Infinity WardとActivision、そしてそれに伴うCall of Dutyシリーズの行方について大きく揺れるActivisionですが、今回の公式発表から2009年の同社の収益のほとんどが Call of Dutyシリーズ、Guitar Heroシリーズ、そしてWorld of Warcraftから構成されている事が明らかになりました。
この3つのフランチャイズが占める収益の割合は全体の68%に至っている事が記されていますが、Guitar Heroシリーズを手掛けるNeversoftは2月の巨大レイオフで大きく縮小しており、音楽タイトルの衰えに伴ってフランチャイズとしての有用性にも疑問の声が上がっています。
さらにWorld of Warcraftは今年に入ってBlizzardがWoWが安定期に入った事を宣言したり、次回作のStarCraft IIのリリースが近い事もあり、今なお巨額の売り上げを絞り出すWoWですが、さすがにこれ以上の大きな成長はなかなか難しい様に思えます。ちなみにBlizzardにおけるWoWの売り上げが占める割合は2007~2008年が97%、2009年が98%となっており、恐ろしい占有率を誇っています。
以上の状況を鑑みても、残るCall of DutyシリーズがActivisionにとっては大きな成長が期待できるフランチャイズである事は疑いようがありません。Activision自体はこの状況の危険性を認識しており、これらのフランチャイズタイトルが目標を達成しない時は、この依存によってビジネスに著しい危機が訪れるかもしれないと述べています。
ActivisionのCall of Dutyシリーズに対する今回の強硬な姿勢や動きは王者の傲岸不遜による物とも言いきれないのかもしれません。いずれにしてもライバルタイトル達のビジネス的なタイミングや、本日のサプライズなフランチャイズ発表など、今回の騒動はまだまだ王座を譲るつもりはないActivisionの内情が見え隠れする象徴的な事件なのかもしれません。
傑作アクションアドベンチャーの「American McGee’s Alice」、国内では”アリス イン ナイトメア”で知られる同タイトルのリメイク「The Return of Alice」(※ 先日Spicy Horseの公式サイトではこの名称に変更されました)を進めているAmerican McGee氏、開発はモーションキャプチャーの収録なども済み、順調に進められているようです。そんなMcGee氏が率いるSpicy Horseがアリスとは別に赤頭巾ちゃんが主人公のタイトルのプランを進めている事が明らかになりました。
McGee氏のFlickerから発見されたこの2枚のコンセプトアートは「RED」と名付けられた赤頭巾ちゃんタイトルのコンセプトアートで、逞しい大人の女性に成長し、頭巾からマントにイメチェンした赤頭巾ちゃんが巨大なアックスを手に血みどろの戦いを繰り広げる様子が描かれています。REDの構想はMcGee氏とThe Return of Aliceのアートディレクターを務めるKen Wong氏の両名により、既に何年にもわたって進められており、来週開催されるGDCにおいてパブリッシャーへの売り込みを予定しているそうです。
McGee氏は現在開発中のThe Return of AliceとREDが成功すれば、Alice 2制作の是非にも関わってくる事を明らかにしています。GDCでの新情報やREDの続報が楽しみにしながら、この血に狂った赤頭巾ちゃんに良い引き取り手が見つかるようお祈りしておきます!
先日突如降って湧いたInfinity WardとActivisionの騒動、情報が錯綜し事実確認が難しい状況が続いていましたが、昨晩発表されたActivisionのCall of Dutyフランチャイズに関する公式発表から様々な事が明らかになってきました。発表からはInfinity Wardの社員達が心配していた2人のボス、Vince Zampella氏とJason West氏が既にスタジオに居ない事が明らかになり、Activision主導の新体制で運営される事が明らかになりました。
Activisionの公式発表によると、Infinity Wardの新たなボスにActivision Publishingの最高技術責任者を務めるSteve Pearce氏とプロダクションのヘッドを務めるSteve Ackrich氏の2人が臨時の責任者として就任し、今回の騒動に揺れるInfinity Wardを率いていく事が明らかになりました。さらにCall of Dutyフランチャイズの業務はActivisionの重鎮Philip Earl氏が舵取りを務めていくと記されています。
さらに今回の発表でActivisionのCEOを務めるMike Griffith氏は「Vince ZampellaとJason WestはもはやInfinity Wardではないが、Infinity WardはCall of Dutyの将来を担う中心であるままです。そして私たちはこの集まった才能、専門知識、そしてリーダーシップに期待しています」と、依然同スタジオの重要性が非常に高い事を強調しています。
どうやら今回のInfinity WardとActivisionのトラブルはロイヤリティーとボーナス報酬に絡む雇用問題の様で、まだ詳細は明らかになっていないものの、ActivisionからInfinity Wardへのロイヤリティーの支払いがまだされておらず(通常ロイヤリティーの支払いはパブリッシャーの開発費回収後に行われるとの事)、2月末に支払われるとされていたボーナスも今回の件でどうやら保留になっている様子。ただ、今回の件は契約上の問題と雇用の問題が複雑に絡み合っており、Activisionの今回の行動は契約上は正統な動きだと言える様です。
SledgehammerのCoDフランチャイズ参加も明らかになり、さらにBlizzardが持つBattle.netのノウハウの投下も正式に発表された今回の発表とInfinity Wardとの事件、一体これからどうなっていくのか?しばらく騒動は続きそうです。
かねてよりInfinity WardとTreyarchに続く「Call of Duty」シリーズ第3のデベロッパはVisceral GamesでDead Spaceを開発していたGlen Schofield氏とMichael Condrey氏により設立された新スタジオSledgehammer Gamesがではないかとの噂が出ていましたが、昨日同シリーズのパブリッシャであるActivisionが2011年にリリースが予定されているシリーズ新作の開発をSledgehammer Gamesが行う事を明らかにしました。
またアナウンスにはSledgehammer Gamesが開発を行う「Call of Duty」シリーズ最新作がアクションアドベンチャータイトルになる事が合わせて記されており、FPSタイトルのみだった同シリーズのフランチャイズの拡張が行われる事が明らかになっています。これに併せてSledgehammerの新作がナンバリングではなくスピンアウトタイトルか?との予想もされています。
さらに以前ActivisionのCFOであるThomas Tippl氏がWorld of Warcraftのビジネスモデルを例に、Call of Dutyシリーズにオンラインでの少額課金による追加コンテンツ販売の導入を検討しているとの発言を行っていましたが、Call of DutyシリーズにBlizzardのBattle.Net的なシステムを導入し、新たなビジネス展開がなされる事も正式に発表されています。
ウクライナの4A Gamesが開発を手掛けた「Metro 2033」、エンジンから新造し今後のフランチャイズ展開やエンジンビジネス、そしてGSCとの軋轢やPS3対応への動向など、4A Gamesはこの処女作により大きな注目を集める事となりました。未だ謎の多い本作ですが、とうとうインターフェースや動的なライティングのゲームへの関わり、そしてステルスプレイからランボースタイルまでカバーするという4Aエンジンのポテンシャルがたっぷりと楽しめるプレイ映像が登場しました。
映像はパート1から3まで尺もたっぷりと用意されており、ガスマスクや毒性らしき気体濃度の確認の様子、ユニークな武器の数々、さらにステルス具合を確認する様子なども見られます。そしてやはり印象的なライティングの素晴らしさ!という事で、本作のプレイフィールが十分に感じられる映像となっています。Metro 2033のリリースは3月19日、対応プラットフォームはPCとXbox 360となっています。
毎回本気でばかばかしい映像を素晴らしいクオリティで楽しませてくれる「Just Cause 2」のスタント解説映像シリーズ、今日も素晴らしい新作が公開されました。今回はビークルのアップグレードをモチーフにいつも通りのあり得ないアクションを披露しています。
毎回角度とか距離とか高さとか、解説の方向性がおかしい上に、今回のそれはアップグレードって言わねええええええ!ガソリンスタンド爆発関係ないし!!という事でだんだん褒め言葉に窮してきたJust Cause 2はヨーロッパで3月23日、北米では3月26日リリースの予定で、対応プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3となっています。
度肝を抜くような新技術のデモ映像をご紹介したばかりのCryEngine 3ですが、Crytekは昨日、同エンジンが3D立体視技術への対応を果たす事をアナウンスしました。
近年注目を集める3D技術ですが、とうとう120Hzサポートの液晶モニターなども登場し、いよいよ現実的な技術となってきました。Crytekが採用したのはStereoscopic方式の技術の様で詳細はまだ明らかではないものの、今月開催されるGDCの会場において、この技術のデモフッテージが公開される様です。
GDCではCryEngine 3のPCとXbox 360、そしてPS3を横切るリアルタイムなオーサリングが披露される予定ですが、今回のアナウンスでさらに楽しみが増えました。こちらの続報は改めてGDC開催時にお知らせいたしますので、お楽しみに!
先ほどお伝えしたInfinity Wardに突如降って湧いたトラブルの話題ですが、続報が聞こえてきました。今朝方Activisionが米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)に提出した報告文書から、Infinity WardのVince Zampella氏とJason West氏に対する物と思われる訴訟を前提にした契約違反に関する記述が発見されました。(該当の記述は”F-50″ページ目の18. Commitments and Contingenciesの3段落目を参照)
ここにはInfinity Wardの2人の上級従業員による契約違反と反抗について書かれてあり、この問題がこの2人の排除と訴訟のスタートを含んでいると記されています。Jason West氏が既にInfinity Wardから離れたとも噂されるこの問題、どうやら複雑な展開になってきた様子。これからさらに騒動は大きくなっていきそうな気配です。
海外の情報サイトG4tvが報じた所によるとModern Warfare 2で知られるInfinity Wardに昨日から何らかのトラブルが発生している模様です。
昨日の朝、Infinity WardのボスVince Zampella氏とJason West氏がActivisionに出かけて以降、まだ戻っていないとの事。さらに、昨晩には制服を着ていないSP風の男性達がInfinity Wardスタジオにやってきて、何かを待っている様子の彼らにIWの社員が尋ねた所、そこに居る理由を明かさず、スタジオでは混乱とパニックの様な状態になっているとの事。
G4tvにこれを伝えたスタジオの情報筋はActivisionとInfinity Wardの関係が”緊張状態にある”と述べ、「私たちはただゲームを作っていたいだけなんだ」と胸中を語っています。
こりゃ何事かと当サイトでもお馴染みのRobert Bowling氏のTwitterを覗いてみたらどうやらボストンに向かっている途中の様で、40分程前に着メロ変えた!と喜んでおり(ちなみにドロップキック・マーフィーズのI’m Shipping Up To Bostonに)緊張感は全く見られない様子。
さらにJason West氏のFacebookでは飲んでたよー!との記述が発見され、飲んでたんかい!と思いきや、さらに職を失った旨が書かれており、G4tvではさらに同氏のLinkedinプロフィールページが次の様に変更されたと報告し、さらなる混乱が発生しています。
President/Game Director/CCO/CTO Infinity Ward
January 2001 – March 2010 (9 years 3 months)”
いったい何がどうなっているのか、情報がかなり錯綜している様子で詳細がわからない状態が続いています。ただの勘違いや行き違いが重なっただけであればいいんですが……。続報等あれば、改めてお伝えいたします。
不朽の傑作「Portal」に昨晩謎のアップデートが登場、ラジオの電波を受信するという新しい実績が1つ加わり大きな話題を集めています。どうやら何らかのメッセージの様なのですが、Portal 2か?それともHalf-Life 2のエピソード3か?!と不可解で不気味なイメージの発見もありミステリアスな展開になっています。
このパッチでは各エリアに用意されたラジオを手に、エリア内を移動し電波の受信出来る箇所を探し当てるという物で、これが計26種類用意されています。筆者がとりあえず数面プレイしてみた所、ラジオを取得するだけでも一工夫いる箇所などもあり、併せて電波状況の良い場所を探さなくては行けない事もあり、これまでのPortalプレイとは違った楽しみがありました。
さらに公式フォーラムではもう謎解きが始まっており、アパーチャサイエンス社のロゴが入った謎のイメージの存在なども明らかになっています。過去話題になった同社の公式サイトではコマンドライン式のDOSの様なOSでサイトが構成されており、非常に難解な謎解きが用意されていた事から、今回も一筋縄ではいかない手強い物でありそうです。
一体今回のアップデートは何なのか、ひとまず久しぶりのPortalを堪能して来るべき何かを楽しみに待ちたいと思います。しかし久しぶりのGLaDOS可愛い!
Aliens vs. Predatorや、近日リリースが予定されているSupreme Commander 2、そしてMetro 2033等、Steamworksによる認証管理の採用が続いていますが、国内リリースも決まった期待のカオスゲー「Just Cause 2」のPC版もSteamworksの認証管理が採用される事がスクウェア・エニックスのロンドンスタジオから明らかにされました。
Steamworksの採用により認証管理のみならず、マッチメイク、自動アップデート、ダウンロードコンテンツ、そしてサーバサイドへのセーブとセッティングの記録を行う事が可能になります。3月4日のデモ配信も決まったJust Cause 2、リリースはヨーロッパで3月23日に、北米では3月26日に行われ対応プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3となっています。
Black Rock Studioが開発を手掛けるド派手な爆発レースタイトル「Split/Second」、その無意味に多い火薬の量や飛行機が訳もなく墜落してくる意味不明なシチュエーションなど、ハリウッドスタイル(というかマイケル・ベイ的な)の贅沢なバカゲー臭がたっぷりと漂っています。しかもそれを実現する技術的な素晴らしさも秀逸!スピード感や爽快感たっぷりでかなり楽しそうなゲームに仕上がりそうです。
そんな本作のプロデューサーを務めるJason Ried氏がCVGのインタビューに答え、今作のライバルとも言えるActivisionのBlurについて「明らかな競合だ」と述べ、お互いにレースゲームで違いはわずかであり、そして同様に風変わりな物でもあると評しています。しかしRied氏は他のレースゲームと違い、Split/SecondはModern Warfare 2やUncharted 2に接近しているタイトルだとも語り、本作の方向性を明らかにしています。
Ried氏はさらに本作がこれまでのレースゲームで最も大きな大志を持った物だと続け、上記の2タイトルと比較されるようなタイトルを目指している事を強くアピールしました。気持ちは判る。言葉は判るが、意味がちょっとよく判らない!でもこの意気込みこそが本作のよくわからんが何だか凄そうだ……的な謎の魅力に繋がっているのかもしれません。近年豊作が続くレースゲームジャンル、さらに新しいイノベーションを達成する事ができるか?Split/Secondは北米で5月18日、ヨーロッパでは5月21日のリリースで、対応プラットフォームはPCとPS3、Xbox 360となっています。
StalkerとFalloutの良い所を合わせた様な世界観の「Metro 2033」、原作小説の日本語訳もリリースが決まり、アポカリプス物として非常に大きな期待を集めています。そんな本作のプレイボリュームについて4A gamesのHuw Beynon氏が初回のプレイボリュームがノーマル難度で少なくとも10時間以上かかる物であると発言しました。なお、4A内でのスピードランは7時間半が記録との事。
さらに氏は本作にはリプレイに挑む事になる理由が存在している事を挙げ、ハードコアなモードも用意されている事が明らかになりました。
なお、本作はその世界観や映像のクオリティと共に、非常にモダンな作りのエンジンにも大きな注目が集まっており、先日は同エンジンがPS3の開発にも対応している事が明らかになったMetro 2033の4Aエンジンですが、当エンジンはそもそもPS3版にかなり注力したエンジンである事が後のインタビューなどから判りました。かつてStalkerシリーズのGSCに所属しリードプログラマーやエンジンのアーキテクト設計を手掛けていた4AのSergey Grigorovich氏はGSC時代にのちのRSXに繋がるNvidiaのNV70の初期設計に関わっており、そういったいきさつから4Aエンジンの初期段階の設計はPS3への対応に大きく注力した物だったようです。
しかし今回のMetro 2033はPS3版のリリースが無い事が大きく疑問が残る所ですが、これについて4AのDmitry Glukhovsky氏はTHQの経営的な判断が理由である事を明らかにしました。さらに現在もPS3向けのアーキテクチャが多く実装されており、将来の対応タイトルの登場もほのめかしています。
さらに原作者のDmitry Glukhovsky氏もロンドンでメディアからのインタビューに応じており、今回のビデオゲーム化が同氏自身が強く望んだものでもあった事を明かしました。氏も幼いころからゲームを楽しんで育ってきたようで、自分の作品がゲームになる事をエキサイティングに思っているようです。さらに既に原作では存在している続編”Metro 2034″の存在について、ゲームでも同様に続編の構想が存在するかとの質問にTHQのトップシークレットだと返答、しかし今回のMetro 2033が大きなフランチャイズのスタートになるとも述べ、4Aも同様に皆がフランチャイズ化を望んでいる旨を明らかにしています。
3月19日のリリースまであとわずかと迫ったMetro 2033、この意欲的なタイトルがどんな結果を残し発展していく事になるのか、今から非常に楽しみです。
ポケット電卓や安価な価格設定でホームコンピューティングの先駆けとなったSinclair ZX80、ZX81の発明で知られるイギリスの天才発明家クライブ・シンクレア氏、現在では驚異的にスリムな折りたたみ自転車A-bike等の発明で知られています。
イギリスではビデオゲームのプラットフォームとしても一世を風靡したSinclairシリーズの生みの親シンクレア氏にイギリスのガーディアン誌が行ったインタビューにおいて、同氏が「私はPCを全く使用しません」と発言し、注目を集めています。
インタビューによるとシンクレア氏はメールすら億劫なようで、コミュニケーションツールと化した近年のPCのあり方を疎んじている様子。氏はコミュニケーションなら電話の方がずっと良いと述べ、PCでのコミュニケーションやPCと人間の距離感について、まるで”悪夢”だと語っています。
今年70歳を迎える高齢ながらも未だに現役で大きな発明を生み出すシンクレア氏、Atari 400やApple II、TRS-80、そしてCommodore PET等と戦い、安価な価格設定でコンピューターの一般化を果たしたその頭脳はまだ未来を見据えているのかもしれません。
2007年10月の登場以来、未だに大きなアップデートや改善が繰り返されるValveのモンスターゲーム「Team Fortress 2」、年が明けてからはユーザーメイドのアバターや武器、帽子といった物が公式に採用される様になりユーザーMODがさらなる盛り上がりを見せています。
本日はそんなTeam Fortress 2の印象的なユーザーメイドスキンと帽子をご紹介。以前にもご紹介したトラヴィスからマリオ、アイザックさんにジョーカー、まさかのキャプテン・ファルコンまで色とりどりな品揃え。キャプションからは該当ファイルへのリンクも用意しています。
昨年末から2009年の様々なゲームに関する賞の受賞等をお伝えしていますが、先日デンマークでDanish Game Awards 2010が発表され、各賞受賞作品のアナウンスが行われました。セールスが10億ドルを突破するなど、歴史的なローンチを果たしたInfinity Wardの「Modern Warfare 2」が同賞のGame of the Yearを獲得しました。各賞受賞作品は以下のようになています。
Game of the Year — Call of Duty: Modern Warfare 2
Sports Game — FIFA 10
Racing Game — Need for Speed: SHIFT
Platformer — New Super Mario Bros Wii
Strategy — Empire: Total War
Social Game — Wii Sports Resort
Open Category — Dragon Age: Origins
Action Game — Call of Duty: Modern Warfare 2
Critic’s Prize — Batman: Arkham Asylum
また「Mini Ninjas」やヒットマンシリーズの開発を手がけたIO InteractiveがDanish Game Awardsのデベロッパ賞を受賞しています。
先日からクローズドベータテストが始まったBlizzardの次回作「StarCraft II」、Blizzardタイトルである事と新生Battle.netのローンチも合わせてリリースの遅れが心配されている本作ですが、ディレクターを務めるChris Sigaty氏が公式ポッドキャストに登場し、改めてStarCraft IIのリリースが2010年の前半にセットされている事を明らかにしました。
Sigaty氏はベータテストの為に3~5ヶ月を想定していた事を述べ、今回のテストが3ヶ月の予定で進められている事を明らかにしました。その上で「私たちはまだ今年の前半をターゲットにしており、それを念頭にコンテンツのアップデートパッチを用意しています」と予定通りのリリースに向けて強い意志を強調しています。また、マップエディターのリリースは、このパッチに合わせて行われるとの事。
またベータテストの経過の重要性についても語られており、ベータテストがBlizzardクオリティを実現する大きな物でコミュニティやフィードバックの重要性についても言及されています。先日にはベータプレイヤーの追加も行われ、いよいよリリースが現実の物として見えてきたStarCraft II、今後も引き続き情報の方お知らせしていきます。
近年のインディータイトルの隆盛を象徴するような作品なったBraid、この素晴らしいタイトルを産み出したJonathan Blow氏の次回作が少し哲学的で静かなタイトルになるとされるこの「The Witness」です。先日とうとう本作の公式blogがオープンし、前評判通りのなんとも不可思議なテイストのコンセプトアートやスクリーンショット、そして開発に関する技術的な情報等が明らかにされ始めました。
まだゲームの詳細自体は明らかにされていませんが、公開された画像からは物語の存在が強く感じられるものになっています。不思議な絵本の様なコンセプトアート、何かから守るように力場で囲まれた家、主の居なくなった彫刻スタジオ、幻想的なタワーなど、Braidにやられてしまったファンにはたまらない世界が待っていそうですね。Natalとの連携も噂されるThe Witness、どのようなタイトルになるか非常に気になります。
そして公式blogでは開発について、Jonathan Blow氏を中心に数人の小さなチームが本作の開発に当たっている事が明らかにされ、印象的な映像の技術的な部分にも言及されています。最新のblog記事はライティングについて書かれており、近年のゲーム映像の技術がシューター分野に大きく牽引されている事を述べ、それらの汎用エンジンやレンダリングシステムが本作の規模には過剰である事が明かされています。
近年の高機能でフレキシブルないくつかのSDKを試したJonathan Blow氏は、ダイナミックな光源がそれほど多くなく、全体的に静かなThe Witnessには不釣り合いだと考え、自分達のサイズにフィットしたグローバルイルミネーションのインゲームシステムの開発を進めているようです。この開発にはメンバーのIgnacio Castano氏が当たっており、すでに数ヶ月をこのシステムの開発に費やしているとの事。このGIシステムはライトマップを動的に生成するという面白いアプローチの物で、日光以外の光源が全てこのシステム上で動作する模様です。
既にこのシステムを128×128サイズの環境マップを元に作られたサンプル画像もアップされています。ゲームのスクリーンショットではないので、精細さという意味では荒いものの非常に上品なライティングが実現されている事が見て取れる物になっています。
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