8月3日からニューオリンズで開催中のCG分野では最大のイベントであるSIGGRAPH 2009において、id Softwareが開発中のRAGEの為に作られた新エンジンid Tech 5についてのカンファレンスを行い、その資料が公開されました。
公開された資料の中にはRAGEの新しいスクリーンショットが含まれており、なかなか強烈な仕上がりになっています。資料ではid Tech 5のテクスチャ生成を初め並列処理に関するエンジンのコア技術の概要が解説されてあり、非常に興味深いものとなっています。
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かつてソニーが初めてLittle Big Planetをお披露目した際にテーマ曲として選んだThe Go! Teamの“Get It Together”が、なんとXboxの新しいCMでテーマ曲として採用されています。権利関係についてはクリアな様ですが、今回の採用が偶然なのか狙った物なのかは判りません。
The Go! Teamは日本人の女性二人が参加している多国籍なイギリスのバンドで、去年のフジ・ロック・フェスティバルへの出演を憶えている方も多いでしょうか。しかしGet It Togetherはとってもポップで可愛らしい!
以前お知らせしたStarCraft IIのリリース延期の噂がBattle.netの大幅な改装を行う事で現実になってしまいました。
GamasutraがBlizzardのCEOを務めるBobby Kotick氏とMike Morhaime氏に行ったインタビューでStarCraft IIが2010年前半まで遅れる事を告げ、以下の様に語りました。
「新しいBattle.netに対する我々の目標は、何千万ものプレイヤーを擁したソーシャルネットワークと全てのBlizzardタイトルを橋渡す、”本当のオンラインプラットフォーム”を作る事だ。」
新しいBattle.netは既存のトーナメントやランキング、マルチプレーヤーのマッチングに加えてソーシャルネットワーク的な役割を持ち、ゲーム間での通信、ログイン情報とアカウント管理の一元管理化等が加えられるとの事、そしてこれらはXbox Liveに似ているとも語られています。
StarCraft IIのリリースと共に運用が開始される新しいBattle.net、今後のBlizzardを大きく左右する基礎部分に当たる物ですから、いつもの完璧主義に拍車が掛かるのも当然かも知れません。
またインタビューではサービスパブリッシャーの提携についても触れ、今後さらに中国との関係性を深めていく考えを明らかにしており、今回の短期的なリリース延期はサービスパブリッシャーとの長期的な関係を見越したフレキシブルな戦略だとも発言しています。
iPhoneチームが開発中と噂されているアップル社のタブレット機Apple tablet。驚くような噂に出所怪しいリーク画像、そしてスペック予想合戦とアップル社製品では毎度おなじみのお祭り騒ぎが例に漏れず開催されています。今回はJobs氏自ら指揮を取って相当な力のいれ具合だとの話(噂)で、iPhoneの成功もあって相当気になる話である事も事実。
そんなお祭り騒ぎの中、実際に開発中のApple tabletを触ったという匿名のアナリストが「アップルはApple tabletをマルチメディアデバイスとしてビデオゲームを動かそうとしている」と主張しました。
外観はiPhoneに似た物で、以前からの噂通り10インチのディスプレイを搭載していたそうです。800ドル程度でクリスマス前の発売を念頭に置いているとの事。
さらにアップルの最高執行責任者を務めるTim Cook氏が収支報告会で「”とても革新的な”ものに取り組んでいる」と発言した事も併記しておきます。いつものカーニバルではありますが、様々なのっぴきならない状況から例年より少しガチ気味な新タブレットにまつわる噂、まだまだ目が離せないようです。
先日Jonathan Kromrey氏がNamco Networksのアップルゲーム事業部ゼネラルマネージャに就任したニュースをお伝えしましたが、さらに同事業部の本気度が伝わってくるインタビューがKotakuに掲載され、なんと鉄拳やソウルキャリバーも視野に入れた開発を進めている事が明らかになりました。
同氏はインタビューでiPhoneアプリの隆盛をゴールドラッシュに例えて、「私の義務は、iPodタッチおよびiPhoneのために最上のゲームを作ることです。ナムコは今その最前線に立っています。」と力強く発言、これまでのナムコのiPhone向けタイトルではクラシックな物が比較的多く見られましたが、同氏は近年の新しい作品を注視しており、鉄拳やソウルキャリバーなどの新しいタイトルに力を入れていくとの事。
その発言を受けて操作の複雑なゲームにおけるiPhoneでの操作性について聞かれたところ、「コントロール方法はチャレンジングな問題だが、私たちはそれに取り組んでいます」と応えています。
かなり意欲的な情熱を感じさせるNamco Networksのアップルゲーム事業部、今後の続報が非常に楽しみです。
Electronic Artsが行った第1四半期の業績発表によると、The Sims 3の販売が好調で出荷本数が伸びており370万本を突破したとの事。拡張データセットのリリースも決まり、さらに伸びそうな勢いです。
またWiiでリリースされたフィットネス系のソフトEA SPORTS Active(国内のタイトルはEA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム)も好評で180万本が出荷され、同社のWiiにおけるベストセールスとなった模様、さらにFight Night Round 4がリリース2週間で170万本を記録、Tiger Woods PGA Tour 10、The Godfather 2とHarry Potter And The Half-Blood Princeもそれぞれ100万本に達しているそうです。
業績発表を見ると純損失が昨年の9500万ドルから2億3400万ドルに悪化していますが、販売は上記の通り好調で前年よりも34%上昇して8億1600万ドルに達しています。CEOのJohn Riccitiello氏は「The Sims 3とEA Sports Activeの成功に非常に満足しており、第1四半期の業績は期待以上だった」と発言しています。
本日お知らせしたWipEout HDのインゲーム広告の問題ですが、問題の広告は撤去されロード時間倍増の問題はクリアになったようです。
ソニーのスポークスマンがEurogamerに伝えたところによると「問題の広告は取り除かれました、また私たちは全てのインゲーム広告がゲームプレイに影響を及ぼさないよう調査を進めています。」との事。
ゲーム内広告の最大手Double Fusion社が先日ソニーと提携し、WipEout HD内でダイナミックなビデオ広告を配信する事を発表しました。広告配信が始まったところ、ローディング時間に再生される動画広告によって配信前よりも大幅に待ち時間が長くなった事が大きな問題となっているようです。上の動画は配信前と配信後の比較動画となっており、およそ10秒近く差がある事がわかります。
その差があまりにも明らかすぎてユーザーや各メディアからの批判が相次いでいます。アメリカ国内でのゲーム内広告は2013年には市場規模が6億8100万ドルにも達すると予想されており、今後非常に重要な位置づけのメディアであると考えられています。今回の騒ぎの流れは単に一ゲームタイトルの問題では無いのかもしれません。
先月Namco NetworksがApple Games事業部を新設し、PAC-MAN REMIXのリリースを明らかにしましたが、いよいよ本格的にiPhoneゲームの開発に乗り出すようです。本日Namco NetworksはPAC-MAN REMIXのプロデューサーを務めていたI-Play Mobile GamingのJonathan Kromrey氏を同事業部のゼネラルマネージャに雇い入れた事を発表しました。
同氏によるとApple Games事業部ではiPhoneの新機能に重点を置いた開発を進める計画があることを明かしており、音声認識やピア・ツー・ピア・プレイ、加速度センサーなど、iPhoneの様々な機能を利用した本格的なゲームタイトルの開発を進めていくそうです。
小粒でインディペンデントな良作ゲームは多く存在しますが、大手各社の対応はまだまだ様子見状態と言えます。そんな中、魅力的なタイトルを多く有するナムコがどのような手でiPhone市場に攻勢を掛けるのか今から楽しみです。
Mercury Newsが任天堂の宮本茂氏に行ったインタビューの中で同氏は近年そのシェアを順調に伸ばしているデジタル流通について疑問を呈し、自身のデジタル流通に対するスタンスや考えを明らかにしました。
宮本氏はデジタル流通が多くのデベロッパーが世に出るチャンスであるとの考えに併せて、個人的には物質的な媒体の魅力を「安心」に例え、iTunesに好きな曲を持っていたとしても同じCDを欲しいと考え、その物質によって安心を得ていると述べています。
さらに宮本氏は”遊び”にはデジタルだけでは伝えきれない”体験”があると続け、具体例としてWiiモーションプラスなどを挙げた上で、「デジタル流通はゲームの未来ではない。」とまとめています。
海外の各サイトの反応を見るとこういった嫌悪感は少し古い考えでは?と比較的ネガティブな反応が見られますが、宮本氏は視点はもっと広い意味での”体験”と呼ばれる部分にスポットを当てていると思われます。同氏がProject Natalに対して、ゲームのコントロールには手に何か持つ事が必要ではないか、と意見を述べていたのも”体験”についてのお話だったのではないでしょうか。
国内ではソニーや任天堂を始め大手各社の4~6月期連結決算における減収が明らかになり、海外でもレイオフやスタジオ閉鎖のニュースが吹き荒れる昨今のゲーム業界ですが、msnbcがゲーム産業全体の景気は今後回復に向かうとのリポートを発表しました。
同リポートでは今週Entertainment Merchants Associationが発表した、ハードウェア、ソフトウェア、関連商品を合わせた2009年の消費者支出が前年よりも19%上昇し229億ドルに達したという報告に触れ、下半期に集中している大作タイトルのリリースで産業全体の利益がはね返ると期待しているようです。
また、IBISworldの上級アナリストGeorge Van Horn氏によると、ゲーマー人口は全年齢層に渡って増えており、子供とゲームを楽しむ親世代やWiifit等を楽しむカジュアル層も含め、一度ゲーマーになってしまえばそれは彼彼女達は無期限にゲーマーであり、これが産業全体がサイクルする事の確証であると述べています。 (続きを読む…)
ValveのDoug Lombardi氏がDestructoidのインタビューにおいて著作権侵害について触れ、中古タイトルの販売や著作権侵害と戦う最善の方法は良いゲームを作り、継続的なサポートを提供する事だと述べました。
また、中古ゲームのバイパスとして機能するGameStopの様な流通経路においても注視しているが、それらの売り上げの詳細の内訳は実際の所、把握出来ていないと明らかにしています。 (続きを読む…)
ソニーが昨日7月30日に行った2009年度第1四半期の業績発表において、海外の投資者向けに行われた会議通話の中で、執行役副社長の大根田伸行氏がPLAYSTATION 3の製造原価を70%ダウンさせたと明らかにしました。
正確な製造原価は明らかにされていませんが、これまではおよそ800ドル程度と考えられてきました。2008年1月の決算報告でそれが50%に圧縮された事が明らかになりましたが、今回の発言をさらに加味すると、PS3の製造コストは240ドル程度まで下がったと考えられます。
今回の業績発表では売上が前年同期比で19.2%ダウンで1兆5999億円、さらに純損益も371億円損失という結果に終わったソニーですが、来月19日から23日までケルンで行われるGamesComにおいて大きな発表があるとも噂も囁かれています。製造原価の圧縮が大幅なシュリンクの成功を意味するならば、以前噂に上った薄型PS3などもあり得ない話ではないのかもしれませんね。起死回生のサプライズが起こるのか今から楽しみです。
Destructoidが行ったValveのChet Faliszek氏へのインタビューによると、近年のゲームにおいて「モラルの選択」は流行のマジックワードの様に用いられる要素となっているが、実際のこれらは言葉通りの機能を果たしていない、と発言しました。
同氏の発言ではBioshockのリトルシスターに対する選択やinFAMOUSの善悪のパラメータによる成長のカスタマイズなどを例にし、これらが本来の意味でのモラル選択とは言えず、ゲームを進める為の戦略的な味付けにすぎないと指摘しています。そしてモラルの選択は現実世界で活きる物である、と発言を締めています。
昨今、ゲームの暴力表現等が教育に与える影響などが大きく問題になる事をよく目にしますが、大多数のユーザーが現実世界とゲームの間にあるモラルの温度差に区切りがつけられないとも考えられません。もちろん真剣に取り組むべき大きな問題である事に違いはありません。
しかし、表現や人間の心理をリアルに表す事が真に目指すべき良い方向かと考えると幾ばくかの疑問を感じずにも居られません。逆説的に考えると本当の意味でモラルの選択をユーザーが可能なゲームが完成するならば、その事こそが現実とフィクションの境界無くしてしまう恐ろしい世界の始まりなのかもしれません。
Splinter Cell:ConvictionやRed Steel 2、Red Dead RedemptionにMafia II、そしてBioShock 2とメジャータイトルのリリース延期のアナウンスが続いていますが、まだβテストの予定が聞こえてこないStarCraft IIもまた例外では無いようです。
先日MarketWatchが発表したレポートによるとStarCraft IIのリリース延期に関する噂がActivision Blizzardの株価に影響を与えており、βのアナウンスが正式に行われない現状で仮に8月にテストが開始され、調整に5~6ヶ月かかった場合、確実に年内のリリースは無理だと言えます。また完全主義のBlizzardの事ですから、それ以上と言うことも十分考えられます。
また同レポート内でアナリストのMichael Pachter氏はStarCraft IIの出荷数は400万本に達し、売り上げは1億6000万ドル(日本円で152億……)を超えるだろうとの事。さらに8月5日にはActivisionが第2四半期の決算報告が行われるとの事で、何らかのリリースに関する新情報が出てくるかもしれません。
7月に入ってEidos Interactiveを121億円でグループ買収したスクウェア・エニックス。さらなるグローバル戦略への一歩と見られていますが、来月ケルンで19日から23日まで行われるヨーロッパ最大のゲームショーGamesComにおいて、買収以降初めてになる共同でのラインアップ発表が行われます。
GamesComではSFRTSの期待作Supreme Commander 2がプレイアブルで展示され、FINAL FANTASY XIIIとFINAL FANTASY XIVの両作品、そしてDISSIDIA FINAL FANTASYやKINGDOM HEARTS 358/2 Daysに加え、リリースもいよいよ近づいたBatman:Arkham AsylumやHitmanシリーズを手掛けてきたIO Interactiveが開発中のコミカルなアクションゲームMini Ninjasなども出展されます。
こうやって並べて見ると想像以上にボリュームが大きいですね。いよいよ迫ってきたGamescom 2009、どんなサプライズが待っているのか今から楽しみです。
世界的な景気不安から企業利益や小売販売の売上高が緩やかに下降し続ける一方、デジタル流通は相対的にその売り上げを増加させているようです。Valveが運営する流通と著作権管理のゲームプラットフォームSTEAMでは売り上げが前年比97%の成長を記録したそうです。
ダウンロード販売自体が全体的に好調な様で、STEAMと同様の販売プラットフォームであるDirect2Driveも56%上昇を記録しており、コンソールにおいてはXbox Liveで先日リリースされたばかりのBattlefield 1943が初週で60万本オーバーの売り上げを記録したのも記憶に新しい所です。こちらもダウンロード販売による売り上げが前年比73%アップと大きく成長しています。 (続きを読む…)
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