昨晩Game InformerにてGame Informer誌12月号のカバーアートが公開、多くの人気キャラクターが一堂に会する様子が印象的に描かれた素晴らしいアートワークが登場しました。
このカバーアートはアーティストSam Spratt氏の手による物で、横長の一作品として描かれたイメージの一部が表紙として採用されており、マスターチーフやクレイトス、ドレイクにレイトン教授からアンドリュー・ライアンまでゲーム文化を象徴する重要キャラクター達が描かれています。
この歴史を振り返る様なカバーアートと共に12月号のGame Informer誌では、これまでのゲームの歴史におけるGIが選ぶトップ200タイトルの発表に加え、ここ10年間のトップ30キャラクターを発表、年末に相応しい特集が28ページ以上のボリュームで掲載されています。
この他にもGears of War 3のハンズオンレポートや、5th Cellを率いるJeremiah Slaczka氏が語るスタジオの将来や3DSとKinectに対する評価を語ったインタビュー、Diablo IIIやDota 2、Homefront等のプレビューも掲載されているとの事で、発売が今から楽しみな内容となっています。なお、以下の画像はクリックすると大きなイメージで確認できます。
いよいよ国内版もリリースされたシリーズ最新作「Fallout: New Vegas」、今作の開発はBethesdaではなくObsidianが担当しており、ゲームデザインを務めたChris Avellone氏はこれまでに旧FalloutシリーズやIcewind Daleシリーズ、Neverwinter Nights 2を手掛け、さらに本来Fallout 3としてリリースされる予定だったVan Buren(2003年キャンセル)にも深く携わった人物で、Fallout: New Vegasは所謂本家によるシリーズ新作と呼んでも過言ではない内容となっています。
また、New VegasはFallout 3をベースに進められた物ですが、Kamikazeを含む懐かしいTrait要素の復活(LV1の初期Perkとして選択)や低INT時の追加選択肢の復活、さらにはBarterやSpeechといった非戦闘系スキルの重要性と効果も強化され、Fallout 3が持つオープンワールド的な楽しさの上に旧シリーズが持ち合わせていた深い物語性やプレイスタイルの柔軟性が強化されています。
と、前置きが長くなりましたがこの様な経緯と共に、New Vegasではキャラクターの戦闘能力を重視せずともクリア可能である事が以前より語られていました。そんな中、遂に人間もクリーチャーも一切Killせずに本編クリアを果たしたプレイヤーが登場。その内容を証明する統計結果を公開しました。
このプレイヤーによるとクリアは51時間程度で、幾つか断念したサブクエストが存在した事が記されています。スキル選択等に関する具体的な情報は控えますが、完全なノーキルが実際に可能であった事はNew Vegasのプレイ性の深さに加え今後も様々なやり込みプレイに夢が膨らむニュースだと言えそうです。後の問題はバグfix、頑張れObsidian!
かつて2003年にInfinity Wardにより開発された初代”Call of Duty”、元々Infinity WardはElectronic Artsの下で”Medal of Honor: Allied Assault”の開発を進めていた2015, Inc.の開発者達(MoHAAのプロジェクトリーダーも含む)が独立して起ち上げたスタジオで、Modern Warfare以降のCoDシリーズの大成功を経たその後のInfinity Wardの数奇な運命は皆さんの記憶に新しい事件ではないでしょうか。
そういった大きな物語性も含め、まさにモンスターフランチャイズとなった「Call of Duty」シリーズですが、この2003年以降のタイトルでどのような進化を遂げてきたのか、判りやすく各タイトルのプレイをまとめた映像をIGNが公開、Call of Duty: Black Opsのローンチを控え非常に感慨深い映像となっています。
今回は簡単に担当デベロッパやリリーススケジュールなど、シリーズの変遷をまとめてご紹介。今後もコンスタントに登場するであろうCoDシリーズの歴史をざっくり理解するにはちょうど良い機会ではないでしょうか。
■ Call of Duty
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2003年10月29日
- プラットフォーム:Windows、Mac、N-gage、Xbox 360(XBLA)、PS3(PSN)
- 概要:第二次世界大戦が舞台、シングルキャンペーンではアメリカ、イギリス、ソビエトの視点から3種類のシナリオを用意。PC版のマルチプレイは32人対戦、コンソールは8人
■ Call of Duty 2
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2005年10月25日
- プラットフォーム:Windows、Mac、Xbox 360
- 概要:第二次世界大戦が舞台、前作同様アメリカ、イギリス、ソビエトの視点から描かれる。PC版のマルチプレイは64人対戦を実現、コンソールは8人。リリース後にマップパック等のDLCも登場。
■ Call of Duty 3
- 開発:Treyarch
- リリース:2006年11月7日
- プラットフォーム:PS2、PS3、Wii、Xbox、Xbox 360
- 概要:前作と同様に第二次世界大戦が舞台にしているが、キャンペーンはアメリカ、イギリス/フランス、カナダ、ポーランドの視点から構成。3種類のDLCが登場。マルチプレイにはクラス要素も登場している。
■ Call of Duty 4: Modern Warfare
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2007年11月5日
- プラットフォーム:Windows、Mac、PS3、Wii、Xbox 360、DS
- 概要:現代戦へと生まれ変わったご存じModern Warfare、ここからCoDシリーズの成功はある意味異質な物になっていく。
■ Call of Duty: World at War
- 開発:Treyarch
- リリース:2008年11月11日
- プラットフォーム:Windows、PS3、Wii、Xbox 360
- 概要:再びWWIIを描いた本作にはゾンビモードが初登場している。
■ Call of Duty: Modern Warfare 2
- 開発:Infinity Ward
- リリース:2009年11月5日
- プラットフォーム:Windows、PS3、Wii、Xbox 360
- 概要:ご存じモンスタータイトルModern Warfare 2、リリースから一年経った今も売れ続ける化け物タイトルであり、旧Infinity Wardの幕引きとなった罪深いタイトルでもある。
いよいよ発売まで5日と迫るCoDシリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops」、今年ナンバー1のローンチを目指す本作もいよいよ発売とあって、海外ではイベントや大規模なプロモーションで賑わっています。今回はそんなBlack Opsに関する大量の情報からリーク絡みのネタバレを避け、セールスや周辺販売物、プロモーション関係などをひとまとめにお知らせします。
まずは北米で新たに放送開始されたTVCMの紹介から。上記の映像はオフィシャルなライブアクションCMで”There Is a Soldier in All of Us”(我々の全てに兵士が存在する)と名付けられた物で、女性ビジネスマンやホテルのコンシェルジュやベスト・バイの店員にファーストフードの従業員まで、様々な普通の人達が兵士としてCall of Duty: Black Opsで戦っている事を表現しています。
さらにこのCMにはNBAのスター選手コービー・ブライアントに人気司会者のジミー・キンメルが登場、豪華かつ笑ってしまう程にバカバカしいある意味でBlack Opsの持つ異常な過剰さを見事に表した映像に仕上がっています。このCMはNFLを始めとしたスポーツ番組やレイトショー、ゴールデンタイムなどをターゲットに放送されるとの事。
また、大型量販店として知られるWalmartもCall of Duty: Black OpsのCMを独自に放映、なんと4種類のCMにロングバージョンなども用意してプロモーションを行っています。4種類いずれも紹介しようかとも思いましたがどうにも絶望的につまらないCMだったので1タイプのご紹介に留めておきます。
また本日は海外にてCall of Duty: Black Opsのローンチイベントが行われています。このローンチイベントはサンタモニカ空港の8番格納庫をまるまる会場として借り切り、オープニングにはなんとメタリカが登場しライブ。退役軍人への就職支援などを行うCall of Duty Endowment(CODE)を通じて100万ドルの寄付を募っています。
なお、Modern Warfare 2でも行われていたこのCODEへの寄付について、Activision BlizzardのボスBobby Kotick氏はベテラン退役軍人達の失業者が50万人を超え、アメリカの平均失業率に比べて21%も高い事を指摘しています。
まだ会場での詳細や映像、情報などは登場していませんが、お馴染みTreyarchのコミュニティマネジャーJosh Olin氏が会場の写真をTwitterにて公開、賑やかなイベントの一端が垣間見られるイメージとなっています。
昨晩ActivisionがCall of Duty: Black Opsのリリースが行われる11月9日に合わせて、iTunesを始めとしたデジタル音楽販売のプラットフォームにて本作のデジタル版サウンドトラックの販売を開始すると発表しました。
Black Opsのスコアは前作Call of Duty: World at Warや”バフィー 恋する十字架”で知られるSean Murray氏が担当しており、サントラには30曲が収録され、価格は11.99ドルとなっています。
また、11月9日のローンチに併せBrady Gamesからガイド本の発売も明らかになりました。このガイドはハードカバーの限定版も用意されており、全てのシングル・マルチ用マップを始め、アイテムや武器、Co-opモード等に関する情報が掲載されているとの事。上記のイメージはこの限定版の外観で、ファンにはコレクションとしても十分なディテールを実現していると言えそうです。
今朝ほどお知らせしたActivision Blizzardの会計報告でも述べられた通り、月額加入やデジタル販売やライセンスといったビジネスが同社の利益のおよそ半分と言っても過言では無い割合を占めており、以前からActivisionの上役達がCall of Dutyシリーズの課金ビジネスを明日にでも始めたいとの発言を行ってきました。
そんな中ActivisionのEric Hirshberg氏が2011年のCall of Dutyシリーズに過去最大のデジタルコンテンツの提供を行うと投資者向けに報告しました。Hirshberg氏は2011年にCall of Duty: Black Opsの継続的な販売に加えて、新たな強い推進力を持つタイトルを投入するつもりだと発言、Call of Dutyコミュニティに対し最大のラインアップで新しく著しいデジタルコンテンツを登場させる事を示唆しました。
これがCall of Duty: Black Opsを指す物か、それともSledgehammerの新作を表すのか、いずれ2011年に次期CoDが登場するとあれは具体的な動きを見せ始めるのもそう遠くない状況にあるのかもしれません。
今年最大のローンチとも期待されるCall of Duty: Black Opsの登場を控え、Xbox 360のマーケティングディレクターを務めるStephen McGill氏がXbox 360こそCall of Dutyシリーズをプレイする事に最適のプラットフォームだと発言、そしてそれは誰でも知っている事だと挑発的なアピールを行っています。
これがマイクロソフトによる独占的なDLC販売を指している事は明白ですが、後ほど真偽が確認出来次第改めてお知らせしますが、現在PS3版が出荷段階では地域別のマッチメイキングが不可能になっているとの噂が飛び出し注目を集めています。
すでにTwitterなどでTreyarchのDavid Vonderhaar氏がこの問題に対しTreyarchが嘘を付いたと批判を顕わにしたファンと対話、プラットフォームは140文字で説明できない複雑な問題が存在すると述べ、誤りは起こると発言、決して嘘をついた訳ではないとTwitしており、リリース後のパッチで実装されるのか、或いは情報自体が間違っているのか、続報が待たれます。
UPDATE:19:06
※ Josh Olin氏が上述のPS3版に関わる噂を否定するコメントを出し、地域別マッチメイキングが盛り込まれている事を明言しました。
以前Cliffy BがTwitterでファンからの質問に答えた際に、ゲーム開発者にインタビューするなら誰という質問に対し、Ken Levine氏を挙げた事をお知らせしましたが、その後Ken Levine氏がCliffy Bとディナーを共にする事をTwitし、Cliffy Bの希望がマッハで叶う事となりました。
その後も何度かお互いについて言及する様子がTwitterで見られた2人ですが、遂にCliffy BがIrrational Gamesのポッドキャストにゲスト出演、世界中の人気者であるCliffy Bならではの視点からデベロッパや開発者達の重要性を語っています。
また、Ken Levine氏と共にIrrational GamesのChris Remo氏も議論に参加、ゲーム産業の中でもアンバサダー的でユニークなポジションを担うCliffy Bの役割について語り、ゲーム産業のセレブリティの考察と共に、ゲーム業界の危機的な状況、ゲーム開発におけるチームベースでの具体的な開発プロセスなどについても言及されています。
さらにCliffy Bはお気に入りの”Heavy Rain”についても言及、Heavy Rainが女性向けのゲームとして申し分無い物だと発言、自身の作るタイトルが所謂男性向けである事に触れ、決して女性嫌いな訳では無いが、所謂昨今のグレートなゲームが女性向けでは無いと明言しています。
そして、Heavy Rainが実際の犯罪を用いたタイトルである事を指し、「女性はこの世で2つの物が好きだよ、Queso Dip(※1)と現実の犯罪さ」と発言、ソニーがHeavy Rainを女性誌にプロモーションしていれば2倍は売れただろうねと分析しています。
(※1:Googleイメージ検索にリンクしています)
という事で、スタジオとフランチャイズ、ゲーム産業の枠を超えて支持される巨星の2人がこうやって今後の産業について真剣にかつ愉快に、そしてオープンに語り合う様はまさに現在が海外のゲーム産業が黄金時代に入っている事を反映する印象的な出来事とは言えないでしょうか。
先日”TimeSplitters”復活の噂をお知らせした、かつてFree RadicalとしてHazeやTimeSplittersシリーズを手掛けた現Crytek UK、2009年2月のCrytekによる買収以降は主に「Crysis 2」のマルチプレイパートの開発に務めています。
そんなCrytek UKのボスKarl Hilton氏がGamasutraのインタビューに応じ、Crytek UKとなって以降のスタジオの状況やCrysis 2でのマルチプレイ、前述のTimeSplittersなどFree Radical時代のIPについて等、様々な状況について言及、そしてCrysis 2のライバルがCall of Dutyタイトルだと明言、これらを超えるタイトルにしたいとアピールしています。
買収によりCrytek UKとなったFree Radicalはスタジオ自体も移転しており、現在はノッティンガムの郊外に居を構え、18ヶ月に渡ってCrysis 2のマルチプレイパートの研究と開発に専念。この間にスタジオは雇用も進めており、90人規模となったスタッフのほとんどがCrysis 2の開発に関わっているとの事。
なお、スタジオ内部にはエンジン技術の研究開発に携わるチームとCrysis 2のマルチプレイ開発チーム、そして新しいアイデアのプロトタイプを作成する数人のチームが存在する事が語られています。
また、氏はCrytekの他スタジオについても言及しており、Crytekのブタペストとソフィア、キエフのスタジオそれぞれが強く独立しつつオープンな関係を持っており、それぞれの地域による大きな差がタイトルの開発に有用に作用していると発言、Crysis 2のマルチプレイパートの開発についても、セカンドオピニオンを持っている事がクオリティアップに非常に役立っている旨を明らかにしています。
さらに氏は今後のCrytek UKの活動についても言及、Free Radical時代のIPが全てCrytekの手に渡っている事を明らかにした上で、噂に上っているTimesplittersの続編登場の可能性についてもかなり前向きな姿勢を見せています。
続けて、Crysis 2のマルチプレイがナノスーツの活用や、パルクール或いはフリーランニングといったゲームプレイを実現している事などをアピール。Crysis 2マルチプレイにおける競合タイトルは何かとの質問に対し、Hilton氏は「Call of Dutyゲームは驚異的な記録を持っている」と述べ、Call of Dutyがクオリティ等様々な面からベンチマーク的な成功タイトルだと明言。そしてHilton氏はCoDシリーズが達成するセールスやプレイヤー数をCrysis 2で超えたいとローンチへの意気込みを強く語っています。
昨日はElectronic ArtsとTHQの第2四半期会計報告をお知らせいたしましたが、昨晩Activision Blizzardも第3四半期の会計報告を発表、Call of DutyやWorld of Warcraft、StarCraftといった有力フランチャイズの好調により前年からの大きな成長を果たす結果となっています。
Activision Blizzardの今四半期売上高は7億4500万ドルに達し、利益は前年Q3の1500万ドルから大きく成長し5100万ドルに達しています。なお、前年Q3の売上げは7億300万ドルでした。
売上の内訳はプロダクト販売が3億9700万ドル、加入やライセンスと雑収入の合計が3億4800万ドルに達しており、デジタル販売の売上げが前年から15%の成長を果たしています。
Activision BlizzardのCEOを務めるBobby Kotick氏は今回の良好な会計状況について、予想以上の結果だと評価、Call of Dutyフランチャイズに加え、World of Warcraftと初月に300万セールスを達成したStarCraft II: Wings of Libertyの強い成功を挙げています。
さらにKotick氏は最も重要な事はActivision Blizzardが世界中でベストのゲームの幾つかを提供し続けている事だと述べ、ローンチまであと数日と迫ったCall of Duty: Black Opsに続き、World of Warcraftの新拡張パックCataclysmのリリースにより、今年最も大きなエンターテインメントローンチを果たすと明言、今年のセールスが同社のこれまでの歴史の中で最も有益な物になるだろうと強い自信を明らかにしました。
またActivision PublishingのCEOを務めるEric Hirshberg氏はPS3とXbox 360のソフトウェアセールスが39%の成長となった事を明らかにしており、Spider-Man: Shattered DimensionsとWarriors of RockがQ3の販売を支えたと評価しています。さらにHirshberg氏は今後のフランチャイズ拡大についても言及し、アジアに向けたフランチャイズの強化を明言、近くこれに関する計画の説明が行われる事を示唆しています。
国内ではエルシャダイのパブリッシャーとして知られるIgnition Entertainmentが5年越しで開発を続けていたアクションタイトル”WarDevil: Unleash the Beast Within”がロンドンスタジオの閉鎖と共にキャンセルになった事をお伝えしましたが、そのIgnitionの親会社UTVがWarDevilプロジェクトの生存を明言、事実確認が求められると共に、何やら込み入った状況にある様子が報じられていました。
そんな中、新たにIgnitionのフロリダスタジオの閉鎖したとの情報をGI.bizが掲載、スタジオに近い匿名筋の情報とされるこの噂によると、先日フロリダスタジオにUTVとIgnitionの数人からなるメンバーが警察官と共に訪れ、ゼネラルマネジャーやプロデューサーを含む70人のスタッフ全員に荷物をまとめて帰宅するように促したとの事。
また、この情報筋はUTVがスタジオに2300万ドルの投資を行い、”Reich”と呼ばれるプロジェクトを進めていたとの事や、このタイトルの開発が思ったように進んでいなかった経緯を語っています。
何やら降って湧いた様な噂ですが、現状ではロンドンスタジオの閉鎖自体もUTVが否定しており、今回の様な噂が登場する事も事態の混迷さの一端を表す物と言えそうです。なお、UTVとIgnitionは開発機能を縮小し、パブリッシャーとしての役割に注力していく事を明言しており、エルシャダイの開発には影響が無い事をアピールしています。
昨晩遂にXbox 360のモーションコントローラー「Kinect」が北米リリースを迎え、ニューヨークを始め各所で盛大なローンチイベントが開催されました。
マイクロソフトはローンチ前日にニューヨークのタイムズ・スクエアにあるToys R Usにて3000台限定で1年ゴールドメンバー加入に加え、ローンチタイトルのKinect SportsとKinect Joy Rideの無料プレゼントをアナウンス。さらに行列にならぶ消費者に対し記念品のプレゼントも行われるとあってタイムズ・スクエアは大変な行列と賑わいを見せる事となりました。
この他、北米各所のGameStopでも深夜の発売イベントを開催、午後10時に2000を超えるGameStopの店舗がKinect発売の為に一斉にオープンし地方でのローンチを迎えています。さらにカナダのトロントでは花火を打ち上げて祝うカウントダウンも開催、北米の熱狂振りとマイクロソフトの巨大なプロモーションの規模が感じられる物となっています。
さらに映画”ディパーテッド”や”ブギーナイツ”で知られる俳優のマーク・ウォールバーグ氏がマイクロソフトと協力し、アメリカで恵まれない子供達の為に活動している福祉団体Boys & Girls Clubs of Americaを通じて多くの子供達にXbox 360本体とKinect、Kinect SportsとKinect Adventuresをプレゼント。少し早い素敵なクリスマスプレゼントとなりました。なお、マーク・ウォールバーグ氏自身がこのBoys & Girls Clubsの出身である事も併せて記されています。
この素敵なプレゼントに対し、Boys & Girls Clubs of AmericaのVPを務めるCyndi Court氏は「Kinectを初めて見た時からこれが子供やファミリー、メンターを呼び寄せる特別な魅力を持っていると感じていた」「Kinectはチームワーク、フェアプレイ、そして創造性を促進させるゲームでありエンターテインメントです」と喜びの発言を寄せています。
これまでKinectのセールスについてAaron Greenberg氏が年内に300万台セールスとの予想を明言していましたが、マイクロソフトはこの大盛況のローンチイベントを経て出荷台数を大きく上方修正した様子で、Kinectの開発に深く関わったシニアVP等を務めるDon Mattrick氏が年内セールスの規模が500万台に到達すると語ったとブルームバーグのDina Bass氏が伝えています。
また、ローンチから一晩明けた多くの海外メディアからKinectのレビューも登場、今後のタイトルラインアップなども重要な要因ではありますが、日本国内でのローンチも控え、購入への検討材料として有用ではないでしょうか。レビューの概要については改めてお知らせするとして、今回はスコアとレビュー記事へのリンク一覧を用意しましたので、興味のある方はチェックしてみては如何でしょうか。
- Eurogamer:No score
- Dance Central (EG):8
- Kinect Sports (EG):7
- Kinect Adventures (EG):6
- Kinectimals (EG):7
- Kinect Joy Ride (EG):5
- Fighters Uncaged (EG):2
- Joystiq:No score
- Kinectimals (Joystiq):4/5
- Kinect Sports (Joystiq):4/5
- Kinect Joy Ride (Joystiq):2.5/5
- Dance Central (Joystiq):4/5
- Your Shape (Joystiq):3/5
- Engadget:No score
- Kotaku:No score
- Kinect Adventures (Kotaku):No score
- GamePro:No score
- Shacknews:No score
- IGN:7.5
- Dance Central (IGN):8
- Kinect Sports (IGN):8
- Kinect Adventures (IGN):6.5
- Kinectimals (IGN):7
- Kinect Joy Ride (IGN):6
- Adrenalin Misfits (IGN):5
- Destructoid:No score
- Dance Central (Destructoid):8
- Kinect Sports (Destructoid):6.5
- Your Shape (Destructoid):8
- CVG:8.8
- Kinect Joy Ride (CVG):5.3
- Kinect Adventures (CVG):6.3
- Kinect Sports (CVG):7.9
- CNET:3.5/5
- Wired:7
- Kinect Adventures (NowGamer):7
- Kinect Sports (NowGamer):6.4
- Kinect Joy Ride (NowGamer):7
- Dance Central (1UP):A –
- GameSpot:No score
- Kinectimals (GameSpot):7.5
- Kinect Sports (GameSpot):7.5
本日Electronic Artsの第2四半期会計報告の結果をお知らせしましたが、THQも昨晩プレスリリースで第2四半期における会計報告を発表、7710万ドルの売上に対し4700万ドルの損失を計上した事が明らかになりました。
昨年のQ2は1億130万ドルの売上げに対し、損失は560万ドルとなっており、好調だった前年に比べて大きな下落を見せる結果となってしまいました。なおTHQは次四半期のローンチタイトルとしてWWE SmackDown vs. Raw 2011やファミリー向けのWii用タブレットuDraw GameTablet等を用意しています。
しかし、それ以降には期待のHomefrontを始めWWE All Stars、UFC Personal Trainer、Blob 2などが控えているだけでなく、Assassin’s Creedで知られる人気クリエイターのPatrice Desilets氏の雇用や、期待のシリーズ新作Red Faction: Armageddon、GoWキラーと自ら名乗り上げたW40Kシリーズ初のアクションRPGタイトルWarhammer 40,000: Space Marine、Saints Rowシリーズの最新作、さらには板垣氏率いるヴァルハラスタジオのDevil’s Thirdやギレルモ・デル・トロ監督が取り組むゲームタイトルなども控えており、今年のホリデーシーズン以降のポテンシャルはかなりの物だと言えそうです。
今朝ほどBattlefield: Bad Company 2とMedal of Honorの好調なセールスがElectronic Artsの2011年度の第2四半期会計報告から明らかになった事をお知らせしましたが、今期は前述の2タイトル以上に”FIFA 11″が大きな成功を収め800万本セールスを記録、Q2の損失を大きく抑える結果となった事が明らかになりました。
EAの報告によるとQ2の売り上げは6億3100万ドルで、前年比で1億5600万ドルの減少となっていますが、昨年3億9100万ドルだったQ2の損失に対し、今回のQ2は損失を2億100万ドルまで抑え倍近い改善が果たされた事が判明、FIFA 11がブロックバスターとして成功を収めた事や、パッケージ周りの長期的な経費削減プランなどが功を奏した事が記されています。
販売の主な内訳はPS3タイトルが34%、Xbox 360が30%、Wiiとモバイル販売が6%となっており、なんとWiiのソフトウェアセールスは前年比で82%の下落を見せる衝撃の事実が明らかになっています。
さらにセールスの伸びでは、デジタル販売が35%の大きな成長を見せており、続いてPS3のソフトウェアセールスが7%成長、Xbox 360が1%の成長を達成しています。
デジタル販売の成長についてはElectronic ArtsがAppleのApp Storeにおけるナンバー1パブリッシャである事も明らかにされていますが、今回の会計報告に併せて今後5年に渡るFacebookとの戦略的な提携を発表。EAがリリースするFacebook用ゲームタイトルにEA専用の支払い方法が用意される事となりました。
EAは昨年11月にソーシャルゲームデベロッパであるPlayfishを買収しており、Facebookゲームのトップ10タイトルの内”Pet Society”と”Restaurant City”の2タイトルを擁しています。
昨今のFacebookにおけるゲームビジネスについては、Facebook Creditsを用いた囲い込みやロイヤリティなどが大きな問題となっており、Zyngaとの関係やマネタイズ関連の特許など様々な駆け引きが繰り返されていますが、今回のElectronic Artsの中期的な提携の同意にはロイヤリティのカットが大きく作用した模様で、今後早い段階でFacebook用のモノポリーや約20タイトルに及ぶPogo Gamesブランドのタイトルがリリースされる予定で、今後さらにデジタル販売への注力が強くなる傾向にある模様です。
昨日Electronic Artsの第2四半期会計報告が行われ、”Battlefield: Bad Company 2″が3月のローンチから販売数が600万本に達し、前作の販売数を倍近く上回る良好なセールスが得られた事が発表されました。
また、フランチャイズの復興やシュータージャンルでの王座獲得を明言し開発が進められたものの、タリバン問題や各メディアからの低いレビュー評価など、様々な要素が絡みビジネス的な心配がなされていた”Medal of Honor”は200万本販売を記録、前述の懸念を余所になかなかのセールスを見せています。
会計報告にてElectronic ArtsのCEOを務めるJohn Riccitello氏はMedal of Honorのセールスに触れ、様々なメディアで報じられたレビュースコアは”レビューワー達による狭い範囲での統計結果”だと批判、EAのカスタマーサービス部門へのフィードバックや、Web上で見られる顧客の反応においてはEAがこれまでリリースしたどのタイトルよりも多くのポジティブなレビューやコメントが寄せられていると発言。
そして、Medal of HonorがEAの予想と期待値を上回る明確な成功とセールス、消費者からの強いフィードバックを得た事で、今後も成功の内にMoHフランチャイズを継続する事が出来るとアピールしています。
なお、先日にはElectronic ArtsのVPを務めるPatrick Soderlund氏がMedal of HonorについてEAの期待値に届かなかったと発言、会計報告前であった事から販売本数については言及していないものの、今後のシュータージャンルでの成功にはより強力なゲームを持つ必要があると評価、しかしMedal of Honorが低いレビュー評価よりは良いゲームだと発言しています。
氏は期待値に届かなかった事を認めながらも、Danger CloseとDICEを大きく評価、Medal of Honorと開発チームが誇るべき物だと述べ、Medal of Honorは失敗では無くフランチャイズのリブートを成功させ、今後より強いタイトルになっていく事を示唆しました。
また、Soderlund氏はDanger CloseがMedal of Honorフランチャイズの新たな”何か”に携わっている事を示唆する発言を行っています。
トラブル続きの中、200万本を売り上げたMedal of Honorですが、プロデューサーを務めるGreg Goodrich氏は本作のセールスが300万本に達しなければ続編が登場する可能性は低いと明言しており、最終的にどのような着地を見せるか注目が集まります。
リリースが目前に迫ったAssassin’s Creed新作「Assassin’s Creed: Brotherhood」、今作はシリーズに初めてマルチプレイが導入され注目を集めていますが、本作のコレクターズエディションにはマルチプレイのプレイアブルキャラクターであるDoctorとHarlequinがびっくり箱として用意されている事がアナウンスされていました。
という事でローンチを間近に控えた本作コレクターズエディションの開封動画がGametrailersにて公開、豪華なアートブックと共に、びっくり箱のびっくり具合……がたっぷりと収められています。
シリーズ最新作Assassin’s Creed: Brotherhood、リリースは北米で11月16日、ヨーロッパは11月19日、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PCとなっています。
明日アメリカではビデオゲームが表現の自由の下に保護されるべきコンテンツであるか、大きな意味を持つ裁判が執り行われる事となりましたが、昨今規制の大きな声と共に、海外ではビデオゲームが芸術の1つではないかとの論点から、果たしてゲームはアートか否かという問題についても強い議論が交わされています。
そんな中、ヨーロッパ初のビデオゲーム専門美術館「ViGaMus」がローマにてオープンする事が明らかになりました。ViGaMusはローマの観光スポットPiazza Mazzini広場の側に建てられており2011年の完成を目指して計画が進められています。なお正式な発表は12月にイタリアで行われるItalian Videogame Developer Conference(IVDC)にて行われる予定との事。
ViGaMusはイタリアのマルチメディア団体AIOMIが運営する物で、ローマの地方自治体とイタリアの文化省から支援を受け、多くの学者や研究者、メディアエキスパート、デザイナー、デベロッパ及びパブリッシャーが関与する規模の大きな物で、複雑なビデオゲームの進化を国際的な見地から様々なフォームと異なる視点で提示する物との事。
公式サイトでは5W1Hに基づいた判りやすい解説が用意され、完成時の展示を想起させるイメージ等が公開されています。
このイメージはお馴染みカプコンの小野義徳プロデューサーがTwitterでアーケード版「スーパーストリートファイターIV」のゴールドが近く、12月半ばから稼働する予定だよ!とTwitした際に添えられた物。
イメージにはダルシムがあるキャラクターを燃やしている様子が収められているのですが、このキャラクターが既存キャラクターに見えず、ユン・ヤンでの予告も氏がチラ見せさせていた前例もあって、新キャラではないかと注目を集めています。
燃やされている姿は半裸の男性キャラクターにも思え、海外サイトなどではユリアンではないか、いやヒューゴーだろ、エレナに違いない!などと騒がれており、ユンにしては体が大きな気もします。さらに下半身にうっすら見えるディテールがアレックスのコスチュームにも見える等の見解も登場しています。
さらに、このダルシムに燃やされているキャラクターは春麗だとの見解も登場、実際にトレーニングモードで検証したイメージも投稿され、真偽の程を巡るリリース前恒例のお祭り状態となっています。という事で、更なるキャラクター参戦のサプライズは残されているのか、あと1ヶ月強と迫ったローンチに期待です。
リリースまであと10日を切り、海外では激しいリーク合戦が繰り広げられている「Call of Duty: Black Ops」、今回は膨大な新要素や改善・追加を盛り込む事となった本作のキャラクターカスタマイズに関する概要が分かりやすくまとめられた映像をご紹介。
映像には武器のカスタマイズやアタッチメントの選択、Perkの構成や装備品の選定からフェイスペイントまで、実際のインターフェースとメニュー画面の中でキャラクターが構成されていくプロセスが判りやすく収められています。大量の事前情報に戸惑う様であれば一度映像で一連のカスタマイズ要素を確認してみては如何でしょうか。
昨晩GameSpotが1時間に及ぶCall of Duty: Black Opsのマルチプレイ特集映像を公開(※ 動画は下に掲載)、Treyarchのマルチプレイデザインディレクターを務めるDavid Vonderhaar氏を招き、様々な新要素やゲームモード、バランス等について語られています。
この映像の3分時点辺りの映像からCall of Duty: Black Opsのケアパッケージがチームメイトをキルする事が無くなった事が明らかになりました。これでもうケアパッケージの投下ポイントに気を配る必要が無くなったとも言え、地味に嬉しい改善点だと言えそうです。
Call of Duty: Black OpsのKillstreakとして象徴的な存在でもあり、限定版のおまけとしても知られるラジコンカー爆弾ですが、これが如何に脅威的なKillstreakであるかがよく判る映像をIGNが公開しています。
ラジコンカーを使った楽しそうなプレイ映像もさる事ながら、シアターモードのUIがいくつか確認でき、これらがBlack Opsに新しく登場する映像編集モードを用いて作成された物である所も見所の1つです。リプレイ映像作るのが非常に楽しそう!
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