先日からトーナメントの模様をお知らせしてきたAlienwareが主催する最強の(人気的な意味で)デベロッパを決めるトーナメント企画「March Mayhem」ですが、先ほど遂に激しい戦いが終結、なんと優勝はインディタイトルながら今年の賞レースを席捲した”Minecraft”でお馴染みの「Mojang AB」となりました。凄い!
Mojang ABの優勝は決して運によるものではなく、第1回戦では任天堂を破り、2回戦にはバンダイナムコ、3回戦ではEpicを打ち倒し、続く4回戦ではObisidianを撃破、さらに準決勝では去年の覇者Valveを破り、ラストバトルとなった決勝戦では去年の準優勝を飾ったBioWareに勝利、ほぼ優勝候補ばかりとの連戦連戦を勝ち抜き優勝を飾ることとなりました。
人気投票による愉快な1企画に過ぎないMarch Mayhemですが、ユーザーからの投票による勝敗の行方はなかなかドラマチックでもあり、去年のZyngaの勢いなどを鑑みると、今年もビデオゲーム産業の潮流における”ある”側面を如実に映し出した物だとも言えそうです。
Minecraftで一気に人気デベロッパとして台頭し、今回の優勝である意味世界一の人気デベロッパとなったMojang ABの今後が非常に楽しみです。
ハリウッドで最も有名な映画製作者の1人と言って過言ではないドリームワークスのCEOで共同創設者でもあるジェフリー・カッツェンバーグ氏が新たに「Zynga」の取締役会の1人として就任した事が明らかになりました。
これはZyngaの創設者Mark Pincus氏が公式blogにて発表したもので、両氏がかねてから友人関係にあり、カッツェンバーグ氏が2011年の超大作映画が”ShrekVille”(シュレックとVilleシリーズをもじったタイトル)だと冗談をほのめかした事から、彼が取締役会に強く適する人物だと考えていたと記しています。
カッツェンバーグ氏はご存じの通りドリームワークスでシュレックシリーズやカンフー・パンダの誕生に貢献しただけでは無く、1984年からウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOとして”ロジャー・ラビット”や”美女と野獣”、”アラジン”など数多くのヒット作を生み出しディズニーの映画部門を立て直した人物でもあります。
ZyngaのPincus氏はそんなカッツェンバーグ氏が率いるドリームワークスについて、動物達に対する深い愛情からドリームワークスとZyngaの類似点が見て取れると述べ、ドリームワークスが革命的な技術企業で、広く認知された消費者ブランドでもあり、コアなメディア企業でもあると評価し、Zyngaのより強固なブランド構築の指向性を示唆しています。
これまで第3回戦と4回戦のカードをご紹介してきたAlienware主催の最強デベロッパーズトーナメント「March Mayhem」ですが、遂に4回戦の集計が終わり、ベスト4が決定。準決勝はBlizzard対BioWare、そしてマインクラフトで今年のゲーム産業を席捲したMojang ABと去年の覇者Valveが戦うというドラマチックな展開となりました。
去年はBioWareとValveによって決勝が争われましたが、現在のこの4社を巡る状況を鑑みると、いずれが駒を進めてもおかしくない顔ぶれで、勝敗の行方が気になる所です。
以前もお知らせした通り、このMarch MayhemはFacebookアカウントがあれば誰でも投票が可能で、18歳以上の利用者にはAlienwareのゲーミングPCが当たる賞品も用意されていますので、興味のある方あるいはお気に入りのデベロッパを世界最強に仕立てたい方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
4月19日の北米リリースが近づく期待のシリーズ続編「Portal 2」、前作から数百年後を舞台としながらも再びChellを主人公に据え、最近のプロモーションにはアパーチャサイエンスの創設者Cave Johnsonの肉声が登場、新モードとなるCo-opキャンペーンではキュートなトレーラーですっかりお馴染みとなったAtlasとP-bodyの存在もあり、プレイ要素にまつわる事前情報の多さとは裏腹に物語の背景は今だ多くの謎に包まれた状態だと言えます。
そしてやはりPortalの重要キャラクターと言えばGLadOSの存在が挙げられる訳ですが、これまでに登場した彼女の言動からは前作に見られた小さな子供の様な無垢さはすっかり影を潜め、Chellを「この化け物」と呼ぶなど、非常に冷徹な人格になっていることが見受けられます。
そんな中、Valveのライターを務めるErik Wolpaw氏とChet Faliszek氏がFunambulism.comのインタビューに登場し、GLadOSについて言及、今回のGLadOSがより人間的な存在になったと明かし、プレイヤーと目的達成の為に交渉しつつも、多くの部分で前作での仕打ちを踏まえた対立的な存在であると説明しました。
また、Erik Wolpaw氏は彼女がChellに対して抱いている絶対的な悪意と殺意を巧妙に隠す為に外交的な言葉を用いていると述べ、前作での権威主義で独裁的な人格に比べ、より複雑な人格になっている事を明らかにしています。
インタビューでは、この他にCo-opキャンペーンがシングルプレイヤーキャンペーンのエンディング以降のストーリーである事、そしてこれまでのトレーラーにも何度か登場したアパーチャサイエンス内に記された多くの壁画が物語を補足する重要な役割を持っている事、そして”アパーチャサイエンス”自体がPortal 2の重要なキャラクターであることが説明されており、来るリリースにますます期待が高まるばかりです。
シリーズ続編Portal 2のリリースは北米で4月19日、ヨーロッパは4月22日で、対応プラットフォームはWindowsとMac、PS3、Xbox 360となっています。
先日Valveが運用する人気シュータータイトル「Team Fortress 2」にて、東日本大震災からの復興をサポートする帽子アイテムの販売が開始されていましたが、開始から僅か5日で早くも売上げが30万ドル(約2370万円)を突破した事した公式blogの発表から明らかになりました。
今回販売されているインゲームアイテムは7.88ドルのハチマキ、19.99ドルの冠、99.99ドルの烏帽子で、4月6日まで販売が行われ、売上げは全て赤十字社を通じて義援金として送られるとのこと。今回のTF2コミュニティにおけるゲーマー達を含む海外ゲーム産業からの寛大で偉大な支援には本当に頭が下がる思いで一杯です。
先日、アパーチャサイエンス社の高機能なパネルを紹介した「Portal 2」のトレーラーをご紹介しましたが、同社のテクノロジーを投資者向けにアピールするトレーラーシリーズの第2弾が公開、今回はアパーチャサイエンスが生み出した人口の友情で結ばれたロボットが紹介されています。
という事で、新トレーラーではCo-opモードの主人公である”Atlas”と”P-body”が投資者向けのソリューションとして紹介されているわけですが、今回はいつもより少しブラック多めな仕上がりで、信頼できない人間達の代替として誕生した2人の経緯がアパーチャサイエンス社の創設者Cave Johnsonにより解説されています。
映像の中でCave Johnsonはチームワークこそが成功の鍵だと明言し、研究の結果人間は信頼できないと発言、そのソリューションが互いを尊重する信頼テストをくぐり抜け、人口の友情で結びつけられた2人のロボットだと”Atlas”と”P-body”を紹介。そしてCave Johnsonはこれにより企業が開発者達を解雇する事ができ、よりよいロボット達を続けて構築していると誇らしげに語り、「彼らはもう6秒も協力して働いている!」とアピールしています。
映像にはそういった思惑はどこ吹く風と、相変わらずのぞんざいな扱われ方でキュートさを発揮する2人がたっぷりと描かれており、ユニークでシニカルながらも空恐ろしい”強制的で完全な平穏”を提示するCave Johnsonの言葉に、Portal 2で描かれるテーマが見え隠れする興味深い映像に仕上がっています。
この映像はデンマークで活動中の6人からなるアカペラグループBasixがカバーした「Still Alive」のPVです。非常にクオリティの高いボーカルと共に来るシリーズ続編”Portal 2″の映像がふんだんに使われ、続編に登場する新しいテーマ曲にも一層期待が募る作品に仕上がっています。ああAtlasくんとP-bodyが可愛い……。
先日、Haloのパロディ映像シリーズ”Red vs. Blue”などでもお馴染みのRooster Teethがソーシャルタイトルとして大人気の”Angry Birds”を実写映画にしたら……というパロディを「Angry Birds: The Movie」予告トレーラーとして製作、あるあるネタをふんだんに盛り込み、心の底からバカバカしく最高にくっだらない映像を公開しました。(※ 褒めてます)
駄目な方向でツボの押さえ方がハンパ無く、トリ共の投げやりなクオリティに加え、微妙にリアルなCGとポスプロ処理、そして1分30秒あたりから畳みかけてくる無駄にハイテンションなシーケンスの連続に無理矢理笑わされる強い映像に仕上がっています。トリの頭を食いちぎるな!
大盛り上がりのイベントとなった最強デベロッパー(人気的な意味で)を決めるAlienware主催のトーナメント「March Mayhem」が今年も開催、先日には第3回戦のカードをお知らせしました。
本日投票の受付と集計が終わり、遂にベスト8の顔ぶれが決定、なんとMinecraftでお馴染みのMojang ABがEpicを下し、剛勇立ち並ぶ中にインディーデベロッパとして駒を進める驚きの結果となっています。第4回戦のカードは以下からご確認下さい。
- Blizzard vs スクウェア・エニックス:見事Naughty Dogを破ったスクエニとBlizzard、色々な背景が透けて見える興味深いカード!
- BioWare vs Bethesda:数々の野心作と見事な買収でますます勢力を拡大するBethesda、BioWareは防衛なるか
- Mojang AB vs Obsidian:これまで任天堂、バンダイナムコ、Epicと次々に人気デベロッパを撃破してきたMojang AB、Obsidian……頑張れ
- Valve vs カプコン:数多くのスーパーヒーローを擁するカプコン、ゲイブのギャラクタス化を食い止めて!
先日、Call of Duty: Black Opsの北米販売本数が遂にWii Playを抜き、北米ゲーム産業史上最も売れたタイトルになった事をお伝えしましたが、NPDが1995年以降の北米で最も売上げ金額の多いタイトルを調べた所、「Guitar Hero 3: Legends of Rock」がBlack Opsを超える8億3090万ドル(約673億円)で最も売上げの多いタイトルであることが明らかになりました。
上位10タイトルの内訳は5タイトルがActivisionで、4タイトルが任天堂、最後の1本はViacomが保持しているとのことで、北米におけるActivisionの異常なまでの強さが目立つ興味深い結果となっていますが、今回の集計にはバンドルやインクルードタイトルが含まれていない事が明記されています。
なお、Guitar Hero 3: Legends of Rockの売上げ集計にはPSNやXbox Live、Wiiのダウンロードトラックの売上げが含まれておらず、コントローラーを含めた200ドルを超えるパッケージの高さに要因があった模様です。ここまで売れたフランチャイズが終了となってしまった現状を鑑みると、ジャンルとしての瞬間的な爆発力に加え、やはり楽曲に利用料がどれほどの巨大なコストであったのかをありありと感じさせる興味深い統計結果となっています。
また、NPDによると上位5タイトルの売上げ総額は37億ドルにも及ぶとの事で、Guitar Hero 3と同様にバランスボードがパッケージに含まれるWii FitやWii Fit Plusが同じくランクインしているとのこと。
午前中に新情報をお届けしたばかりのAmerican McGee氏による期待作「Alice: Madness Returns」ですが、これまでも当サイトでお知らせしてきた5月11日発売のハードカバーアートブック「Art of Alice: Madness Returns」がなんと発売を前に予約だけで初版が完売した事が明らかになりました。
本書には184ページに渡ってAlice: Madness Returnsの魅力的なアートワークが収められているわけですが、新たに出版元であるDark Horseにてカバーアートを始めとした17ページ分のサンプルイメージが公開、今回はその中からまだ当サイトで紹介していない数点のイメージをお届けします。
また、本日パブリッシャを務めるElectronic ArtsがAlice: Madness Returnsのボックスアートを公開、ヴォーパルウエポンを握りしめるアリスの雄姿が描かれた素晴らしいイメージとなっています。
これら素敵なアートスタイルに加え、ゲームのバックグラウンドとなるキリスト教グノーシス派の思想や、ユングのアクティブ・イマジネーション、Herbert Silbererの神秘主義なども共に楽しみたいAlice: Madness Returnsのリリースは6月14日、対応プラットフォームはWindowsとMac、Xbox 360、PS3となっています。
連日キュートなプロモーションによる攻勢が激しいValveの新作「Portal 2」ですが、本日Electronic Artsがイギリスでのショーケースイベントツアーの開催をアナウンスしました。
イベントの詳細についてはまだ明らかにされていませんが、7日間にわたって開催される今回のショーケースで新しい情報がまた幾つか登場するかもしれません。ロンドンとバーミンガムで開催されるイベントのスケジュールは以下の様になっています。訪れるチャンスのある幸運な方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
- 2011年3月25~27日:ウエストフィールド・ロンドンショッピングセンター(シェファーズ・ブッシュ駅近くの巨大ショッピングセンター)
- 2011年4月1~4日:バーミンガムのBullringショッピングセンター
Mike Morhaime氏とFrank Pearce氏が起ち上げたSilicon & Synapse設立から数えて、お馴染みBlizzardがスタジオ設立20周年を迎えたことを2月頭から何度かに渡ってお知らせしてきましたが、新たにBlizzardが20周年を記念した映像コンテスト”Memories of Blizzard Video Contest”の開催を公式サイトにて発表しました。
このコンテストは20年のマイルストーンを機にBlizzardタイトルにまつわるプレイヤー達の思い出を映像で募集するもので、以下の様な素晴らしい豪華商品が用意されています。Blizzardタイトルへの思い入れが強く、映像製作環境も併せ持つファンは毎年プレミアチケットとなるBlizzConの招待旅行目指して奮起してみてはいかがでしょうか。
- Blizzardが費用を持つBlizzConへの招待旅行
- Razer、SteelSeries、Creative Labs提供のキーボードやマイク、ヘッドセットなど
- TavernCraftのドリンクカップ
- DCDirectのアクションフィギュア
- プレイヤーのキャラクターを描いたPrintWarcraftのカスタムポスター
毎度可愛らしいトレーラーで楽しませてくれる「Portal 2」ですが、今回もAtlasとP-bodyの2人が酷い目に遭うキュートなトレーラーが登場しました。
今回は1953年に米軍に納めるシャワーカーテンを作る為にアパーチャサイエンス社を起ち上げた初代社長”Cave Johnson氏”が解説に登場、冷静に考えるとこの社長が”何なのか”、想像するだけで空恐ろしい気がしないでもありませんが、とりあえず今回はアパーチャサイエンス社謹製の”壁”が素晴らしいぞというPR映像となっています。
相変わらず萌えのツボを憎いほどに心得たValveの最新作Portal 2のリリースは北米で4月19日、ヨーロッパは4月22日で、対応プラットフォームはWindowsとMac、PS3、Xbox 360となっています。ああもう可愛い。
先ほどGfKが2011年第10週の北欧セールスチャートを発表、BioWareのシリーズ続編「Dragon Age II」がトップに輝き、”Call of Duty: Black Ops”がポケモンを下し2位にランクインする結果となりました。なお、GfKの北欧チャート統計はデンマークとノルウェー、スウェーデン、フィンランドの販売データによるもので、8位にModern Warfare 2が、9位にはSims 3がランクインしているあたり、北米とイギリスともまた違ったゲーム文化が根付いている様子が窺えます。
上位10タイトルの詳細は以下からご確認下さい。
- 1位:Dragon Age II (EA)
- 2位:Call Of Duty: Black Ops (Activision)
- 3位:Pokémon White (Nintendo)
- 4位:Pokémon Black (Nintendo)
- 5位:FIFA 11 (EA)
- 6位:New Super Mario Bros (Nintendo)
- 7位:Rift (Ubisoft)
- 8位:Call Of Duty: Modern Warfare 2 (Activision)
- 9位:The Sims 3 (EA)
- 10位:Battlefield Bad Company 2 (EA)
去年の3月にも開催され注目を集めた、世界最強の(人気)デベロッパーを決める「March Mayhem」が今年も開催!地震の間に投票が進んでおり紹介が遅れましたが、現在準々決勝にあたる第3回戦が開催中です。
Alienwareが開催するこのトーナメント、ただのユーザー投票かと思いきや開発者達のエキサイト具合もなかなかで、去年はCliffy BがNaughty Dogに激しい舌戦(きゃっきゃうふふ)を繰り広げ、UbisoftとBethesdaをソーシャルパワーで喰らい尽くしたZyngaとValveの戦いではゲイブがSteamを通じて世界中のユーザーから投票を集めて仇を討つなど、若干妄想入り交じる解説になりましたが、なかなかにドラマティックな戦いが行われました。
という事で現在ベスト8を選出する以下のカードの投票が進められている訳ですが、今年も大安定の強さを見せるであろう去年の覇者Valveに対し、昨年準優勝のBioWareは先日リリースしたばかりの期待作Dragon Age IIが想像以上の賛否となり、DRMのトラブルも含め侃々諤々の最中で、いささか分が悪いとも言えそうです。
また、昨年のゲーム産業をRed Dead Redemptionで席捲したRockstarに、Haloシリーズでお馴染みのBungie、ギアーズシリーズでお馴染みのEpicもまだ戦っており、どこが勝ち残ってもおかしくない顔ぶれとなっています。という事で、第3回戦に勝ち残った16デベロッパとカードは以下からご確認下さい。ゲイブの巨大化を止める勇者は現れるのか、今後の続報に期待!です。
なお、このMarch MayhemはFacebookアカウントがあれば誰でも投票が可能で、18歳以上の利用者にはAlienwareのゲーミングPCが当たる賞品も用意されていますので、興味のある方あるいはお気に入りのデベロッパを世界最強に仕立てたい方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
- Blizzard vs Irrational Games:巨大な覇者と少数精鋭が戦うかなり渋めのカード
- スクウェア・エニックス vs Naughty Dog:Treyarchを破ったスクエニ、Naughty Dog相手にどこまで戦えるか?
- Mojang AB vs Epic Games:昨年からインディ界隈を席捲するMinecraftのMojang ABと、ゲームエンジンビジネスの雄Epicによる好カード
- Obsidian vs Rockstar North:Obsidianは1回戦でMedia Moleculeを撃破、頑張って
- BioWare vs Bungie:王道デベロッパ同士の対決!
- Ubisoft Montreal vs Bethesda:これも実に素晴らしい好カード
- Valve vs Relic:昨年の覇者とRelicの戦い……頑張れ、ゲイブの巨大化を止めるんだ
- Game Freak vs Capcom:どちらがゲイブに捕食されるかを決める哀しい戦い、でもやるんだよ
昨今ビデオゲームがアートや文化としてとらえられ論じられるシーンを多く見かけるようになりましたが、まだ生まれて間もないこの文化の50年を大きく総括的に振り返る1冊の本が4月5日にRandom Houseから出版されます。
本のタイトルは「All Your Base Are Belong to Us: How Fifty Years of Videogames Conquered Pop Culture」(君達の基地は、全てCATSがいただいた:50年に渡るビデオゲームの歴史がどのようにポップカルチャーを征服したか)、タイトルの日本語訳がおかしいのは後ほど解説するとして、著者はWiredを始め、New York Times、Vanity Fair、Rolling Stoneでライターを務めるHarold Goldberg氏、僅か50年で500億ドル産業にまで成長したビデオゲームの立役者である様々な開発者に対して広範囲なインタビューを行い、21世紀で最も急成長するメディアの裏に隠された創造性を探る興味深い内容となっています。
内容も非常に楽しみなこの本ですが、やはりひっかかるのが”All Your Base Are Belong to Us”と書かれた謎のタイトルではないでしょうか。ご存じの方も多いかと思いますが、この奇妙な英語はかつて東亞プランが1992年にヨーロッパのメガドライブ向けに発売した英語版「ゼロウィング」の台詞から引用されたもので、所謂日本人が使う謎の英語を揶揄する象徴的なミームとして知られています。
愉快なflashが流行っていた10年前程前のネット界隈などでよく見られたネタが改めてほじくり返されるのも不思議な気分ですが、ゲーム文化そのものが作品自体から剥離し、ミームと類似した情報の伝播や伝達による社会的な効果を及ぼしやすい側面を持つことが象徴的に言い表された素晴らしいタイトルだとも言えそうです。
これはRedditor Corttanaさんと旦那さんが鏡を利用してこしらえたお馴染み「Portal」テーマのライトです。部屋の明かりを落として見る2つのポータルは見事に空間をねじ曲げているように見え、アパーチャサイエンス社の最先端技術が一般家庭でもそれらしく楽しむ事ができる素晴らしい鏡となっています。アイデア賞!
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