毎年お馴染みの一大イベントQuakeConですが、早くも今年行われる「QuakeCon 2011」の開催日時が公式サイトにてアナウンスされ、テキサス州はダラスのHilton Anatoleホテルにて8月4日から7日にかけて行われる事が明らかになりました。
2009年6月のZeniMax Mediaによるid Softwareの買収以降、QuakeConではBethesdaタイトルの出展なども行われています。今回のQuakeConの1ヶ月後には「Rage」が、3ヶ月後には「The Elder Scrolls V: Skyrim」がリリースされるとあって、異様な充実振りを見せるZeniMaxグループのラインアップは例年以上に大きな注目を集める事となりそうです。
また、残念ながら昨年の発表は行われなかった新作”DOOM 4″と共に、カーマックが手掛けるボクセルモデリングやレイトレーシングを盛り込んでいるとされる新エンジン”id Tech 6″登場にも期待したいところです。
映画とゲームの境界がますますぼやけ、これまで映像化不可能とされた小説作品の大規模な映像/ゲーム化などもしばしば見られる様になった昨今ですが、昨年のゲーム業界ではRockstar GamesのRed Dead Redemptionがウエスタンテーマは流行らないというアナリスト達の予想を覆し大きな成功で席捲、さらに畳みかける様に映画アイアンマンを手掛けたジョン・ファブロー監督とアイアンマンチーム達が西部劇とエイリアンを組み合わせた映画「カウボーイズ&エイリアンズ」を制作、ハリソン・フォードとダニエル・クレイグ扮するカウボーイ達がエイリアンと戦うという、もう字面から様子がおかしい作品も登場し、ウエスタン物の復興すら予見される状況となっています。
と、ややこしい前置きになってしまいましたが、”映像化不可能”とされ”西部劇”、そして魔法やタイムスリップなどを含む”SF”が1つになったカオスな大作として真っ先に挙げられるモダンホラーの帝王スティーブン・キングのライフワークとも言われる超大作「ダーク・タワー」にゲーム化の噂が登場しました。
実は先だってダーク・タワーの映像化については映画での3部作とTVシリーズによって全7部作を展開する計画が持ち上がっており、映画の1作目とTVの1stシーズンをダ・ヴィンチ・コードやアポロ13で知られるロン・ハワードが監督を手掛け、同じくダ・ヴィンチ・コードで知られるアキバ・ゴールズマンが脚本を担当する事などが昨年9月に明らかになっていました。
現在続報が漏れ聞こえないダーク・タワーの映像化ですが、そんな中Ain’t It Cool Newsにスケジュールや進捗に関するインサイダー情報が掲載、予算立てがまだ終わっていない状況ながら、ユニバーサルによる非常に強いサポートの中で計画が進められており、1作目の映画とTVシリーズのスタートが2013年5月13日とされている事に加え、原作からの要素を利用した野心的なゲームコンテンツが計画されていると報じています。
主人公である”最後のガンスリンガー”ローランド・デスチェインを始め、”黒衣の男”に”深紅の王”など濃いキャラクターも山ほど揃い、魔法に騎士に現代戦からサイボーグ、タイムスリップまで、どこを切ってもゲームにうってつけの面白要素を満載するダーク・タワーがゲーム化とあっては黙っていられないゲーマーも多いはず、近年の潮流を見ていると無くもない?話にも聞こえるこの噂、続報の登場が楽しみ!です。
昨年7月13日にイギリスのブライトンで開催されたゲーム情報サイトとしてお馴染みのDevelop主催のカンファレンスイベント「Develop in Brighton」が今年も開催、本日公式サイトにて6回目を数える同イベントの講演者募集受付が開始されました。(※ 締め切りは2011年4月1日)
昨年はモリニューやティム・シェーファーを始め100名を超えるゲーム開発者によりプレゼンテーションが行われ、世界中から約1300のデベロッパが参加、Heavy RainやBatman: Arkham Asylumが高い評価を得たDevelop Awardsの表彰なども行われ、盛況の内に幕を閉じました。
また、ゲーム技術に関する非常に真面目なイベントながら、昨年にはMark Rein氏を始め、Media Moleculeの面々、モリニューにリビングストン御大まで、歴々たる開発者が悪乗り全開で挑んだ愉快なオープニング映像も公開され、こちらの方面でも期待したいところです。
昨年11月にZeniMaxが買収したデベロッパ”MachineGames”が取り組んでいるとされるid Software謹製の最新エンジン「id Tech 5」を利用した新作タイトルが”アクションFPS”のタイトルである事が、ZeniMaxの求人ページから明らかになりました。
あまり聞き覚えのない”MachineGames”ですが、実はThe Chronicles of Riddickシリーズや”ジェーソン・ボーン”シリーズ、現在はシンジケートリメイクにも携わるStarbreezeの設立者の一人であるMagnus Hogdahl氏がStarbreezeの中心的な開発者を引き連れて2009年に設立した新スタジオで、現在はスウェーデン中部のウプサラに拠点を構えている新興デベロッパです。
ZeniMaxグループのアドバンテージとして保持され、ミドルウェア展開を行わないid Tech 5をMachineGamesが利用する中、同時期に買収が発表されZeniMaxグループの中でも特に重要視されている三上真司氏率いるTango Gameworksがどのようなモダンな技術の恩恵を得る事となるのか、こちらの動向にも期待したい所です。
今月20日にお知らせしたPropaganda Game(Tron: Evolutionの開発元)の閉鎖を皮切りに、Black Rock StudiosやJunction Pointを含む数百人規模の大規模レイオフが報じられ、海外では大きな騒動となっています。
本日、ロサンゼルス・タイムズにDisney Interactive Media Groupの共同社長を務めるJohn Pleasants氏とJames Pitaro氏が発表したレイオフとゲームスタジオ再編に関する情報が掲載、やはり大規模なレイオフが現実の出来事であると共に、Disney Interactive傘下のデベロッパ再編をBungieの共同設立者として知られるAlex Seropian氏が率いる事が明らかになりました。
なお、Bungieを立ち上げ、Haloシリーズを生んだ一人であるAlex Seropian氏はBungieを退社後、自ら新スタジオWideload Gamesを設立、2009年9月にDisney Interactiveの傘下となった事が報じられていました。
今後Alex Seropian氏はDisney Interactive傘下のBlack Rock Studio、Junction Point、Avalanche Software(※ ソルトレイクのデベロッパでスウェーデンのAvalancheとは別)Wideload Games、Gamestarの全てゲーム開発を監督するとの事で、3年間の会計年度に渡って7億8700万ドル規模の純損失を計上(※ 3会計年度の総売上高は約22億ドル)したデジタルメディアグループの会計的な改善を目指すとされています。
また、この再編に併せてパブリッシングとマーケティングを手掛ける新部門も設立されており、Electronic Artsのモバイル事業を成功させた幹部の一人Adam Sussman氏が新部門を率いる事が記されています。
なお、Junction PointやBlack Rock Studioについて具体的な現状や詳細は明らかになっておらず、いずれまだこの騒動は尾を引く事となりそうです。
UPDATE:1月28日1:00
純損失を計上した部署について記事に間違いがありましたので、訂正致しました。
国内ではEl Shaddaiのパブリッシャーとして知られているIgnition Entertainmentが今月19日に米国特許商標庁に「Boom Unleashed」という商標を新たに登録、著作権登録も同様に済ませた事が明らかになりました。
登録のサマリーからはこれがどうやらゲームのタイトルである様子が窺えますが、それ以上の詳細は現在の所不明です。なお、今月13日にはUTV IgnitionにおけるオースティンオフィスとUTV True Gamesの統合が発表され、開発がキャンセルされたFPSタイトル「Reich」の開発再開がアナウンスされました。
さらに、同様にキャンセルが報じられていたWarDevilも複雑なプロセスを経て開発続行が明言されており、これらタイトルとの関連と考えられなくもありません。いずれ来る続報に注目です。
先日は処女作”Death Rally”のiOSリメイクも報じられたRemedyですが、なかなかHDタイトルの次回作については話が聞かれない状況が続いており、虎の子である「Alan Wake」がTime誌の2010年ベストタイトルに輝くなど、その高い評価とは裏腹に不遇な状態にある様子がしばしば報じられています。
そんな中、Hell Descentという海外情報サイトがRemedyのボスOskari Hakkinen氏にインタビューを行い、まだ全文は公開されていないものの、Alan Wake続編について語ったHakkinen氏の言葉が掲載されました。
これまで続編を作りたいというアピールを幾度となくメディアに向けて語り、その願いがビジネス的な理由で前に進まない状況にある事を語っていたRemedyですが、このインタビューで続編の可能性を問われたHakkinen氏は次の様に発言しています。
不運なことに、私たちがAlan Wakeをとても大事に思い、常に心の中で共にいる事を除けば、このタイミングで示す事が出来る”何らか”は何もありません。
そろそろ次回作に関わる噂くらい飛び出してもよい頃だと思いますが、期待とは裏腹に悲壮感が高まっている様子すら感じられるRemedy……、頑張れRemedy!
今朝方からディズニーが「Epic Mickey」の開発を手掛けたJunction Pointに対し規模不明のレイオフを敢行したとの噂が囁かれていましたが、先ほどJoystiqにてその続報が掲載、ディズニーに確認はまだ取れていないながらも、先週閉鎖が伝えられたPropaganda GamesにSplit/Secondを手掛けたBlack Rock Studiosも対象に、なんと250人規模のレイオフが実施され、このレイオフがその第1ラウンドであるとのショッキングな内容が伝えられています。
Joystiqにこれを伝えた情報筋によるとウォーレン・スペクター氏の去就についても、スタジオとの距離があると記されており、先日続編への意欲とアイデアを語っていた氏とJunction Pointの動向が心配されます。
また、CNBCでも大量レイオフのニュースが掲載、こちらも公式な情報ではないながらもDisney Interactiveのゲームスタジオの全従業員700人の半分にあたる350人規模のレイオフが行われる可能性をインサイダー情報として取り上げています。
なお、以前の四半期会計報告においてディズニーのゲーム部門は6500万ドルと5500万ドルの損失を続けて計上、そんな状況の中、昨年7億6300万ドルでソーシャルゲームデベロッパのPlaydomを買収以降は会計的に安定を見せ始めています。
このPlaydomの買収以降、長年Disney Interactiveのボスを務めてきたGraham Hopper氏とSteve Wadsworth氏は共に辞職、現在は元PlaydomのCEOを務めたJohn Pleasants氏がDisney Interactive Media Groupの共同社長に就任、Disney Onlineの責任者には元Yahoo!のメディア部門を率いてきたJames Pitaro氏が就任しており、この両者による舵取りの元、今会計年度における損失を繰り返さない為の動きが活発化していました。
いずれ正式な発表やコメントも登場するであろう今回のニュースの動向は続報をお待ちください。
「Portal 2」関連のニュースが続きますが、新たにValveのライターChet Falliszek氏がNowGamerのインタビューに応じ、その中でPC向けにModツールがリリースされ、ユーザーにより作成されたMODレベルはXbox 360、PS3とMacを含む全てのプラットフォームで利用可能になる事が明らかにされました。
氏によるとModツールのリリースはWindowsプラットフォームに限られるものの、そのコンテンツは全てのプラットフォームで利用可能で、1プラットフォームに依存するMod文化をさらに押し広げ、全てのプレイヤーがこれを共有可能にする事をValveは望んでいると発言しています。
なお、PS3版はこのユーザーModをクロスプラットフォームプレイを実現したSteamWorks機能により得られる事が明記されていますが、Xbox 360のデータ配信方法に関する詳細は言及されていません。
Valveの本気が炸裂する様子がいよいよもって激しくなってきたPortal 2のリリースは北米とオーストラリア地域で4月20日、ヨーロッパ地域は4月22日、対応プラットフォームはPCとPS3、Xbox 360となっています。
先ほど1月22日終了週のUKセールスチャートが発表、21日にローンチを迎えた「LittleBigPlanet 2」が初登場をトップで飾った事が明らかになりました。
続々と強敵が現れながら先週も1位を保っていた”Call of Duty: Black Ops”は2位に転落、この他7位にはPS3版の発売に沸く”Mass Effect 2″も登場しています。上位10タイトルの詳細は以下からご確認下さい。
- 1位. LittleBigPlanet 2 (Media Molecule, Sony Computer Entertainment)
- 2位. Call of Duty: Black Ops (Treyarch, Activision)
- 3位. Just Dance 2 (Ubisoft, Ubisoft)
- 4位. FIFA 11 (EA Sports, EA)
- 5位. Assassin’s Creed: Brotherhood (Ubisoft Montreal, Ubisoft)
- 6位. Wii Fit Plus (Nintendo, Nintendo)
- 7位. Mass Effect 2 (BioWare, EA)
- 8位. Kinect Sports (Rare, Microsoft Game Studios)
- 9位. Gran Turismo 5 (Polyphony Digital, Sony Computer Entertainment)
- 10位. Need for Speed: Hot Pursuit (Criterion Games, EA)
先日は初月130万セールスが報じられたJunction Pointの初タイトル「Epic Mickey」、本作はWing CommanderシリーズやUltimaシリーズ、そしてEidosにより共に復活が果たされるThiefやDeus Exなど、今も多くのファンを魅了して止まない歴史的な名作を多く手掛けたウォーレン・スペクター氏の6年ぶりの復活タイトルとしても大きな注目を集めました。
Epic Mickeyの評価は視点や操作周りの欠点から賛否両論となり、楽しむためにある程度のディズニーの歴史に関する知識が必要とされる事なども指摘されたものの、独特の個性やユニークさ、そして比類無いキャラクターデザインと再構築はやはりウォーレン・スペクタータイトルの例に漏れず、ある層のゲーマーには忘れがたい強烈な訴求力を持ったタイトルに仕上がっています。
現在HDコンソールへの移植なども噂されるEpic Mickeyですが、Game Informer誌にスペクター氏のインタビューが掲載、Junction Pointの来る新作について言及が行われました。
スペクター氏は「2作目のEpic Mickeyゲームに取り組むにあたって、面白いチャレンジの不足は無い」と発言、次回作以降のアイデアとして音楽ゲームの要素について幾つかのアイデアを持っている事や、1作目の開発では思いつかなかったシンナーと筆を利用した世界のギミックが既に存在する事を明かし、「アイデアに不足は無い」と強い自信を見せています。
さらに、スペクター氏はJunction Pointが別のディズニータイトルに従事する可能性がある事を示唆、過去には次回作として”わんぱくダック夢冒険”に取り組みたいと語っていた経緯もあり、世界観の再現やコンテキストの再構築に明らかな適正を見せたJunction Pointの動向に期待が高まります。
id Softwareが生んだ名作”Doom”や”Quake”を巨人ジョン・カーマックと共に手掛け、歴史に残る大爆死となった”大刀”の開発など、いちいち書き出し始めるときりが無い程エピソードに事欠かない”伝説のゲームデザイナー”ジョン・ロメロですが、近年その活動は再び活発化しており、様々なシーンで元気な姿を見かけるとともに、最近ではTwitterの顕著な恩恵によりロメロから直接近況が伝えられる素晴らしい時代になりました。
そんなロメロが新たに設立したソーシャルゲームデベロッパLoot Drop(※ なんとロメロによる8社目のスタートアップ企業!)と、同じくソーシャル開発で知られるRockYouの提携がVenturebeatに掲載され、夏リリースをターゲットに新作ソーシャルゲームの開発に取り組んでいる事が大きな注目を集めています。
余談ですが、ロメロは先日David Brevik氏が最高業務責任者に就任した事が報じられたGazillion Entertainmentの共同設立者として事業に取り組んでいた事で知られていますが、今回のVenturebeatのインタビューではロメロのGazillion退社が明らかにされています。また、Gazillionの下で進めていたSlipgate Ironworks(※ こちらもロメロ設立のデベロッパ)のプロジェクトは既にキャンセルとレイオフが報じられています。
Loot Dropの設立とRockYouの提携によるソーシャルゲーム開発が大きく報じられたロメロですが、実は既に昨年10月にはロメロによる初のFacebook向けソーシャルタイトル「Ravenwood Fair」をリリース済み(※ 開発はLolApps)で、既に560万人もの月間アクティブユーザーを擁する一大タイトルへと成長しています。(参考:MAU数はFacebookの公式ページにて確認)
またRavenwood Fairは、先日doope!でもお伝えしたゲーム業界におけるアカデミー賞とも評される第14回の”Interactive Achievement Awards”にて、CityVilleやFrontierVilleと共にソーシャルネットワークゲーム部門のGOTYにもノミネートされており、大きな成功が伝えられています。
さらにゲームビジネスの情報を扱うGamesbriefでは、David Braben氏やイアン・リビングストン御大、Alice Taylor氏など歴々たる重鎮達に”ソーシャルゲームとは何ですか?”と質問した特集記事が掲載、ロメロはそのトップバッターを飾り、次の様にソーシャルネットワークゲームを定義しました。
私が考えるソーシャルゲームの定義は非常に優しい学習曲線と理解しやすいUIを持ち、ゲーム内で意味を持つ方法でプレイヤーの友情をアドバンテージに社会的なネットワークの中で生活するゲームを指します。
そして、自身がこの定義に沿ったゲーム開発に取り組み始めている事や、フリーミアムやマイクロトランザクションがゲームデザイナーにとって非常に面白いチャレンジを提供するビジネスモデルだとの見解を示しています。
(Intermezzo:id時代、若きカーマックとロメロが共に収まる多幸感溢れる楽しそうな一枚。左からお馴染みジョン・カーマック、DoomやETQWを含むQuakeシリーズ等のグラフィックデザイナーを務めるKevin Cloud氏、コマンダー・キーンのデザインにも携わったAdrian Carmack氏、ロメロ、後にロメロと共にIon Stormを設立しDeux Exの誕生にも関わったトム・ホール氏、そしてidの設立者Jay Wilbur氏)
閑話休題、こちらも既にdoope!ではお知らせ済みのニュースですが、来月2月28日から始まる開発者達の祭典GDC 2011にて25人のオールスター開発者によるクラシックタイトルのポストモーテム(事後検証)企画が開催されます。ここにはロメロも登場、id時代にリリースした「Doom」の検証を行う事が報じられました。
一先ずこれをお知らせした記事ではGDCによるパネルのサマリーをさらっとお伝えするに留まりましたが、その内容にはしれっと未公開の開発資料を交えた解説を行う旨が記されており、トム・ホール氏がまとめたDoomの初期コンセプト”Doomバイブル”以外の資料の登場に期待が高まるところ。(※ Doomバイブルはトム・ホール氏により全文が公開されています)
また、Doomのコンセプトアート的な何かも用意されている模様で、後のDoomシリーズやQuakeシリーズにも大きな影響を与える、当時のid社内でしばしばプレイされていたカーマックやロメロ、トム・ホール氏らによるD&Dセッション(※ カーマックがゲームマスターを務めていた)に絡む資料などの登場にも期待が持てそうです。
さらに、このパネルではマルチプレイにも言及されるとの事で、一人称視点によるシューターゲームでネットワークを利用して他プレイヤーと撃ち合うという歴史的なイノベーションを成し遂げ、同時にカーマックの思想を大きなベースとした、後のMOD文化登場にも繋がるDoomのマップ作成ツールの誕生など、現在のコアなゲームシーンを形作ったとも言えるDoomの事後検証は歴史的にも貴重な講演となりそうです。
という事で、以前にはウィル・ライト氏との対談も行われ、さらには深い軋轢が両者の間に横たわるカーマックとの関係にもラブコールを送るなど、今回の件も含め、すっかりメジャーシーンへの復活を果たした近年のロメロの活躍振りは、Ion Storm時代のドラマの様な狂騒と凋落も含めて楽しんでいるファンにとっても本当に嬉しい次第。プライベートでは息子のマイケル君もゲームデザイナーとしてデビューを果たすなど、まだまだロメロは私たちゲーマーを楽しませてくれそうです。頑張れロメロ!
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