教育分野への進出も多く見られる様になった近年の海外ゲーム文化ですが、新たにインディアナ州のウォバッシュ大学とフロリダ大学のシラバスにそれぞれ「Portal」と「StarCraft」が登場している事が報じられています。
アメリカでも3校しか存在しない男子大学の1つで1832年に開校されたインディアナ州の美術大学のウォバッシュ大学では、”Portal”がMichael Abbott教授が担当する人間性に絡む”恒久的な疑問”について議論する講義に用いられ、古代メソポタミア時代の”ギルガメシュ叙事詩”に始まり、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの”政治学”、シェイクスピアの悲劇”ハムレット”等と並んで”Portal”が登場する事となります。
これはAbbott教授が自身のブログで発表した物で、当初BioshockやかつてのBlack Isleが手掛けた異色作Planescape: Tormentも候補として考慮していた事を挙げ、最終的にPortalが第一印象も良く、ゲームを始めやすい事から、上述した古典などが登場する授業のスタートを務め、生徒の心を掴むに相応しい作品だと考えたとの事。
Abbott教授はPortalの要素としてアクセシブルでスマートなタイトルである事に加え、比較的短い作品である事、そして研究すべき大きなアイデアに満ちている事を挙げ、美しいデザインに溢れたタイトルだと評しており、上述の講義のテーマの1つである「私とは誰か?」を新入生に問いかけるに十分な物であるとの見解を示しています。
確かに人格AIとしてのGLaDOSと実験体と考えられる生物としてのChellの存在は、上記の「私とは誰か?」の問いに対して非常に興味深いモチーフだと言えると感じます。
また、教授はこのアイデアについてDaniel Johnson氏の最近のポータルの分析に関する評論や、アメリカの社会学者アーヴィング・ゴッフマンの著書”The Presentation of Self in Everyday Life”(国内では”行為と演技―日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学 1)”)を参考にした事を明らかにしています。
また、フロリダ大学では博士課程にあるNathaniel Poling氏が担当する”21st Century Skills in Starcraft“と題されたコースが用意され、ここでBlizzardのRTSタイトル”Starcraft”が利用されます。
この講義はフロリダ大学初の完全なオンラインコースで、クリティカル・シンキングや問題解決、資源管理に加え、変化する状況に適応するための意志決定の形成について学習するコースとの事。
講義を担当するPoling氏はStarcraftを異なる大量のユニットと異なる能力が混ざる複数のグループを管理する事をプレイヤーに要求するタイトルだと評しており、受講する生徒はゲームをプレイし、記録されたゲームプレイを見て、情報の分析とゲーム世界のコンセプトに対するレポートを書く事になります。
Poling氏はこのオンライン講義が従来の指導方法を否定する物では無く、あくまで補足的な物である事を述べた上で、こういった生徒側が”楽しむ”事から学習効率の改善を図る、近年の構成主義の学習理論がベースになっている事を記しています。
また、氏はMBAを取得しビジネスの世界で活躍するかつての学生に対してもこの講義が意義のある物であったと語っており、MBA取得のプログラムと講義を組み合わせ、イノベーティブなビジネス視点の可能性などの模索を行っている事を示唆しています。
PortalとStarcraftのいずれも、ユニークな活用方法で真剣な講義に利用されている事は驚くばかりで、近年の海外に見られるゲームの活用方法や文化の捉え方に見え隠れするゲーム産業の底知れぬパワーが垣間見られる象徴的なニュースだと言えそうです。
近年規模拡大の一途を辿るゲームタイトルの開発費ですが、大ヒットを記録したRed Dead RedemptionやStarCraft IIを始め、来るPS3の期待タイトルGran Turismo 5などは1億ドル規模に近づいているとも言われ、巨大化に伴うリスクの増大についても言及される機会がしばしば見られます。
そんな高騰するゲーム開発予算についてEA PartnersのVPとElectronic Artsグループのゼネラルマネジャーを務めるDavid DeMartini氏が、ゲーム開発の予算の高騰はピークに達し、今後緩やかに予算規模の縮小が始まるだろうと語りました。
近年有名デベロッパのマルチプラットフォーム対応などで大きな活躍を見せるEA Partnersを率いるDeMartini氏は、具体的なパートナー達の開発予算は明かせないながらも、彼らのゲームタイトルが巨額の開発予算に基づく挑戦的な物であったとしても、次の同様の機会ではスマートに取り組む事が出来ると述べ、ピークに達した開発予算が今度は逆に縮小傾向に変化し始めているとの見解を示しています。
さらに氏はより小さなスタジオと開発への変化について言及し、Electronic Artsが常に追い求めるコアビジネスモデルはクオリティと価格だと発言、Play Entertainmentが手掛けたダウンロードタイトルの”Shank”を例に挙げ、新興スタジオによる比較的開発規模が抑えられたダウンロードタイトル等の下位レベルでの成功が、新興デベロッパの次のステップになる可能性が高い事を示唆しました。
「Medal of Honor」に巻き起こったタリバン兵士がプレイアブルで存在する事に対する論争ですが、ついに先日イギリスのリアム・フォックス国防相が本作の国内販売中止を促す発言を行った事で事態はさらに激化の様相を呈しています。
昨晩イギリス政府はリアム・フォックス国防相の発言に対してイギリスの文化・メディア・スポーツ省(以下:DCMS)が個人的な見解であったと発表、フォックス国防相の意見に理解を示した上で、BBFCによる18歳以上レーティングに沿って売られ遊ばれるべきものであると明言しました。
さらにこの問題に対する小売店やレーティング団体などの対応も明らかになり始め、どうやらイギリス国内では通常通りに販売が行われる可能性が見え始めています。
まずイギリスのゲームレーティング審査を行うBBFCは海外ゲームメディアのCVGに対し、Medal of Honorの暴力表現はそう強い物では無いと発言、レーティングは成人向けの境界線にあり、15~18歳ラインが適当ではないかとの見解を示しました。
BBFCの広報担当は同団体のレーティング審査が慎重さを優先して18歳以上対象レーティングを与えた事を明らかにしており、他のタイトルほど強い表現ではないとして、マルチプレイでイギリス兵やアメリカ兵を撃つことが出来る現代戦や歴史上の戦争に則したゲームは多く存在し、Medal of Honorはこの点において特殊というわけでは無いと発言しています。
さらにイギリスの販売サイトShopTo.netの広報が「ShopToは全ての衝突地域で戦うイギリス兵士の勇気を全面的に支援し賞賛する」と述べ、PEGIレーティングに沿った販売を行う事を明言しました。またShopToは政府による販売禁止の決定が正式に行われれば、当然それに基づいて販売を停止する旨を述べ、フォックス国防相と同様の報告が消費者から行われた事は無いと加えています。
また、Call of Dutyシリーズの軍事アドバイザーとして知られるHank Keirsey氏もこの問題について言及、ウサマ・ビン=ラディンを指導者とする国際武装テロリストであるアルカーイダと、アフガン戦争後の内乱から生まれた武装勢力としてのタリバンを不正確に同一視させるような報道を行ってきたメディアを批判、アルカーイダがタリバンの支援を受けている可能性も踏まえた上で、タリバン兵士は軍人としての視点から見て賞賛すべき面があると主張しました。
Hank Keirsey氏はMedal of Honorが舞台としている2002年のShahi-Kot谷で行われたアルカーイダ・タリバン勢力に対する軍事行動Operation Anacondaについて、同作戦はひどい戦いだったと振り返り、その戦いは第二次世界大戦が終わった様にその戦いも終わったと発言、氏はこれら現実に起こった事や間違いをレッスンに人間は学習を行わなければならないと発言しました。
Keirsey氏はこの戦いをゲーム上に正確に再現する事で、この出来事に対する洞察を得る事が出来ればと付け加えています。
今回のイギリスDCMSの発表により騒動は鎮火の方向に向かうか、今後の動向に注目が集まるMedal of Honorのリリースは10月12日、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PCとなっています。
先日はPS3の存在がとても重要な位置にあるとの見解を示したValveですが、gamescomの会場でValveのErik Johnson氏がCVGに対してPS3のオープン戦略について言及、PS3向けのプロジェクトがValveにとってエキサイトな理由について、ソニーがデベロッパに対してPS3が非常にオープンなプラットフォームと感じられるよう配慮する取り組みにあると語っています。
氏は対応プラットフォームの選択肢が多い事が消費者にとって良い事だと述べ、PS3上でSteamworksが動作する事が改めてValveにとって重要で意義のある事だとの見解を示しました。
また、発売日は2011年の2月9日として発表されたものの、今の所パブリッシャについて詳細は明らかにされていないPortal 2ですが、EA PartnersのボスDavid DeMartini氏がPortal 2の販売についてValveと対話中である事を明らかにしています。
David DeMartini氏はこの件がまだ対話中である事を前置きし、Valveが常に大きなゲームを作り、ローンチも正確だと評価し、「本当にハイクオリティなパートナーだ」と発言しています。続けて氏は「Electronic ArtsがSteam上で多くのビジネスを持っていると共に、ValveはデストリビューションでEAと多くのビジネスを行います」と両者の関係性をアピールしました。
なおElectronic ArtsとValveのパートナーシップは、2005年にリリースされた初代Xbox用のHalf-Life 2から始まっており、PCとXbox 360、PS3用のOrange Box、同様にLeft 4 DeadとLeft 4 Dead 2の販売でもElectronic Artsが販売を担当しています。
イギリスのゲームのセールスチャートをまとめているGfK Chart-Trackが、ActivisionのCall of Dutyシリーズタイトル「Modern Warfare 2」が任天堂の”脳を鍛える大人のDSトレーニング”の売り上げを超え、イギリスで最も売れたタイトルに輝いたと発表しました。
Modern Warfare 2はリリース以降、41週に渡ってイギリス週間セールスのTOP10にランクインし続け、その間TOP10入りを逃したのはたった3回だった事が記されています。
なお、前トップセールスタイトルだった脳トレは36ヶ月を掛け、その前の記録タイトルであるGrand Theft Auto: San Andreasのセールスを超えており、Modern Warfare 2のセールスの勢いが如何に大きな物であるかが窺えます。
今もなおTOP10に君臨し続けるModern Warfare 2、Infinity Wardの件や現在大きな騒動の渦中となっているMedal of Honorなどを鑑みるに、一体Modern Warfare 2とは何だったのか?という疑問に興味が尽きません。今後もシリーズや周辺タイトルの動向などを巻き込み、色々な意味で歴史に残るタイトルになる事は間違いなさそうです。
また、今年四月には北米におけるModern Warfare 2の販売本数がWii Playに続いて歴代のゲーム史上二番目を記録した事がNPDにより発表されています。
8月17日から21日に渡りドイツのケルンで開催されたgamescom 2010、Resistance 3のサプライズを始め多くのタイトルの発表や新作の続報が登場しました。さらにgamescomに先駆けて開催されたGDC Europeではウォーレン・スペクター氏がキーノートを務めるなど、大きな盛り上がりと共に有意義なイベントとなった印象を受けます。
そんな今年のgamescomの来場者数や来年のスケジュールが公式サイトにて発表、次回は2011年8月15~17日に掛けて開催される事が明らかになりました。また、GDC Europeの開催も同じ週に先駆けて行われる事が発表されています。
また、今年のgamescom出席者の数は25万4000人を記録し、33ヶ国から500人を超える出展者が出席した事が明らかにされ、昨年の来場者数24万5000人・出展国31ヶ国458人の出展者から5%~10%程度の成長を果たした事となりました。また25万4000人の来場者の内、18,900人が小売り関係社で、メディア関係は49ヶ国から4,400人が来場したとの事が明らかにされています。
Electronic Arts期待のFPSタイトル「Medal of Honor」、シリーズ復活と共にFPS王座奪回を狙うEAの重要タイトルの1つですが、先日明らかにされたマルチプレイモードの映像にアフガニスタン南西部のヘルマンド州を舞台に戦闘を行うタリバン兵が登場し、プレイアブルな勢力である事が判明した事から海外で大きな議論を呼んでいます。
問題は既に各国で戦争犠牲者の遺族から巻き起こる猛烈な反対や、紛争地域の予断を許さない現状などもあり、既に単なる1つのゲームを超えた複雑な問題へと変化している様相を呈しています。
さらに上述のタリバン兵と戦っているのがイギリス兵士であった事から、イギリスでも大きな問題となっており、遂にリアム・フォックス英国防相がこの問題に対して、イギリス国内の販売店に対してMedal of Honorの販売を禁止するよう要請した事が明らかになりました。
フォックス国防相は「タリバンが勢力を取り戻す行為を、誰かが容認できると考えられる事が大きなショックだ」と発言、タリバンによって父親を失った子供達や、夫を失った妻達を挙げ、うんざりで腹立たしいと語ったフォックス国防相は、イギリスのどんな市民もこのような徹底的に非イギリス的なゲームを買いたいとは思わないと述べ、イギリス軍の協力を得て、小売店にこの無意味な製品の販売を禁止するよう要求すると発言を締めています。
なお、Electronic Artsの広報担当はこの問題についてSunday Timesに対し、Medal of Honorは全ての争いには2つの側面があるという単純な事実を反映していると説明、Electronic Artsはゲーマーに対してこの両側面をプレイする機会を与える旨を述べ、子供が警察と泥棒役に別れて遊ぶ事と同じだと弁明し、Medal of Honorのマルチプレイでは誰かがタリバンで無ければならないと、必要性をアピールしています。
現実の戦争に絡む問題は非常にデリケートな問題で、中東の立場から見た時にはまた違った意見が出る事は間違いありません。直線的なモノサシで判断する事は不可能なこの問題ですが、”誰に”、”どうして”、”なぜ”、”どのように”といった製品としての根源を推し量る時、Electronic ArtsはMedal of Honorに設けたこの刺激的な内容に対して力強い説得力と、こういった事を描く先に見据えたであろう”何か”を示す必要は少なからず”有る”と言えるのではないでしょうか。
BioWareが2日前に配信した「Dragon Age II」のニュースレターから無料のインゲーム武器が貰えるキャンペーンが行われている事が明らかになりました。
これは本作の公式サイトに掲載されているFacebookの”いいね!”ボタンを押して(Facebookの登録が必要です)、BioWare Newsletterの購読を登録する事で得られる物で、先着5万名に9月中にメールにてアイテムコードが送られるとの事。なお、既にNewsletter登録済みの方はいいね!ボタンを押すだけです。
どんな武器が貰えるか詳細は明らかにされていませんが、前作でも限定アイテムには程よいバランスの便利アイテムが揃っていただけに今回も期待出来そうですね。
gamescomにEpic Mickeyを出展中のウォーレン・スペクター氏ですが、NowGamerがかつて氏が制作を手掛け歴史に残る名作となったDeus Exの復活タイトル「Deus Ex: Human Revolution」について何か質問があるか尋ねた所、スペクター氏は”三人称視点を採用した理由にとても興味がある”と伝えました。
さらにNowGamerがこれをgamescomに出展中のEidos Montrealの新Deus Exチームに質問、Deus Ex: Human Revolutionのプロデューサーを務めるDavid Anfossi氏が直接ウォーレン・スペクター氏の質問に応えました。
Anfossi氏はHuman Revolutionの開発にあたり過去の2作を再びプレイし、オーグメンテーションがDeus Exの華である事に気がついたと発言、この要素をより劇的な物にする事を目指し、トレイラーでも印象的に描かれた壁の向こうに居る敵を壁を貫通して殴る強烈なパンチの登場を決定した時点で三人称視点の採用を決めたと語りました。Anfossi氏はこれよりカバーシステムの導入などが可能となったとして良い判断だった事を示唆しています。
さらにAnfossi氏は今週木曜日にgamescomのDeus Ex: Human Revolutionブースに、なんとウォーレン・スペクター氏本人が訪れ、氏に対してデモンストレーションを行った事を明らかにしました。Anfossi氏はこれまで4年間に渡って続けてきた開発をフランチャイズの産みの親に示す名誉ある機会だったと発言、ウォーレン・スペクター氏と席を共にし、デモを行った瞬間はとても心配だったと語っています。
しかしその心配をよそにウォーレン・スペクター氏の反応は肯定的な物だった様子で、Anfossi氏はスペクター氏が新Deus Exに語った直接的な内容は示せないが、Eidos Montrealに対して非常によい反応を受け取ったと語りました。これが事実であれば、いよいよDeus Ex: Human Revolutionもウォーレン・スペクター氏のお墨付きタイトルという事で、初代原理主義のファンであっても無視出来ないタイトルになる可能性が高いと言えそうです。
現在開催中のgamescomにてValveのErik Johnson氏がこれまでの同社の経緯を覆し、来るシリーズ続編”Portal 2″にて満を持してPS3対応を果たした事について言及、ValveにとってPS3が”信じられない程に重要なコンソール”だと発言しました。
E3の発表ではPS3に対して”もっともオープンなコンソール”と賞賛の言葉を述べたValveでしたが、Johnson氏は過去にリリースしたPS3版Orange Boxが失敗だった事を認め、PS3ユーザーに対してValveクオリティのゲーム経験を提供出来なかったと発言。今後のリリースを経てPS3ユーザーに対する過去の埋め合わせをするつもりである事を語りました。
そういった意味でPS3ユーザーとPS3が非常に重要なポジションにある事を述べたJohnson氏はこのValveクオリティでは無かった過去タイトルの全てを修正する旨を示唆しました。
PS3版Portal 2ではSteamworks技術の採用によりPC/Macとのクロスプラットフォームマルチプレイも実装される事が明らかにされており、前述の発言について詳細は明らかにされなかったものの、もしかしてPS3版TeamFortress2やHalf-Life 2に改めて手が入れられる事になるのか……今後の動向に注目です。
gamescomでのソニープレスカンファレンスにおいて、満を持して”Killzone 3″のマルチプレイの模様を公開したGuerrilla Gamesですが、先駆けて開催されたGDCのキーノートにて同社がPS3専用タイトルとなる新IPのプロジェクトに着手した事が明らかになりました。
これはGuerrillaのマネージングディレクターを務めるHerman Hulst氏が明らかにした物で、Killzoneフランチャイズではない新しいIPの開発を始めた事を明かしたHulst氏は、Guerrillaがかつてスタートアップ時に持っていた視野と野心を取り戻すと語り、この新IPの為に新スタジオを起ち上げ新しい才能を持ったスタッフの雇用を進めている事を明らかにしています。
また氏はキーノート後のJoystiqとの対話において、この新IPがPS3専用タイトルの予定である事を示唆しています。Killzone 2と3では意欲的な新要素を盛り込み、映像表現の技術トレンドを大きく底上げしたとも言えるGuerrilla Gamesだけに続報の楽しみなニュースと言えそうです。
先ほどgamescom 2010でのElectronic ArtsプレスカンファレンスにてPS3版「Mass Effect 2」がアナウンスされました。発表ではリリースが2011年1月に行われる事が明らかにされましたが、1作目との繋がりをどう補足するか、或いはCerberusネットワークやDLCに関する詳細は明らかにされていません。続報あり次第改めてお知らせいたします。
本日マイクロソフトがPC向けの新タイトルとしてAge of Empiresシリーズ最新作「Age of Empires Online」を発表、これまでシリーズを手掛けてきたEnsemble Studiosが2008年に閉鎖されて以来久しぶりの登場となるシリーズ新作がデフォルメされた可愛らしいテイストと基本プレイ無料タイトルとして発表され驚いたファンも多いかと思います。
本作の開発を担当するRobot EntertainmentがかつてのEnsemble Studiosのスタッフからなる新スタジオである事はすでにお知らせした通りですが、先ほど開催されたgamescomでのマイクロソフトのショーケースにてMicrosoft Game StudiosのDave Luehmann氏がAge of Empires Onlineの開発チームについて言及、チームの75%に及ぶスタッフがかつてEnsembleでAoEシリーズの開発に携わってきたベテラン達である事を明らかにしました。
Luehmann氏は開発チームがシリーズに”熟練している”と述べ、かつてのコアチームが手掛ける本作がとても快適に感じられる物になると発言しています。また氏はマイクロソフトが”PCゲームに投資するタイミングを迎えた”旨も明らかにしています。
本日CrypticのChampions Onlineの公式サイトにビル・ローパー氏の退社を知らせる投稿がポストされ、本人からのメッセージも添えられ、2年在籍したCrypticを退社した事が明らかになりました。
ビル・ローパー氏はかつてBlizzard Northの副社長を務め、Blizzard時代にはデイビッド・ブレヴィック氏と共にDiabloを世に送り出した事で知られ、WarcraftやStarCraftにも大きな影響を与えた人物です。2003年にはビジネス的な社内のトラブルからBlizzardを退社、その後自身が起ち上げたFlagship StudiosとHellgate: Londonを襲った悲劇により同スタジオは閉鎖、そして2008年終わりにCryptic入りしChampions Onlineのディレクターとして活躍していました。
退社の理由は明らかにされておらず、今後の動向についても詳細は明らかにされていませんが、”新しいチャンスを探すつもりだ”と記されており、今後もゲームに関わっていく事を示唆しています。ビルがんばれええええええ!
先ほどマイクロソフトがPC向けの新タイトルとしてAge of Empiresシリーズの最新作「Age of Empires Online」を発表しました。以前当サイトでRobot Entertainmentが開発を進め、アルファテストを行っているとお知らせしたRTSタイトル”Spartan”がAge of Empires Onlineとしてリリースされる運びとなった模様です。さらに本作はGames for Windows LIVEの登録を必要とする無料タイトルである事も明らかにされました。
公式サイトではこれまでのシリーズ作に比べてかなりデフォルメされたプレイ映像が公開され、タッチは可愛らしくなったものの、やはりAoEとしか言いようの無い懐かしい戦闘の様子が確認出来ます。さらに本日よりPC版ベータテストの受付も公式サイトにて開始されており、開発が順調に進んでいる様子が窺えます。
なお発表に併せて以下のような特徴が明らかにされています。
- プレイヤーがオフラインでも生活と成長を続けるオンラインの都市
- Co-op可能なマルチプレイヤー向けクエストも登場、トレーディングとレベルベースのシステムを実装
- 楽しく、親しみやすくなったストーリーライン
かつて一世を風靡したRTSシリーズが無料ゲームとして再生するとあって、多くのファンが喜ぶ事になるであろうと同時に、マイクロソフトがGames for Windows LIVEの本格的な普及に乗り出したとも考えられる無料化に大きな注目が集まりそうです。gamescomでさらなる情報が登場すると思われる本作、続報をお待ち下さい。
多くのRPGファンが今も金字塔として名前を挙げる「Baldur’s Gate」、現在ではD&Dとの権利関係の絡みもあって久しく新タイトルが見られないシリーズとなっていますが、その遺伝子の多くはBioWareの”Dragon Age”シリーズに受け継がれている事で知られています。
そんなBaldur’s Gateが当初はMMOタイトルとして開発が進められていた事がGDC EuropeでのRay Muzyka氏とGreg Zeschuk氏のパネルから明らかにされました。
それによるとBaldur’s Gateは”Battleground Infinity”と名付けられ、異なる神話から登場する神々の戦いを描いたMMOタイトルだったとの事で、Zeschuk氏は本作が大きな志を持っていたものの、近年のモダンなMMOの様な作品ではなかったと発言しています。
Battleground Infinityの初期段階のデモを見たInterplayは、より従来のRPGスタイルに変更する事を提案したそうですが、当時のアメリカでのRPGは死んだジャンルとして考えられおり、この判断は非常に難しい物であった様です。しかし、97年にBlizzardがリリースして大成功を収めた”Diablo”の存在に背中を押され、Baldur’s Gateのリリースを決めたとZeschuk氏は明らかにしています。
何かの判断が違っていればBaldur’s GateのMMOタイトルが登場していたと考えると感慨深い物がありますが、Diabloがリリースの契機になったというのも非常に興味深い所です。蛇足ですがBaldur’s Gateシリーズのゲームエンジンとして知られるInfinity Engineの名称は、このBattleground Infinityから取られた物だった事が判り、長年の疑問がすっきりしたニュースでした。
カーマックのキーノートにて大きく触れられたものの、残念ながら正式なアナウンスには至らなかった「DOOM 4」ですが、id SoftwareのボスTodd Hollenshead氏がDOOM 4の対応プラットフォームについて言及、本作がPCとXbox 360、PS3の同時リリースを目標としている事を明らかにしました。
さらにHollenshead氏はidの重要フランチャイズの1つである”Wolfenstein”についても触れ、自身がWolfensteinファンであり、Wolfenstein 3DがPCゲームを始めたタイトルでもある事を明かし、大きな愛着を持っていると発言しました。そして現段階ではWolfensteinは検討段階にある事を明かしています。
Battlefield: Bad Company 2の開発で知られる「DICE」、現在は”Medal of Honor”のマルチプレイパートの開発を担当し、先日にはCriterionが手掛ける”Need for Speed: Hot Pursuit”への協力も明らかにされたElectronic Artsの人気スタジオですが、今週開催されるgamescomでは何か大きな発表を控えている模様です。
これはBattlefieldシリーズのコミュニティリードを務める”zh1nt0″氏がgamescomで発表する”重大な何か”があると明した物。すでに限定版Medal of Honorにベータテストの参加権が含まれる事が明らかになっている”Battlefield 3″がいよいよ登場する事になるか、Electronic Artsのプレスカンファレンスに期待!です。
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