先日人気ゲームデザイナーの三上真司氏率いるTangoをBethesdaの親会社ZeniMaxが買収した事で話題になりましたが、パブリッシャーとしての役割を強化していると思われるZeniMaxが新たに元Starbreezeの開発者達がスウェーデンで起ち上げたデベロッパ「Machinegames」を買収したとの噂が登場しました。
当サイトではStarbreezeについてピーター・モリニュー氏がBullfrog時代に手掛けた名作”シンジケート”のリメイクに携わっている流れで何度かお知らせしてきましたが、同スタジオは評価の高いアクションタイトルThe Chronicles of Riddickの開発なども手掛けています。
これまでStarbreezeは”ジェーソン・ボーン”シリーズの新作も手掛けていましたが、今年3月末にプロジェクトがキャンセル、以降はシンジケートの開発を続けているとされていましたが、今回噂に登場したMachinegamesはStarbreezeの創設者の1人であるMagnus Hogdahl氏を含めたスタジオの重要開発者により2009年に設立されたスタジオである事が明らかになっています。
買収の真偽についてはまだ明らかにされていませんが、MachinegamesのドメインはZeniMaxスウェーデンが所有する物で、スウェーデンの業務記録にはスタジオがZeniMaxスウェーデンと関連する内容が記されているとの事。
Machinegamesが手掛けているタイトルや内容についても明らかになっていませんが、これまでにエキサイティングなAAAタイトルの開発を手掛けている事が語られており、The Chronicles of Riddickを産み出した開発者達による新しいAAAタイトルの登場と、しばらく情報が途絶えているシンジケートの動向に期待が高まる所です。
以前Cliffy BがTwitterでファンからの質問に答えた際に、ゲーム開発者にインタビューするなら誰という質問に対し、Ken Levine氏を挙げた事をお知らせしましたが、その後Ken Levine氏がCliffy Bとディナーを共にする事をTwitし、Cliffy Bの希望がマッハで叶う事となりました。
その後も何度かお互いについて言及する様子がTwitterで見られた2人ですが、遂にCliffy BがIrrational Gamesのポッドキャストにゲスト出演、世界中の人気者であるCliffy Bならではの視点からデベロッパや開発者達の重要性を語っています。
また、Ken Levine氏と共にIrrational GamesのChris Remo氏も議論に参加、ゲーム産業の中でもアンバサダー的でユニークなポジションを担うCliffy Bの役割について語り、ゲーム産業のセレブリティの考察と共に、ゲーム業界の危機的な状況、ゲーム開発におけるチームベースでの具体的な開発プロセスなどについても言及されています。
さらにCliffy Bはお気に入りの”Heavy Rain”についても言及、Heavy Rainが女性向けのゲームとして申し分無い物だと発言、自身の作るタイトルが所謂男性向けである事に触れ、決して女性嫌いな訳では無いが、所謂昨今のグレートなゲームが女性向けでは無いと明言しています。
そして、Heavy Rainが実際の犯罪を用いたタイトルである事を指し、「女性はこの世で2つの物が好きだよ、Queso Dip(※1)と現実の犯罪さ」と発言、ソニーがHeavy Rainを女性誌にプロモーションしていれば2倍は売れただろうねと分析しています。
(※1:Googleイメージ検索にリンクしています)
という事で、スタジオとフランチャイズ、ゲーム産業の枠を超えて支持される巨星の2人がこうやって今後の産業について真剣にかつ愉快に、そしてオープンに語り合う様はまさに現在が海外のゲーム産業が黄金時代に入っている事を反映する印象的な出来事とは言えないでしょうか。
先日”TimeSplitters”復活の噂をお知らせした、かつてFree RadicalとしてHazeやTimeSplittersシリーズを手掛けた現Crytek UK、2009年2月のCrytekによる買収以降は主に「Crysis 2」のマルチプレイパートの開発に務めています。
そんなCrytek UKのボスKarl Hilton氏がGamasutraのインタビューに応じ、Crytek UKとなって以降のスタジオの状況やCrysis 2でのマルチプレイ、前述のTimeSplittersなどFree Radical時代のIPについて等、様々な状況について言及、そしてCrysis 2のライバルがCall of Dutyタイトルだと明言、これらを超えるタイトルにしたいとアピールしています。
買収によりCrytek UKとなったFree Radicalはスタジオ自体も移転しており、現在はノッティンガムの郊外に居を構え、18ヶ月に渡ってCrysis 2のマルチプレイパートの研究と開発に専念。この間にスタジオは雇用も進めており、90人規模となったスタッフのほとんどがCrysis 2の開発に関わっているとの事。
なお、スタジオ内部にはエンジン技術の研究開発に携わるチームとCrysis 2のマルチプレイ開発チーム、そして新しいアイデアのプロトタイプを作成する数人のチームが存在する事が語られています。
また、氏はCrytekの他スタジオについても言及しており、Crytekのブタペストとソフィア、キエフのスタジオそれぞれが強く独立しつつオープンな関係を持っており、それぞれの地域による大きな差がタイトルの開発に有用に作用していると発言、Crysis 2のマルチプレイパートの開発についても、セカンドオピニオンを持っている事がクオリティアップに非常に役立っている旨を明らかにしています。
さらに氏は今後のCrytek UKの活動についても言及、Free Radical時代のIPが全てCrytekの手に渡っている事を明らかにした上で、噂に上っているTimesplittersの続編登場の可能性についてもかなり前向きな姿勢を見せています。
続けて、Crysis 2のマルチプレイがナノスーツの活用や、パルクール或いはフリーランニングといったゲームプレイを実現している事などをアピール。Crysis 2マルチプレイにおける競合タイトルは何かとの質問に対し、Hilton氏は「Call of Dutyゲームは驚異的な記録を持っている」と述べ、Call of Dutyがクオリティ等様々な面からベンチマーク的な成功タイトルだと明言。そしてHilton氏はCoDシリーズが達成するセールスやプレイヤー数をCrysis 2で超えたいとローンチへの意気込みを強く語っています。
昨日はElectronic ArtsとTHQの第2四半期会計報告をお知らせいたしましたが、昨晩Activision Blizzardも第3四半期の会計報告を発表、Call of DutyやWorld of Warcraft、StarCraftといった有力フランチャイズの好調により前年からの大きな成長を果たす結果となっています。
Activision Blizzardの今四半期売上高は7億4500万ドルに達し、利益は前年Q3の1500万ドルから大きく成長し5100万ドルに達しています。なお、前年Q3の売上げは7億300万ドルでした。
売上の内訳はプロダクト販売が3億9700万ドル、加入やライセンスと雑収入の合計が3億4800万ドルに達しており、デジタル販売の売上げが前年から15%の成長を果たしています。
Activision BlizzardのCEOを務めるBobby Kotick氏は今回の良好な会計状況について、予想以上の結果だと評価、Call of Dutyフランチャイズに加え、World of Warcraftと初月に300万セールスを達成したStarCraft II: Wings of Libertyの強い成功を挙げています。
さらにKotick氏は最も重要な事はActivision Blizzardが世界中でベストのゲームの幾つかを提供し続けている事だと述べ、ローンチまであと数日と迫ったCall of Duty: Black Opsに続き、World of Warcraftの新拡張パックCataclysmのリリースにより、今年最も大きなエンターテインメントローンチを果たすと明言、今年のセールスが同社のこれまでの歴史の中で最も有益な物になるだろうと強い自信を明らかにしました。
またActivision PublishingのCEOを務めるEric Hirshberg氏はPS3とXbox 360のソフトウェアセールスが39%の成長となった事を明らかにしており、Spider-Man: Shattered DimensionsとWarriors of RockがQ3の販売を支えたと評価しています。さらにHirshberg氏は今後のフランチャイズ拡大についても言及し、アジアに向けたフランチャイズの強化を明言、近くこれに関する計画の説明が行われる事を示唆しています。
国内ではエルシャダイのパブリッシャーとして知られるIgnition Entertainmentが5年越しで開発を続けていたアクションタイトル”WarDevil: Unleash the Beast Within”がロンドンスタジオの閉鎖と共にキャンセルになった事をお伝えしましたが、そのIgnitionの親会社UTVがWarDevilプロジェクトの生存を明言、事実確認が求められると共に、何やら込み入った状況にある様子が報じられていました。
そんな中、新たにIgnitionのフロリダスタジオの閉鎖したとの情報をGI.bizが掲載、スタジオに近い匿名筋の情報とされるこの噂によると、先日フロリダスタジオにUTVとIgnitionの数人からなるメンバーが警察官と共に訪れ、ゼネラルマネジャーやプロデューサーを含む70人のスタッフ全員に荷物をまとめて帰宅するように促したとの事。
また、この情報筋はUTVがスタジオに2300万ドルの投資を行い、”Reich”と呼ばれるプロジェクトを進めていたとの事や、このタイトルの開発が思ったように進んでいなかった経緯を語っています。
何やら降って湧いた様な噂ですが、現状ではロンドンスタジオの閉鎖自体もUTVが否定しており、今回の様な噂が登場する事も事態の混迷さの一端を表す物と言えそうです。なお、UTVとIgnitionは開発機能を縮小し、パブリッシャーとしての役割に注力していく事を明言しており、エルシャダイの開発には影響が無い事をアピールしています。
なかなか具体的な情報が出て来ないゲームストリーミングサービスの「Gaikai」、12月中旬から大規模なベータテストが行われる事がアナウンスされていましたが、この大規模ベータが北米の有力ゲームサイトによりホストされる可能性をフロントマンのDavid Perry氏が示唆しました。
これは本日開催されるLondon Games ConferenceでのPerry氏によるスピーカーセッションに先駆けてMCVに語られた物で、氏は現在Gaikaiがローンチの準備が済んだ状態にあり、次期サーバーデザインに取り組み始めていると発言、そんな中ローンチ直前に北米の有力なゲーミングサイトからクローズドβをホストさせて欲しいとのアプローチが有り、スムースに運べば10万人規模のベータテストとなると語っています。
有力ゲームサイトのホストとはIGNか或いはGamespotか詳細は明らかにされていませんが、予定通り12月中旬に大規模ベータテストが開催されるのであれば、アナウンスも近く行われる事になるのでは無いでしょうか。Perry氏は早くサービスをLiveにしたくて落ち着かないと語っており、今度こそ具体的な動きが見られる事に期待したい所です。なお、Perry氏は前述の次期サーバーのデザインを”Server Design 2.0″と口にしており、色々これまでの経緯も含め大丈夫かなぁという気が……しないでもありません。
昨晩遂にXbox 360のモーションコントローラー「Kinect」が北米リリースを迎え、ニューヨークを始め各所で盛大なローンチイベントが開催されました。
マイクロソフトはローンチ前日にニューヨークのタイムズ・スクエアにあるToys R Usにて3000台限定で1年ゴールドメンバー加入に加え、ローンチタイトルのKinect SportsとKinect Joy Rideの無料プレゼントをアナウンス。さらに行列にならぶ消費者に対し記念品のプレゼントも行われるとあってタイムズ・スクエアは大変な行列と賑わいを見せる事となりました。
この他、北米各所のGameStopでも深夜の発売イベントを開催、午後10時に2000を超えるGameStopの店舗がKinect発売の為に一斉にオープンし地方でのローンチを迎えています。さらにカナダのトロントでは花火を打ち上げて祝うカウントダウンも開催、北米の熱狂振りとマイクロソフトの巨大なプロモーションの規模が感じられる物となっています。
さらに映画”ディパーテッド”や”ブギーナイツ”で知られる俳優のマーク・ウォールバーグ氏がマイクロソフトと協力し、アメリカで恵まれない子供達の為に活動している福祉団体Boys & Girls Clubs of Americaを通じて多くの子供達にXbox 360本体とKinect、Kinect SportsとKinect Adventuresをプレゼント。少し早い素敵なクリスマスプレゼントとなりました。なお、マーク・ウォールバーグ氏自身がこのBoys & Girls Clubsの出身である事も併せて記されています。
この素敵なプレゼントに対し、Boys & Girls Clubs of AmericaのVPを務めるCyndi Court氏は「Kinectを初めて見た時からこれが子供やファミリー、メンターを呼び寄せる特別な魅力を持っていると感じていた」「Kinectはチームワーク、フェアプレイ、そして創造性を促進させるゲームでありエンターテインメントです」と喜びの発言を寄せています。
これまでKinectのセールスについてAaron Greenberg氏が年内に300万台セールスとの予想を明言していましたが、マイクロソフトはこの大盛況のローンチイベントを経て出荷台数を大きく上方修正した様子で、Kinectの開発に深く関わったシニアVP等を務めるDon Mattrick氏が年内セールスの規模が500万台に到達すると語ったとブルームバーグのDina Bass氏が伝えています。
また、ローンチから一晩明けた多くの海外メディアからKinectのレビューも登場、今後のタイトルラインアップなども重要な要因ではありますが、日本国内でのローンチも控え、購入への検討材料として有用ではないでしょうか。レビューの概要については改めてお知らせするとして、今回はスコアとレビュー記事へのリンク一覧を用意しましたので、興味のある方はチェックしてみては如何でしょうか。
- Eurogamer:No score
- Dance Central (EG):8
- Kinect Sports (EG):7
- Kinect Adventures (EG):6
- Kinectimals (EG):7
- Kinect Joy Ride (EG):5
- Fighters Uncaged (EG):2
- Joystiq:No score
- Kinectimals (Joystiq):4/5
- Kinect Sports (Joystiq):4/5
- Kinect Joy Ride (Joystiq):2.5/5
- Dance Central (Joystiq):4/5
- Your Shape (Joystiq):3/5
- Engadget:No score
- Kotaku:No score
- Kinect Adventures (Kotaku):No score
- GamePro:No score
- Shacknews:No score
- IGN:7.5
- Dance Central (IGN):8
- Kinect Sports (IGN):8
- Kinect Adventures (IGN):6.5
- Kinectimals (IGN):7
- Kinect Joy Ride (IGN):6
- Adrenalin Misfits (IGN):5
- Destructoid:No score
- Dance Central (Destructoid):8
- Kinect Sports (Destructoid):6.5
- Your Shape (Destructoid):8
- CVG:8.8
- Kinect Joy Ride (CVG):5.3
- Kinect Adventures (CVG):6.3
- Kinect Sports (CVG):7.9
- CNET:3.5/5
- Wired:7
- Kinect Adventures (NowGamer):7
- Kinect Sports (NowGamer):6.4
- Kinect Joy Ride (NowGamer):7
- Dance Central (1UP):A –
- GameSpot:No score
- Kinectimals (GameSpot):7.5
- Kinect Sports (GameSpot):7.5
本日Electronic Artsの第2四半期会計報告の結果をお知らせしましたが、THQも昨晩プレスリリースで第2四半期における会計報告を発表、7710万ドルの売上に対し4700万ドルの損失を計上した事が明らかになりました。
昨年のQ2は1億130万ドルの売上げに対し、損失は560万ドルとなっており、好調だった前年に比べて大きな下落を見せる結果となってしまいました。なおTHQは次四半期のローンチタイトルとしてWWE SmackDown vs. Raw 2011やファミリー向けのWii用タブレットuDraw GameTablet等を用意しています。
しかし、それ以降には期待のHomefrontを始めWWE All Stars、UFC Personal Trainer、Blob 2などが控えているだけでなく、Assassin’s Creedで知られる人気クリエイターのPatrice Desilets氏の雇用や、期待のシリーズ新作Red Faction: Armageddon、GoWキラーと自ら名乗り上げたW40Kシリーズ初のアクションRPGタイトルWarhammer 40,000: Space Marine、Saints Rowシリーズの最新作、さらには板垣氏率いるヴァルハラスタジオのDevil’s Thirdやギレルモ・デル・トロ監督が取り組むゲームタイトルなども控えており、今年のホリデーシーズン以降のポテンシャルはかなりの物だと言えそうです。
今朝ほどBattlefield: Bad Company 2とMedal of Honorの好調なセールスがElectronic Artsの2011年度の第2四半期会計報告から明らかになった事をお知らせしましたが、今期は前述の2タイトル以上に”FIFA 11″が大きな成功を収め800万本セールスを記録、Q2の損失を大きく抑える結果となった事が明らかになりました。
EAの報告によるとQ2の売り上げは6億3100万ドルで、前年比で1億5600万ドルの減少となっていますが、昨年3億9100万ドルだったQ2の損失に対し、今回のQ2は損失を2億100万ドルまで抑え倍近い改善が果たされた事が判明、FIFA 11がブロックバスターとして成功を収めた事や、パッケージ周りの長期的な経費削減プランなどが功を奏した事が記されています。
販売の主な内訳はPS3タイトルが34%、Xbox 360が30%、Wiiとモバイル販売が6%となっており、なんとWiiのソフトウェアセールスは前年比で82%の下落を見せる衝撃の事実が明らかになっています。
さらにセールスの伸びでは、デジタル販売が35%の大きな成長を見せており、続いてPS3のソフトウェアセールスが7%成長、Xbox 360が1%の成長を達成しています。
デジタル販売の成長についてはElectronic ArtsがAppleのApp Storeにおけるナンバー1パブリッシャである事も明らかにされていますが、今回の会計報告に併せて今後5年に渡るFacebookとの戦略的な提携を発表。EAがリリースするFacebook用ゲームタイトルにEA専用の支払い方法が用意される事となりました。
EAは昨年11月にソーシャルゲームデベロッパであるPlayfishを買収しており、Facebookゲームのトップ10タイトルの内”Pet Society”と”Restaurant City”の2タイトルを擁しています。
昨今のFacebookにおけるゲームビジネスについては、Facebook Creditsを用いた囲い込みやロイヤリティなどが大きな問題となっており、Zyngaとの関係やマネタイズ関連の特許など様々な駆け引きが繰り返されていますが、今回のElectronic Artsの中期的な提携の同意にはロイヤリティのカットが大きく作用した模様で、今後早い段階でFacebook用のモノポリーや約20タイトルに及ぶPogo Gamesブランドのタイトルがリリースされる予定で、今後さらにデジタル販売への注力が強くなる傾向にある模様です。
Electronic Artsの会計報告にて判明したBFBC2とMoHの成功でシュータージャンルでのシェアをさらに強化したいEAですが、今週金曜に人気フランチャイズの1つ「Battlefield」の未発表新作タイトルがアナウンスされる事が明らかになりました。
これはElectronic Artsで”Battlefield Heroes”と”Lord of Ultima”、”Battleforge”等の基本無料プレイタイトルを手掛けているBen Cousins氏がTwitterにて明かした物で、ロンドンでプレス発表が行われる事が記されています。
また氏はこのタイトルが海外で噂に上っているBattlefield Assaultでは無いと明言、新タイトルが完全に新しい物だと強調しており、発表に期待が高まります。
昨日Electronic Artsの第2四半期会計報告が行われ、”Battlefield: Bad Company 2″が3月のローンチから販売数が600万本に達し、前作の販売数を倍近く上回る良好なセールスが得られた事が発表されました。
また、フランチャイズの復興やシュータージャンルでの王座獲得を明言し開発が進められたものの、タリバン問題や各メディアからの低いレビュー評価など、様々な要素が絡みビジネス的な心配がなされていた”Medal of Honor”は200万本販売を記録、前述の懸念を余所になかなかのセールスを見せています。
会計報告にてElectronic ArtsのCEOを務めるJohn Riccitello氏はMedal of Honorのセールスに触れ、様々なメディアで報じられたレビュースコアは”レビューワー達による狭い範囲での統計結果”だと批判、EAのカスタマーサービス部門へのフィードバックや、Web上で見られる顧客の反応においてはEAがこれまでリリースしたどのタイトルよりも多くのポジティブなレビューやコメントが寄せられていると発言。
そして、Medal of HonorがEAの予想と期待値を上回る明確な成功とセールス、消費者からの強いフィードバックを得た事で、今後も成功の内にMoHフランチャイズを継続する事が出来るとアピールしています。
なお、先日にはElectronic ArtsのVPを務めるPatrick Soderlund氏がMedal of HonorについてEAの期待値に届かなかったと発言、会計報告前であった事から販売本数については言及していないものの、今後のシュータージャンルでの成功にはより強力なゲームを持つ必要があると評価、しかしMedal of Honorが低いレビュー評価よりは良いゲームだと発言しています。
氏は期待値に届かなかった事を認めながらも、Danger CloseとDICEを大きく評価、Medal of Honorと開発チームが誇るべき物だと述べ、Medal of Honorは失敗では無くフランチャイズのリブートを成功させ、今後より強いタイトルになっていく事を示唆しました。
また、Soderlund氏はDanger CloseがMedal of Honorフランチャイズの新たな”何か”に携わっている事を示唆する発言を行っています。
トラブル続きの中、200万本を売り上げたMedal of Honorですが、プロデューサーを務めるGreg Goodrich氏は本作のセールスが300万本に達しなければ続編が登場する可能性は低いと明言しており、最終的にどのような着地を見せるか注目が集まります。
現在”Crysis 2″開発の一部に携わっているCrytek UKですが、かつてはFree Radicalとして2000年以降のTimeSplittersシリーズや2008年にPS3でリリースされた意欲的なタイトル”Haze”の開発元として知られていました。
しかしHazeはボリューム的な問題や操作性の悪さなどからセールスが奮わず、最終的にスタジオは破綻、行政管理の下2009年2月にCrytekにより買収され、以降Crytekの内部スタジオ”Crytek UK”として活躍。今年の3月にはCrytek UKによる”Self Defense”の商標登録も発見され、地元での教育機関への協力などCrysis 2以外の活動も多く行われています。
そんなCrytek UKがかつて取り組んでいた「TimeSplitters」シリーズの計画に取り組んでいる事が明らかになりました。これはCrytek UKのスタジオボスKarl Hilton氏がノッティンガムで行われたGameCityイベントにてEurogamerに対し語った物で、氏は既に新作がパブリッシャーとの対話の段階にある事を明らかにしています。
氏はTimeSplittersがマルチプレイ要素の強いFPSタイトルだと述べ、このままマルチプレイを強化するか、それとも新たなフランチャイズの道を模索するべきか、そういった今後シリーズが向かうべき方向性等についてビジネス的な側面からも考慮している事を示唆しており、久しぶりのシリーズタイトルではあるものの、まだ具体的な動きが見られる様になるのはまだまだ先になりそうです。
これまでに当サイトでは暴力表現を伴うゲームの販売規制を行うカリフォルニア州法の是非が11月2日に合衆国最高裁判所で口頭弁論が行われる件について、スタン・リー御大やウォーレン・スペクター氏が反対署名を呼びかけていた事などをお知らせしてきましたが、いよいよ明日件の口頭弁論を迎える事となります。
つい先日にはPTCがESRBのレーティングの無効性を糾弾する活動を行っている事をお知らせしましたが、アメリカ国内では明日の結審に向け、様々なメディアでこの裁判について報道が行われています。
そんな中、CNNがお馴染みG4TV”X-Play”の司会者でもあるAdam Sessler氏を専門知識を持つパネリストとして呼び、規制に関する問題を話題にゲームメディア側からの視点で論じています。Sessler氏は過去15年の中で少年犯罪の発生率がどのように下がっているかを述べ、これに関連してゲーム産業の自己規制が効果的に機能していると発言。
続けて、Mレーティングゲームは未成年に販売されない事、両親がゲーム内で設定を管理出来るタイトルも存在する事など、ESRBのEから成人のみコンテンツまで厳密に区分をしている事を述べた上で、法律は親に対してではなく、子供達に対してより何が適切かを決定する事が重要なのではないかとの考えを明らかにしています。
いよいよ明日迎える事になるカリフォルニア州法に関する審理の開始ですが、裁判の大きな論点は”ビデオゲーム”という存在が合衆国憲法修正第1条に記された信教、言論、出版、集会の自由の下に保護されるべき物かどうかという事であり、もう1つは18歳未満のアメリカ国民の言論の自由とは何か?という問題、そして暴力表現を伴うビデオゲームが検閲を必要とするような脅威を産み出すか否かをカリフォルニアが証明できるかといった所となります。
このカルフォルニア州法の是非については以前に巡回控訴裁判所(※ アメリカ国内の特許や著作権など特定分野の裁判を担当する裁判所)で争われており、違憲との判断が下されているものの、カリフォルニアはこの規制法案に賛同する州としてコネチカット、フロリダ、ハワイ、イリノイ、ルイジアナ、メリーランド、ミシガン、ミネソタ、ミシシッピ、テキサス、ヴァージニア州からの協力も得ており、今回の結審の影響はカリフォルニア州内に止まる物とは一概には言えない状況となっています。国内での規制問題なども含め、もうすぐ下される最高裁のジャッジは決して対岸の火事とは言えない重要な問題ではないでしょうか。
かつてはWebやiPhone等に向けた簡易3Dエンジンの印象が強かったUnity Technologiesの3Dゲームエンジン「Unity」ですが、今年3月にリリースされた”Unity 3“ではこれまでの扱いやすさを維持しつつも、評価の高いミドルウェアを搭載し圧倒的な低価格を武器に一気に普及、今では各所で名前の聞かれる3Dゲームエンジンのメインストリームに躍り出る事となりました。
そんなUnityが25万ライセンスという大きなマイルストーンに到達した事を発表、なんと前年のライセンスは1万3000だった事も併せて記されており、この1年で20倍近い成長を遂げる脅威的な成功を収めた事が明らかになりました。
さらに相変わらずWebでの勢いも衰えないUnityのWebプレイヤーは3500万インストールに到達、現在ではリチャード・ギャリオット氏の新作もUnityでの開発が進められており、ますます注目を集めるエンジンとなりそうです。
なお、現行バージョンのUnity 3はiPhone、iPad、PC、Mac、Wii、Xbox 360、PS3の開発に対応し、9月には遂にAndroid OSへの対応も果たされています。さらに無料バージョンも用意されており、有料のProバージョンではGI対応のライトマップミドルウェア”Beast”や、ムービーのストリーミング再生、グローやモーションブラー、カラーコレクションといったフルスクリーンのポスプロ、オクルージョンカリング用のミドルウェア”Umbra”、ディファードレンダリングといった数々のモダンな機能を有し1,500ドルで利用可能、フル機能が利用可能な30日のトライアルも用意されています。
先日3D RealmsのボスGeorge Broussard氏の発言から噂になっていた「IO Interactive」のレイオフですが、スタジオの地元デンマークのゲーム情報サイトComputerworld.dkがIO Interactiveのゼネラルマネジャーを務めるNiels Jorgensen氏からレイオフの事実を確認、人数の規模は明らかにされなかったものの、実際にレイオフが行われた事が明らかになりました。
また氏はあるタイトルがキャンセルされた事も明言、スクウェア・エニックスからリリースされる予定だったこのXbox専用タイトルのキャンセルが今回のレイオフの原因だった事が併せて語られています。このタイトルについては前述のGeorge Broussard氏が今年のクリスマス向けタイトルだった事を開かしており、一先ず開発の動向が心配されているHitman 5では無さそうです。
残念ながら今年に入って2度目の大規模なレイオフとなってしまったIO Interactive、Eidosの虎の子デベロッパながら近年はヒットタイトルに恵まれない状況が続いています。しかし多くのファンが47の帰還を待ち望んでいる事も事実、頑張れIO!
毎週お馴染みGfK Chart-Trackによる先週のイギリスソフトウェアセールスのランキングが発表、10月24日から30日までの集計はローンチを迎えたFable IIIやStar Wars: The Force Unleashed IIの動向に注目が集まっていましたが、ピーター・モリニュー新作の「Fable III」がFIFA 11とFallout: New Vegasを下し見事に1位を獲得しました。
Fable IIIのセールスは前作の初週販売よりも6000本増え、イギリス国内では13番目に大きなローンチとなり、500万本セールスを目指すとも明言された本作にとって良いスタートを切ったと言えそうです。
なお、今週はUKIEにて上位10位の販売数も公開(現在は非公開)されており、Fable IIIの販売数が12万8895本だった事が記されています。また注目の続編Star Wars: The Force Unleashed IIは5万6064本で5位にランクイン、この他新作であるWWE Smackdown vs Raw 2011が7位に、The Sims 3: Late Nightが9位に登場しています。
上位20位の詳細と上位10位の販売数の詳細は以下からご確認下さい。
- 1位. FABLE III(128,895)
- 2位. FIFA 11(75,703)
- 3位. FALLOUT: NEW VEGAS(69,613)
- 4位. JUST DANCE 2(58,375)
- 5位. STAR WARS: THE FORCE UNLEASHED II(56,064)
- 6位. MEDAL OF HONOR(48,650)
- 7位. WWE SMACKDOWN VS RAW 2011(47,785)
- 8位. PROFESSOR LAYTON AND THE LOST FUTURE(45,470 )
- 9位. THE SIMS 3(28,624)
- 10位. PRO EVOLUTION SOCCER 2011(26,732)
- 11位. WII PARTY
- 12位. WII SPORTS RESORT
- 13位. NEW SUPER MARIO BROS. WII
- 14位. F1 2010
- 15位. THE SIMS 3: LATE NIGHT
- 16位. FORZA MOTORSPORT 3
- 17位. RED DEAD REDEMPTION
- 18位. CASTLEVANIA: LORDS OF SHADOW
- 19位. HALO: REACH
- 20位. WII FIT PLUS
マサチューセッツ工科大学のMan-Vehicle Laboratoryが開発を進めている新型の宇宙服の研究にウルティマシリーズの生みの親ロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオット氏が協力している事が明らかになりました。
まるでアメコミのスーパーヒーローかの様なこの宇宙服は、スーツ自身が地球上の重力効果をシミュレートする事で1ヶ月に1~2%減少するとされる宇宙下での飛行士の骨量低下を防ぐ為に作られているとの事。
なんとこの開発実験に親子2代の宇宙飛行士でもあるリチャード・ギャリオット氏が協力し無重力実験を行っているとの事で、相変わらず多方面での活躍と偉大な才能には開いた口が塞がりません。まさに本物の宇宙的視点を得たロード・ブリティッシュが挑むPortalariumの新作タイトルは一体どんな物になるのか、ゲーム方面の続報もそろそろ期待したい所です。
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