先週、MTVなど多くのケーブルテレビ向けのチャンネルを手掛け、パラマウント映画の親会社として知られるアメリカのメディアグループViacomが会計報告の中で、Rock Bandシリーズの開発元として知られる”Harmonix”の売却計画をアナウンスし、Harmonixの今後や新たな買い手などに様々な憶測が飛び注目が集まっています。
ViacomのボスPhilippe Dauman氏はこの発表の中で、コンソールゲームビジネスがViacomが持たない専門知識とスケールの大きさを要求する物だったと述べ、ゲームビジネスへの取り組み自体を見直すとも受け取れる発言を見せています。
そんな中、今回のViacomの決定がパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズやゲーム映画としては珍しく一定の成功を収めた”プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂”などで知られる映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏が手掛けるゲームタイトルの存続に影響を与えるのではないかとロサンゼルス・タイムズが報じています。
ブラッカイマー氏が所有するゲームスタジオは3年前に設立され、MTVとの共同所有。2009年には開発のボスとしてかつてUbisoftでSVPを務めていたJay Cohen氏を迎え入れ、PS3とXbox 360向けのマルチプラットフォームタイトルを計画していたとされています。
Viacom並の巨大企業が取り組み、Rock Band並の認知度と成功を収めてもなお難度の高いとされるゲームビジネスですが、昨今所謂”勝ち”と”負け”の格差がますます開いている様にも見え、Harmonixの今後も含め心配な所。なお、ロサンゼルス・タイムズにはこの件についてMTV Gamesからのコメントが得られなかった事が記されています。
リリース延期のトラブルが続いていた「Two Worlds II」ですが、先日ヨーロッパでPC版とXbox 360版がなんとアナウンスもないまま突然リリース、以前に開発元のTopWare Interactiveがパブリッシャーを務めるSouthPeakの1月リリースへの延期に対し反論、特定の地域で無理矢理リリースする計画を進めているとにわかに信じられない様な発言を行っていましたが、どうやら本当に強行してしまった模様です。
一体どんな恐ろしい状況になっているのか想像すら及びませんが、今度はなんとTopWareとZuxxezのCEOを務めるDirk Hassinger氏がPS3版がリリースされていない事についてZuxxezのフォーラムで言及、直訳が躊躇われる罵詈雑言でソニーがしっかり仕事をしていない事でリリースが出来ないと糾弾、なんと場合によってはソニーの担当者女性の電話番号とメールアドレスを公開しても良いくらいだと怒りに満ちた投稿を行い、リリーススケジュールがソニーの決定待ちである事を明かしています。
これを報じたEurogamerはこのTopWareの激しい批判と糾弾がPS3版のリリースが行われない可能性を生みかねないとも記しており、トラブルばかりが続くTwo Worlds IIの動向が心配されます。
以前リリース日とされていた10月5日にアナウンスも無く延期され、来年1月とも噂される正式なリリーススケジュールも発表されないまま、突然部分的なリリースを迎えるという前代未聞のアクロバティックなローンチを現在進行形でかっとばすTwo Worlds IIですが、ゲームの評価はかなり高く、先日お知らせしたXBG 360 Games誌が評価した92/100のスコアに続いて、新たにEurogamerドイツがレビューを掲載、なんと9/10の高評価を得ています。
American McGee氏がついに手掛けるアリス イン ナイトメアの続編「Alice: Madness Returns」、開発はMcGee氏が率いる上海のデベロッパSpicy Horseが手掛けていますが、以前からMcGee氏のblogやflickerでは上海らしいオリエンタルなイメージと共に現地の様子が紹介されており、上海がクリエイティブ的にも洗練された状況にある事が伝えられていました。
そんなMcGee氏が珍しくスタジオビジネスについて言及、中国のオンラインゲーム市場が2014年には100億ドル規模に達すると予想される成長市場である事を述べ、今後18ヶ月かけてスタジオ規模を拡大し、現在80名のスタッフを160人まで増やす予定である事を明らかにしました。さらにMcGee氏が6年前に中国へやってきた理由ついても口を開き、当時西側諸国でのゲーム開発とパブリッシングが既に壊れ始めていた事、そしてビジネスが機能不全に陥っていたとの見解を語っています。
これらを踏まえ、現在開発に取り組んでいるAlice: Madness Returnsの開発コストがなんと1500万ドルと比較的小規模である事を明かし、北米で開発すれば倍の3000万ドルが必要となると上海での開発のメリットを強調しました。
2011年リリース予定のAlice: Madness Returns、この上海での意欲的な開発がどのような作品を生む事になるか、上に掲載したスタジオツアーの映像に見られるクリエイティブの様子は西側デベロッパとそう違わない良い環境にも見え、今後の新情報に期待が高まります。
先見性や独創性、そして職人気質な物作りでゲーム業界を流通と開発の両面から牽引するValveを率い、舌禍を招く厳しい言葉とユーモアに溢れる人柄で多くのファンから愛されるゲイブことValveのCEOを務めるゲイブ・ニューエルですが、なんと世界的な経済誌として知られるフォーブス誌が特集した”2011年の知っておくべき人物”の1人に選ばれた事が明らかになりました。
フォーブスは近年の急成長するValveの業績に注目、今後5年でさらに業績を大きく伸ばすと評価しており、昨今のSteamworksの普及やデジタル流通プラットフォームとしてのSteamの巨大化など、メインストリームとなる流れはもう止まりそうにありません。
Steamのセールスが過去12ヶ月で200%以上の成長を見せ、今年のSteamの売上げが過去最も大きな物になるとのゲイブの発言もあり、デジタル流通市場の70%を占めるとも言われ、3000万ユーザーを抱えるSteamとValveの勢いはもはやゲーム産業の枠を超え注目を集める新ビジネスとなった様です。
昨日からニューヨークで開催されているBMO Capital Markets Annual Digital Entertainment ConferenceのプレゼンテーションにマイクロソフトのInteractive Entertainment Business部門でCOOとCFOを兼任するDennis Durkin氏が登壇、Xbox Liveのサービスについて語り、マイクロソフトとサードパーティパートナーの提携により、絶え間ない充実したコンテンツの提供を目指しているとアピールしました。
この中でDurkin氏はXbox Live2500万のユーザーの内、半数がゴールドメンバーの加入を行っている事を明かし、1200万人以上のユーザーがオンラインプレイとゲーム以外のコンテンツを利用していると語りました。
さらにゴールド会員が一日平均3時間のサービス利用を行っている事を明かしたDurkin氏は、加入者達がゲーム以外にもLast.fmで音楽を楽しみ、Netflixで映画を見て、Facebookアプリを利用しているとサードパーティとの連携をアピールしています。
そして、今後Live上でのデジタル決済ビジネスとダウンロード可能なゲームタイトルのビジネスにより注力する事を明言、コンテンツがユーザーを繋ぎ止める要素だと述べ、サードパーティとの利益分配など今後も外部コンテンツの提供者との関係を強化していく旨を明らかにしています。
来月開催されるSpike TVのゲームアワードVGAにて発表される事が示唆されたTHQとギレルモ・デル・トロ監督がタッグを組んだ新作ゲームタイトルですが、これまでの情報ではラヴクラフトテーマの物である事が囁かれており、監督がついに映画化に取り組む事となった”狂気の山脈にて”に関連するとの噂も聞こえていましたが、なんとSFテーマの三部作からなるRPGタイトルになるとの噂が登場しました。
これは海外情報サイトMMOMFGが報じた物で、プロジェクトに近い匿名の情報筋から得たという内容には、このタイトルが1作に限定されず、Mass Effectの様なSFテーマの三部先になる事、しかし事前情報の通り外見にはラヴクラフト的な要素を持つ事、そしてポータルをくぐることで次元トラベルを行う要素を持つ事が記されています。
なんとも胸躍るこの設定、Mass Effectでも烏賊物萌えは登場していましたが、ポータルを超えて旧支配者の次元に飛び込んだり、外なる神の次元に行ったり……キリが無いので置いておいて、ギレルモ・デル・トロ監督がゲームでどんな変態ぶりを発揮するのか、VGAの発表が今から本当に楽しみです!
マーベルヒーロー達が登場するMMOタイトル”Super Hero Squad Online”の開発や、子会社であるNetDevilによるMMOタイトル”Lego Universe”も先月末に無事リリースを果たしたGazillion Entertainmentが新たに6000万ドルの資金調達を得た事が明らかになりました。
あまり国内では馴染みのないGazillionですが、ジョン・ロメロが共同創設者を務め、ロメロが率いるSlipgate Ironworksの親会社としても知られています。
今回明らかになった6000万ドルはシンガポールの非公開投資会社Temasek Holdingsが投資を行った物で、今後Gazillionが重要な局面を迎える段階にある事が情報元には記されています。
今後の動向として、MMOタイトルLEGO UniverseをリリースしたばかりのNetDevilは現在スペースコンバットMMOタイトル”Jumpgate Evolution”の開発に加え、新規IPの開発も進行しており、Gazillion本体は2本のマーベルテーマのMMOタイトルを保持、かつてビル・ローパーと共にDiabloを生んだデイビッド・ブレヴィック氏を迎え入れ、コミカルではない方の”Marvel Universe”も進行中です。
Gazillionの創設者でCEOを務めるRob Hutter氏はMMOゲームが世界的な市場で最も有益なエンターテインメントフォーマットの1つになったと述べ、Gazillionが今後もMMOにリソースとクリエイティブを集中させる事を明言しています。
続報が聞こえてこないSlipgateも何か進めている筈ですが……、なるほど最近ロメロが元気な理由はこれか!
多くのアナリストやユーザーの予想、そしてActivision自身の予想さえ超え世界最大のエンターテインメントローンチを果たした「Call of Duty: Black Ops」ですが、昨日ニューヨークで開催されたBMO Capital Markets Annual Digital Entertainment Conferenceの会場にてActivisionのThomas Tippl氏がプレスリリースに先駆けてBlack OpsがModern Warfare 2のセールスを超えた事を発表、さらに来年登場するDLCの存在についても言及しました。
Thomas Tippl氏はエンターテインメントの世界において2年連続で世界的な記録を更新するフランチャイズはこれまでに存在しないとアピール、2011年に登場するデジタル販売によるCall of Dutyの支援について「過去最大級のデジタルオファー」を提供すると発言、さらにActivisionはCall of Dutyの中国展開を行うためのパートナーを見つけるため進歩し続けると今後の動向について語りました。
これまでのDLCを考えるとマップパックの登場が妥当だと思われますが、兼ねてからActivisionは加入ビジネスの導入を行いたいと明言しており、この史上最大のローンチを果たした”Call of Duty: Black Ops”の存在をActivisionはどう見ているか、”中国”の名前も具体的に挙げられた事もあり、まずはXbox 360に先行配信されるDLCの動向に注目が集まります。
昨日はVGChartzが「Call of Duty: Black Ops」の初日セールスを700万本と予想した事をお知らせしましたが、昨晩Activisionが北米とイギリスでの初日販売が約560万セールスに到達し、3億6000万ドルの売上げとなった事をプレスリリースにて発表しました。
これまで多くのアナリスト達がModern Warfare 2のセールス記録を越える事は無いと予想し、先日にはActivision自身がModern Warfare 2を20%程度下回るだろうとの見解を発表していましたが、結果として北米とイギリスだけでこれまでの記録をはるかに超えるセールスとなり、Infinity Wardの騒動当時に”Call of Dutyシリーズは終わった”とも揶揄されたフランチャイズの威光をTreyarchが見事に上書きした結果となりました。
これにより、Call of Duty: Black OpsのローンチはアバターやHalo: Reach、Modern Warfare 2といった巨大なエンターテインメントローンチを超え、史上最大の記録を樹立、今後カナダ(現在35万との推定値がVGChartzにより発表)やイギリス以外のヨーロッパ各国でのセールス、そして注目度の高いプロモーションが開始された国内でのセールスを含め、どこまでこの初日記録を伸ばす事になるのか、今後の動向に期待が高まります。おめでとうTreyarch!
日本を除く世界各国でのローンチを遂に迎えた「Call of Duty: Black Ops」、海外ではローンチ初日を終え、セールス規模に関するニュースも登場し始めており、どうやらとんでもないセールスを達成したのではないかとの予想も登場しています。
そんな中、様々なタイトルやハードウェアの販売データなどを集計しているVGChartzが初日セールスの推定値を発表、なんとModern Warfare 2の持つ初日470万本の記録を大幅に更新する初日700万セールスと予想している事を明かしています。
VGChartzは根拠としてXbox Liveに400万ユーザーが接続したとの報告があった事、そしてPSNもそれに近い数字を表しているとの予想に依拠している旨を記していますが、併せて記載されている販売エリア別の内訳や各プラットフォームの割合の計算は700万に合わない内容となっており、真偽の程が気になる所。
歴史的な初日セールス記録を持つModern Warfare 2を200万本以上も上回る販売が現実的に起こりえるのか、あまりにも想像を超える数値に疑問を感じる所ですが、これが事実なら史上最大のローンチとなる事は間違い無く、Activisionによる正式な発表が待たれます。
先月中旬に登場した大規模なレイオフの噂を経てスタジオ閉鎖が報じられたオーストラリアのデベロッパ「Krome Studios」ですが、昨日Krome StudiosのCEOを務めるRobert Walsh氏がIGN Australiaに対し、レイオフが事実である事と共に現在まだスタジオが稼働中で従業員も残っていると伝えました。
また、Walsh氏はスタジオが現行の開発と共に新プロジェクトも有している事を明かしており、続けて現在の状況が芳しくないながらも、大きなチームを必要としないソーシャルやデジタルDL系のタイトルに着目していると今後の展望を語っています。
Walsh氏は今回の状況について、レイオフ前に400人前後ものスタッフを抱えていた事を明かし、Krome Studiosがあまりにも多くの従業員を維持してきた事に原因があったと発言、今後は100~120人規模の開発体制を維持していく事を明言しています。
“WarDevil: Unleash the Beast Within”の開発を長年進めていたIgnitionのロンドンスタジオ閉鎖の話題を皮切りに、フロリダスタジオの閉鎖、一説には2300万ドル以上の開発費が掛けられたとも噂されるプロジェクト「Reich」のキャンセル、さらにその後WarDevilの開発が継続中でロンドンスタジオが閉鎖していない事を親会社のUTVが報じるなど、混迷する事態が続いています。
そんな中、このキャンセルされたプロジェクト”Reich”のプレイ映像やカットシーンを含むトレーラーが流出、BioshockやForce Unleashedの様な念動力で物体を自由に動かし、リアルタイムの物理演算による破壊表現などが特徴的なFPSタイトルであった事が明らかになりました。
また、内部事情も匿名の情報筋からDevelopに伝えられており、開発はゲームに登場する9レベルの内、最初の2つが完成しており、その他のステージが部分的に出来上がっている事から外部委託が難しいであろう事、管理スタッフが資金の運用を誤った事、そして支出に関する会社からのモニタリングが行われなかった事が明かされています。
流出した映像は率直に言って○○ミーツ○○的な既視感に溢れる物で、映像表現など見所はいくつかある物の、スチロール感溢れる重量の感じられない地形の破壊表現や、なんともコメントしづらいキャラクターデザインなど、ある意味じわじわ来るネタ的な面白さはあるものの、19億円近い資金を投入して出来上がった物だと考えると、少なからず背筋が凍る思いのする興味深い映像となっています。
今月1日にKyoto Cmex 2010にて国内デベロッパ”トーセ”の齋藤氏が誤ってPS3がXbox 360の販売台数を追い抜いたと発表し、その後訂正が行われるなど国内で大きな話題となりましたが、既に国外にもこのニュースが飛び火、PS3がXbox 360のシェアを抜くのはいつだと話題になっています。
そんな中IndustryGamersが実際の数値に近いと思われる情報を掲載、Xbox 360の4460万台に対しPS3の販売台数が4160万台に達し、今年5月には440万台差だった販売台数を300万台にまで縮めた事を明らかにしました。
さらに、調査会社EEDARのアナリストJesse Divnich氏は、2012年の終わり頃にPS3の世界販売台数がXbox 360の販売台数を超えるとの予想をIndustryGamersに語っており、続けて北米でのシェアについても言及、PS3がBlu-rayプレイヤーとして長期的な価値を持っているものの、Xbox 360の勢いが強い北米では2014年~2016年頃でも追いついているか予想できないとしています。
しかしDivnich氏はPS3がそれでもなお健康なプラットフォームであると評価、他プラットフォームに対してインストールベースが優れている事を強調しています。
いよいよ始まった今年の年末商戦、PS MoveとKinectともにセールスの好調が叫ばれる中、このパワーバランスがどう変化するか、動向に注目です。
世界各地で開催された大盛況のローンチイベントと共に発売を迎えた「Call of Duty: Black Ops」ですが、海外情報サイトのVarietyがCall of Duty: Black Opsの初日登録ユーザーが500万に達したと報じました。
この情報はVarietyがActivisionから得たインサイダー情報との事で、真偽の程は不明ですがこの500万ユーザー登録の情報を元にCall of Duty: Black Opsの初日セールスがModern Warfare 2が持つ470万本の記録を抜いたのではないかとの推測も記されています。
いずれセールスデータに関する情報も正式な物が明らかになり次第、改めてお知らせします。
先月マイクロソフトが11月10日から新たに9ヶ国(※ ロシア、ポーランド、南アフリカ、ギリシャ、チェコ共和国、ハンガリー、ブラジル、コロンビア、チリ)で「Xbox Live」のサービスを開始する事を発表した事をお伝えしましたが、本日南アフリカにて予定通りXbox Liveのサービスが開始された事が明らかになりました。
今回のサービス開始はKinectのリリースに合わせて行われた物で、ヨーロッパと中東及びアフリカのLiveプロダクトマネジャーを務めるRobin Burrowes氏は南アフリカのXboxファンが世界中に拡がる2500万のXbox Liveユーザーとオンラインゲームが楽しめる事となったと喜びを語っています。
また、今回の南アフリカのローンチを祝い、情報元のEl33tonlineでは11月15日から11月28日までの2週間の間に獲得するゲーマースコアを競うイベントを開催、Shadow ComplexやLimbo、Castle Crashers、Trials HDといったタイトルのダウンロードコードを賞品に用意し、今回のローンチを盛り上げています。なお、イベントの参加にはサイトへのユーザー登録が必要で、前述の案内ぺージに用意されたスコアボードにてコンテストの状況が公開されます。
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