毎回ほんとにバカバカしい映像で楽しませてくれる「Just Cause 2」、もうわかった、面白いの判ったから遊ばせてええええ!と悲鳴にも似た気持ちでリリースを今か今かと待っている筆者ですが、アバランチは容赦無く愉快な映像をリリースし続けます。という事でお馴染みのスタント解説の新作が登場、今回は消防車vsジャンボジェットの壮絶なチキンレース……なんで?意味わかんねえ!
勝利は当然リコな訳ですが、完全に明後日の方向にCoooolさを増していくリコさん、今回も本当に秀逸な演出とカメラワークでリコの男らしい格好良さが引き立てられています。格好……良いけどほんっとにかっこわるい!尚、今回の締めのコメントは「一滴の汗すらかいていない」です。
さらに開発を手掛けるAvalanche GamesがPC版の動作環境を発表、なんとXPでは動作しない事が明らかになりました。スクウェア・エニックスのコミュニティマネージャーMike Oldma氏はこの決定についてJust Cause 2がDX10で開発されている事からXPへの対応は行われないと説明しています。今回の発表では最低動作環境と推奨環境が明らかにされていますが、なかなかマシンパワーを要求する内容になっているので、購入を予定されている方は一度チェックしておいた方がよいかもしれません。動作環境の詳細は以下の様になっています。
■最低動作環境
OS: Microsoft Windows Vista (Windows XPはサポートなし)
プロセッサー: SSE3命令を実行可能なデュアルコアCPU (Athlon 64 X2 4200 / Pentium D 3GHz)
メモリ: 2GB
ハードディスク: 10GB
グラフィック:256MBのメモリを備えたDX10互換性のあるグラフィックカード (Nvidia GeForce 8800 シリーズ/ ATI Radeon HD 2600 Pro)
サウンド: DirectX 10互換のサウンドカード
DirectX: Microsoft DirectX 10■推奨動作環境
OS: Microsoft Windows Vista SP1 or Windows 7
プロセッサー: Intel Core 2 Duo 2.6 GHzかAMD Phenom X3 2.4GHz、もしくはそれらと同等の物
メモリ: 3GB
ハードディスク: 10GB
グラフィック: 512MBのメモリを備えたDX10互換性のあるグラフィックカード (Nvidia GeForce GTS 250シリーズ/ ATI Radeon HD 5750シリーズ)
サウンド: DirectX 10互換性のDolby Digital 5.1サウンドカード
DirectX: Microsoft DirectX 10.1
さらに先日お伝えした次回作の噂について続報があり、Avalanche内ではすでにJust Cause 2の開発を終え、開発メンバーは10人程度を残して次の大型プロジェクトに移ったと、創立者であるChristofer Sundberg氏が語っています。先日の話しでは「The Hunter」をパブリッシャーも務めながら本格的に運営を進めて行くと語られていましたが、既に発表済みのファンタジータイトルAionGuardもまだ開発中でこちらがいよいよ本格化するのか、いずれにしてもAvalancheが今後の動向が気になるデベロッパとなった事は間違いなさそうです。
近年SPEの潜在能力が開花してきたイメージの強いPS3ですが、SCEEが公開した新しい技術文書(※ pdfファイルが開きます)からファームウェアのアップデートによりOSのメモリ使用量が減り、ゲームや開発に利用できるメモリの量が70MB増えた事が明らかになりました。以前からPS3は使用可能なメモリの少なさが問題視されていましたが、これにより大きな改善が見られる事になるかもしれません。
開発に利用可能なメモリの詳細について、資料にはメインメモリであるXDRが249MB(256MBの内、osが7MBを使用)、そしてRSXと繋がるGDDRが213MB(256MBの内、osが43MBを使用)と記されており、計462MBがゲームに利用可能になり、50MBがOSに占有されている事が明らかにされています。
リリース当初は120MB占有していたOSが様々な機能追加などを行いながらも大きく軽量化を果たしている事は素晴らしい事と思えます。以前軽量化が果たされた際にはOSのメモリ使用量はXDRが64MB、GDDRが32MB使用まで軽減されていますが、今回の軽量化はそのサイズ以上にメインメモリであるXDRの解放とボトルネックとされるRSXへの新たな割付が行われる事で、SPEの有効活用が進むPS3の開発をさらに柔軟な物にする物だと言えそうです。
16年ぶりのナンバリングタイトル復活を遂げるソニック、2D&ハイスピード!の正統ソニックタイトルになると注目を集めています。既にプレイ映像やいくつかのスクリーンショットがリークされステージの構成などが明らかになりましたが、昨晩新しいスクリーンショットが登場、メニューにTrialの文字が発見されました。さらに価格は400マイクロソフトポイントと記されている事も確認できます。
もちろん詳細は未だ明らかではありませんが、これが本当ならデモで試してお財布にも優しい!という事でなかなか嬉しいニュースです。さらにスクリーンショットにはDr.エッグマンも登場、これぞナンバリングの続編!と言える緻密に書き込まれた2Dに否応なく期待が高まります。さらにiPhoneでのリリースも噂されており、こちらの続報も気になる所です。
次にご紹介する近未来物は……パーカッションアンサンブル!アンサンブルのソロプレイって時点で何か間違ってる気がしますが、映像は自称サイボーグパーカッショニストのJazarことPatrick Flanagan氏がWiiリモコンで自作のパーカッション演奏ロボをコントロールしながらアンサンブルを行うという物。フラナガンさん……良い名前ですね。
ベルト駆動の漢らしいカバサに、ほんっとにデリケートで表情豊かなプレイを実現しているジャンベ担当ロボ、そしてロボよりもよく上手い事その音揃えた!と感動すら覚える三連アゴゴ!同様にボンゴとカウベルが加わって本気でレベルの高い演奏を見せてくれます。本人はWiiリモコンを気持ちよさそうにプレイしています。
本当に演奏と技術のみならず楽曲も素晴らしいという逸品なんですが、難を言えば再生時間も6分を越えるこの映像、パーカッションアンサンブルにどれくらいの人がぐっとくるだろうか?という、当サイトの運営的な側面が絡むニーズの問題でしょうか、誰得すぎる。
199X年、核の炎に包まれた北斗の拳の世紀末も既に過去の歴史となり、2001年を過ぎても人類は木星探査に向かっておらず、月面にモノリスも見つかりません。自動車も相変わらずタイヤで走ってます。が、小さな頃の夢に描いていた木星にヘリウム3を採取しに行くようなタイプの未来は叶わなかったものの、現実の近未来を想起させるあれこれにはエキサイティングで、子供の頃には思いもしなかったような新鮮な驚きを与えてくれる物が多く存在します。
と、良い風な話をなんとなく書いてしまいましたが、今回ご紹介するのは近未来のディスプレイ技術として研究されている「Curious Displays」(奇妙なディスプレイ)というディプレイ群です。Curious Displaysの計画はデバイスとテクノロジーの多元的なリレーションと、社会的な行動の雑さや相互作用を実現するという物。
このディスプレイはインチ単位で分割されており、その1単位はそれぞれ独立して自走し、壁などの移動も可能になっています。ブロックは互いに無関係に作動しながら、全体の意志と目的に依って他のブロックとの調和を行いながらソーシャルな……難しい話になってきたので置いといて、こんなになったら凄くねえ?!的な研究のモデル映像な訳ですが、勝手に動いてたら怖いし、映画の良い所で余所に行かれたら困る!
なぜか今日はゲームサイトである事を忘れそうになっていますが、当サイト的に言えばやはりゲームが出来ない!のが困りもの。コントローラを手にちっこいモニターを追っかけてる姿は想像したくない、ましてや未来がデバイス無しのモーションコントロールが当たり前の世界になっていれば、もう傍目にはゲームをプレイしている事すら理解できず、家族からその将来や対人関係、コミュニケーション能力、社会への適応性を心配される滑稽な地獄絵図を思い描くのはなんら難しい事ではありません。という事でびっくりワクワクするような近未来ってのも、ほんとに実現されたら以外と困りものかも。といった愉快映像のご紹介でした。
以前当サイトで取り上げたマイクロソフトのテーブルトップPC「Surface」を用いた近い未来のテーブルRPGの光景ですが、アメリカにあるマルチタッチプロダクトを手掛けるIdeumが販売しているMT-50はSurfaceの30インチに比べかなり大きな50インチモニターを実現し、40に及ぶタッチを認識し、航空機に使われるグレードのアルミと鉄、強化ガラスの使用により高い耐久性等も確保、CPUもSurfaceの2.13Ghzデュアルコアに対して3Ghzのクアッド構成で大きくパワーアップしています。
気になるお値段は21000ドル、約190万円!近い未来のコンピューティングが体感できるなら高い買い物ではない?かもしれません……。なおカリフォルニアに行く事があればCalifornia Science CenterでGoogle MapsとFlickrのマッシュアッププログラムが動作するMT-50を体験する事ができます。さらにIdeumは100インチモデルの開発も既に終えているとの事。これでシミュレーションやらRPGやらのマルチをやったら本当に楽しそう。
かわいい子2連発、しかも出オチ!なマリオのピザ屋さんの写真です。何もこれ以上言える事が無いのが残念ですが、確かにアウト、アウトではあるものの、マリオの頭身がなんか良い頭身!こんなマリオがピザ持ってきたら萌える。しかし、しかしなんで世界のピザ屋達はこういうアウトな地雷原に自ら突撃していくのか!そういえば近所にシベ超接骨院というのがありました。
DICE関係のニュースや2月中盤からのプチ年末商戦的な盛り上がりですっかり可愛い成分が低かった当サイトですが、なんだか久しぶりに全面降伏するしかないレベルのかわゆいピクミン達が登場。説明する事は何もありません。愛でるだけで十分!こりゃかわいくてたまらん……
年明けにすっかり聞き慣れた2K Bostonから懐かしいIrrational Gamesに社名が戻り、Ken Levine氏が大きなプロジェクトを進めている事が注目を集めています。進められているプロジェクトは名作シミュレーションX-COMシリーズのFPSタイトルとも噂されており、ファンはその発表を今か今かと待ち望んでいる状態が続いています。
そんな中IrrationalのボスKen Levine氏がGamerNodeのインタビューに応え、来月3月26日からボストンで開催されるPAX Eastにスタッフが多く参加するものの、新作の発表は行われない事を明かしました。
またインタビューではBioshockをいつか再び手掛ける事はあるか?との質問にコメントを拒否するという事態も見られました。PAX Eastで発表が無いと言う事はやはりE3までおあずけと言った所でしょうか。本当にX-COMが復活する事になるのか、それとももっと大きなサプライズが控えているのか、今後の動向に注目です。
DoomやQuakeなどを生み出し、現在は最新作「Rage」の開発を進めているFPSジャンルの先導者id SoftwareのJohn Carmack氏が3月9日から13日までサンフランシスコのMosconeセンターで行われるGDC 2010において、ゲームデベロッパ特別功労賞(Game Developers Choice Awards Lifetime Achievement Award)を受賞する事が明らかになりました。
GDCのボスMeggan Scavio氏は「John Carmackとid Softwareは現代の3Dゲーム、とりわけFPSジャンルにおいて巨大な影響を与えました。Johnはビデオゲームの歴史の重要人物の一人です。我々は今年特別功労賞を彼に贈れる事を大いに喜びます」と語り、John Carmack氏の功績を称えています。
GDCのゲームデベロッパ特別功労賞はこれまでに任天堂の宮本茂氏、そしてSimsシリーズの生みの親Will Wright氏などが受賞しています。授賞式は3月11日にGDCのイベント内で行われます。
以前売り上げが4ヶ月で250万本を突破した事が公式に明らかになったNaughty Dogの最新作「Uncharted 2: Among Thieves」ですが、先日同作が現在までのPlayStation 3タイトルの中で最も早く350万本を売り上げた事がPlayStation.Blogに掲載されたSCEA製品開発部門のバイスプレジデントScott Rohde氏のインタビューから明らかになりました。
またUncharted 2: Among Thievesのライターを務めたAmy Hennig氏が、先日発表された米国脚本家組合賞(The Writers Guild of America Awards)のゲーム部門でライター賞を獲得しました。昨年のVGA 2009でのGame of the Yearの獲得、さらにゲーム界のアカデミー賞とされている”13th Annual Interactive Achievement Awards”でほぼ総なめと言える10部門での賞を獲得するなど、2009年のゲームタイトルの賞をほぼ独占している状態の本作、続編やフランチャイズ化の話も聞こえてきていますが、さらなる期待が高まるところではないでしょうか。
先日突然アナウンスが行われ、あまりの再現度の高さに度肝を抜いたiPhone版「ストリートファイターIV」ですが、先ほどIGNにプレイ映像が登場、軽く引く程に凄まじいiPhone版の内容が明らかになりました。
また参戦キャラクターも判明、リュウ、ケン、春麗、ブランカ、ベガ、アベル、ガイル、ダルシムの8人でプレイ出来る事が明らかになりました。IGNのプレビューによるとアンロック可能なキャラクターは無しとの事。映像ではリュウとケンの対戦の様子が確認出来ますが、動きの再現度は非常にスムースに見え、とてもiPhone上でプレイされているとは思えない出来に見えます。
ケンのウルトラコンボも確認出来ますが、しっかりカットシーンも入り、なんと昇竜+九頭龍裂破的な新ウルコンが放たれるのが見られます。さらに映像では昇竜をセビキャン>キャンセルダッシュしてる様子まで!キャラクターの動作が全部入りとアナウンスされた言葉に偽りの無い事が見て取れます。さらにIGNではリリースが3月中に行われ、価格が9.99ドルになるとの予想も記されてあります。
さらにコンソールの方ではさらなる参戦キャラも明らかになり、どんどん期待が高まる続編の「スーパーストリートファイターIV」ですが、海外の情報サイトに10人目のキャラクターと噂されるハカンの恐ろしくフェイクくさいイメージが登場しています。さすがにガセネタのような気がするこの1枚ですが、こんなお祭り騒ぎが楽しめるのも今だけ!近いうちに登場するであろう大阪弁のアラブ人キャラクターがどんな人か、怪しい画像を見ながら楽しむのも一興といった所でしょうか。
いつもdoope!をご覧頂いて本当にありがとうございます。本日22日月曜日、スタッフが一日外出のため更新をお休みさせて頂きます。明日からまた改めてどしどし!更新してまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
いよいよ発売を迎えたQuantic Dreamの意欲作「Heavy Rain」、フランスでは大きなローンチイベントも開催され、ゲームの仕上がりも上々で大きな話題を集めています。まだまだ本編のプレイで忙しい方が多いかと思われますが、本日キャラクター達のプロローグが描かれる事になるDLCシリーズ”Heavy Rain Chronicles”のリリースが延期されるとのニュースが聞こえてきました。
これはGameStopの販売ページから判明したもので、Heavy RainのDLC詳細の欄に「パブリッシャーによる延期により、このコンテンツは2010年3月4日(木)までダウンロードが可能になりません」との記載がされています。なお、これは北米版の遅れで、EU版に遅れはないとSCEEがコメントをしている事から、どうやら長い延期では無いと思われます。
DICEサミットに登壇したGearboxのボスRandy Pitchford氏が「Borderlands」のローンチの際に、否定的な分析を行った有名アナリストのMichael Pachter氏が”間違っていた”と批判しました。
MOとRPGとFPSを融合させた意欲的なハイブリッドタイトルとしてローンチされたBorderlandsは当初の予想を超える大きなヒットで販売本数が300万本を突破し、今後のTake-Twoにおける重要な位置を担うIPとなりました。氏はこの成功について語った後にDICEの壇上で、本作のリリースが「スタジオに死を招くだろう」と分析したWedbush MorganのアナリストMichael Pachter氏の発言に対して「彼が間違っている事は初めから判っていた」と発言しました。
なお、Pachter氏の分析はHalo 3: ODST、Modern Warfare 2、Dragon Age: Originsなどの大作タイトルと発売時期が近い事などの理由から、本作がセールスに苦しむだろうという物で、実際の結果はこれらの大作タイトルと十分に肩を並べる成功を納めたと言えます。
さらにRandy Pitchford氏はこれまでGearboxによって開発されたゲームが2000万セールスを越え、5億ドルを越える収益を生んでいる事を明らかにしています。しかしこの結果にはBorderlandsの成功が含まれておらず同スタジオの売り上げはさらに多くなると好調をアピールしています。
いよいよレベルキャップの引き上げなどが盛り込まれ、高レベル帯のコンテンツが強化される第3弾のDLC”The Secret Armory of General Knoxx”も先日アナウンスされ、チャレンジを続けるGearboxのBorderlands、フランチャイズ化なども噂される同作はHaloやCoDのような大型IPとなるか、今後の展開に注目です。
毎度確実に上昇していくバカバカしさに、こちらのボキャブラリが全く追いつかない「Just Cause 2」の各種トレーラー映像ですが、今度は爆発スタントをテーマに相変わらず付ける薬が無いレベルのボンクラプレイをハイクオリティに見せつけています。ほんとに毎回余計な説明がいちいち秀逸すぎる。というかもう凄いのわかったからほんとに早く遊ばせて……。
どんな大きな爆発にも消して後ろを振り返らないリコが格好良いのが格好悪いのが格好良くて早川義夫もびっくりです。自分でセットして爆発させてますが。滅茶苦茶な日本語で大変恐縮ですが、毎度恒例の「Cool Guys Don’t Look At Explosions」(クールなガイは爆発を振り返らない)を併せてお楽しみ下さい。
そして、Just Cause 2の思わぬ期待度の高まり具合に次回作が気になるAvalanche Gamesですが、なんとEmote Gamesがパブリッシュを担当するブラウザベースのハンティングゲーム「The Hunter」の新作を計画しているとの事で、なんと今回はパブリッシュも担当し、Avalancheエンジンが利用されるとの事(?!)。
2009年は景気にとても苦しめられたと語るAvalancheのボスLinus Blomberg氏はThe Hunterにかなり本気の様子で、継続的にこのIPを成長させ投資を行うと発言しています。ディレクターのChristofer Sundberg氏は「私たちはThe Hunterに大きく高い野心を持っています」と発言、もうどこまでが本気なんだかさっぱりわからん。※ The Hunterはネタゲーに見えるけど、本当に良いゲームです。
あと1ヶ月もとても待ってられない「Just Cause 2」、リリースはヨーロッパで3月23日に、北米では3月26日に行われ対応プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3となっています。早くパラシュートで脱出したい!
ロシアらしいアポカリプス感に満ちた4A GamesのFPSタイトル「Metro 2033」、ハードなテイストや高い技術力で大きく注目を集めている本作ですが、本作がValveが提供するゲームタイトルの認証等を含める統合環境Steamworksを利用する事が明らかになりました。
Steamworksの採用により、Metro 2033では自動アップデート、スチーム業績、インゲームでのダウンロードコンテンツ利用などが行われる事になります。
さらに、先日4AエンジンとX-rayエンジンとの間に起こっているトラブルをお知らせしましたが、昨晩EurogamerのDigital Foundryに予告通りエンジンの詳細を紹介する記事が登場しました。なんとその中で4AエンジンがPS3開発にも対応したマルチプラットフォーム対応のエンジンである事が明らかになりました。
記事の内容によると4AエンジンはXbox 360とPS3、DirectX9/DirectX10/DirectX11に対応するタイトルを完全にサポートする物で、膨大なコア技術の提供や、コンテンツ作成ツール、インフラサポートなどを含めた統合開発環境です。なお今回の内容からPS3のサポートが明らかになりましたが、Metro 2033は予定通りXbox 360とPCのタイトルとなります。
統合環境としての4Aエンジンの詳細は以下のようになっています。
■ レンダリングシステム
- ガンマコレクトとリニア色空間を用いたレンダリング(リニア色空間を用いたレンダリングはより現実世界の物理現象に基づいたレンダリングが可能になるとお考え下さい)
- トーンマッピング、露出の適応、ブルーシフト(反射スペクトルの処理でフレネルぽい物だと思われます)を考慮に入れたハイダイナミックレンジレンダリング(HDR)をカメラと目の知覚に基づいたレンダリングが可能
- 百オーバーの光源にも対応する高度なディファードレンダリング
- 光源は太陽と空も含め全てがダイナミックな光源で、多くのエフェクト処理と併用が可能
- 本暗部と半暗部を含める正確なソフトシャドウ処理、これはバンプ処理されたサーフェイスに反って正確なカーブを描きます。さらにパーティクルのような半透明な物体からも影を生成
- ライトスキャッタリング(光の散乱)とゴッドレイ(光筋表現)処理を含めた天候と昼夜モデル
- アニメーション処理が可能なボリューメトリックなフォグとライティング、密度の一定しないメディアにも対応
- グローバルイルミネーションとリアルタイム光源反射に対応
- パララックスオクルージョンマップとリアル(ジオメトリックな)ディスプレーメントマッピング
- ピクセル単位のHierarchicalオクルージョンマップに対応
- リアルタイムなカラコレ処理、フィルムグレイン、ノイズ、正確な被写界深度を実現
- 数百万ポリゴンとシェーディングの合成に対応したオブジェクトブラーとシーンブラー
- シングルフレームに収まる複数のグラスや水等のリアルタイム反射に対応したディファードリフレクション
- 事前の演算とリアルタイム処理(SSAO)に対応したアンビエントオクルージョン
- 標準的なMSAAに加えて、Analytical Anti-Aliasing(AAA:分析を絡めるAA処理)とディファードSuper-Samplingを実装、これはフレームレートの低下を招くだけでなく、エッジだけではなく面にもアンチエイリアス処理を可能にします
- マルチスレッド、マルチコアに対応したレンダラー
- パーピクセルライティング、バンプ表現に対応した反射と屈折、アニメーション処理可能なテクスチャー、光るサーフェイス、ソフトパーティクル、アルベド(反射能)とバンプをブレンドしたダメージ表現
■ Physicsシステム
- 物理駆動のマテリアル、材質表面、サウンド処理、アニメーションを統合
- 1フレーム辺りで数千単位の剛体シミュレーションと壊れるフェンスや壁等の複数ジョイントの構造物に対応
- クロス(布)シミュレーション、水流物理演算に対応
- オブジェクトや環境の破壊に対応
- ソフトボディの物理演算を実現
- PhysXプラットフォームのハードウェア処理が可能な場合には煙や小片の様なパーティクルも正確な物理演算処理が可能
■ オーディオ
- マルチスレッドのハイダイナミックレンジオーディオ処理、メモリ使用量の一定化、データ駆動デザイン
- 3Dサウンドポジショニング、空間化と減衰に対応
- 正確なオクルージョン(音の吸収と考えて下さい)と障害物を検知するパストレース
- スクリプトとプログラムで対応可能でゾーンの環境によって複数レイヤーでアジャストが可能な、リバーブ、ロー/ハイパスのフィルタリング、ピッチシフト処理
- ダイナミックなオーディオグラフ調整
- マルチスレッド圧縮とクオリティ指定が可能なOGG-vorbisエンコード
■ AI and Gameplay
- ストーリードリブンでダイナミックで再利用可能なミッションが作成可能
- ステルス形式や暴れるタイプの戦闘でも様々なゲームプレイスタイルとそれぞれ戦闘形式を実現可能
- グループビヘイビアを搭載(ダイナミックなグルーピングや情報共有に対応)
- デザイナーにフレンドリーなビジュアルスクリプティングシステムを搭載、デザイナーでもフローグラフやAIビヘイビアをスクリプトでコントロール可能に
- 動的な環境における効率的なパス探索が可能
- ダイナミックな3Dトポロジー解析
- ビジュアルスクリプティングとフローグラフでコントロール可能なマルチスレッドアニメーションシステム
なお上記の詳細中に登場する並列処理は全て通常のCPUとPS3のSPUを指しています。
米国の国際知的財産権同盟IIPAとコンピューターゲーム産業の業界団体ESAによって行われた最近の調査から、昨年12月におけるゲームタイトルの違法なDLが980万件以上、200ものタイトルに及ぶ事が明らかになりました。被害の多い国として、スペインが12.5%、フランスが7.5%次いでブラジルの6%、中国の5.7%が上げられています。
しかしこの980万という数値は追跡の行いやすいP2Pアプリケーションによる被害の統計によるもので、その他の著作権侵害の温床になっているオンラインストレージやトレース不可能な物を考慮すると、被害はさらに大きく拡大するとされています。以上のような状況からIIPAは、国を超えて制裁を課すことが可能になるように求めて米国通商代表部に被害状況の調査結果を提出しています。
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