH.A.W.X.、RTSタイトルとしてCompany of Heroesが、さらに近年流行のカジュアルゲームとしてWorld of Goo等が用意されており、様々なテストには申し分のないラインアップになっている様子、さらにローカルでゲームを動作させる事に比べてロード時間が非常に短く感じられるとの事で、これが非常に快適に感じられるそうです。
さらにゲーム中でもSTEAM等で見られるようなバックエンドメニューを呼び出し、ここからプレイするゲームの変更が簡単に出来るとの事で、このゲームの切り替えやUIのレスポンスは非常に軽快である様子。ただし現在のベータテストではプレイヤーによる1タイトルのプレイが1セッション30分以内に制限されている事なども明らかにされています。
これらのプレビューに併せて明らかになった遅延問題について、昨日OnLiveのCEOを務めるSteve Perlman氏が公式Blogで現在のサービス状況を公開、遅延の問題が発生する地域などについても言及し、プレイヤーがデータセンターから1000マイル(約1600km)を越える距離にある場合に遅延が発生している事を明らかにしました。データセンターとの距離が近いプレイヤーは概ね快適なプレイが実現されているようで、今後サーバの増設や調整などが期待される所です。2010年中には正式サービスを開始するとされるOnLive、モバイル対応やアメリカ以外でのサービス展開、そして競合サービスの動向など注目すべき点がまだまだ多くありそうです。
昨日Warner Bros. Interactive EntertaimentがFEARシリーズでしられるMonolith ProductionsとBaldur’s Gate: Dark AllianceシリーズやDeath Tankで知られるSnowblind Studios、さらにSurreal Softwareの3スタジオに及ぶレイオフを敢行したことを発表しました。なお、レイオフの規模は明らかにされていませんが、ワーナーは「私たちは小さな機能の為に多くのリソースを持っていました」とGamasutraに明かしており、あくまで整理の一環だった事を強調しています。
去年のGDCから勃発したクラウドコンピューティングによるゲームストリーミングサービス戦争、様々なサービスがローンチを目指して競争中ですが、現在は潤沢な資金と大きなバックボーン、そしてフロンティアとしての注目度でOnLiveが頭1つ抜きん出ている印象が強いでしょうか。そんなクラウドサービスについてSCE UKのボスRay Maguire氏がMCVのインタビューにおいて「PS3の驚異ではない」と語りました。
同氏によるとコンソールこそが”予定されたクオリティ”でゲームを楽しむ事ができる唯一のデバイスであるとの事で、サーバの状態やインフラ等の物理的な影響を大きく受けるクラウドサービスが驚異ではないとの見解を示しています。
さらにドイツのゲーム情報サイトVideogameszoneではSCEAの副社長を務める吉田修平氏がインタビューに答えており、5Mbpsは必要とされるであろうインフラやHDビデオストリームに必要な最低水準を例に取り、クラウドサービスが未だ多くの技術的な問題を孕んでいると発言しています。これに加えて同氏はソニーがすでにPSPやAinoに搭載した”Remote Play”で類似したサービスをローンチしているとアピールしています。
Remote Playとクラウドサービスの対比では論点が少しずれる気がしないでもありませんが、ソニーが先日「Cloudsurf」という気になる名前の商標登録を行っている事も発見されています。商標登録からは様々なデバイスに向けた音楽や映像、そしてゲームの配信サービスである事が記されていますが、ネーミングからも読み取れるようになんらかのクラウドコンピューティング的なサービスである事が予想されます。
すでにマイクロソフトはビジネスサイドのクラウド事業を大きく展開していますが、ソニーもエンターテインメント向けのクラウド事業の準備を進めている事は去年からPS Cloudなどで噂になっており、コンソールの特性を活かしつつクラウドサービスも強みとして取り込んでいくための準備は海面下で着々と進められているのかもしれません。いずれにしても今年大きく活性化するであろうゲームストリーミングサービスが実際に開始されれば、状況は大きく変化していく事になりそうです。
これまで多くのIT関連の特許を生みだし、近年ではゲームのオンデマンドサービスのフロンティアとして、そしてApple時代にはQuickTime技術を産みだした一人でもある天才Stephen Perlman氏率いる「OnLive」、ゲームクラウドサービスのフロンティアとして動向が注目されている本サービスですが、セットアップボックス型の専用端末”MicroConsole”がなんと無償で提供される可能性がある事が判りました。
Perlman氏の発言によるとMicroConsoleの原価は、なんと中身の機械部分より外側のプラスチックのケースの方が高価だそうで、加入のサインアップと引き替えに無料で提供ができる程になりそうだとの事。無償提供が行われて当初の計画通りマルチプレイや新作なども豊富なラインアップでゲームが楽しめるとなれば、ビジネス的にも驚異的なサービスとなりそうです。気になるサービスエリアですが、こちらも先日お伝えしたとおりベータテストエリアの拡大も進められており、否が応にも期待が高まる所です。
ちなみに「OnLive」のサービスはこの専用端末MicroConsoleを用いてテレビ等に接続して楽しむタイプとPC上に専用のブラウザソフトをインストールして楽しむ2タイプが用意されています。今回は専用端末でのビジネスモデルの話となりましたが、PC向けのサービスでも同様に安価で提供されるようになると素敵ですね。
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