これまで未来的なプレイが楽しめるDungeons & DragonsのSurfaceScapesや、ペンとSurfaceを組み合わせたUI映像などで何度かお知らせしてきたマイクロソフトのテーブルトップPC「Surface」ですが、つい先日UMass Lowellロボット工学研究所がSurface技術を用いて複数台のロボットに命令を下しコントロールする技術デモ映像を公開しました。
映像ではRTSタイトルなどで良く利用されるグルーピングやグループの色分け、FPS視点でのロボットの直接コントロール、パス検知やロボット達が衝突判定を行い移動をスムースに行う様子が収められています。操作の過程で見られるUIも所謂Surface的な洗練された物で、手に合わせてUIが追従する動きなどは次世代コンピューティングを連想させるに十分な物だと言えそうです。
なおこの制御はSurfaceの仮想ロボット達を相手に行われていますが、このUMass Lowellロボット工学研究所はそもそも現実のロボットを研究しており、いずれは複数の”本物”のロボットをこのUIで制御する事を目指しています。すでにSurfaceを用いた単体のロボットのFPS操作を実現した下記のデモ映像が公開されており、今後は多種のロボットを混在させたコントロールの実現も視野に入れており、Z座標のコントロールの実装と共にUAVによる捜索なども想定されている様子。
なお、UMass Lowellロボット工学研究所は公式ページの情報によると、2001年にHolly Yanco博士により設立された研究所で、今回のデモ映像で見られた様な人間とロボット間のインタラクションや、ロボットによる都市の捜索と救難活動、爆発物と危険物の処理などを研究しており、National Science Foundation、National Institute of Standards and Technologyに並んで、米軍の研究機関であるU.S. Army Research Officeと先進的な研究を専門に手掛けるお馴染みのMicrosoft Researchが出資している事が記されています。
近年我々がゲームを楽しくプレイする事と現実の境が次第に曖昧になっている事はDARPAの研究を始め最先端の軍事技術や戦場でのロボット利用など様々なシーンで見られる様になりました。興味の有る方はTEDで日本語字幕付きでアメリカの政治学者ピーター・ウォレン・シンガー氏が語る軍用ロボットと戦争の未来という非常に興味深い講演の様子が公開されています。
この講演内容で語られた新しい種について、先日69歳で死去した作家ジェイムズ・P・ホーガンの著作”造物主の掟“を思い浮かべ、下に掲載したロボットがSurfaceの操作を行う映像を見る時、未来に何を思い浮かべるでしょうか。
元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の一員でかつての湾岸戦争で300kmを超える脱出行を踏破しSASの歴史を塗り変えた経歴を持つベストセラー作家のクリス・ライアンが、Electronic Artsのシリーズ復活作「Medal of Honor」の予約特典となる本編の前日譚を描いた小生を執筆する事が明らかになりました。
クリス・ライアンの代表作である”the one that got away”(国内では”ブラヴォー・ツー・ゼロ 孤独の脱出行”)は自身の経験がドキュメントとして描かれており、こういった経験が今回のMedal of Honor小説でも特権的に作品のリアリティを増すとライアン本人が語っています。
なお、この予約特典はHMVでのプレオーダーを対象とした独占的な特典である事がElectronic Artsから明らかにされています。Medal of Honorのリリースは10月12日、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PCとなっています。
Modern Warfare 2で大きな議論の的となったNo Russian、そして先日Electronic Artsの新作”Medal of Honor”で起こったタリバン騒動はイギリスの国防相まで登場し大きな騒ぎとなりました。一方Treyarchが開発を進めているCall of Dutyシリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops」にNo Russian的な過激なモチーフが存在するのか、Treyarchからはまだ一切語られていませんが、どうやら”戦争の残忍さ”の表現を避ける様子は無さそうです。
Treyarchのコミュニティマネジャーを務めるお馴染みのJosh Olin氏がgamescom会場にてGamerzinesのインタビューに対して、Call of Duty: Black Opsが成熟したオーディエンスの為の物で、成熟したテーマを扱うゲームだと発言、そしてTreyarchが戦争の残酷さと不快感を表現する事に躊躇しないと語りました。
Josh Olin氏はプレイヤーを作品に没頭させる事において、真実とリアリズムを確かな物にする事は重要だと述べ、プレイヤーに対する怒りや正義感、或いは悲しみを刺激する事で得られるエモーショナルなレスポンスは全てCall of Duty: Black Opsの物語を推進させ、作品の世界へより深くプレイヤーを没頭させる要素となると発言、それらを踏まえた上で、Treyarchが行う事に理由が無く不必要な要素が無い事を強調しました。
刺激的な内容が何の為に作られ、何を描こうとし、そしてそれがプレイヤーにどういった想起をさせる事になるのか、Medal of HonorとModern Warfare 2の件は対照的にこれを象徴した出来事だったと感じますが、魅力的な物語を構築している匂いが強く漂うTreyarchのCall of Duty: Black Opsがどのようなアプローチを見せる事になるのか、今後の動向に期待です!
以前GameStopにてリスト入りが確認されたDragon Age Originsの全部入りパックと思われる「Dragon Age Origins: Ultimate Edition」ですが、昨晩オーストラリアのレーティング機関であるOFLCにて15歳以上対象タイトルとして審査を通過した事が明らかになりました。
まだ正式なアナウンスが行われていない本作ですが、GameStopの商品ページでは北米で10月12日のリリース予定となっています。
さらにDragon Age: Originsの公式サイトにて最新DLCの”Witch Hunt”がアナウンス、今度はなんと本編エンディングの1年後を舞台に、多くの謎を残し姿を消したモリガンの姿が南の荒野で確認された事を発端に、その足跡を追う内容になっているとの事。
なお、”Witch Hunt”のリリースは9月7日で、PS3とPCは6.99ドル、Xbox 360は560MSPとなっています。
すでに北米で正式サービスが開始されたクラウドゲームサービスのOnLiveの後を追う、David Perry氏率いる「Gaikai」がなんと日本でクローズドβテストを開始する事が氏のTwitterから明らかになりました。
日本でのベータテストなど、これまで全く耳にした事もない話であるだけに、詳細は一切判りませんが、氏のtwitによるとスケジュールが前倒しになり、Gaikaiサーバが日本とスペイン、そしてイタリアでオンラインになったとの事で、これまでも発言されていたサーバ数がOnLiveの5倍である事を改めて強調する内容となっています。
David Perry氏本人の発言とはいえ、真偽の程や状況が全く不明なこのニュース、続報があり次第改めてお知らせいたします。
Bioshockシリーズの販売を務めるTake Twoが”bioshock.com”ドメインの取得に関する裁判で敗訴した事が明らかになりました。これはBioshockの存在が非公式に明らかになった後にサイバースクワッティング(※ 企業名や商標などをドメイン登録し転売目的に販売する行為)を専門に行うName Administration Mediaによって先に取得されてしまったという物。
この裁判でNA MediaはBioshockドメインについて、ジョンソン・エンド・ジョンソンの同名スキンケア商品の為の物であると主張、ドメイン取得がTake TwoによるBioshockの正式発表前であった事を挙げ、正統な取得であると述べました。Take Twoは同社のドメインである”taketwointeractive.com”もNA Mediaに先に取得されていた事などを主張しましたが、残念ながら敗訴となってしまいました。
実は現在”bioshock2.com”も同様の状態にある事が知られていますが、来るシリーズ新作”BioShock: Infinite”のドメインbioshockinfinite.comはIrrational Gamesによって安全が確認され無事に確保されています。こういった法の抜け穴を利用した特許やドメインビジネスのやり方には全く閉口するばかりですが、なかなか対応が難しいのも事実。商標やIPの保護というのは想像以上に困難な物である事が感じられる興味深いニュースでした。
上記の映像はドイツのGiants Softwareが今年5月にリリースした解体業者のシミュレーションタイトル「Demolition Company」のトレイラー映像です。映像からも判る様にプレイヤーは解体業者として解体用の鉄球や掘削機などを用いて次々に登場する古いビルを片っ端から解体、ミッションで得たゴールドを利用して新しい解体用重機を購入していきます。
掘削機などを利用するシーンではFPS視点での解体も体験でき、映像には臨場感のある建築物解体を楽しむシーンが収められています。さらに本作にはMODツールなども同梱されており、プレイヤー自身がミッションや重機を作成する事も可能です。本作の主な特徴は以下の様になっています。
- 建設と解体を行う重機達の大艦隊
- 金融街、港、工場地帯、待避駅、古い町や郊外等を舞台とした30種以上のミッション
- 車両訓練用のチュートリアルミッションを備えた訓練エリア
- 爆発物!
- 自動modインストーリ機能を備え、追加の重機やマップをダウンロード
- キーボード、マウス、ゲームパッド、ジョイスティックでプレイ可能
- エディタ、エクスポーター、サンプルMODを同梱したMOD開発ツール
また、すでに本作には2.99ドルの有料DLC”Demolition Company DLC Package”も登場しており、Half-Life 2的なグラビティガンにツルハシ、そして新しいブルドーザーが追加されています。という事で、なかなか一筋縄ではいかないタイトルの匂いに満ちあふれるこのタイトル、重機達のイメージやGiants Softwareが手掛ける別シリーズの激しい映像など、何かの琴線に触れた方は続きからさらなるイメージや映像をたっぷりお楽しみ下さい。
本家開発者達によるシリーズ新作としてFalloutファンの期待を一心に集める「Fallout: New Vegas」ですが、Strategy InformerがObsidian Entertainmentのディレクタ兼デザイナーのJosh Sawyer氏に行ったインタビューから、本作の開発がいよいよ完了し、ソニーとマイクロソフトへ提出する認可用のデータを準備する為にフレームレートの調整と幾つかのバグfixを残すのみである事が明らかにされました。
なお、インタビューではObsidianが旧シリーズを開発したBlack Isle Studioのスタッフから構成されている事や、Josh Sawyer氏自身がその一人である事、フランチャイズの権利に関する事などに触れられており、Obsidianが今後もFalloutシリーズを作り続けたいとの明確な意志を語っています。
豪華なボイスアクター陣にも期待が高まるFallout: New Vegasのリリースは北米で10月19日、ヨーロッパでは10月22日、日本語版は11月4日、対応プラットフォームはXbox 360とPC、PS3となっています。
先ほどMac版「Steam」の利用率とWindows OSに絡む興味深い結果をお知らせしたSteamの7月ハードウェアとソフトウェア利用に関する統計結果ですが、別の側面からも興味深い内容が明らかになっています。
今回の統計結果の発表に記されたソフトウェアのインストール率によると、BitTorrentクライアントのuTorrentの利用率が29.41%、BitTorrentが5.28%、Vuzeが4.37%、BitCometが2.44%となっており、1台のPCに複数のクライアントがインストールされている事を考慮せず単純に計算すれば、BitTorrentクライアントの導入率はSteamクライアント利用者の内ほぼ40%を占める事になり、想像以上に高い普及率となっている事が判ります。
もちろんBitTorrentによるファイル共有それ自体が明確な”悪”という訳では無く、昨今ではギガバイト級の巨大MOD等での利用なども広く行われています。ただ、先日から海外では”Halo: Reach”の流出が判明し、多くの問題が噴出しメーカーやユーザーを巻き込んだ大きな議論を交わされています。この著作権侵害に関する問題はゲーム産業の大きな課題として大手パブリッシャや開発者が見解や対応を表明する機会を多く目にしますが、今回はそういったビジネス側からの所謂”大きな問題”としての概念では無く、我々利用者側の現実的な側面と現状が今回のSteamの調査に現れていると言えます。
こういった状況が何を表しているのか、そして今後どういう状況になっていくのか、こういった問題についての議論が交わされる時、しばしば卵が先か鶏が先かといった概念の分析に陥り議論が硬直する様子が見られます。相対的な、或いは対処的な解決や技術での抜本的な解決がもちろん重要ではありますが、1人のゲーマーという絶対的なポジションから行える小さい行動や便利なソフトウェアの利用方法もまだ多く余地を残す”可能性”の1つだとは言えないでしょうか。
Rocksteadyが開発を進めている続編「Batman: Arkham City」、前作より飛躍的に増量されたバットマン世界のあれこれは未だに多くの謎に包まれたままで、世界中から大きな注目が注がれているタイトルの1つです。
そんな本作が表紙を飾るイギリス版Official PlayStation Magazine最新号のカバーアートが公開、事前情報からコスチュームが一新される事が明らかになっていたハーレー・クインの後ろ姿が登場しました。前回もセクシーな衣装に身を包んでいた彼女ですが、今回は少しキュートさを増した様子で、いつもの通りバットマンにちょっかいを出している様子が描かれています。
なお、最新号の発売は9月2日との事で、新情報の登場にも期待できそうです。続報をお楽しみに!
先ほどgamescom 2010の会場で上映された「Portal 2」の映像が2本公開され、今作からの新要素となる7つのギミックの内の2つ、塗られた面がぽよんぽよんとバウンドする”Repulsion Gel”と距離のある大きなジャンプが可能になる機械式の床”Aerial Faith Plate”を新しいレベルで活用する様子が描かれています。(※ 以前紹介した7要素の詳細は解説記事でご確認下さい)
映像ではRepulsion Gelをかぶったタレット君がぽよんぽよん跳ね回る様子や、なかなか手強そうな青ジェルの活用方法に、自己再生を繰り返すアパーチャサイエンスの施設の異様な姿など、非常に興味深い映像がたっぷりと収められています。
先日「Portal 2」の案内役を務める人格スフィア”Wheatley”君のボイスアクトをイギリスの大ヒットドラマ”The Office”のスティーヴン・マーチャントが務める事をお知らせしましたが、本日新しい声に生まれ変わった”Wheatley”君が登場する新トレイラーが公開されました。
映像にはスティーヴン・マーチャントの軽快な語り口と共に、自己増殖と再生を繰り返すアパーチャサイエンス施設が描かれており、キュートなタレット君の製造工程が明らかにされています。工場&無機物萌えめ、けしからん……。
最後のGLaDOSの空恐ろしさもある意味ど迫力のPortal 2、リリースは2011年2月9日、対応プラットフォームはPC/Mac、Xbox 360とPS3となっています。
Game Industry TVの最新エピソードにビデオゲームの父ノーラン・ブッシュネル氏を始めInsomniacのボスTed Price氏や、Gas Poweredを率いるクリス・テイラー氏、アースワームジムやGaikaiで知られるDavid Perry氏など歴々の開発者達が登場し、クラウドサービスやDLCなどに代表されるゲームのデジタル流通の将来について語りました。
その中でクラウドゲーミングサービスの提唱者としても知られるTHQのボスBrian Farrell氏が、クラウドサービスがコンソール機に現金を費やしたくない消費者に向けたゲームへの障壁を低下させるポテンシャルを持っていると発言、さらにクリス・テイラー氏やDavid Perry氏、Ted Price氏らもコンソールの必要性について疑問を呈しています。
Farrell氏は「なぜ私たちは高価なコンソールを必要とするのか、それは製造コストです」と発言、さらに「なぜ私たちはその計算能力を必要とするでしょうか」といずれこういった演算能力がクラウドで代替え可能になる事を示唆しています。
さらにPSNのディレクタを務めるSusan Panico女史やDigital ChocolateのボスTrip Hawkins氏、そしてノーラン・ブッシュネル氏は将来のデジタル流通がどのように”サービス”ビジネスと成って行くかについて語っています。
クラウドサービスであるOnLiveが今年6月に正式運用を開始し、Gaikaiもサービス開始を視野に入れた動きを見せ始め、もう遠い将来の未来技術では無くなったクラウドゲーミングサービス、次世代機の登場も絡むこの動きがコンソールを超えるブレイクスルーを果たす時は近いのか、今後の動向に注目です。
来るシリーズ最新作”Crysis 2″、Crytekがいよいよマルチプラットフォームタイトルに向けて本気を出したCryEngine 3と共に圧倒的な映像技術の高さで知られる同シリーズですが、PC向けにリリースされた「CryEngine 2」の表現力は数年経った今も驚く程のクオリティを保持しています。
今回はそんなCryEngine 2のファンメイドによる映像やイメージ(ToD Art)から最近の代表的な物をピックアップしてご紹介、いずれも「このゲームを遊ばせてくれ!」と叫ばざるを得ない突拍子もない”何か”に進化しています。なお、下のパーティクルと物理演算周りをMODで過剰にパワーアップさせたCrysisのプレイ映像が”開いた口が塞がらない”物になっている事を併記しておきます。
教育分野への進出も多く見られる様になった近年の海外ゲーム文化ですが、新たにインディアナ州のウォバッシュ大学とフロリダ大学のシラバスにそれぞれ「Portal」と「StarCraft」が登場している事が報じられています。
アメリカでも3校しか存在しない男子大学の1つで1832年に開校されたインディアナ州の美術大学のウォバッシュ大学では、”Portal”がMichael Abbott教授が担当する人間性に絡む”恒久的な疑問”について議論する講義に用いられ、古代メソポタミア時代の”ギルガメシュ叙事詩”に始まり、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの”政治学”、シェイクスピアの悲劇”ハムレット”等と並んで”Portal”が登場する事となります。
これはAbbott教授が自身のブログで発表した物で、当初BioshockやかつてのBlack Isleが手掛けた異色作Planescape: Tormentも候補として考慮していた事を挙げ、最終的にPortalが第一印象も良く、ゲームを始めやすい事から、上述した古典などが登場する授業のスタートを務め、生徒の心を掴むに相応しい作品だと考えたとの事。
Abbott教授はPortalの要素としてアクセシブルでスマートなタイトルである事に加え、比較的短い作品である事、そして研究すべき大きなアイデアに満ちている事を挙げ、美しいデザインに溢れたタイトルだと評しており、上述の講義のテーマの1つである「私とは誰か?」を新入生に問いかけるに十分な物であるとの見解を示しています。
確かに人格AIとしてのGLaDOSと実験体と考えられる生物としてのChellの存在は、上記の「私とは誰か?」の問いに対して非常に興味深いモチーフだと言えると感じます。
また、教授はこのアイデアについてDaniel Johnson氏の最近のポータルの分析に関する評論や、アメリカの社会学者アーヴィング・ゴッフマンの著書”The Presentation of Self in Everyday Life”(国内では”行為と演技―日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学 1)”)を参考にした事を明らかにしています。
また、フロリダ大学では博士課程にあるNathaniel Poling氏が担当する”21st Century Skills in Starcraft“と題されたコースが用意され、ここでBlizzardのRTSタイトル”Starcraft”が利用されます。
この講義はフロリダ大学初の完全なオンラインコースで、クリティカル・シンキングや問題解決、資源管理に加え、変化する状況に適応するための意志決定の形成について学習するコースとの事。
講義を担当するPoling氏はStarcraftを異なる大量のユニットと異なる能力が混ざる複数のグループを管理する事をプレイヤーに要求するタイトルだと評しており、受講する生徒はゲームをプレイし、記録されたゲームプレイを見て、情報の分析とゲーム世界のコンセプトに対するレポートを書く事になります。
Poling氏はこのオンライン講義が従来の指導方法を否定する物では無く、あくまで補足的な物である事を述べた上で、こういった生徒側が”楽しむ”事から学習効率の改善を図る、近年の構成主義の学習理論がベースになっている事を記しています。
また、氏はMBAを取得しビジネスの世界で活躍するかつての学生に対してもこの講義が意義のある物であったと語っており、MBA取得のプログラムと講義を組み合わせ、イノベーティブなビジネス視点の可能性などの模索を行っている事を示唆しています。
PortalとStarcraftのいずれも、ユニークな活用方法で真剣な講義に利用されている事は驚くばかりで、近年の海外に見られるゲームの活用方法や文化の捉え方に見え隠れするゲーム産業の底知れぬパワーが垣間見られる象徴的なニュースだと言えそうです。
近年規模拡大の一途を辿るゲームタイトルの開発費ですが、大ヒットを記録したRed Dead RedemptionやStarCraft IIを始め、来るPS3の期待タイトルGran Turismo 5などは1億ドル規模に近づいているとも言われ、巨大化に伴うリスクの増大についても言及される機会がしばしば見られます。
そんな高騰するゲーム開発予算についてEA PartnersのVPとElectronic Artsグループのゼネラルマネジャーを務めるDavid DeMartini氏が、ゲーム開発の予算の高騰はピークに達し、今後緩やかに予算規模の縮小が始まるだろうと語りました。
近年有名デベロッパのマルチプラットフォーム対応などで大きな活躍を見せるEA Partnersを率いるDeMartini氏は、具体的なパートナー達の開発予算は明かせないながらも、彼らのゲームタイトルが巨額の開発予算に基づく挑戦的な物であったとしても、次の同様の機会ではスマートに取り組む事が出来ると述べ、ピークに達した開発予算が今度は逆に縮小傾向に変化し始めているとの見解を示しています。
さらに氏はより小さなスタジオと開発への変化について言及し、Electronic Artsが常に追い求めるコアビジネスモデルはクオリティと価格だと発言、Play Entertainmentが手掛けたダウンロードタイトルの”Shank”を例に挙げ、新興スタジオによる比較的開発規模が抑えられたダウンロードタイトル等の下位レベルでの成功が、新興デベロッパの次のステップになる可能性が高い事を示唆しました。
先ほどIrrational Gamesが公式サイトにて9月3日から5日に掛けてシアトルで開催されるゲームイベントPAX Primeへの出展について投稿、9月4日午後1時30分から開始されるパネルディスカッションにおいてGameInformer誌の編集長達と共に登壇、GI誌10月号の表紙を飾ることとなった「BioShock: Infinite」のカバーアートを発表する事が明らかになりました。
パネルでは表紙作成のプロセスが制作過程のリビジョンからコンセプト、そして最終的に完成したカバーアートと共に発表され、Irrational Gamesのマーケティングディレクターを務めるLeonie Manshanden氏とリードアーティストのShawn Robertson氏、そしてGameInformer誌の編集長とチーフエディタによるディスカッションが行われる予定となっています。
毎回印象的で素晴らしいカバーアートが登場する事で知られるGameInformer誌だけに、BioShock: Infiniteの新情報と共に大きな注目の集まるパネルとなりそうです。
また、IGNがBioShock: Infiniteの映像に事細かな解説を加えた分析映像を公開しました。今後の続報の理解をより深める事に役に立つ映像となっていますので、本作が気になっている方は是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
昨晩、来月の3日から5日までシアトルにて開催されるゲームイベントPAX Primeのパネルスケジュールから、「Borderlands」を手掛けたGearbox Softwareが大きな発表を用意している事が明らかになりました。
パネルの概要には未発表のジューシーなサプライズ映像が公開されるとの内容が記されており、Q&Aセッションが行われる事や、GearboxのボスRandy Pitchford氏を始め、VPのBrian Martel氏らが登壇する事が明らかにされています。
現在Gearboxは3つの未発表タイトルの開発と共に、Borderlandsの第4弾DLCの制作が並行して進められている事が知られており、未発表プロジェクトとしてエイリアンフランチャイズの1つ”Aliens: Colonial Marines”とMax Brooksの小説”World War Z”を元にしたタイトルとして噂される”Z-Day”の商標登録で明らかになった未発表タイトルの存在が控えているとされています。
Borderlandsの成功で一躍注目デベロッパに躍り出たGearboxの次の一手はどのような物になるのか、続報をお待ち下さい。
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