いよいよ始まったGDC 2010、年々その重要性が高まるイベントとして成長しており、今年も注目のカンファレンスや発表が山盛りとなっています。そんなGDC一発目の話題はゲーム開発のみならず、様々なシチュエーションでの利用が行われているUnityエンジンの新バージョン発表のお知らせです。
Wiiタイトルや比較的規模の小さなゲームでの活用や、Webゲームでの利用、さらには仮想現実分野での応用なども見られ、先日はロード・ブリティッシュの新会社がUnityエンジンの利用を表明しています。
先ほど始まったばかりのGDCにおいてUnity TechnologiesがUnityエンジンの新バージョン「Unity 3」を発表、新たにAndroidとiPad、さらにPS3への対応を明らかにしました。これによりUnityエンジンはWindows PC、Mac、Wii、iPhone、iPad、Xbox 360、Android、PS3に対応した最も広範囲なプラットフォームをサポートする開発環境となり、このキャパシティの広さを売りに今後プロモーションを展開していく様です。
公式サイトではUnity 3の紹介ページをオープン、60年代テイストのアメリカを再現したデモ映像が公開され、新バージョンの新機能などが紹介されています。
スチームパンクなアイテムもこれまで様々ご紹介してきましたが、今回のはまたこれクオリティが凄い!X-MENシリーズでお馴染みのプロフェッサーXが座る車いすがスチームパンクテイストになって登場しました。雰囲気の良い効果音を鳴らし煙を吐きながら走行可能という実用性も兼ね備えた逸品に仕上がっております。
しかし椅子のクオリティが高いだけに、パトリック・スチュアート似の渋いおじいちゃんを用意する事は出来なかったのかと、そこだけが無念でなりません。
DIYスピリッツに溢れる何でも作ろうレシピサイトinstructablesに狂ったサイボーグを作る方法が掲載されました。
レシピ自体も興味深いですが、何より強烈なサムネからもお察しの通り、紹介動画がなかなか愉快な事になっています。良い顔!
Official Xbox Magazineの表紙に登場し、その存在が明らかになったCodemastersの新作FPSタイトル「Bodycount」、本作はCriterion GamesがXboxとPS2でリリースしたシネマティックなFPSタイトル”Black”を手掛けたStuart Black氏による物で、最高クラスのガンプレイが提供されると記されています。尚リリースは2011年Q1の予定で対応プラットフォームはXbox 360とPS3の予定となっています。
赤ずきんちゃんをテーマにしたゴシックなタイトル”The Path”、そして当サイトでも何度かご紹介した初期サイレントヒルのキャラクターデザインを手掛けた佐藤隆善氏との共作となった現代版サロメ「Fatale」、そして先日はメメント・モリをテーマにした哲学的なiPhoneタイトル”Vanitas“をリリースしたベルギーのインディペントデベロッパTale of Talesの出世作「The Graveyard」がiPhoneでリリース(※ リンクはiTunesが開きます)されました。価格は230円となっています。
The Graveyardは老婆が墓地を歩くという物で、ゲーム性と言える物は存在しません。さらにiPhoneでもこれまでの製品版と同様に無料版と有料版が用意されており、有料版ではランダムで老婆が死を迎える事があります。なお本作は2009年のインディペンデントゲームフェスティバルでイノベーション賞にノミネートされています。この作品でのテーマがこれ以降のTale of Talesの方向性を決定づけたとも言えるタイトルで、Vanitas同様好きな人にはたまらない作品になる事受け合いです。
先日満を持して、満を持して発表された「Scribblenauts 2」、マックスウェル君のお知らせをまた出来るかと思うともう……もう本当に色々たまらんです。発表直後に言うのもおかしな話しですが出来るだけ長い事開発して欲しい(※ リリースが済むと寂しいので)と考えてしまう筆者は完全に頭がおかしい事を自覚しています。それくらい魅力的な毒性がScribblenautsには宿されているという事だとご理解下さい。
という事で新情報も何もありませんが、マックスウェル君がNintendo Power4月号の表紙を飾る事が判りました。バスタブに乗って飛んでおられる!かわいい……飛ぶバスタブって単語ないよな、これが新要素な形容詞のパワーか!という事で、今から新要素が楽しみなScribblenauts 2、リリースは秋で対応プラットフォームはDSとなっています。
体力ゲージやらUI、XPオーブまで無くなり、果てはロールプレイングジャンルに属するかさえ怪しくなってきた「Fable III」、もちろん様々な新要素が盛り込まれる事はお知らせ済みですが、ピーター・モリニュー氏がOfficial Xbox Magazineのインタビューに応え、本シリーズの特徴でもあった感情表現コマンドも無くなる事が明らかにされました。
この決定についてモリニュー氏は「Fable IとIIで見られた感情表現システムはゲームプレイの特徴というよりも、むしろギミックだったと考えている」と説明しており、より直感的なシステムとして採用されたタッチシステムがこれに変わる事を明らかにしています。
さらに氏はタッチシステムと同様に結婚システムも非常に現実的な物になる事を明らかにしており、”誰”と結婚するかだけではなく、その相手がどういう家庭環境にあるかなどまで反映される物であるとの事で、例えば市長の娘と結婚をすれば、多くの従者が付き従うような結婚になるそうです。
本作ではプレイヤーの能力や成長は王としての従者の数で決定されるとされており、ゲームの中でも愛を取るか、それとも現実的な条件を重視するか、そんな選択を迫られる事になるのでしょうか。この辺り、お嫁さん候補のモデリングでこのシステムが活きるかそれとも……今から楽しみです!
3月9日から13日までサンフランシスコのMosconeセンターで開催されるGDC 2010のソニーによるカンファレンスにおいて、PS3のモーションコントローラーのデモが行われるとされていますが、さらに同カンファレンスでモーションコントローラーの発売日や、提携を行う会社のリストが発表される予定である事が明らかになりました。ソニーのカンファレンスは日本時間11日のAM10:00から行われる予定です。
また先日から「Arc」や「GEM」などといった名称で呼ばれ、正式なネーミングが明らかになっていないPS3専用モーションコントローラーですが、同コントローラーがWiiのモーションコントローラーのように対になる2つのデバイスを用いて操作を行う形の物になるのではないかと噂されています。不確定な名称や、操作に関する情報が明日のカンファレンスで明らかになることを楽しみに待ちたいと思います。
マイクロソフトのエンターテインメントとデバイス部門の最高責任者を務めるMindy Mount氏が6月のE3でProject Natal対応タイトルのラインアップを発表する事を明らかにしました。現在明らかになっているサードパーティにはActivision BlizzardやBethesda、カプコン、Electronic Arts、スクウェア・エニックス、THQ、そしてUbisoft等が含まれており、かなり豊富なタイトルが用意されるであろう事が予想されます。
これは昨晩行われたマネジメントや資金、投資関係のビジネスを手掛けるJefferiesが催したAnnual Global Technology Conferenceの会場でMindy Mount氏がIGNに対して語ったもので、デベロッパへの開発キットの提供も順調に進んでおり、既に大手パブリッシャーの70%がNatalへの関わりを持っている事なども明らかにしています。
ほんとにGoogleマップのネタは毎度よく見つけてきたなこれ!という物が多いですが、今回もほんとによく見つけたな!としか言いようの無い素晴らしい写真が発見されました。なんとマリオとルイージが兄弟仲良く隣同士でお店を経営しているという物。マリオのお店はどうやらパン屋さん、ルイージはピザ屋を経営している様子です。
この画像はイギリスの北西部の都市、マンチェスターの一角で発見された物ですが、ちょっと気になるのはルイージのお店が……息をしていない様に思える事。別のアングルから違う時間帯らしき画像を確認しても開店している様子が伺えません。ピザでちゃんと勝負すればいいのに、ケバブとかハンバーガーまで手を出すからだよ!ルイージのいくじなし!
マリオのお店は無事営業中の様ですが、別の角度から見るとおもちゃなんかも売っている様子。なかなか本業だけで食べていくのは難しいご時世なんでしょうか。ルイージ大丈夫かな……;;
今年はMafia IIにMax Payne 3、さらにL.A. Noireと、ギャングやマフィアといったノワール映画テイストのゲーム好きには忘れられない一年となりそうな雰囲気ですが、これら3本の中でもノワール的な意味ではサラブレッドとも言える「Mafia II」が、男性誌として知られるプレイボーイ誌と提携し、舞台である1940~50年代アメリカのテイストを再現した雑誌がゲーム中に登場する事が明らかになりました。
2KのボスChristoph Hartmann氏によると、登場するプレイボーイ誌はなんと50冊を越え、ヴィンテージなカバーと見開きのページが楽しめる物になるとの事。
2008年の暮れに登場したXbox 360の最新基盤Jasper、この基盤の登場によりCPUとGPUが共に65nmプロセスに改善、故障についても大きな改善が見られる事となり、Xbox 360はハードウェア的に安定期に入った様にも見えました。そんな中、マイクロソフトがXbox 360用のマザーボード設計者の求人を行っている事が明らかになりました。どうやらこれ以降も新リビジョンのマザーボードは登場する様です。
なお、今回の求人では回路図入力やPCBのレイアウト、部品表、コスト分析のデザインなどを専門に手掛ける人材が募集されています。Xboxの未来は俺が!という技術者の方にはこれ以上ない素晴らしいお仕事かもしれません。
Wedbush MorganのアナリストMichael Pachter氏と米国の調査会社EEDARがアメリカにおける2月のハードウェアの売り上げ見積もりを発表し、PS3のみが前年比較で成長するであろうという予測を明らかにしました。以下はWedbush Morgan、EEDARによる2月のハードウェア売り上げ予測のリストとなっています。
Wedbush Morgan予測 | EEDAR予測 | |
Wii | 45万5000台 (-40%) | 42万5000台 (-44%) |
DS | 42万5000台 (-28%) | 40万1000台 (-32%) |
PS3 | 30万台 (+9%) | 28万台 (+1%) |
Xbox 360 | 35万台 (-10%) | 33万5000台 (-14%) |
PSP | 9万5000台 (-52%) | 9万台 (-55%) |
PS2 | 4万5000台 (-66%) | 5万台 (-62%) |
Total | 167万台 (-29%) | 158万1000台 (-32%) |
PS3は若干の成長を果たすと予測されていますが、ハードウェア全体の売り上げは前年比で30%ほどの下落が予想されています。しかし、今月にはBattlefield: Bad Company 2やFinal Fantasy XIII、またポケットモンスターやGod of War IIIなどのビッグタイトルの販売が行われるとあって、ハードウェアの売り上げが好転する可能性も示唆されています。
Valveが運営するPCゲームのデジタル流通プラットフォーム「Steam」、先日のベータクライアント登場やティザーの存在などからMacへの対応が濃厚とされていましたが、正式なアナウンスが昨晩行われました。(※ 本記事でのPCはWindows PCを指し、Valveの発表での表記に準じました)
発表からは4月からの対応が謳われており、Steamの対応に併せて、Left 4 Dead 2、Team Fortress 2、Counter-Strike、Portal、そしてHalf-Lifeシリーズが一気にMac対応を果たします。これはSource Engineの対応を意味する物で以降のタイトルのMac対応も大きく期待が持てる物になりそうです。さらに先日発表されたばかりのPortal 2が初のPCとMac同時リリースタイトルになる事も明らかにされています。
気になる開発過程についてはPortal 2の開発を率いるJosh Weier氏が新エンジンについて語っており、PCビルドとMacビルドが同時に、そして自動的に生成される事が明らかにされています。さらにSteam Playと呼ばれる新サービスも登場、これに対応するタイトルはクロスプラットフォームのプレイが無料で楽しめる事が明らかにされています。クラウドサービスであるSteamworksもMacに対応する事から、外出先のPCでプレイして、自宅のMacで続きをプレイするといった事が可能になっています。
さらに驚く事にLeft 4 Dead 1と2ではPC-Mac間のクロスプレイにも対応する事が明らかにされました。非常に革命的なSteam PlayとSteamworksによるこのサービスは今後に非常に大きな変化をもたらす物になるかもしれません。なお、Mac版でのサーバ機能やMap作成などもPC版と同じく可能である事も明らかになっています。
Blizzardタイトルや来るidの新作Rage、そして記憶に新しい所ではDragon Age: OriginsのMac版など、ゲームプラットフォームの選択肢としてMacを選らぶ事が出来る時代が本当に近づいているのかもしれません。今後の動向に注目です。
海外でのローンチまでいよいよ一週間と迫ったPS3ユーザー期待の「God of War III」、先日から新しく公開され始めた圧倒的としか言いようの無いど迫力映像の数々にもはや待ちきれないファンも多いかと思いますが、さらに期待を高める映像やスクリーンショットが新たに公開されています。
また、海外情報サイトGiantBombのインタビューに開発プロデューサーを務めるJohn Hight氏が登場、現在はプレスを行っている事などを述べ、本作の開発に4400万ドル(およそ40億円)が費やされた事が明らかにされました。
環境が許す方は是非HD品質でご覧頂きたい所、動画のキャプションにHD動画へのリンクが張ってありますので、そちらをご利用下さい。ハードル上がりすぎでフォロワータイトルが心配になる程のGod of War III、国内でのリリースは3月25日となっています。いずれこの先GoW3以前・以後のラインで語られる、一つのマイルストーン的なタイトルになる事は間違い無さそうです。
つい先日「Modern Warfare 2」のNo Russianステージに絡むストーリーを描いたマシニマ映像が登場、あまりのハイクオリティに言葉が出ない程の圧倒的なクオリティであの衝撃的なステージが再構成されています。カメラワークとライティングでここまで変わるとは……いずれこんなクオリティでゲームが楽しめる日が来るのかと思うと、ちょっと楽しみなようなぞっとしないような、そんな衝撃的な映像に仕上がっています。
“マシニマ”という言葉はまだ国内ではあまり馴染みの無い言葉ですが、マシンとシネマを足した(machine+cinema)近年の映像ジャンルの一つで、FPSのゲームエンジンを用いて作られる手の込んだMADムービーといった趣の物です。近年ますます高くなる表現力を活かして低予算で映像表現が可能な事からインディペンデントな制作分野として急成長を遂げています。本作の制作を手掛けたのはこのマシニマ作家として知られるMichael Barnes、公式チャンネルにはその他の作品も数多く用意されていますので、気になる方は要チェック!です。
しかしほんとに凄いクオリティ……興味深いのはモデルのクオリティが比較的ラフな物でも、ライティングとカメラワークでかなり印象が違うという事でしょうか。近年ゲームの映像やモデルのクオリティが上がる度に不気味の谷現象について考える事がありましたが、もう現実はもう谷底を軽く越えてしまったのかもしれません。
今年の秋に登場予定のシリーズ最新作「Fallout: New Vegas」、今作はスピンアウトタイトルとしてFallout 3をプレイしていなくとも楽しめる様にデザインされている事が開発を担当するObsidianから報じられています。しかしFalloutシリーズにはその世界観の背景として全ての作品を貫く大きな歴史の流れが存在しており、ストーリー上の繋がりは無いものの、流れを理解しておけばより楽しめるに違いありません。
とは言うものの、Black Isle Studiosが手掛けた旧シリーズはプレイする事自体が比較的簡単ではなく、ハードルも高い事から、今ではその世界観を俯瞰する事はなかなか難しい事と言えます。そんな本シリーズのこれまでの変遷がPC Game紙に紹介され、New Vegasと旧シリーズの関係性が解りやすくまとめられています。
Falloutシリーズに共通するアポカリプスな世界は、Fallout史で言う”資源戦争”(Resource Wars)による核の爪痕として誕生したことが知られています。この資源戦争は、世界的な石油不足により2052年4月に勃発した欧州連邦と中東国家間の大規模戦争で、ここから拡大した戦火や国家間の対立が、世界に終焉をもたらす主な要因となり、米中間の緊張が限界に達した2077年10月23日に大戦争(Great War)が勃発。どちらが最初に発射したかもわからないまま、2時間に渡って互いに核ミサイルを撃ち合い、雨のように降り注いだ核が両国の主要都市を焼き尽くしたことで文明世界が終焉を迎えました。(※ Fallout 1はこの85年後、2161年からスタートします)ざっくりしたタイトルとの時系列は次のようになっています。
■ “Fallout”世界の崩壊とシリーズタイトルの簡単な流れ
- 2052年4月:石油資源の枯渇に伴う資源戦争が欧州連合(European Commonwealth)と中東間で勃発。欧州と中東間の資源戦争は2060年に終結するが、その後アラスカの資源を巡るアメリカと中国の軋轢が新たな戦争を生む。
- 2054年:資源戦争や前年に数万人の犠牲者を出した新型ペストの脅威を背景に、アメリカ政府が“Project: Safehouse”を始動。これによりVault-Tec社がアメリカに122基の“Vault”建設を開始。Vault 13とVault 112を除くほとんどのVaultが2063年までに完成している。
- 2077年10月23日:大戦争(Great War)勃発、核ミサイルにより世界の米中の主要都市が僅か2時間で壊滅。
- 2161年:Fallout1がスタート、翌2162年に終了。
- 2241年7月:Fallout 2が開始、翌2242年にエンクレイブ本体が壊滅し終了。
- 2250年:Van Buren(旧シリーズの3にあたる作品)が開始。
- 2258年:Fallout 3の主人公が生まれる。
- 2277年:Fallout 3終了。
- 2280年:Fallout: New Vegasがスタート。
後期の資源戦争においては、2066年の冬に中国が石油資源獲得を目的にアラスカへと侵攻。これによりアメリカと中国の戦闘が激化するなか、この戦いを通じてアメリカがカナダを無理矢理属国化。2076年2月には遂にカナダを併合し、数ヶ月後にアラスカを平定。こういった衝突が2077年10月23日の大戦争勃発に至る直接的な要因となっています。
しかし、アメリカは核攻撃に備え、”Vault”と呼ばれるシェルター施設を国内に複数建設しており、そこで生き延びた人間達が描き出す、“資源戦争”による世界崩壊後のアメリカを描いた複数の作品群がFalloutシリーズという事になります。
シリーズ1作目のFalloutは、核による世界崩壊から85年後の2161年、南カリフォルニア近辺が舞台として描かれています。Vault 13からスタートするこの1作目は、給水システムの復旧から始まり、途中で明らかになるスーパーミュータントの侵攻を防ぐというもの。本作では、シリーズを通したテイストである50~60年代のアメリカ大衆文化の様子が端々に見られ、落下したUFOなどのモチーフも登場、お馴染み犬肉ことDogmeatくんも1作目から登場しています。
2作目になるFallout 2は前作から80年が経過した2241年7月、同じVault 13からスタートし、干ばつに見舞われたカリフォルニアを舞台に楽園(エデンの園)を作るためのツール(G.E.C.K.)を探す為にクラマス川に沿って北上、オレゴン州との境付近までが含まれ、合衆国の復活を目標とする武装組織エンクレイブとの戦いが描かれています。
なお、エンクレイブ本体は今作で壊滅しており、Fallout 3に登場するエンクレイブは東海岸に逃れていた残存勢力という事になっています。そして今作からFallout: New Vegasでスポットが当てられる事になった”ニューカリフォルニア共和国”とその勢力NCR(New California Rangers)が登場、 Shady・Los Angeles・Maxson・the Hub・Dayglowの5つの州から構成されており、70万人を越える人達が暮らしています。ニューカリフォルニア共和国はFallouの世界では最大の勢力で、同時にNCRも最大の軍事勢力とされています。
Micro Forteが開発したFallout Tacticsはシリーズ初のシミュレーションタイトルです。今作は正史との関連が低いとされていますが、年代は2277年以前である事が判っており、西海岸から追いやられたスーパーミュータントがロッキー山脈を横断し東海岸へ逃げる途中のカンザス、シカゴ、セントルイス周辺の中央アメリカが舞台となっています。
オリジナルを開発したBlack Isle Studiosによって進められていた”Fallout 3″にあたるタイトルがVan Burenです。本作がリリースされる事は結局叶いませんでしたが、開発はほぼ完了に近い所まで進められており、テストクライアントや膨大な資料が残されています。
それによると本作は2250年のユタ州とコロラド州が主な舞台として描かれており、物語はニューカリフォルニア共和国に深く関わる物だったようです。さらに舞台はデンバーやメサ・ヴェルデ国立公園、グランドキャニオン、そしてNew Vegasでも登場が予定されているフーバーダムも含まれており、Fallout: New Vegasにかなり近い作品に感じられます。
物語はニューカリフォルニア共和国の科学者Victor Presperが軌道衛星上に残存していた核兵器を掌握、博士がもくろむ2度目の核による世界の浄化(大虐殺)を食い止めるという物で、一見ありがちな物語に思えるこのお話ですが、実際にはミサイル発射の全てを食い止める事が出来ず、プレイヤーが止められなかった核ミサイルが落とされる場所を決定するという、ある意味究極の選択を問われる内容になる予定だったそうです。
ここまでのタイトルが旧シリーズとされており、ここからはFalloutフランチャイズを買い取ったBethesdaによるシリーズが展開されます。Bethesdaの旧シリーズへの深い理解とオマージュ、そしてリスペクトにより生まれ変わった新シリーズは、ワシントンDCを舞台に2258年7月のVault 101から始められます。
本作ではシリーズの歴史を見事に踏襲し、水の浄化システムやこれまでに登場した勢力達の争いを軸に東海岸のアメリカが描かれています。
そして秋登場の予定の最新作Fallout: New Vegas、今作は旧シリーズの大きな鍵を握っていたニューカリフォルニア共和国が軸となり、西海岸が舞台として描かれる予定です。時代設定は2280年、Fallout 3の終了から3年後、そして西海岸にスポットを当てるならFallout 2のエンクレイブ本体壊滅から38年が経った世界という事になります。
こうして並べて見ると、シリーズを通してプレイしているファンにとってNew Vegasはなかなか感慨深いタイトルになりそうな香りが漂っていると言えそうです。また、シリーズ未経験の方とっては骨太なFallout 3を始めとする正史に繋がるきっかけとして、良い入門タイトルになり得るかもしれません。
ちなみに今回の情報には掲載されていませんが、上記のタイトルの他にアクションRPGのスピンアウトタイトル「Fallout: Brotherhood of Steel」が存在します。これはFallout 1と2の間に起こったBrotherhood of Steelの物語を描いた物……ですが、こちらはバルダーズゲート・ダークアライアンスシリーズのシステムをまんま利用した物で、正史との関連性はあまり見られない様です。
先日公式に発表された「Portal 2」、前作の内容やHalf-Lifeシリーズとの絡み等その内容に大きな注目が集まる本作ですが、Gameinformerの最新号から驚く様な続編のディティールが明らかになってきました。アナウンスに合わせて公開されたGlaDOSが佇むイメージが廃墟の様に見えていたのが不思議に思っていましたが、なんと今作の舞台が前作の実験から数百年後が経過した世界が舞台であるとの事。
さらにイメージからは再び”テスト”が行われる事が読み取れますが、今作のシングルキャンペーンの主人公には1作目の主人公であるChellが再び登場するようです。舞台が数百年後である事や、前作のテストが何度も何度も繰り返し行われていた痕跡が見られる事、そして刷新されたエンディングの存在と、一体Chellに何が起こっているのか非常に気になる所です。
さらに発表で明らかになったCo-opプレイについてはシングルキャンペーンと別のシナリオが用意されている事が明らかになっていましたが、新たにCo-opキャンペーンの主人公キャラクターも明らかになっています。それがなんと前作でもかなりの萌えキャラだった”タレット”となんとカメラ……に似た子が2足歩行で……一体何が起こっているのかさっぱり判りません。
さらに物語についても気になる点が発見されており、特集記事によると前作でほぼ無人に見えたアパーチャサイエンス社の施設は、(ネタバレになるので詳細は伏せますが)人格を持った○○○達によってシャットオフされており、数百年の間に彼女達自身の施設として改修された様子。上記の主人公二人のその過程で生まれた子達なのかもしれません。さらに新しい役割のキューブも登場確認されており、“Reflection cube”と呼ばれるキューブがレーザーの反射を用いたパズルに利用される事が明らかになっています。
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