今週のGTTVが先ほど公開、Bungie最後のHaloタイトル「Halo: Reach」のシングルキャンペーンの様子を中心に先日発表された”Deliver Hope”トレイラーを担当したMethod Studiosによる撮影現場の様子など、盛りだくさんの内容となっています。
また、Sam & Maxシリーズで知られるTelltale Gameの未発表新作がアナウンス、シルエットには気になるキャラクター達の姿が描かれており、9月2日に正式な発表が行われる模様です。
今年5月にとある映画監督がfacebookにて「Half-Life」の映画化に取り組んでいる事をうっかりばらしてしまい、ValveのボスGabe Newell氏がキレた事件がありましたが、この件の事を指したかどうかPC GameのインタビューにてHalf-Life映画について妥協するつもりは無いとゲイブ自らが発言しました。
ゲイブは初代Half-Lifeのリリース以降、ハリウッドとの対話が何度か行われた事を明かし、彼らが彼らの思い思いに作りあげた物語は最悪最低の物だったと回想。彼らはゲームを良いゲームにした”何か”、或いは作品がどのようにファンを作り上げていったかを理解出来なかったと辛辣な評価を下しています。
あまりに酷い状況が続いた末、とうとう社内ではValveが出来るベストは映画を作らない事か、自分達で作る事にするかのどちらかだとの意見まで出る状態になった事を明らかにしています。
またゲイブはサム・ライミ監督を迎えたWorld of Warcraftを大きく評価しつつも、上述と同じ事を考えているようで、Blizzardが自ら製作するWorld of Warcraftを見て見たいと発言しています。なお、ゲイブは81年の死霊のはらわた以来のサム・ライミファンである事、そしてWoWプレイヤーでもある事を明らかにしています。
ゲームの映画化がトレンドとも言える程乱発される昨今ですが、粗製乱造ぶりが目立つ事も事実です。凡作に身をやつしたフリーマン博士を見たいファンは一人も居ないはず、今後も妥協しないまま映画化が実現される事を期待したいと思います。がんばれゲイブ!
これまで未来的なプレイが楽しめるDungeons & DragonsのSurfaceScapesや、ペンとSurfaceを組み合わせたUI映像などで何度かお知らせしてきたマイクロソフトのテーブルトップPC「Surface」ですが、つい先日UMass Lowellロボット工学研究所がSurface技術を用いて複数台のロボットに命令を下しコントロールする技術デモ映像を公開しました。
映像ではRTSタイトルなどで良く利用されるグルーピングやグループの色分け、FPS視点でのロボットの直接コントロール、パス検知やロボット達が衝突判定を行い移動をスムースに行う様子が収められています。操作の過程で見られるUIも所謂Surface的な洗練された物で、手に合わせてUIが追従する動きなどは次世代コンピューティングを連想させるに十分な物だと言えそうです。
なおこの制御はSurfaceの仮想ロボット達を相手に行われていますが、このUMass Lowellロボット工学研究所はそもそも現実のロボットを研究しており、いずれは複数の”本物”のロボットをこのUIで制御する事を目指しています。すでにSurfaceを用いた単体のロボットのFPS操作を実現した下記のデモ映像が公開されており、今後は多種のロボットを混在させたコントロールの実現も視野に入れており、Z座標のコントロールの実装と共にUAVによる捜索なども想定されている様子。
なお、UMass Lowellロボット工学研究所は公式ページの情報によると、2001年にHolly Yanco博士により設立された研究所で、今回のデモ映像で見られた様な人間とロボット間のインタラクションや、ロボットによる都市の捜索と救難活動、爆発物と危険物の処理などを研究しており、National Science Foundation、National Institute of Standards and Technologyに並んで、米軍の研究機関であるU.S. Army Research Officeと先進的な研究を専門に手掛けるお馴染みのMicrosoft Researchが出資している事が記されています。
近年我々がゲームを楽しくプレイする事と現実の境が次第に曖昧になっている事はDARPAの研究を始め最先端の軍事技術や戦場でのロボット利用など様々なシーンで見られる様になりました。興味の有る方はTEDで日本語字幕付きでアメリカの政治学者ピーター・ウォレン・シンガー氏が語る軍用ロボットと戦争の未来という非常に興味深い講演の様子が公開されています。
この講演内容で語られた新しい種について、先日69歳で死去した作家ジェイムズ・P・ホーガンの著作”造物主の掟“を思い浮かべ、下に掲載したロボットがSurfaceの操作を行う映像を見る時、未来に何を思い浮かべるでしょうか。
6月に行われたE3にてXbox 360専用タイトルの”Codename Kingdoms”をアナウンスしたCrytekですが、同時期の6月9日に米国特許商標庁へと「World of Atlantis」と名付けられた商標を登録していた事が発見されました。
Codename Kingdomsのアナウンス時に公開されたトレイラーにはザック・スナイダー監督の映画「300」スタイルの古代の剣とサンダルを履いた戦士の姿が描かれており、God of Warシリーズの新作でクレイトスがアトランティスを舞台に戦う事もあって、Codename KingdomとWorld of Atlantisは非常に結びつけやすいイメージだと言えそうです。
いずれ詳細は正式な発表を待つほかないCodename Kingdomですが、CrytekのボスCevat Yerli氏はこれまでのCrytek作品とは全く違うスタイルのゲームになり、かなり大きなタイトルになる事を語っています。
9月14日のリリースがいよいよ近づいて来たBungie最後のHaloタイトル「Halo: Reach」、ユーザーの期待も相当な物ですが、広告展開の規模もかなりの規模で、なんとマイクロソフトのゲームタイトル向けマーケティングでは過去最大の物になるとの事。これはマイクロソフトのグローバルプロダクトマネジャーを務めるMichael Stout氏が明らかにしたもので、正確な予算は提示されなかったものの、Halo 3のローンチは650万ドル規模だったと氏は振り返っています。
先日にはキャンペーンの一貫として、惑星Reachの”運命の日”の前日を静かに、そして迫る運命の足音を描いた上記の実写トレイラーが公開され、続いて昨晩にはノーブルチームの面々が登場する新しい実写トレイラー”Deliver Hope”のショートバージョンが登場、映像には圧倒的なクオリティで悲壮感に満ちた戦場とノーブルチームの英雄的な行動が描かれています。
この”Deliver Hope”トレイラーはこれまでのライブアクションを手掛けてきたディレクターNoam Murro氏が手掛けており、印象的な楽曲は映画「レスラー」を手掛けたBrian Emerichの手による物。撮影はプラハで行われ、編集は”The Social Network”を手掛けたAngus Wallが担当、VFX等にはLegacy EffectsとMethod Studiosがそれぞれ制作に協力しています。
さらに”Deliver Hope”は8月29日よりCBSとNBC、そしてFOXのゴールデンタイムと深夜の放送も行われ、MTV、Spike TV、Comedy Central、SyFy、ESPN、F/X、TNT、TBS、Discovery Channel、G4といったケーブル放送にも登場する事になります。
また、Deliver Hopeトレイラーはロングバージョンも用意されており、こちらは9月6日に公開予定との事。近年こういった実写トレイラーの存在は見慣れてきた感もありますが、今回のDeliver Hopeトレイラーは本当に目を見張る様な迫力とクオリティに満ちており、本作に込めるマイクロソフトとBungieの意気込みが只事では無い事が滲み出ていると言えそうです。
すでに北米で正式サービスが開始されたクラウドゲームサービスのOnLiveの後を追う、David Perry氏率いる「Gaikai」がなんと日本でクローズドβテストを開始する事が氏のTwitterから明らかになりました。
日本でのベータテストなど、これまで全く耳にした事もない話であるだけに、詳細は一切判りませんが、氏のtwitによるとスケジュールが前倒しになり、Gaikaiサーバが日本とスペイン、そしてイタリアでオンラインになったとの事で、これまでも発言されていたサーバ数がOnLiveの5倍である事を改めて強調する内容となっています。
David Perry氏本人の発言とはいえ、真偽の程や状況が全く不明なこのニュース、続報があり次第改めてお知らせいたします。
E3でとうとうValveが来る新作「Portal 2」でPS3開発に着手する事が明らかになりましたが、その内容はPS3対応に止まらず、PS3をSteamworksに対応させる事でPC/Macとのクロスプラットフォーム対戦を実現するという驚きの物でした。
方や、Xbox 360は残念ながらSteamworksがLive上で動作しない事からクロスプラットフォームプレイは実現されず、発表以降もValveに占めるPS3の重要性の高さが示されるなど、これまでの状況と一転し偏重した状況が続いていましたが、どうやらXbox 360でもSteamworksが動作する可能性が出てきました。
これはValveのErik Johnson氏がCVGに語った物で、氏はValveの顧客達はXbox 360上で動作するsteamを求めている述べ、Valveがこれを実現したいと考えている事、そしてそれにトライすると発言し、マイクロソフトに対してXbox Liveのクローズドなレギュレーションの改善を求める姿勢を明らかにしました。
Bioshockシリーズの販売を務めるTake Twoが”bioshock.com”ドメインの取得に関する裁判で敗訴した事が明らかになりました。これはBioshockの存在が非公式に明らかになった後にサイバースクワッティング(※ 企業名や商標などをドメイン登録し転売目的に販売する行為)を専門に行うName Administration Mediaによって先に取得されてしまったという物。
この裁判でNA MediaはBioshockドメインについて、ジョンソン・エンド・ジョンソンの同名スキンケア商品の為の物であると主張、ドメイン取得がTake TwoによるBioshockの正式発表前であった事を挙げ、正統な取得であると述べました。Take Twoは同社のドメインである”taketwointeractive.com”もNA Mediaに先に取得されていた事などを主張しましたが、残念ながら敗訴となってしまいました。
実は現在”bioshock2.com”も同様の状態にある事が知られていますが、来るシリーズ新作”BioShock: Infinite”のドメインbioshockinfinite.comはIrrational Gamesによって安全が確認され無事に確保されています。こういった法の抜け穴を利用した特許やドメインビジネスのやり方には全く閉口するばかりですが、なかなか対応が難しいのも事実。商標やIPの保護というのは想像以上に困難な物である事が感じられる興味深いニュースでした。
先ほどMac版「Steam」の利用率とWindows OSに絡む興味深い結果をお知らせしたSteamの7月ハードウェアとソフトウェア利用に関する統計結果ですが、別の側面からも興味深い内容が明らかになっています。
今回の統計結果の発表に記されたソフトウェアのインストール率によると、BitTorrentクライアントのuTorrentの利用率が29.41%、BitTorrentが5.28%、Vuzeが4.37%、BitCometが2.44%となっており、1台のPCに複数のクライアントがインストールされている事を考慮せず単純に計算すれば、BitTorrentクライアントの導入率はSteamクライアント利用者の内ほぼ40%を占める事になり、想像以上に高い普及率となっている事が判ります。
もちろんBitTorrentによるファイル共有それ自体が明確な”悪”という訳では無く、昨今ではギガバイト級の巨大MOD等での利用なども広く行われています。ただ、先日から海外では”Halo: Reach”の流出が判明し、多くの問題が噴出しメーカーやユーザーを巻き込んだ大きな議論を交わされています。この著作権侵害に関する問題はゲーム産業の大きな課題として大手パブリッシャや開発者が見解や対応を表明する機会を多く目にしますが、今回はそういったビジネス側からの所謂”大きな問題”としての概念では無く、我々利用者側の現実的な側面と現状が今回のSteamの調査に現れていると言えます。
こういった状況が何を表しているのか、そして今後どういう状況になっていくのか、こういった問題についての議論が交わされる時、しばしば卵が先か鶏が先かといった概念の分析に陥り議論が硬直する様子が見られます。相対的な、或いは対処的な解決や技術での抜本的な解決がもちろん重要ではありますが、1人のゲーマーという絶対的なポジションから行える小さい行動や便利なソフトウェアの利用方法もまだ多く余地を残す”可能性”の1つだとは言えないでしょうか。
Valveが運営するデジタル流通プラットフォームの「Steam」が2010年7月のハードウェアとソフトウェア利用に関する統計結果を発表、Mac利用者が全体の5%であるなど、興味深い結果が並んでいます。
SteamのMac版は5月から正式運用が開始され、多くのタイトルがリリースされValveからの対応強化も行われるなど大きなテコ入れが行われていますが、現在の利用率はSteam利用者全体の5%となっており、内訳はMacOS 10.6.3 64-bitが4.3%、10.5.8 64-bitが0.77%となっています。さらにMac版Steamの利用者の47%がMacBook Proを使用しており、54%のユーザーが4GBのメモリを搭載しているとの事。
また、Windowsでは未だにXPの利用率が32.73%を占め、最もSteam上で利用されているOSとなっており、以下Windows 7の64bit版が28.24%と接近、Vistaの32bit版はすでに13.71%まで低下している事が記されています。
その他ビデオカードブランドの利用率やソフトウェアのインストール率なども掲載されていますので、興味の有る方は統計結果ページからご確認下さい。
Game Industry TVの最新エピソードにビデオゲームの父ノーラン・ブッシュネル氏を始めInsomniacのボスTed Price氏や、Gas Poweredを率いるクリス・テイラー氏、アースワームジムやGaikaiで知られるDavid Perry氏など歴々の開発者達が登場し、クラウドサービスやDLCなどに代表されるゲームのデジタル流通の将来について語りました。
その中でクラウドゲーミングサービスの提唱者としても知られるTHQのボスBrian Farrell氏が、クラウドサービスがコンソール機に現金を費やしたくない消費者に向けたゲームへの障壁を低下させるポテンシャルを持っていると発言、さらにクリス・テイラー氏やDavid Perry氏、Ted Price氏らもコンソールの必要性について疑問を呈しています。
Farrell氏は「なぜ私たちは高価なコンソールを必要とするのか、それは製造コストです」と発言、さらに「なぜ私たちはその計算能力を必要とするでしょうか」といずれこういった演算能力がクラウドで代替え可能になる事を示唆しています。
さらにPSNのディレクタを務めるSusan Panico女史やDigital ChocolateのボスTrip Hawkins氏、そしてノーラン・ブッシュネル氏は将来のデジタル流通がどのように”サービス”ビジネスと成って行くかについて語っています。
クラウドサービスであるOnLiveが今年6月に正式運用を開始し、Gaikaiもサービス開始を視野に入れた動きを見せ始め、もう遠い将来の未来技術では無くなったクラウドゲーミングサービス、次世代機の登場も絡むこの動きがコンソールを超えるブレイクスルーを果たす時は近いのか、今後の動向に注目です。
9月14日の「Halo: Reach」リリースまであともう20日!Bungie渾身のHaloシリーズ最新作でありBungie最後のHaloタイトルでもあるHalo: Reachに多くのファンが期待を寄せています。
押しも押されぬトップデベロッパの1つであるBungieですが、スタジオに関する情報は以外と少なく、その全容はベールに包まれています。そんな中1upがBungieのスタジオツアー映像を公開、もうなんというか……おしゃれ!どこのバーですか!とつっこみ所だらけのとんでもない素敵オフィスの様子がたっぷりと収められています。
さらにだだっぴろいスタジオの入り口にどんと構え、まさに文字通りBungieを守っていそうな守衛のおじさんの映像もアップされており、その幸せそうな表情と語り口からはBungieがいかに素敵なスタジオであるかが推し量れる内容となっています。しかし……こんな所からHaloシリーズが生まれたと考えると、なかなか感慨深い物がありますね。
教育分野への進出も多く見られる様になった近年の海外ゲーム文化ですが、新たにインディアナ州のウォバッシュ大学とフロリダ大学のシラバスにそれぞれ「Portal」と「StarCraft」が登場している事が報じられています。
アメリカでも3校しか存在しない男子大学の1つで1832年に開校されたインディアナ州の美術大学のウォバッシュ大学では、”Portal”がMichael Abbott教授が担当する人間性に絡む”恒久的な疑問”について議論する講義に用いられ、古代メソポタミア時代の”ギルガメシュ叙事詩”に始まり、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの”政治学”、シェイクスピアの悲劇”ハムレット”等と並んで”Portal”が登場する事となります。
これはAbbott教授が自身のブログで発表した物で、当初BioshockやかつてのBlack Isleが手掛けた異色作Planescape: Tormentも候補として考慮していた事を挙げ、最終的にPortalが第一印象も良く、ゲームを始めやすい事から、上述した古典などが登場する授業のスタートを務め、生徒の心を掴むに相応しい作品だと考えたとの事。
Abbott教授はPortalの要素としてアクセシブルでスマートなタイトルである事に加え、比較的短い作品である事、そして研究すべき大きなアイデアに満ちている事を挙げ、美しいデザインに溢れたタイトルだと評しており、上述の講義のテーマの1つである「私とは誰か?」を新入生に問いかけるに十分な物であるとの見解を示しています。
確かに人格AIとしてのGLaDOSと実験体と考えられる生物としてのChellの存在は、上記の「私とは誰か?」の問いに対して非常に興味深いモチーフだと言えると感じます。
また、教授はこのアイデアについてDaniel Johnson氏の最近のポータルの分析に関する評論や、アメリカの社会学者アーヴィング・ゴッフマンの著書”The Presentation of Self in Everyday Life”(国内では”行為と演技―日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学 1)”)を参考にした事を明らかにしています。
また、フロリダ大学では博士課程にあるNathaniel Poling氏が担当する”21st Century Skills in Starcraft“と題されたコースが用意され、ここでBlizzardのRTSタイトル”Starcraft”が利用されます。
この講義はフロリダ大学初の完全なオンラインコースで、クリティカル・シンキングや問題解決、資源管理に加え、変化する状況に適応するための意志決定の形成について学習するコースとの事。
講義を担当するPoling氏はStarcraftを異なる大量のユニットと異なる能力が混ざる複数のグループを管理する事をプレイヤーに要求するタイトルだと評しており、受講する生徒はゲームをプレイし、記録されたゲームプレイを見て、情報の分析とゲーム世界のコンセプトに対するレポートを書く事になります。
Poling氏はこのオンライン講義が従来の指導方法を否定する物では無く、あくまで補足的な物である事を述べた上で、こういった生徒側が”楽しむ”事から学習効率の改善を図る、近年の構成主義の学習理論がベースになっている事を記しています。
また、氏はMBAを取得しビジネスの世界で活躍するかつての学生に対してもこの講義が意義のある物であったと語っており、MBA取得のプログラムと講義を組み合わせ、イノベーティブなビジネス視点の可能性などの模索を行っている事を示唆しています。
PortalとStarcraftのいずれも、ユニークな活用方法で真剣な講義に利用されている事は驚くばかりで、近年の海外に見られるゲームの活用方法や文化の捉え方に見え隠れするゲーム産業の底知れぬパワーが垣間見られる象徴的なニュースだと言えそうです。
近年規模拡大の一途を辿るゲームタイトルの開発費ですが、大ヒットを記録したRed Dead RedemptionやStarCraft IIを始め、来るPS3の期待タイトルGran Turismo 5などは1億ドル規模に近づいているとも言われ、巨大化に伴うリスクの増大についても言及される機会がしばしば見られます。
そんな高騰するゲーム開発予算についてEA PartnersのVPとElectronic Artsグループのゼネラルマネジャーを務めるDavid DeMartini氏が、ゲーム開発の予算の高騰はピークに達し、今後緩やかに予算規模の縮小が始まるだろうと語りました。
近年有名デベロッパのマルチプラットフォーム対応などで大きな活躍を見せるEA Partnersを率いるDeMartini氏は、具体的なパートナー達の開発予算は明かせないながらも、彼らのゲームタイトルが巨額の開発予算に基づく挑戦的な物であったとしても、次の同様の機会ではスマートに取り組む事が出来ると述べ、ピークに達した開発予算が今度は逆に縮小傾向に変化し始めているとの見解を示しています。
さらに氏はより小さなスタジオと開発への変化について言及し、Electronic Artsが常に追い求めるコアビジネスモデルはクオリティと価格だと発言、Play Entertainmentが手掛けたダウンロードタイトルの”Shank”を例に挙げ、新興スタジオによる比較的開発規模が抑えられたダウンロードタイトル等の下位レベルでの成功が、新興デベロッパの次のステップになる可能性が高い事を示唆しました。
「Medal of Honor」に巻き起こったタリバン兵士がプレイアブルで存在する事に対する論争ですが、ついに先日イギリスのリアム・フォックス国防相が本作の国内販売中止を促す発言を行った事で事態はさらに激化の様相を呈しています。
昨晩イギリス政府はリアム・フォックス国防相の発言に対してイギリスの文化・メディア・スポーツ省(以下:DCMS)が個人的な見解であったと発表、フォックス国防相の意見に理解を示した上で、BBFCによる18歳以上レーティングに沿って売られ遊ばれるべきものであると明言しました。
さらにこの問題に対する小売店やレーティング団体などの対応も明らかになり始め、どうやらイギリス国内では通常通りに販売が行われる可能性が見え始めています。
まずイギリスのゲームレーティング審査を行うBBFCは海外ゲームメディアのCVGに対し、Medal of Honorの暴力表現はそう強い物では無いと発言、レーティングは成人向けの境界線にあり、15~18歳ラインが適当ではないかとの見解を示しました。
BBFCの広報担当は同団体のレーティング審査が慎重さを優先して18歳以上対象レーティングを与えた事を明らかにしており、他のタイトルほど強い表現ではないとして、マルチプレイでイギリス兵やアメリカ兵を撃つことが出来る現代戦や歴史上の戦争に則したゲームは多く存在し、Medal of Honorはこの点において特殊というわけでは無いと発言しています。
さらにイギリスの販売サイトShopTo.netの広報が「ShopToは全ての衝突地域で戦うイギリス兵士の勇気を全面的に支援し賞賛する」と述べ、PEGIレーティングに沿った販売を行う事を明言しました。またShopToは政府による販売禁止の決定が正式に行われれば、当然それに基づいて販売を停止する旨を述べ、フォックス国防相と同様の報告が消費者から行われた事は無いと加えています。
また、Call of Dutyシリーズの軍事アドバイザーとして知られるHank Keirsey氏もこの問題について言及、ウサマ・ビン=ラディンを指導者とする国際武装テロリストであるアルカーイダと、アフガン戦争後の内乱から生まれた武装勢力としてのタリバンを不正確に同一視させるような報道を行ってきたメディアを批判、アルカーイダがタリバンの支援を受けている可能性も踏まえた上で、タリバン兵士は軍人としての視点から見て賞賛すべき面があると主張しました。
Hank Keirsey氏はMedal of Honorが舞台としている2002年のShahi-Kot谷で行われたアルカーイダ・タリバン勢力に対する軍事行動Operation Anacondaについて、同作戦はひどい戦いだったと振り返り、その戦いは第二次世界大戦が終わった様にその戦いも終わったと発言、氏はこれら現実に起こった事や間違いをレッスンに人間は学習を行わなければならないと発言しました。
Keirsey氏はこの戦いをゲーム上に正確に再現する事で、この出来事に対する洞察を得る事が出来ればと付け加えています。
今回のイギリスDCMSの発表により騒動は鎮火の方向に向かうか、今後の動向に注目が集まるMedal of Honorのリリースは10月12日、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PCとなっています。
先日はPS3の存在がとても重要な位置にあるとの見解を示したValveですが、gamescomの会場でValveのErik Johnson氏がCVGに対してPS3のオープン戦略について言及、PS3向けのプロジェクトがValveにとってエキサイトな理由について、ソニーがデベロッパに対してPS3が非常にオープンなプラットフォームと感じられるよう配慮する取り組みにあると語っています。
氏は対応プラットフォームの選択肢が多い事が消費者にとって良い事だと述べ、PS3上でSteamworksが動作する事が改めてValveにとって重要で意義のある事だとの見解を示しました。
また、発売日は2011年の2月9日として発表されたものの、今の所パブリッシャについて詳細は明らかにされていないPortal 2ですが、EA PartnersのボスDavid DeMartini氏がPortal 2の販売についてValveと対話中である事を明らかにしています。
David DeMartini氏はこの件がまだ対話中である事を前置きし、Valveが常に大きなゲームを作り、ローンチも正確だと評価し、「本当にハイクオリティなパートナーだ」と発言しています。続けて氏は「Electronic ArtsがSteam上で多くのビジネスを持っていると共に、ValveはデストリビューションでEAと多くのビジネスを行います」と両者の関係性をアピールしました。
なおElectronic ArtsとValveのパートナーシップは、2005年にリリースされた初代Xbox用のHalf-Life 2から始まっており、PCとXbox 360、PS3用のOrange Box、同様にLeft 4 DeadとLeft 4 Dead 2の販売でもElectronic Artsが販売を担当しています。
イギリスのゲームのセールスチャートをまとめているGfK Chart-Trackが、ActivisionのCall of Dutyシリーズタイトル「Modern Warfare 2」が任天堂の”脳を鍛える大人のDSトレーニング”の売り上げを超え、イギリスで最も売れたタイトルに輝いたと発表しました。
Modern Warfare 2はリリース以降、41週に渡ってイギリス週間セールスのTOP10にランクインし続け、その間TOP10入りを逃したのはたった3回だった事が記されています。
なお、前トップセールスタイトルだった脳トレは36ヶ月を掛け、その前の記録タイトルであるGrand Theft Auto: San Andreasのセールスを超えており、Modern Warfare 2のセールスの勢いが如何に大きな物であるかが窺えます。
今もなおTOP10に君臨し続けるModern Warfare 2、Infinity Wardの件や現在大きな騒動の渦中となっているMedal of Honorなどを鑑みるに、一体Modern Warfare 2とは何だったのか?という疑問に興味が尽きません。今後もシリーズや周辺タイトルの動向などを巻き込み、色々な意味で歴史に残るタイトルになる事は間違いなさそうです。
また、今年四月には北米におけるModern Warfare 2の販売本数がWii Playに続いて歴代のゲーム史上二番目を記録した事がNPDにより発表されています。
8月17日から21日に渡りドイツのケルンで開催されたgamescom 2010、Resistance 3のサプライズを始め多くのタイトルの発表や新作の続報が登場しました。さらにgamescomに先駆けて開催されたGDC Europeではウォーレン・スペクター氏がキーノートを務めるなど、大きな盛り上がりと共に有意義なイベントとなった印象を受けます。
そんな今年のgamescomの来場者数や来年のスケジュールが公式サイトにて発表、次回は2011年8月15~17日に掛けて開催される事が明らかになりました。また、GDC Europeの開催も同じ週に先駆けて行われる事が発表されています。
また、今年のgamescom出席者の数は25万4000人を記録し、33ヶ国から500人を超える出展者が出席した事が明らかにされ、昨年の来場者数24万5000人・出展国31ヶ国458人の出展者から5%~10%程度の成長を果たした事となりました。また25万4000人の来場者の内、18,900人が小売り関係社で、メディア関係は49ヶ国から4,400人が来場したとの事が明らかにされています。
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