Modern Warfare 2のPC版で火が付いたマルチプレイのdedicatedサーバ問題ですが、先日id softwareで「Rage」の開発を進めているジョン・カーマック氏が、現段階では同作にdedicatedサーバを用意するつもりが無いことを明らかにしました。
最近になって噴出しているdedicatedサーバの問題についてカーマック氏は「いい事は私たちがそのパイオニアになる必要がない事だ」とカーマックらしい合理的な発言をしています。いずれにしてもまだRageのリリースは来年から再来年に掛けて行われると考えられており、やはり同氏の言うとおりパイオニアとなるInfinity Wardのお手並み拝見といった所なのでしょうか。
ゲームを正しく、有益に、有用に楽しむというのはゲーマーにとって永遠の課題でもあり、なおゲーム好きな子供を持つ親にとっては非常にデリケートな問題でもあります。過激な表現や残虐なシーンなどコンソールの表現力も格段に上がった近年ではゲーム文化自体の成熟もあり、本当に数年前までは考えられなかったような多種多様な製品が見られるようになりました。
これに伴ってレーティングの問題も近年では表面化する事も多く、ユーザーや製品を購入する親にとっては情報過多の時代特有の取捨選択のスキルが求められる事になります。こういった問題に対してActivisionはオフィシャルサイト内で親に対するレーティングの基礎知識や、親が子供にゲームについて教える事、そして子供のプレイ時間などを制限する事の具体的な方法などを、ハーバードメディカルスクールのCheryl K. Olson博士が丁寧に解説した3本の映像を公開しました。
ActivisionのCROを務めるMike Griffith氏は、同社が消費者に対して適切なレーティングを支援するためのガイドラインを提供していく意志がある事を明示した上で、「Olson博士との協力によってビデオゲームが家族のための有益で、有用なツールになるだろう事を嬉しく思います」と発言しています。
国内ではやはり高橋名人の名言「ゲームは一日一時間」が有名ですが、ゲームを提供する側の企業が発信する目立った取り組みは数年見られなかった様に思います。ゲームの質も複雑化している近年において、今一度意味のある体系的な仕組みを考え直す時期が来ているのかもしれませんね。
先日行われたUbisoftの第2四半期における決算報告会において同社のCEOを務めるYves Guillemotが「Assassin’s Creed II」の予約数が前作に比べ80%アップしている事を発表しました。同社はAssassin’s Creed IIの販売本数を前作の15~20%の販売数増を見越しているとの事。
さらに同報告会においてUbisoftのCFOを務めるAlain Martinez氏は来年にAssassin’s Creedフランチャイズからスピンオフ作品や別ジャンルの新タイトルを用意する予定があることを明らかにしました。今年はTrackmaniaシリーズのNadeoの買収やAssassin’s Creedシリーズの短編映画の公開、またその制作に携わったUbisoft Digital Artsの台頭も含めてかなり巨大なコンテンツホルダー化を目指している事を公言しているUbisoft、年末商戦後の動向も要注目の様です。
Blizzardは本日「World of Warcraft」のインゲームアイテムをリアルマネーで販売するショップをBlizzardStoreにオープン、パンダのモンクと子供リッチのペットをそれぞれ10ドルでの販売を開始しました。
ペット自体はやはりBlizzardクオリティで良い物ですが、やはり注目すべきは先日もお伝えした有料での種族やFaction変更サービス、そして今回のアイテム課金の開始と、Blizzardが次期Battle.netへの布石として、トランザクションモデルの採用を本気で見据えている姿がありありと感じられる事でしょうか。
以前お知らせしたウォーレン・スペクター氏のEpic Mickeyに関するロングインタビュー記事でも、Junction Point Studiosがディズニーに買収される迄の間に「Deus Ex」的なエピックなタイトルを開発をしていたことに触れられていましたが、今回新たにVarietyがスペクター氏へ行ったインタビューにおいて、同氏がEidosからDeus Exの権利を購入するべく交渉を続けていたものの結果が実らなかった事が明らかになりました。そこでJunction Point StudiosではDeus Exの精神的な後継タイトルに当たるようなエピックなタイトルを開発していたとの事。
ウォーレン・スペクター氏は「まだ私にとってDeus Exのストーリーは終わっていない」と発言し、Deus Exの世界が非常に魅力的で、まだその話を進めたいと発言しています。
Deus Exはブレードランナーの様なテイストのサイバーパンクSFなFPSゲームでRPG要素もあり、類を見ない自由度の高さもあり、キャラクターも魅力的でストーリーも秀逸という、一つの完成されたゲームとして今も非常に高い評価を得ているタイトルです。残念ながら続編のDeus Ex: Invisible Warでは同氏はプロデュースにまわり、直接の開発にはあまり口を挟まなかった様で、なかなかの良作ではあった物のあまりに偉大だった前作を越える事はありませんでした。ウォーレン・スペクター氏はDeus Exについて3本分のストーリーを用意しているようでこれになんとか日の目を見せたいと考えているようです。さらに同氏はDeus Ex以外にも奥さんと二人でDC comic用に大きな世界観やキャラクターの制作も行っていた様です。
生きている内に氏によるDeus Exの後継が見られる事は果たしてあるのか、そんな素敵な事が現実になればと心から思います。ダックテールやDeus Exも片付けたなら、いつかジョン・ウーと組んだ現代忍者アクションのNinja Goldの事も思い出して上げて欲しいな……と少しだけ頭をよぎりました。
大きくなった新DSを発表したばかりの任天堂ですが、Financial Timesのインタビューにおいて同社の岩田社長が次世代ポータブル機の方向性を示唆する発言をしています。インタビューによると岩田社長はアマゾンの電子ブックリーダー「Kindle」のビジネスモデルに興味をしめしているとの事。Kindleは3G回線を用いて通信を行いデジタル書籍を購入する物ですが、ユーザーは3G回線の使用料を支払う必要がありません。
岩田社長は通信コストをユーザーが負担しないこの新しいビジネスモデルが、iPhoneが持つ市場への足がかりにするための次のステップだと考えている様です。「月に何千円かを払う事が出来る人だけがiPhoneのユーザーになる事ができます」と岩田社長は述べ、それは任天堂の顧客にはフィットしない物で、Kindleの様な一回限りのコストで済むサービスが任天堂ユーザーには適しているとしています。
しかしこのサービスを実現する際にハードウェアのコストが上がる事は避けられず、不満が述べられる事になるであろう事は想像が付くが、これは将来の数あるオプションの内の一つであると、その発言を締めています。
とうとうリリースが目前に迫ってきたInfinity Wardの超大作「Modern Warfare 2」、事前の盛り上がりもモンスター級で本作が一体どれだけ売り上げを叩き出すのかとても気になる所です。先日アメリカの投資銀行Wedbush MorganのアナリストMichael Pachter氏がModern Warfare 2はリリース一週間で5億ドル(約450億円)以上を売り上げるとの予想を発表しました。さらに同氏は第4四半期で1000万本を出荷すると予想しています。
Modern Warfare 2は11月10日リリース、対応プラットフォームはPCとXbox 360、PS3となっています。そして期待の国内版は12月10日にリリースされる予定です。
国内でええええ!ショック!となる方がいらっしゃるかどうか……ちょっとわかりませんが、Nokiaが2003年にリリースし何度かのモデルチェンジも行われた携帯ゲームプラットフォームの「N-Gage」に関するサポートを既に行っていない事を発表しました。
以前doope!でお伝えした駄目な子ほど可愛らしい!愛すべき「最低なビデオゲームハードウェア」TOP10!!でも8位に輝いたN-Gage、iPhoneを先取りした携帯電話とゲーム機のハイブリッド機で電話する姿が滑稽な事この上ない、そしてNokiaの悪いところを全部凝縮したような、Nokiaなデザイン!ありとあらゆる事を盛り込んだけど肝心な所がかなり駄目だった残念で可愛い子です。
現在はまだサポートは終了された物の、Nokiaが運営するApp Store的なサービスであるOvi Storeにはアクセスが可能です。しかしこれも2010年9月からアクセス出来なくなる事も明らかにされています。やはりどの業界でも1位2位辺り以外はどれも死に体という事でしょうか。また一つ駄目で可愛らしい子が消えていく事となりました。
駄目ハード好きの方はぜひ壮絶な最後を遂げたGizmondoの顛末など、様々な悲哀が描かれた上記のトップ10記事の方も合わせてご一読される事をお勧めいたします。
先日お伝えしたオーストラリアで「Modern Warfare 2」のMA15+レーティングの無効を要求する運動が起こっているニュースですが、この要求が通れば15歳以上向けのレーティングが存在しないオーストラリアでは実質販売中止と同義であり、既にL4D2やBorderlandsの例もありオーストラリアのゲーマー達には笑い事では無い自体に陥っています。
このオーストラリアの現状には様々な要因が絡んでいるものの、ゲーム批判の運動を強く進めている南オーストラリアの司法長官を務めるMichael Atkinson氏の存在が非常に大きいとされています。さらに同氏は”R18+”レーティングの策定に関しても道を阻んでいます。
そんなオーストラリアで”R18+”レーティングの誕生を阻むMichael Atkinson氏を排除するため、司法長官の対立候補をぶつける事を目的にしたGamers4Croydonという政治団体が結成されました。
G4Cの設立者であるDavid Doe氏は、Michael Atkinson氏に勝利する事だけが他の先進国と同様に”R18+”レーティングを得る方法だと発言しています。さらに同氏はオーストラリアのゲーマーの平均年齢が29歳以上である事や大多数のオーストラリア人がゲームの為の”R18+”レーティング誕生を支援すると主張しています。
Michael Atkinson氏が最後に当選した際の得票率は76%だったそうで、G4Cはこれを破る事が出来るのか、早急に答えが出るような問題では無さそうですが、オーストラリアのゲーマー達にもレーティング問題が改善される道が開ける事を祈っています。
先日からかなり思いきった暴力表現で物議を醸し出している「Modern Warfare 2」、公式のコメント公表され問題のリーク情報などが本物である事が認められ、オプションでスキップが可能になっている事が明らかにされました。そんな中、昨今レーティングの問題でニュースになる事が多いオーストラリアにおいて、Modern Warfare 2のMA15+レーティングの無効を要求する運動が行われているようです。
この訴えを起こしているのはオーストラリアでは有名な子供の権利に関するロビー活動を行うThe Australian Council on Children and the Mediaで、問題のリークシーンを受けてすでにMA15+の評価を受けていたModern Warfare 2のレーティングの無効化を訴えるに至ったようです。
同団体代表を務めるJane Roberts氏によると「私たちはこれがゲームであると理解しています、しかしこれらのイメージの距離は遠く離れた非現実的なものではない」と発言し、ネット上でテロリストになる方法やそういったグループに参加する方法などを得る事も可能である事などを指摘しています。
またオーストラリアで激しくゲーム批判の運動を行っている南オーストラリアの司法長官を務めるMichael Atkinson氏は「ゲームデザイナーに対する失望が拡がる事を期待する」と強く発言しています。
こういった動きに対しオーストラリアのレーティング審議委員会やゲーム開発者の為のロビー団体Electronic Frontiers AustraliaのスポークスマンNicholas Suzor氏はMA15+の決定を擁護、Nicholas Suzor氏は「映画ではしばしば”悪”を俯瞰的に示します、またそれを行う事により残酷な行為を行う人間の凶悪性を理解する事ができます」さらに「ゲームはすでに多くの表現を行うようになっており、そのテーマも複雑になってきています」と締めています。
現在オーストラリアではMA15+のレーティングを越えるクラスが存在せず、今回の訴えが認められれば現状のままでの小売りは現実的に不可能という状態になってしまいます。今回の騒ぎが新しい大きな火種となったオーストラリアでのリリースがどういった所に落ち着くのか、続報をお待ち下さい。
若干29歳のニール・ブロムカンプ氏が監督を務め、ピーター・ジャクソンプロデュースで大成功を収めているエイリアン物SFの「District 9」、若さ故の荒さが残るものの素晴らしいアイデアと情熱と映画バカとしか言いようのない圧倒的クオリティに加え、政治的なメタファーなども多く盛り込まれたメッセージ性の高い作品としても絶賛されています。
と、そんな話題の「District 9」ですが、Sony Pictures Home Entertainmentが12月29日に発売予定のDistrict 9のBlu-rayディスクになんと「God of War III」のデモとメイキング映像が収録される事が昨日明らかにされました。これによりGod of War CollectionとInfamousの日本語版以外の入手方法が一つ増えた事になりました。
映画のBlu-rayソフトにゲームのデモが同梱されるというのは前代未聞ですが、今後このようなプロモーションが増えていくのでしょうか。さらに同ディスクにはDistrict 9のインタラクティブな地図などおまけコンテンツも色々と収録されているとの事です。なお本作品の価格は39.95ドルとなっています。日本でも2010年の春に公開が決定したDistrict 9、こちらの上陸も本当に楽しみですね。
Blizzardは「World of Warcraft」において本日からプレイヤーキャラクターの種族変更を可能にする有料サービスを開始しました。これは以前お知らせしたFaction変更サービスと同様に有料のサービスとなっており、同Faction内の種族変更しか出来ないためHumanからUndeadに変更するには両方のサービスを併用する必要があります。種族変更に必要な費用は25ドルとなっており、サービスの詳細は以下の様になっています。
- 同Factionの種族に変更が可能です。なお、キャラクターのクラスを変更することができません。
- キャラクターのホームシティのReputation(評判)レベルは、新しく生まれる町に切り替えられます。Mountも同様ですが個別に確認できるリストが用意されています。
- Realmの移動は出来ません。
- キャラクターは、3日に一度種族を変更することが可能です。
さらなる詳細は公式サイトに用意された種族変更に関するFAQをご確認ください。同様のサービスがライバルであるEverQuestでも見られるようになり、かかる費用もまったく似たような状態になっていますが、月額課金とトランザクションの併用というのも既に現実的な物になったきたと言えそうです。
もう何度この名前を書いたか判らないほどお馴染みになったInfinity Wardのコミュニティマネジャー”fourzerotwo”ことRobert Bowling氏、いつもTwitterで新情報のリリースやタイトルに関する事、ゲームの話題、ファンとも普通に会話をしていたりと有効にTwitterを活用しているさまがよく見受けられます。
先日MCVがRobert Bowling氏に対して行ったインタビューにおいて、同氏はゲーム開発者達は自分達のゲームのために、マーケティングやプロモーションに関するコントロールを持つべきだと発言しました。例として同氏は前述のTwitterの事を挙げ、プレスや中間業者などを廃してデベロッパーとオーディエンスとの直接回線を持っているとアピールしています。「ゲームを知っているだけではなく、私たちはゲーマーも知っている」と続けています。
確かに最近はTwitterソースのニュースも大きく増えており、関わりのない誰かによる噂ではなく、まさに開発に携わる当事者本人からの情報ソースも多く見られるようになりました。そういった中でもRobert Bowling氏のTwitter利用は群を抜いて上手く活用し、また成功しているように感じます。PC版「Modern Warfare 2」のマルチプレイ大改訂に関する問題などもあり諸刃の剣的な側面もありますが、上手く活用すればこれほど便利な物は確かにないのかもしれません。
Elder ScrollシリーズやFallout 3で知られるBethesda Softworks、親会社のZenimax MediaがQuakeやDOOMで知られるid Softwareを今年買収したことも記憶に新しい話題ですが、なんとまだ新たな買収を考えているようで、候補としてHalf-LifeシリーズやL4Dシリーズで知られるValveを視野に入れているとの噂が聞こえてきました。
いかにもゴシップ噂らしい豪勢な話ですが、もしこれが真実になったらBethesda・id・Valveのコラボレーションなどが見られる事もあるのか……と思うと少し見てみたい気もする気になるニュースと言えるでしょうか。
先日videogamerに掲載されたInsomniacのJames Stevenson氏へのインタビューの中で、同氏は「Resistance 2」のリリースに関する成否について語りました。同作はMetacriticのmetascoreが87ポイントの高評価だったにも関わらず、ユーザースコアが5.7と奮わず、ユーザーからの熱狂は得られなかったと言えます。
同氏は「Resistance 1のハードコアなファンを恐らく少しだけがっかりさせた」と発言、プレイヤー達の純粋な失望に報いる事がとても難しい事だと承知していると述べた上で、現在Resistance 3を開発中であることを公式に明らかにし、シリーズ最新作がユーザーに愛されるタイトルになるよう進めていると発言しました。
先日から看板の発見などで噂されていたResistanceの最新作がいよいよ帰ってくる事になりました。コアなファンが多い同作、ここらで仲の良いノーティに負けないような素晴らしいタイトルをがつんと出てくる事に期待したいですね。
例年AIAS(The Academy of Interactive Arts & Science)が開催しているゲーム開発者達による開発者向けのアカデミックなイベント「D.I.C.E. Summit」ですが、今年度は2010年2月17~19日までラスベガスのRed Rock Resortで開催される事が決まっています。
本日今回のD.I.C.E. Summitの講演者が発表され、クラウドゲーミングサービスで注目のOnLiveを立ち上げたストリーミングビジネスの雄Steve Perlman氏に、Alan Wakeのリリースを控えるRemedy EntertainmentのCEOを務めるMatias Myllrinne氏が基調講演を行う事が明らかになりました。注目度の高い二人がどういった内容について講演するのか今から楽しみです。
さらにBarrow研究所で神経科学を研究しているSusana Martinez-Conde博士とStephen L Macknik博士、そしてElectronic Software Associationの上級委員を務めるKen Doroshow氏、そしてカーネギーメロン大学でエンターテインメント技術を教えているJesse Schell教授も同様に講演の予定がされています。
AIASのJoseph Olin氏は「2010年のD.I.C.E. Summitはこれまでの中でも最多のラインアップになっています」との事。さらに同イベントではインディーゲームタイトル向けの賞なども用意されているとの事でこちらも面白い物が見られるかもしれません。
開発もとうとうGOLDを迎えたBioWareのハードなRPG「Dragon Age: Origins」、今後2年間にわたってDLCが開発されていくなど、運用に関しても様々盛り上がりを見せそうな本作ですが、リプレイ度の高さを決定づけるとも言えるMODツールの内容が昨日公開されました。
発表された映像からはカットシーンの作成やボイスに併せた編集、マップの編集、サウンド編集、ビジュアルエフェクトにいたるまで細かく作成する事が可能な事が判ります。公式にチュートリアルも用意されるようで、http://social.bioware.com/ではツールセット用のフォーラムも用意され、すでに有志によるMODプロジェクトも始動しています。Dragon Age:OriginsはPCとXbox 360とPS3で北米で11月3日、ヨーロッパでは11月6日にリリースされます。
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