マイクロソフトのXboxプロダクトディレクターを務めるAaron Greenberg氏がVG247のインタビューに登場、Xbox 360の豊富なラインアップ等について語る中、Xboxはほとんどの独占タイトルと重要なフランチャイズを持っていると語り、これは”ゲーマーならばXboxを持っていなければならない“事を意味すると主張しました。
Greenberg氏は今世代の戦略が最も多く専用タイトルを持ち、最も大きな超大作タイトルを保有する事が重要だと述べ、HaloやGears of War、Fable、Alan Wake、Crackdown 2等の存在を挙げています。さらに氏はこれまでXboxが持っていなかったファイナルファンタジーやメタルギアと言った大きなフランチャイズも登場している事を強調し、ゲーマーならばXboxを持っていなければならないと締めています。
新ハードの発表やKinectの登場もあり、カジュアル層への普及と共に、コアゲーマーへの訴求も強化したいGreenberg氏とマイクロソフトの思惑が見え隠れする主張ですが、ちょうど先ほどお知らせした、海外メディアが選んだトレンドを作るデベロッパの選出や、以前お知らせしたPS3の購入動機に関する記事なども併せて読めば、また違った側面が浮き上がってくるのではないでしょうか。
1967年にRalph H Baer氏が開発したBrown Boxの登場以来、ビデオゲームが誕生して早40年が過ぎ、現在は第7世代のビデオゲーム時代とされています。各世代毎に様々な流行や人気メーカの隆盛と衰退、そして世代交代が行われてきました。現在の第7世代ではハードウェアや映像技術の表現も格段に進化し、モーションコントロールや3D技術など大きな変革の時代を迎えています。
そんな近年のゲーム産業の中で、ゲームのトレンドを自ら創出し多くのフォロワーを産むオリジナルとも言える17社のデベロッパを海外情報サイトのGames Thirstが選び発表しました。並んだデベロッパと代表的なタイトルを見れば確かに納得の布陣で、とても興味深いラインアップとなっています。
3DSの発表と豊富なラインアップでE3で大きな注目を集めた任天堂ですが、海外メディアのVenture Beatにて任天堂の岩田社長が近年世界的な経済状況などと併せて囁かれるゲームセールスの低迷について発言、「私はビデオゲームのセールス低迷を世の経済状況を理由にすべきではないと確信している」と語り、「セールスの低迷は誰もが購入したくなるような偉大なソフトウェアが不足している事に違いない」と分析しています。
岩田社長はさらにこれが任天堂だけの問題ではなく、ビデオゲーム産業全体の問題だとのべ、「結局の所フレッシュな”何か”が産業を成長させる」と大きな自信を覗かせ、任天堂の重要な取り組みが魅力的なゲームを作り、年末にそれを十分に売る事と述べました。
Xbox 360でリリースされるモーションコントロールシステムの”Kinect”、この技術を開発したのはイスラエルのPrimeSense社で、先日は同社がKinectの人体認識の制限がソフトウェア的な物である事をアピールしたニュースをお伝えしました。大きなポテンシャルを秘めたPrimeSense社の技術ですが、どうやらPrimeSense社はマイクロソフトの提携とは別に、PCとTVに利用可能なモーションコントロールシステムのリリースを計画している様です。
これはPrimeSense社のVPを務めるAdi Berenson氏が明らかにした物で、2011年夏にセットトップボックスのリリースを目指し、既に1社ケーブルプロバイダとの契約にサインしたと発言しました。
このセットトップボックスはKinectと同様に2つのカメラを利用し、3D空間にユーザーの位置を認識する機能を実現した物ですが、Kinectに見られる音声認識部分はマイクロソフトが開発を進めた箇所との事で、3D空間でのユーザー認識以外の機能は実装されない見込みの様です。
今週火曜日に中国文化省が8月1日から実施される新しい条例を発表、未成年を不健全で堕落的なコンテンツから保護する事を目的にした内容で、中国国内のオンラインゲーム企業に強い規制を強いる物になっています。
文化省はぞっとするような残酷で不健全な内容を禁止し、未成年者を不適当なゲームから守る施策を展開していく必要があると述べ、性的な表現やカルト、迷信、ギャンブル、暴力などが描かれたオンラインゲームが全て禁止される事を明らかにしました。
なお、不健全な内容の定義は示されておらず、デベロッパやパブリッシャには未成年者のゲームプレイ時間を制限する技術を開発するように要求しています。
さらに、これに併せて未成年者の仮想マネーやアイテムの売買がいずれ禁止される事も記されており、オンラインゲームに実名登録の義務付けが実現化しそうな状況も併せ、中国のゲーマーは今後かなり厳しい制限の時代に突入する事となりそうです。
昨日は”ビートルズにはなりたくないんだ”とTwisted Metal精神に溢れる発言をお知らせしたDavid Jaffe氏、Twitterで連日物凄い量の発言と会話を行っており、どんだけ喋るんだ!と思わずツッコミたくなるほどの勢いを見せています。すでに海外ニュースサイトのTwisted Metal情報の多くがTwitterソースになり、記者達もついにTwitterで直接語りかけ確認を行うなど新しい展開を迎えています。
もう愉快な発言が多すぎて、どれを取り上げるか迷う程のエンターテイナーぶりを見せているジャッフェ氏、先日には近年のゲーム産業についてふれ、「芸術家美術家きどりの”くそ”野郎めうんざりだ、ビ○チ共はてめえらでやってろ:-)」と発言、Twisted Metalを心待ちにしているファンにはいいぞもっと言ってやれ!なアナーキーぶりに本作のカオスな仕上がりが期待できるパフォーマンスと言えそうです。
さらにTwisted Metalの映像表現についてTwitしたジャッフェ氏は、映像関連の強化はされるものの、Uncharted 2やKillzone 3のレベルには達しないとあっさり断言、見るべき箇所は映像ではないと述べ、ゲームを作る事が必ずしもビジュアルに関係しているとは限らない旨を述べています。
よくよく考えて見ると、強烈なゴア表現や極端に性的な表現など、判りやすく刺激的な作品は多く目にしますが、面白さと滅茶苦茶さを両立したタイトルはその多くがインディー系にシフトしている現実があります。こういったプロレスも含め、存在しない”THE MAN”(世の中をダメにする大人や大物の象徴)全てに唾するようなAAAタイトルというのも実は珍しいのではないでしょうか。若干ジャッフェ氏自身が心配な気がしないでもありませんが、是非このまま突き抜けて素晴らしいTwisted Metalを復活させて欲しいと願います。
ウォーレン・スペクター氏率いるJunction Point studioが開発を進めている「Epic Mickey」、オズワルドとミッキーの可愛いさとは裏腹に、これぞウォーレン・スペクターゲームと言えるタイトルに仕上がりそうなコアゲーマーからカジュアルゲーマーまで必見の注目タイトルです。
そんな本作の開発規模がなんと275人という大きな体制で進められている事がウォーレン・スペクター氏から明らかにされました。これはJunction Pointの115人にアウトソーシングのスタッフを加えた人数で、スペクター氏は笑って「大志を持ったプロジェクトを進めるなら、大きくなくっちゃ!」と、軽いジョークでこの規模を笑い飛ばしています。
ただ、275人という数は本当に大規模な物で、”Call of Duty: Black Ops”が300人規模、Bungieのマルチプラットフォーム新IP開発が200人体制、そしてCrysis 2が150人体制、Assassin’s Creedの開発がピーク時に450人体制であった事などからも、かなりの規模の開発が行われている事が判ります。
そしてこれがマルチプラットフォームタイトルの開発ではなく、HD次世代機でもなく、Wiiの専用タイトルとして開発が進められている事が最も恐るべき事実だと言えそうです。一体ウォーレン・スペクター氏はどんな物を産み出そうとしているのか、完成が楽しみでなりません。
話題は変わりますが、北米の周辺機器メーカーPDPからEpic Mickey用のコントローラーが発売される事が明らかになりました。リモコンスタンドはミッキーとインク怪人がモチーフで、コントローラーのアタッチメントはミッキーが持っている絵筆に!欲しい!しかし残念ながらまだ価格とリリース時期が明らかにされていません。こちらは続報をお待ち下さい!
先日盛況の内に幕を閉じたE3の会場にて、任天堂がアナリスト向けのQ&Aセッションを行いました。セッションにはReggie Fils-Aime氏が登場し、北米でのインストールベースの成長が著しい事を明らかにし、その成長はかつてのモンスターハードPS2をも上回る勢いである事を示しました。
上図は各コンソールの販売台数における伸びを年単位で表にまとめたもので、リリースから4年目ですでに500万台の差が付いている事が見て取れます。さらにReggie氏はスーパーマリオギャラクシー 2の販売本数が北米で90万本に近づいている事と、黒色のWiiがすでに300万台を売り上げた事を併せて報告しています。
先週ロサンゼルスのコンベンションセンターにてTHQが投資家向けの説明会を行い、その中で今後の主力タイトルのラインアップとリリース時期を明らかにしました。
資料からは板垣氏率いるヴァルハラの新作「Devil’s Third」と、先日アナウンスされた”Draksiders 2″のリリースは2012年の予定である事が記されています。
さらに資料からKinect/Move/Wii対応のエクササイズとトレーニング用タイトル”UFC Trainer”の存在が明らかになっています。Electronic ArtsやUbisoftなど有名各社がモーションコントロール対応のエクササイズタイトルを発表しており、会場ではこれらと競合するタイトルになる事が発表されています。
昨日、Xbox 360のモーションコントローラー「Kinect」がMicrosoft StoreのWebサイトにて、149.99ドルでプレオーダーが開始されている事をお知らせしましたが、Gamescomで正式な発表を行うとアナウンスしていたマイクロソフトが今回のWebサイトへの掲載についてコメントし、これがオフィシャルなものではない事が明らかになりました。
これはXbox LiveのディレクターStephen Toulouse氏が明らかにしたもので、現在小売店等を含め登場している価格は全て仮の値付けであり、まだ正式な価格は発表していないとの事。やはりGamescomでの発表を待つ以外に無いようですが、公式ストアでプレオーダーの受付を行って、オフィシャルじゃないというのも妙に不思議な話です。
第3のCall of Dutyタイトルデベロッパとして知られるSledgehammer Gamesの公式サイトがとうとうオープンしました。サイトにはまだ少しの情報しか掲載されていませんが、でかでかと”Call of Duty FPS game”の文字が記され、SledgehammerのCoDタイトルがやはりFPSタイトルである事がこれでもかとアピールされています。
なお、以前もお伝えした求人募集がここでも行われており、今後の動向に注目が集まります。なお、Sledgehammer GamesはかつてVisceral GamesでDead Spaceを開発していたGlen Schofield氏とMichael Condrey氏により立ち上げられた新しいスタジオとしても注目が集まっています。
6月18日からいよいよ正式サービスが開始されたゲームストリーミング或いはクラウドゲーミングサービスの「Onlive」、クライアントからの操作を基にクラウドなサーバ側でゲームを実行、映像を圧縮しストリーミング配信するという夢のようなサービスですが、タイトルラインアップや料金体系、そしてインフラ品質やレイテンシ(ラグ)等の問題から懸念されるプレイアビリティが、実際にはどのようなクオリティで運用開始されたのか、多くのゲーマーから、そしてビジネス的な意味でも大きな注目が集まる期待のサービスです。
18日の正式運用開始と共にNDAも解除され、その全容がようやく見え始めてきました。今回は運用開始以降に公開されたOnliveの利用レビューやフォーラムの情報等を基に、そのサービスの現実的なアウトラインをまとめてお知らせしたいと思います。
まずOnliveのクライアントソフトのサイズはMac版とPC版共に8MBしか無く、セットアップも標準的な物。インストール後に起動するとまずデフォルトブラウザが立ち上がり、そこから改めてOnLiveを起動すると新しいウィンドウでOnlive本体が起動する事になります。ブラウザはIEでもFirefoxでも動作する事が確認されている事から近年のモダンブラウザであれば動作については問題なさそうです。
起動時にはいくつかのIPにリクエストを行っており、診断ルーチンを経て複数あるサーバの中から自動的に最適なサーバを選択している様です。
ストリーミングのデータサイズは700~900k/秒前後で、1.5Mbpsの回線であれば一先ずストリーミングサイズはクリアと考えられ、データサイズの理論値だけを考えれば、ある程度のADSL回線でもプレイ可能なサイズだと言えそうです。
さらにベータ時の情報ですが、クライアントが使用するメモリサイズは平均的に60MB程度で、実行するゲームによって可変するものの、多い瞬間でも71MB程度だったとの報告がされています。さらにCPUの利用率はCore i7-860で4~7%と、やはりクラウドサービスの恩恵が大きく数値として表れた結果になっています。
気になるラグについてはサンフランシスコ周辺の恵まれたプレイヤーは14ms程度に収まっている様子。OnLiveの公式情報によるとデータセンターは1000マイル(約1600km)をカバーしており、データセンターからの距離によって生じるラグは地域によっては40msを越える箇所も発生しているようです。
なお、14msは14/1000秒ですから60fps程度のゲームであればネットワークに依存するレイテンシは1フレーム以内となる訳ですが、実際にはサーバ側でのプレイヤーの入力処理と映像の圧縮アルゴリズムが数ms加えられ配信が行われる事になります。
また北米では契約プロバイダによってOnLiveサーバまでに経由するホスト(traceroute)もボトルネックになる可能性が挙げられています。
さらに、現状ではWi-Fi接続がサポートされておらず、ユーザー側で色々と工夫する事で無理矢理Wi-Fiプレイを行う事は可能なもの、数msのjitterが発生する事から有線接続でないとOnLiveは起動できない制限が設けられています。この辺りはiPadなどでのプレイデモが行われている事からも、いずれサーバ運用の状況を見ながら制限が解除される可能性もありそうです。
実際のプレイ感については液晶モニタが最初に登場した頃のレイテンシが気にならない程度であれば、ほぼ問題無いレベルと評価されていますが、今もブラウン管でプレイする0レイテンシに慣れたプレイヤーにはやはり違和感が無いとは言えないようです。
しかし興味深い事に実際のプレイ感ではBatman: Arkham AsylumやBorderlands、F.E.A.R. 2といった3Dタイトルの方がプレイしやすく、World of Goo等のカジュアルタイトルでマウスカーソルのトラックが必要なタイトルなどの方が返ってプレイに違和感を感じるとの報告も見られています。
OnLiveでストリーミングされるゲームの映像は720pで、ローカルで動作させた同じタイトルと比較をすれば明らかな圧縮による劣化が見られます。こちらも先ほどの例と同じくWorld of Goo等の2Dタイトルの方が劣化を感じやすく、動きが激しい3Dゲームの方が映像の劣化を認識する事が難しいとされています。
また、多数のタイトルで確認できる事として、ゲーム側の映像設定は最大で行われてはおらず、サーバ側で設定バランスが決められており、デフォルトセッティングで動作しているタイトルが多く見られる様子です。
ここまで挙げてきた内容の数値的な評価を並べていくと、日本国内からではベータテストへの参加も出来ずしばらく身近なサービスとは言えない事もあり、やはり想定通りのサービスといった印象を受けます。先日お知らせした価格設定についても、GOGやSteam等で見られるセールを考えれば少し躊躇する絶妙な金額設定だと言えます。
しかしこれらの問題をトレードオフとしてもなお魅力的なOnLiveのメリットは、まず1つにハードウェアの制限から放たれる事にあります。最新のAAAタイトルを旧式のPCやMACでも簡単にプレイでき、かつ気になる最新タイトルが3日間5ドル程度の費用でレンタル期間以外の制限が無い状態で楽しむ事が出来る事、トレンドを押さえておきたい社会人ゲーマーにはかなり魅力的なメリットだと感じられます。
またMacユーザーが最新のゲームをプレイできる事も大きなメリットと言えそうです。また今後Linuxクライアントなども登場する事になれば、最早OnLiveが1つのプラットフォームとして認識される可能性さえ出てくるかもしれません。
正式運用を迎えたOnLiveですが、いくつかの問題も抱えています。一見小さなブラウザクライアントプログラムとして動作しているかに見えるOnLiveですが、MacではMass Effect 2がプレイ出来ない問題が発生(ブートキャンプを利用すれば可能)しており、今後のタイトルでも同様の問題が発生する可能性があるのではないかと議論されています。
もう一つの側面はゲームタイトルはあくまで”レンタル”であって、プレイヤーが所有権を持たない事でしょうか。実際に利用する際には、プレイヤー側に思考の転換が必要になると考えられますが、Steamが登場した時にも同様のパラダイムシフトが発生したように感じます。
OnLiveの運用モデルは近年のマイクロトランザクションモデルの採用などが見られる映像コンテンツビジネスなどが近いのかもしれません。払った分映像を見るpay-per-view方式のビジネスモデルでは利用者はDVD等の物理メディアを所有するという期待値を持ち合わせてはいないと言えます。
また、OnLiveの登録にはリージョン毎の登録者数制限が設けられており、既に登録者に対して承認待ちが発生している状況にあります。クオリティを保持しながらサービス規模を拡大させる事も今後の課題1つとなりそうです。
PCゲーマーであれば多くBotを登場させた時のフレーム落ちや大量の爆発エフェクトが起こった際の処理落ち等パフォーマンスの上下を体感した事が少なからずあると思いますが、OnLiveではサーバ側でゲーム処理を行っている事からプレイ中のパフォーマンスの上下が発生しません。
さらにウィンドウサイズはリアルタイムでリサイズ可能でタスクを切り替えるだけでゲームは完全にポーズされます。近年のトリプルAタイトルなどで、フルスクリーンプレイ中に別のタスクに切り替えられない状況などを経験した方も多いと思いますが、あのモニター前から離れられない非占有感から完全に解放されるのも大きなメリットと言えそうです。
さらに大きなメリットとしてデモ版のプレイがとにかく容易に、そしてクリーンに行える事が挙げられます。例えば”Unreal Tournament 3″のデモ版をプレイしようと考えれば、プレイヤーはデモ版のファイルを探す事から始め、ダウンロードを行う必要があります。UT3のサイズは758MBですが、Batman: Arkham Asylumなど、ギガサイズのデモ版も近年は多く見受けられます。
10~30分程度をかけてダウンロードした後にはセットアップが必要になります。インストールに5分、コアなPCゲーマーの場合にはほとんど無いと思われますが、DirectXやらにPhysX、ランタイム関係のインストールが並行して必要な場合も多々存在し、ローカルの環境に依存する問題に出くわすプレイヤーもやはり多く見られます。
これがOnLiveでは全くなんの用意もなく、まさに言葉通り”すぐ”にデモのプレイが可能です。インストールとアンインストールの手間もなくローカルのPCはクリーンなままです。さらにMacにはUT3のデモ版は存在しません。このインパクトはかなり大きい様に感じられます。
また起動メディアの不在とDRMの悪夢から解放される事も非常に大きなメリットと言えそうです。
上記で挙げてきた事を総合し1ゲーマ視点から考えると、やはり圧倒的な手軽さというメリットとゲームプレイのクオリティに見られるトレードオフをどう捕らえるかに尽きると言えそうです。
常に最新のハードウェアを調達し最高のスペックでゲームをプレイする事を楽しんでいるプレイヤーへのメリットは薄そうですが、カジュアルゲーマーながら話題の最新ゲームも気になるといったプレイヤーには選択肢の1つと言えそうです。
さらにOnLiveの機能として他プレイヤーのゲームプレイを鑑賞するモードが用意されており、いつでも気に入ったタイトルのプレイ映像を閲覧する事が可能です。デモ版のプレイと他プレイヤーのプレイ鑑賞を組み合わせればタイトル購入前の検討材料としては非常に有用であると考えられます。
またこのプレイ鑑賞にはソーシャル要素も盛り込まれており、鑑賞中のユーザーをフレンド登録したり、応援を送ったり、また鑑賞中のプレイヤー数が表示されたりと、近年ニコニコ動画などで見られるプレイ動画コンテンツとして楽しめる要素も持ち合わせています。
北米でサービスが開始されたOnLiveですが、来年にはヨーロッパへと進出する事がアナウンスされています。残念ながらアジアでのサービスなどについてはまだ語られていませんが、そう遠くない未来に日本国内でも類似のサービスが楽しめる時代がやって来る事は間違いありません。その大きな指標として今回のOnLiveローンチは私たちにとっても興味深い出来事だと言えそうです。
先日は今作の舞台がなんとパラダイスシティの4倍!とのニュースをお知らせしたCriterion期待の新作「Need for Speed: Hot Pursuit」、Burnoutシリーズ譲りのど派手レーシングに仕上がりそうな本作ですが、マーケティングのボスを務めるKeith Munro氏がEdge誌のインタビューにおいて、本作がBad CompanyシリーズやCall of Dutyシリーズなどからインスパイアされた物である事を明かしました。
Munro氏は本作の開発にあたって、ファーストパーソンシューティングの代わりにファーストパーソンドライビングについて話あったそうで、レーシングカーの中で感じるプレイフィールは戦場の弾丸が飛び交う感覚と異ならず、暴力的で攻撃的な物だと発言しています。
さらにMunro氏はシューターからの影響が1つでは無い事を挙げ、オンラインプレイの習慣性やスマートさも参考にしていると発言、今作がソーシャル要素の接続性に強くフォーカスしている事を明らかにしています。これまでのタイトルでは良作と手厚いサポートで知られるCriterionが言うと、なんとなく上手い事言ってやった的な内容でも含蓄のある言葉に聞こえるから不思議!です。Burnoutでもこの辺りのサポートは強く行われていたと感じられるだけに、さらなるパワーアップが果たされるNeed for Speed: Hot Pursuitもかなり長く楽しめるタイトルとなりそうです。
Need for Speed: Hot Pursuitは11月16日リリースで、対応プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3、Wiiとなっています。
久しぶりの新作「Enslaved」もいよいよブラッシュアップ段階に入り、デビルメイクライ新作との関連なども噂されるNinja Theoryですが、やはり同スタジオの名を一躍有名にしたのは2007年のHeavenly Swordではないでしょうか。
操作周りやゲームシステム等に少々問題点を持ち合わせながらも、非常にアクの強い個性的なカイやボハンなどのキャラクターや、幻想的でシネマティックな作品として評価された本作は、ゲームの新しい時代を感じさせるタイトルとして、素直に今後の展開が楽しみな作品の1つとなりました。
しかし、セールスは今一つ奮わず、最終的にNinja Theoryがマルチプラットフォームタイトルの開発へと移行せざるを得ない状況になってしまったのはEnslavedでのインタビューなどでも明らかにされています。
そんな中、Ninja Theory自身が「Heavenly Sword 2」を開発したいと強く願っている事がスタジオのボスTameem Antoniades氏の口から発言されました。氏は続編の開発に取り組もうとした事を明かし、しかしIPがソニーによって保持されている事からマルチプラットフォームとしてのタイトル開発を行えなかったと発言、さらにHeavenly Swordの為に開発した技術もソニーによって所有されている事が明らかにされました。
氏は、Heavenly Swordでのソニーとの提携について、スタジオの成長や偉大な作品を世に出せた事などを挙げ、大きく感謝していると発言し、しかし次のリリースタイトルを考慮する中で、予算の事など考える必要のある現実的な問題が多くあった事と振り返り、専用タイトルビジネスの難しさを吐露しています。
今も尚注目すべき素晴らしいデベロッパですが、Heavenly Swordをリリースする直前辺りの大物感と飛ぶ鳥を落とす勢いに見えたNinja Theoryでさえも、やはり現実とのトレードオフはゲームの内容をも左右する大きな問題であるようです。ゲーム文化のみならずアンディ・サーキスの近年の活躍にも大きな転機となったHeavenly Swordが再び復活する時はくるのか、今後の展開に期待です。
5月18日にリリースが行われてから数週間のうちに500万本の出荷を達成するなど、セールスが非常に好調な「Red Dead Redemption」ですが、先日発表されたUKのセールスチャートにて、同作が5週連続の1位を獲得した事が明らかになりました。
また、2位には「スーパーマリオギャラクシー 2」、3位には「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」がそれぞれ付けており、さらに先週のランキングで圏外だった「Battlefield: Bad Company 2」が再びトップ10内にランクインしています。なお順位の詳細は以下のリストをご覧ください。
1. Red Dead Redemption
2. スーパーマリオギャラクシー 2
3. 2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会
4. Rooms: The Main Building
5. Call of Duty:Modern Warfare 2
6. Prince of Persia: The Forgotten Sands
7. Blur
8. Battlefield: Bad Company 2
9. International Cricket 2010
10. UFC Undisputed 2010
先日とうとう正式運用が開始されたクラウドゲームサービスの「OnLive」、本体スペックをさほど気にせずにMacやPCで最新のゲームが気軽に楽しめるとあって、大きな注目が集まる革新的なサービスです。現在はスタートキャンペーンで最初の登録者2万5千人までは初年度の月額利用料が無料となり、無料タイトルのクーポンなども登場し、多くの申し込み者が殺到しました。
現在、月額利用料は4.95ドルとなっているOnLiveですが、別途ゲームタイトルを遊ぶ事にも費用が発生する事からタイトルの料金体系が気になるところ。昨晩Eurogamerに料金表が公開され、1つのタイトルにも複数の料金コースが用意されている事が明らかになりました。
まず、特筆すべきはほとんどのタイトルにデモ版が用意されている事。そして3日と5日の2タイプの短期間レンタルが用意されている事と、その料金が4.99ドルと6.99ドルと予想以上に安価に設定されている事でしょうか。また、購入に近い無制限のコースは2013年の6月17日までと設定されており、クオリティ如何によってはかなり利便性の高いサービスとなりそうです。
なお、各タイトルの価格とレンタル期間の詳細については以下のようになっています。
ゲームタイトル | 金額 | レンタル期間 | デモ |
AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!! — A Reckless Disregard for Gravity |
9.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Assassin’s Creed II | 39.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Batman: Arkham Asylum | 6.99ドル / 4.99ドル | 5日 / 3日 | 有 |
Borderlands | 29.99ドル / 8.99ドル / 5.99ドル | 2013年6月17日まで/ 5日 / 3日 | 有 |
Brain Challenge | 4.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Colin McRae: DiRT 2 | デモのみ | 該当なし | 有 |
Defense Grid Gold | 13.99ドル / 6.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 | 有 |
F.E.A.R. 2: Project Origin | 19.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
Just Cause 2 | 49.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 |
LEGO Harry Potter: Years 1-4 | デモのみ | 該当なし | 有 |
Madballs in Babo: Invasion | 9.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Prince of Persia: The Forgotten Sands | 49.99ドル | 2013年6月17日まで | 無 | Puzzle Chronicles | 9.99ドル / 3.99ドル | 2013年6月17日まで / 3日 | 有 | Red Faction: Guerrilla | 19.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Shatter | 8.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Tom Clancy’s Splinter Cell: Conviction | 59.99ドル | 2013年6月17日まで | 有 | Trine | デモのみ | 該当なし | 有 | Unreal Tournament III: Titan Pack | 19.99ドル / 6.99ドル / 4.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 / 3日 | 有 | World of Goo | 19.99ドル / 6.99ドル / 4.99ドル | 2013年6月17日まで / 5日 / 3日 | 有 |
E3で見事な復活を遂げたデイビッド・ジャッフェ氏の新作「Twisted Metal」、アナリストのマイケル・パクター氏のコメントなどに絡み、Twisted Metal新作は作ってないと明言していたジャッフェでしたが、世界中から嘘つき!でも最高!というコメントが散見され愛されぶりが良くわかるサプライズとなりました。
先日はビジネス的な理由からTレーティングを目指す事が明らかになったTwisted Metalですが、ファン達の期待を余所にジャッフェ自身はこのタイトルをトリプルAタイトルにしたいとは考えていないようです。
これはJoystiqのインタビューから明らかになったもので、ジャッフェは「僕たちはオールドスクールのTwisted Metal作品と共にあって、絶頂には達しないかもしれない。でもこのゲームを愛してハッピーなってくれる人達を見る事が出来れば、僕たちはそれでハッピーなんだ」と続けています。
さらにTwisted Metalが自分達にとって”バーで演奏してるバンド”や、”ハートとソウルだけは十分に持ち合わせているガレージバンド”みたいな物だと説明し、「僕たちはビートルズじゃないかもしれないけれど、本当にビートルズにはなりたいとは思っていないんだ」と、あくまでB級C級のテイストを愛し、また相応しいと考え、トリプルAタイトルを狙っていない事を明らかにしました。
確かにあまり大作然とした佇まいが似合うとは思えないアイスクリームトラックとSweet Tooth、トリプルAタイトルを狙いすましたTwisted Metalがプレイしたいかと問われれば、少々違和感を覚えなくもありません。とにもかくにも余所の都合なんかどこ吹く風と、全力でやりたい事だけをやったTwisted Metalをプレイさせて欲しいというのが正直な所でしょうか。
なお連日呟きまくりのジャッフェのTwitterですが、昨晩ベータテストの開催について触れ、正式発表ではないけどベータテストはやるよ!と発言しています。これは続報が楽しみです!
E3の発表では裸眼の3D立体視を実現した事もあって世界中の注目を集めた「ニンテンドー3DS」ですが、本体のデザインについてはまだ完全な物では無く、今後E3等で得られたフィードバックを基に改善を進める計画があるようです。
これは任天堂アメリカのボスReggie Fils-Aime氏が、任天堂がE3出席者からのフィードバックを求めており、まだデザインを変更する余地があると明らかにした物。氏は3Dボリュームやボタン周り、スライドパッド等に対するリアクションに任天堂が注目しており、これらのレイアウトも含めて、フィードバックからの改善を経て完成となると語りました。
またReggie氏はリリース日や値段について発表しなかった理由がそこにあるとして、フィードバックからの改善や今後のブラッシュアップによってまだ前後する幅が残されている事が明らかにされました。しかしこれに加えて、2011年3月31日までにローンチを迎える事だけは確かだとの発言も行われています。
PC | PlayStation 4 | Xbox One | Wii U
PlayStation 3 | Xbox 360 | PS Vita | DS
Mobile | Movie | Rumor
Culture | lolol | Business | Other
RSS feed | About us | Contact us
かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
おこめ( Twitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。