昨年、オーストラリアで15歳以上対象タイトルとしてレーティングを通過したModern Warfare 2でしたが、No Russianの騒動を元にレーティング通過の無効を要求する運動が発生、ゲームへの批判的なスタンスを貫く当時の司法長官Michael Atkinson氏の存在に対し、2009年10月には司法長官の選挙に向け対立候補擁立と共に18歳以上対象レーティングの新クラス設立を求める政治団体Gamers4Croydonも設立され、しばらくワイドショーレベルの舌戦が続く泥沼展開が続いていました。
しかし今年の3月に件のMichael Atkinson氏が司法長官を辞任、降任に新レーティングに理解を示す労働党のJohn Rau氏が司法長官に就任し、オーストラリアでの18歳以上対象レーティング新設に明るい期待が出来る状況になりましたが、以降具体的な進展は見られないまま大規模な署名運動などが行われてきました。
そんな中、昨日オーストラリアのnews.comが現在の政権を握る労働党のギラード内閣が18歳以上対象レーティングの新設を承認、12月10日に開催される司法長官達の常任委員会にて内務大臣を務めるBrendan O’Connor氏が司法長官達による+18レーティング新設の承認を得る為に出席するとの事で、まだ確定には至っていないものの、いよいよ新レーティング設立に向けた大きな一歩が踏み出されたと言えそうです。
この18歳以上対象レーティング新設によりGrand Theft AutoやCall of Dutyといった成人向けタイトルは改めて新しいレーティングが適用される模様で、約50タイトル存在すると記されている本来であれば18際以上対象タイトルながらオーストラリア国内では15歳以上向けにレーティングされたタイトルにも再びスポットが当てられる事となりそうです。
今回の動きは先週Kate Lundy上院議員が18歳以上対象レーティングを盛り込んだレーティングシステムの利点をまとめた報告を上院に提出、さらに野党の司法長官George Brandis氏が18歳以上対象レーティングの重要性をインタビューなどで語っており、具体的なレーティング新設に向けた動きが表出し始めた矢先の出来事でした。
さらに同時期にはオーストラリア政府が”暴力とビデオゲームの関連性は決定的では無い”との調査結果を発表、犯罪発生率とビデオゲームの暴力表現に決定的な相関関係は無いとの判断を明らかにしています。
これについても前述のBrendan O’Connor内務大臣がコメントを発表しており、法律の範囲内で成人が何のビデオゲームをプレイするか自分で自由に決定できる事を保証すると共に、オーストラリアは若者の精神を保護するための一貫した分類システムを必要とすると述べ、18歳以上対象レーティングの必要性と導入について注意深く調査を進めていると語っていました。
騒動から1年近い時間が経過したこのレーティング問題、いよいよ解決を迎える事となるか、昨今国内外でも話題になる事の多い表現規制の問題がオーストラリアではどういった着地を見せるか、10日に行われる司法長官達による常任委員会の結果に注目です。
11月26日にActivisionがVGAで発表予定の新作発表を示唆するティザーサイトをオープン、”Murder Your Maker”の文言が記され、主人公らしき人物の後ろ姿が描かれ注目を集めていましたが、その後新たに登場したイメージなどから「Prototype」の続編かと噂されていました。
そんな中、先ほど”Murder Your Maker”の公式サイトに新たなティザー映像が掲載、そこに映し出された内容にはPrototypeをより直接的に想起させるイメージとニューヨークの風景が描かれており、どうやらこの新作がPrototypeの続編である可能性がさらに強まった模様です。
この他多くのサプライズが登場するであろう年末の一大イベントVGA 2010は12月11日に開催予定となっています。
本日PC版の新パッチ用作業中リストをお伝えした「Call of Duty: Black Ops」ですが、Xbox 360とPS3版も次期パッチで改善される各詳細が公式フォーラムにて公開されました。(参考リンク:Xbox 360版、PS3)
なお、先日Treyarchの公式フォーラムにてBlack Opsのパッチリリースに関連する開発や認可作業の詳細がオープンにされ、以下の様な4段階のフェーズに分けられている事が告知されました。
- フェーズ1:フィードバックの収集と問題点の解決を行う、期間は2週間程度
- フェーズ2:内部テスト、期間は最短で1週間
- フェーズ3:コンソールメーカーの承認テスト、期間は最短で1週間(※PC版ではこのフェーズは存在せず)
- フェーズ4:リリース、2から3日が必要
なお、今回の修正リストはフェーズ2の内部テスト終了に近づいており、12月6日よりフェーズ3のコンソールメーカーによる承認テストに入る事が明らかにされています。
今回の修正リストには、これまで予告済みだったスナイパーライフルの微調整や、ナイフ対策、Hardline Proのコンテナ再抽選に関する修正、さらには抜本的なリスポーン対策等も含まれており、大きくゲーム性に影響する内容となっています。UPDATE4(Xbox 360)、パッチ1.04(PS3)の詳細はそれぞれ以下からご確認ください。
■ 一般的な問題
- パーティが不意に解散される幾つかの問題を修正
- 大規模なパーティメンバーに違うNATタイプが混じる場合に発生していた”Transmission error”とその他の接続切断を防止(※ PS3のみ)
- USBヘッドセットをゲーム起動前に接続した場合にVOIPアイコンが表示されない問題を修正(※ PS3のみ)
- 特定のNATタイプを持ち、UPnP機能が有効になっているルーターのハンドリングを改善しユーザーのマッチメイキングを改善、パーティマッチロビーに存在する場合に全てのプレイヤーが彼らのNATタイプを認識するインゲームの通信を追加
- “Load MP by Default”を選択した際に他の特定のオプションがセットされる問題を修正
- プレイヤーがプレステージ後に以前のカスタムクラスとkillstreakを保持出来るグリッチを防止
- Flak Jacket ProがNapalm Strikesの地上射撃を保護しない場合があった事を修正
- ラウンドベースのゲームモードのラウンド切り替え中にクラス変更を行う場合、killstreak報酬を失う事の防止
- 特定の状況でスペクター中のプレイヤーに他のプレイヤーのPerkが正しく表示されない問題を修正
- ラウンドスタート時のグレネードランチャーChina Lakeに他の爆発物と同様の爆発遅延を追加
- Contractをプレステージ時にリセット
- まれにValkyrie rocketが発射時に爆発する事を防止
- まれにGunshipが十分にコントロール可能で無くなる事を防止
- まれにプレイヤーが戦闘エリア外にテレポートさせられる問題の防止
- Ban対象行動の発見を向上/拡張させる為に、新たな測定項目を追加
■ ゲームプレイ調整
- Hardline Proの能力を用いたコンテナの再抽選はケアパッケージのみに制限、他のkillstreakドロップは対象外に
- 敵の近くにスポーンする事を減少させるため全てのスポーンポイントに”negative influencer”を追加、これは前回のアップデートよりもさらにスポーンの安全性を高める
- Ninja Pro使用プレイヤーに対する正常なサウンドミックス調整、敵足音の可聴範囲とボリュームを増加、コンクリート素材上を移動するNinja Pro使用プレイヤーの足音をリムーブ
- スナイパーライフルのヘッドショット時のマルチプライヤを増加(ダメージ増)、サプレッサを装備したスナイパーライフルを装備する場合ヘッドショットは一撃でのキルを保証
- スナイパーライフル覗き込み時の照準精度を微かに増加
- Gunship、Valkyrie Rocket、Chopper Gunnerをコントロールする場合にプレイヤーを示す紅いダイアモンド枠の表示に遅延を追加し、リスポーン時のプレイヤーは表示しないよう改善
- ナイフのリーチを少し減少
昨日はついにEidosを統べるイアン・リビングストン御大が旧作へのリスペクトと共に”価値のあるタイトル”だと言及したDeus Exシリーズ復活作「Deus Ex: Human Revolution」、正式なリリース日の発表が待たれる本作ですが、本日物語に関連すると思われる企業”Sarif Industries“のバイラルサイトがオープンしている事が判りました。
Sarif Industriesとはサイボーグ技術を研究する企業で、若干語弊はありますが日本語にすると”サリフ重工”といった所でしょうか。サイトでは会社案内等と共に、同社の商品であるカーボンナノチューブを利用した人工筋肉や人口眼球、脳に直接装着する事で反応性など増幅させるサイボーグ技術が紹介されており、ナノマシン登場以前のサイボーグ技術によるオーグメンテーションがメインとなる今作のパワーアップの雰囲気を知る事が出来ます。
また、どうやら閲覧者はこの”サイトをハッキングしている”設定で見ている事になっており、恐らく本編のプレイに登場するであろうハッキングのミニゲームを楽しむ事が出来ます。また、これにより幾つかのご褒美も用意されているので、興味の有る方は是非チャレンジしてみて下さい。
なお、Sarif Industriesのサイトには創業者を始め企業理念や株価の動き、近年のトピックスなどに至るまで細かな解説が掲載されており、本編に関係するであろう設定が様々隠されている様子です。コンテンツにはまだロックされたページもあり、素晴らしく洗練された雰囲気も併せ、今後の展開に期待が高まります。
以前、凄まじくオシャレでゴージャスなBungie新スタジオの様子を映像でお届けしましたが、本日新たに海外情報サイトのBleeding EdgeがBungieのスタジオツアーの映像を公開、前回よりもたっぷりと、楽しそうなスタジオの様子が収められています。
今回スタジオを案内してくれるのはBungieでライターとコミュニティ開発を務めるEric Osborne氏、映像には休憩室で卓球を楽しむスタッフや、同室におかれた対戦可能な状態のストリートファイターシリーズ3セット(3rdとZERO3、スパ4)、さらに以前には見られなかったHaloに登場する様々な武器のレプリカ(なぜか日本刀まで)が山ほど飾られており、楽しそうな物は楽しそうな場所から生まれてくるんだなぁと感じさせる豊かな内容になっています。
また、小規模なシアターや賑やかなテストプレイ室、通路に飾られたHalo関連の装備に加え、これまで手掛けたタイトルのポスター(ONI!)なども映像では確認でき、遂に次回作のリークイメージも登場したBungieの動向にますます期待が高まります。
2011年5月リリース予定のRed Factionシリーズ最新作「Red Faction: Armageddon」、前作Guerrillaから半世紀後の火星が舞台となるArmageddonではエンジンの拡張によるパワーアップに加え、懐かしい地下エリアも復活する事がこれまでに報じられていました。
そんな本作のビデオプレビューが公開、Armageddonのリードレベルデザイナーを務めるJaneson Durall氏が登場し様々な新要素について解説を加えています。また映像の後半ではTHQ Digital Warringtonが開発を手掛けているダウンロードタイトル”Red Faction: Battlegrounds”の紹介も行われています。
また、Red FactionシリーズのTV映画「Red Faction: Origins」が来年3月に放送予定である事をお知らせしていましたが、本日THQのボスDanny BilsonのTwitterから本作品の上映が5月に延期された事が明らかになっています。
昨日発表された先週のXbox Live利用率でも首位をキープ、大きな盛り上がりを見せている「Call of Duty: Black Ops」ですが、今作ではメニュー画面でマルチプレイに関する統計結果がティッカー表示され、常に新しい情報がプッシュされています。
昨日Black Opsの情報を取り扱うCall of Duty Black Ops Blogにて前述の統計情報まとめが公開、なかなかにカオスな事になっている驚愕の内容が明らかになりました。
- Black Opsのプレイヤーが発射した弾丸の数は2180億発
- Black Opsのプレイ時間累計は1万5232年
- バックスタブ(背後からナイフ)で殺されたプレイヤーの数は2354万8521人
- Black Opsの死亡者数は世界人口の70%近い約47億、その内9億7100万プレイヤーはKillstreakで殺された
- 爆発により大破した車両の数は1億9673万9319台に上る
- Black Opsのプレイヤーが走った距離の累計は地球2万5700周分
- 34万5234人のプレイヤーが盗んだ銃器により盗まれたプレイヤーを再度キルした
- Crossbow Boltが放たれた累計飛距離は26万2344マイル(約42万2201km:地球10周分程度)
- 1200万本の旗がキャプチャーされた
- 67億のダミーがトレーニングモードで殺された
- Contractで支払われたCoDポイントは2008億1133万111ポイント
- 8900万人のプレイヤーがWager Matche(掛け試合)で負けた
- シェアされたケアパッケージの数は2400万コンテナ
- 130万のクランタグがリジェクトされた
- 119万3221人のバックスタブを狙う途中のプレイヤーがバックスタブで殺された
先日はついに限定版の詳細やボックスアートも登場したシリーズ復活作「Deus Ex: Human Revolution」ですが、Eidosのライフプレジデントを務めるイアン・リビングストン御大がEurogamerのインタビューに登場、遂にDeus Ex: Human Revolutionの仕上がりについて言及しました。
御大は本作が全く以て長い開発期間を擁したタイトルだったと振り返り、「しかしこれは十分に待つ価値のある物だ」と評価しました。
そして、この新作が遺産によるプロダクトだと表現、10年も前にIon Stormでウォーレン・スペクター氏が手掛けたDeus Exは驚くべきゲームで著しい量の遺産だとオリジナルを高く評価、PC ZoneがDeux Exをオールタイムベストの作品に選んでいる事も強調しています。
そして御大はこの素晴らしい作品を知る多くの聴衆を失望させず、Deus Exが持つポテンシャルを実現させる為に多くの時間が必要だったと語っています。
インタビューではこの他にも、虎の子であるIOのKane & Lynch 2についてや、設立18年目を迎えるGames Workshopの事、そしてスティーブ・ジャクソンとジョン・ピークの2人の友人に加えゲイリー・ガイギャックスの事などにも触れ、子供達とドリームキャストのバーチャルテニスを楽しんでいる事や、iPhoneでAngry Birdsをプレイするなど、今も元気に多くのゲームを楽しんでいる事が伝えられています。
Naughty Dogのクリエイティブディレクターを務め、歴史に残る名作となった”Uncharted 2: Among Thieves”を生み出したAmy Hennig氏、Atariから1989年にリリースされたElectroCopを始め多くのタイトルを手掛け、ゲームの歴史を生き抜いてきたベテラン開発者でもあるHennig氏のインタビューがGame Informerに掲載されました。
インタビューではこれまでの経歴等を振り返りつつ、技術の発展と共に変化してきたゲーム開発の現場やその手法について語り、近年の大規模開発の現場におけるクリエイティブディレクターの役割等にも言及、そしてマーク・ウォールバーグの主演が決まり、物語の内容を始め大きな話題の的となっている映画版「アンチャーテッド」にも言及、映画に対するNaughty Dogの姿勢が窺える興味深いインタビューとなっています。
本日はインタビューの一部を要約しつつ、気になる箇所をご紹介。なお氏の経歴については以前当サイトでお知らせしたAmy Hennig氏の経歴を紹介した記事に似た内容がまとまっていますので、今回は割愛いたします。
まずAmy Hennig氏は1989年に始まるゲーム開発の道を振り返り、前述のElectroCopに始まり、Bard’s Tale 4のアーティストやアニメーターとして活躍した事、迷作として名高いMichael Jordan: Chaos in the Windy Cityのリードデザイナーを務めた事などを紹介しつつ、この20年強に及ぶ長い歴史の中で起こったテクノロジーの進化に言及、音声が使える様になって俳優の仕事が増えたことや映像表現の進化に触れています。
そして、Naughty Dogのクリエイティブディレクターとしての役割について尋ねられたHennig氏は「私は多くのクリエイティブディレクターの役割が最近かなり似てきていると考えていて、それはプロジェクトの全体的なビジョンを維持する事です」と回答しています。
現場でのHennig氏はゲーム開発における基本的なディレクションだけでは無く、モーションキャプチャーに取り組む俳優達との仕事なども含め、ディレクターとして常に全体へと目を向け、スタッフ達には細部に向かって十分な物作りに取り組めるよう見渡している事を強調しています。
さらに氏は自身のケースにおいては重要なライターとしての役割も持つと述べ、現在開発を進めているタイトルにおいてはHennig氏がメインのライターに近い仕事を行っている事を明らかにしました。
前作”Uncharted 2: Among Thieves”ではライターチームも存在しており、日々彼らが作成するドラフトやチームから出されるアイデアなどを含め、1日の終わりにはそれらを結合するための書き仕事を行い、その後、それを元にしたモーションアクター達による演技が実際にキャラクターを活き活きとさせているか確認を行うといった、日単位レベルの短いスパンで繰り返されるルーチンが持つ継続の重要性を語っています。
さらにインスピレーションの源泉について聞かれた氏はメディアに関わらず様々な経験の合成物が影響を与えている事を明かし、興味深い事に自身では無く他者のアイデアについて言及、様々な共同作業を行うチームでの現場でこそ誰か1人が良いアイデアを持っているかもしれないと述べ、それらを組み合わせ、共に挑戦する空間こそが魔法のやって来る場所であり、ゲーム産業が持つクールな要素だと説明しています。
インタビュー後半では、近年アンチャーテッドを含む多くのゲームフランチャイズが映画化される状況の中、この動きがブランドが持つ資本や認識を増す事になるかとの質問が行われています。
Amy Hennig氏は以前お知らせした様に元々は映画を学んでいた人物で、近年の多く見られるゲームの映画化について無関心な人物ではないと考えられます。この質問に対しHennig氏は自分達のオーディエンスは想像以上に洗練されていると思うと発言、人々はゲームと映画が違うメディアである事を理解し、そこには異なる解釈が存在するとの見解を示しました。
よって氏は映画とゲームが並行して存在出来、分離可能な物だと語り、ゲームと映画がどちらかの奴隷であるような盲目的な解釈に同意する人は誰もいないだろうと述べ、それぞれのメディアにそれぞれの正しい方法が存在すると発言しています。
そして、盲目的に、リテラルにゲームを再現しようとする事は多くのビデオゲーム映画が失敗する原因だと未だに成功作の登場しないビデオゲーム映画について分析しています。
Game Informerは前述のやり取りを経て、サイトでのコメントやフィードバックに寄せられた意見の中には、アンチャーテッドが強い物語による駆動性を持ち合わせている事によって映画化の必要性が薄いのではとの指摘があった事を挙げ、近年の”ゲームが映画化している事”が、”ゲームが映画を必要としない事”を意味しない理由があるか、また、2つのメディアに違いがある中で、双方にそれぞれの聴衆がいるだろうか、との質問を行っています。
この質問にAmy Hennig氏は双方の為の聴衆が常にいるとの考えを明かし、今も多くの映画で小説化が行われる事、映画のグラフィックノベルが作られる事などを挙げ、それぞれのメディアがそれぞれを利用する事ができ、メディア毎に違った経験を提供する事が出来るとメリットを説明しています。
ここで氏は映画とゲームの違いをかなりシンプルに、映画はパッシブなメディアであり、ゲームはアクティブなメディアだと明言、しかし自身も含めゲームメディアはその境界を常に拡張しようとしてきた事を自認している事を述べ、近年カットシーンなどプレイヤーからコントロールを奪う時間が増え、そこでストーリーの経験を強いる必要性が有る場合には如何にその時間を短くする事が出来るかを考えていると明かし、プレイヤーがインターフェースとコントロールを通じて操作を行っている時間が多いほど、ゲームはエモーショナルな物になると語っています。
そしてアンチャーテッドの映画に携わる事となったArad Productionsとデヴィッド・O・ラッセル監督について言及、Arad Productionsは多くのマーベル映画で見られる通り、コミックを実際に良い映画に変換する方法を実現したプロダクションだと評価、そして非常に優れた映画だったスリー・キングスを生み出したデヴィッド・O・ラッセル監督の起用に興奮していると述べ、彼らがアンチャーテッドの映画化を上質な物に仕上げようと取り組んでいる事を強調しました。
この数日で映画化に関する物語の詳細なども登場しはじめ、独自の解釈とも思える内容に大きな注目と議論が行われていますが、今回のAmy Hennig氏、ひいてはNaughty Dogの映画に関する見解からは、これまでともすればある種の揶揄の対象でもある”ビデオゲーム映画”化とは少し違った動きを感じる事が出来、ここにはKen Levine氏やウォーレン・スペクター氏といった映画に精通したゲーム開発者達の見解とも似た種類のスタンスが感じられます。
ゲームと映画の言語以前の問題として、所謂ビデオゲーム映画に多く見られる”単純にクオリティが低い”という根本的な問題も存在しており、その単純なクオリティの追求を文法やメディアの意義といった”大きな問題”に同化させ問題が語られるシーンが多く見られる状況もあり、世界でも最も先進的なスタジオとして語られる事の多いNaughty Dogがこのチャレンジにどういうアウトプットを見せる事になるのか、公開などはまだ先ながらもアンチャーテッド映画の登場が今から楽しみです。
BioShock 2を手掛け、現在は”XCOM”の開発にも携わっている「2K Marin」(※ XCOMに携わっているのは2K Marin内のオーストラリアチーム)ですが、新たにGamasutraの求人ページにて未発表のマルチプラットフォームタイトルのネットワークプログラマーを募集している事が明らかになりました。
募集要項にはこの未発表タイトルがUnreal Engine 3を利用したタイトルである事、現在はプリプロの段階にある事、マッチメイキングやロビー、DLCに関わるサーバサイドの業務や、マルチプレイシステムの開発が要求されている事、そしてFPSとRPGタイトルの経験がある開発者を求めている事などが記載されています。
BioShock 2以降、2K Marinの本体に目立った動きが見られない状態が続いていましたが、次期タイトルの開発は水面下でしっかりと進められている模様です。
これまでスタジオ閉鎖やプロジェクト中止のニュースが続いたものの、先日には”WarDevil: Unleash the Beast Within”が”Project Kane”へと改題し、本格的な開発が改めて進められる事を発表した「Ignition Entertainment」ですが、新たにアメリカのオフィスがロサンゼルスからテキサスのオースティンに移動する事が明らかになりました。
引っ越しの理由は明かされておらず、1月には移動が完了するとの事ですが、既存のプロジェクトやスタッフへの影響はないとの事。
粛々と整理や再編成が進められている様子が窺えるIgnition、Project Kaneが素敵な姿を見せてくれるのはいつになるか、続報が楽しみです。
2011年4月27日から公開予定のマーベル映画新作「Thor」(国内ではマイティ・ソー)、これまでのマーベル映画やキャプテン・アメリカと同様にThorもセガからゲーム化タイトルが映画公開に併せリリースされます。また、これまで”Thor: The Video Game”としてお知らせしてきた本作でしたが、新たにタイトルが「Thor: God of Thunder」へと変更されました。
そんなThor: God of Thunderに映画の主演を務めるソー役のクリス・ヘムズワースと、宇宙レベルの苛烈な兄弟喧嘩を繰り広げる兄ロキを演じるトム・ヒドルストンがボイスアクトとして登場する事が明らかになりました。
この発表に併せて遂にスクリーンショットも公開、一先ずソーがクリス・ヘムズワースにそっくりな事だけは間違い無い様子。なお最後のイメージはWii版のスクリーンショットと思われます。
今月11日に開催されるVGA、年末の大イベントに相応しいサプライズが多く待ち受けている本イベントですが、これまで3枚の内2枚のイメージが登場(※ 登場済みの2枚は下に掲載)してきた何らかのティザーイメージの3枚目がEurogamerに掲載、Murder Your Makerと書かれた文字からActivisionの新作ティザーに関連するタイトルである事が明らかになりました。
また、イメージには3枚目である事を示す”3 of 3″の文字、さらに”We’re here to help!”(私たちは助ける為にここにいます)”Don’t ever leave the green zone!”(常に安全な地帯から離れないで下さい)とのメッセージが記され、子供の手を握る軍人のシルエットが描かれています。
海外情報サイト界隈ではActivisionの新作ティザーサイトに記され”Murder Your Maker”の文言と後ろ姿の人物から2009年の6月にリリースされた「Prototype」の続編ではないかとも噂されており、あと10日余りと迫った発表に期待が高まります。
なお、これまで3枚のイメージの内、1枚目はLeft 4 Deadタイトルではと噂され(その後バイオハザードとの関連も示唆)、2枚目はバイオハザード新作とも騒がれた事は記憶に新しい所。これら3枚はそれぞれ別タイトルを示しているのか、こちらも発表が待ち遠しい所です。
また、昨晩お馴染みGeoff Keighley氏がBioWare新作やHalo: Reachに纏わる何らかのティザー映像を公開しましたが、現在国内からはIPによる制限が掛けられている模様で閲覧できない状態が続いています。映像が見つかり次第改めて掲載いたします。
昨日アリゾナ州スコッツデールにて開催されたCredit Suisse 2010 Annual Technology Conference(※ クレディ・スイスの金融技術カンファレンス)にElectronic Artsの財務責任者Eric Brown氏が登壇、近年のパブリッシャービジネスに纏わるダウンロードコンテンツやマイクロトランザクションの重要性をアピールしました。
Brown氏は同社の成長を促す動力となっている商品が追加コンテンツの為のダウンロード販売である事を述べ、これには基本無料プレイタイトルにおけるマイクロトランザクションからの収入も含むと語りました。
氏は具体的にPlayfish、Xbox 360とPS3向けのマップパックなどを挙げており、Battlefield: Bad Company 2におけるデジタル販売が約3000万ドルの利益を生んだと強調、現在7億5000万ドルの経常利益がデジタル販売の利益の元にあると、その重要性を明らかにしています。
なおBrown氏は今後FPSシューターでのPC版クライアントのデジタル販売に注目していると発言、基本無料プレイタイトルの新作となったBattlefield Play4Freeのリリース時にも強調していた通り、今後EAのデジタル販売強化は長期的なビジネスを見据えた展開を迎える事となりそうです。
DCコミックからリリースされているAssassin’s Creedのコミック「Assassin’s Creed: The Fall」、1巻目が既に11月に発売された本作ですが、本日Ubiworkshopが2巻目のSneak Peakとして1ページを公開しました。
The Fallは現代のキャラクターDaniel Crossとその祖先でロシアのアサシンNikolai Orelovを巡るシリーズでお馴染みの構造を持った物語となっており、2巻ではOrelovがシベリアのテンプル騎士団研究施設を攻撃、ツングースカ大爆発に関わる事件が描かれる事となります。
また、UbiworkshopはAssassin’s Creedのアートブック”Carte Blanche”に掲載されるアートワーク2点を新たに公開、今回の2点はWill Murai氏とSeedSeven氏が手掛けたアートワークである事が記されています。
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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