今年のE3で発表されたElectronic Artsのデジタル販売プラットフォームOriginの登場以降、Steam上でEAタイトルが契約絡みの問題で削除される事態が発生、EAは競合の意志とその試みによるものではないことを明言しているものの、Originが他パブリッシャーのタイトルの取り扱いにも意欲を見せるなど、海外メディアではOriginとSteamのビジネス的な対立が注目を集める状況となっています。
そんな中、本日Electronic Artsが「Battlefield 3」のデジタルダウンロード販売の対応サイトリストを発表(※ 現在は削除)、Originの他、D2DやGamersGate、GameStopなどの大手が並ぶ中、Steamがリスト入りしていないことが判明しました。
現在既にページが削除済みであることから改めて正式なリストが登場すると思われますが、販売プラットフォームの2分化はユーザーにとっても頭の痛い問題に違いなく、ValveとEAはこれまでの関係も深いだけにビジネス的に上手い落としどころを見出して欲しいところです。
先だってPC版のローンチを果たし、高い評価を得たCD Projekt REDのシリーズ続編「The Witcher 2: Assassins of Kings」、かねてから豪華な特典を山盛りにした通常版や安価な価格、オーストラリアでの関税対策、GOG.com版のDRM非採用など、昨今のゲームビジネスにおける潮流に逆らうかのようにユーザーへのサービスを優先し話題となりました。
前作からの悲願であったコンソール版対応もTHQとの提携により実現し、波に乗っているCD Projektですが、昨晩CDPのお膝元でもあるポーランドのゲーム情報サイトに、ヨーロッパ(ポーランドを除く)を含むPAL地域でのパブリッシャーを務めたNamco BandaiがThe Witcher 2: Assassins of KingsのDRM排除とコンソール版販売においてTHQとの提携を結んだCD Projektに対し訴訟を起こしたとの記事が掲載され注目を集めています。
情報元となっているポーランドのCD-ActionにはCD Projekt REDのCEOを務めるAdam Kicinski氏のコメントが掲載されており、この問題をまずは平穏に終わらせようと努力したが、試みは失敗したと明かしたKicinski氏の発言と共に、Namco Bandaiとの契約がPC版Witcher 2のディストリビューションのみに制限されていると記されています。
また、CD-ActionにはNamco BandaiがXbox 360版の販売にあたって優先権を得るオプションを持ち、その権利を使うことができたにも関わらず、選択は行われなかったと述べたKicinski氏の発言も掲載、最終的にCDPがTHQが提示した条件に応じたとコンソール版リリースに関する経緯の説明が記載されています。
現在の所、両社から正式なコメントが出されておらず、真偽の程が心配されるところですが、Kicinski氏のコメントには訴訟が裁判前の調停で全て解決することを望んでいること、そして実際に裁判になったとしてもCD Projektが勝つだろうとの見解も記されています。事実であれば非常に残念な今回の展開、正式な情報が入り次第改めてお知らせしますので、続報をお待ち下さい。
MagickaやMount and Blade、King Arthurシリーズなど、近年パブリッシャーとしても多角的な拡大と成功が著しいParadox Interactive、恐らく2009年4月に新たなリーダーとしてCEOに就任したFredrik Wester氏の力によるものが大きいと思われる大躍進ですが、先月開催されたE3会場にてPC GamerがFredrik Wester氏に行ったインタビューから、Paradox Interactive全体におけるセールスの実に90%がデジタル販売によってもたらされていることが明らかになりました。
今年に入りデジタル販売からの収益が全体の90%を占めると語った氏は、リテール販売がもはやボーナスの様なポジションで、現実問題として全く小売店を必要としていないと発言、新しいクールなゲームを見つけることにおいて、ゲーム産業では小売店が創造的な製品に向いていないと厳しい見解を明らかにしています。
また、続編ばかりが乱発される昨今のゲーム市場における傾向が、チャートダイアグラムなどを元に安全なセールスを望む小売業者の要求が占める原因も大きいと述べ、続編ではないクリエイティブな新しいゲームの登場を未然に防ぐのは小売側のチャレンジでもあると発言。Paradoxがこれに依存しないことから、この現状を素直に伝えられることが出来ると、昨今のゲーム産業における新旧の体質を揶揄する発言を見せています。
現在フランチャイズの再起動を図る若き日のララ・クロフトを描いたシリーズ最新作“Tomb Raider”の開発を進めているCrystal Dynamicsですが、本日公式のTomb Raider用tumblrで公開されたPodcastにスタジオのボスを務めるDarrell Gallagher氏が登場し、Crystal Dynamicsが新IPの開発に取り組んでいることを明らかにしました。
新しいIPに取り組み始めたことを明かしたGallagher氏は、開発がまだ初期段階ながら、この6年間に渡ってTomb Raiderシリーズのみに集中してきた結果、多くを学んだと述べ、これらで得た全てを新IPに注ぎ込むと発言。クリエイティブディレクターを務めるNoah Hughes氏もCrystal Dynamicsのアクションアドベンチャーにおけるキャラクタードリブンとストーリーテリングのスキルに、より磨きが掛かったとアピールしており、新IPがこれまでの系譜を正統進化させるタイトルであると示唆しています。
なお、Crystal DynamicsはVisceralで活躍したScott Amos氏を今年3月に雇い入れており、Amos氏のチームが新IPを手掛けるのではないかとの予想も囁かれています。2006年にリリースされた“Project Snowblind”以降、Tomb Raiderシリーズ以外のタイトルを1作も手掛けていないCrystal Dynamicsですが、過去にはLegacy of Kainシリーズを始めとした多くのタイトルを手掛けており、久しぶりの新作登場に期待したいところです。
ソーシャルネットワーク上でのカジュアルゲームやモバイルゲームの隆盛華やかな昨今、潜在的なゲーマの増加に注目が集まっていますが、先日教育省の大臣がゲームが子供達の教育に効果的だとのポジティブな見解を示したイギリスから驚きの統計結果が発表されました。
これは国際的なゲーム専門の調査会社Newzooがイギリスでのゲーム普及について調査を行ったもので、なんと人口約6000万人の内、52%にあたる3100万人がアクティブなゲーマー(※ ゲームに何らかの形で金銭を費やしたゲーマー)で、2011年には36億英ポンド(約 4678億円)もの金額をゲームに費やしているなど、非常に興味深い統計調査の結果が記されています。代表的な統計結果とインフォグラフィックは以下からご確認下さい。
昨日は来るシリーズ最新作“Halo 4”への物語的な補足が映像と音声のコンテンツで用意されていることが判明したシリーズ1作目のHDリメイクタイトル「Halo: Combat Evolved Anniversary」ですが、本作には2種類のエンジンが利用されており、シングルプレイヤーキャンペーンはSaber InteractiveのSaber3Dエンジンを用いてSaberが開発を進め、マルチプレイヤーパートはDLCスタジオとしてHalo: Reachのマップパックも手掛けたCertain AffinityがReachエンジンを利用して開発を進めていることが明らかになっています。
そんな本作のキャンペーンパートの開発を手掛けるSaber InteractiveのボスMatthew Karch氏がEdge誌のインタビューに答え、PC版登場の可能性について言及しました。
ビデオゲームがこの世に登場して以来、ゲームが子供達や教育に与える影響と関係性については今もなお侃々諤々とした議論が続いていますが、税制面でのサポートやゲーム技術に関係する大学教育などにも強い力を入れているイギリスの大臣が子供達の教育においてビデオゲームが巨大なポテンシャルを秘めていると発言し注目を集めています。
トリロジーの最後を飾る大作として大きな注目を集めている「Mass Effect 3」ですが、CVGがBioWareのサウンドデザイナーRob Blake氏に行ったインタビューから、BioWareとBattlefield 3の開発を進めているDICEが非常に深い協力関係にあることが明らかになりました。
Electronic ArtsのCEOを務めるJohn Riccitiello氏が兼ねてからActivisionからのシューター王座奪還を高らかに掲げていることはご存じの通りかと思いますが、Activisionもこの対決姿勢に対し挑戦的なアプローチで対応するなど、海外メディア達の興味も含めホリデーシーズンの“Call of Duty: Modern Warfare 3”と「Battlefield 3」のセールス対決には大きな注目が集まっています。
そんな状況の中、Battlefield 3の開発を進めているDICEのプロデューサーPatrick Bach氏がこの対決に対するスタンスを改めて表明、Call of Dutyを追わないとの発言を見せました。
以前から“Edge”商標に絡んで片っ端から裁判を起こし話題となっていたTim Langdell氏ですが、昨年はアメリカでElectronic Artsと“Mirror’s Edge”の差し止めを争った裁判では詐欺容疑が発覚し敗訴、アメリカでのEdge商標を失うと共にかつて会長も務めたゲーム開発者の国際団体IGDAからも除名されましたが、先日にはイギリスのEdge誌を相手取った裁判において再び証拠のねつ造が判明、こちらでも敗訴したことをお伝えしました。
そんな中、遂にTim Langdell氏が率いるデベロッパEDGE Gamesが久しぶりとなるゲームタイトル「EDGEBobby2」をiOS向けにリリースしたことが明らかになりました。ゲームの内容は3Dメイズ物の懐かしいアクションタイトルで価格は0.99ドルとなっていますが、無料版もリリースされていますので、世界中の“Edge”を相手取った先に氏が何を見据えていたのか、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
毎週お馴染みGfK調査によるイギリスの週間ソフトウェアセールスチャートが発表、この数週間でリリースされた新作タイトル達の上位ランク入りはほぼ振るわず、ラテン系のフィットネスタイトル「Zumba Fitness」が遂に3週目の首位を獲得したことが明らかになりました。
このほか印象的なところでは、先々週リリースを迎えたトランスフォーマーシリーズ最新作Transformers: Dark of the Moonが17位から6位に浮上、初登場となるResident Evil: The Mercenaries 3DとUFC Personal Trainerはいずれも20位から漏れる結果となっています。
その他お馴染みのタイトルが並ぶ上位20タイトルの詳細は以下からご確認下さい。
海外では9月20日、国内版は9月22日にリリースが予定されているギアーズシリーズの最新作「Gears of War 3」ですが、先週末に未完成の開発ビルドがWeb上に流出、開発用のXbox 360か改造本体で動作する限定的なビルドであるものの、キャンペーンやマルチプレイヤーの様子が確認できる大量の映像とイメージが海外フォーラムや一部サイトに掲載される事態となってしまいました。
そんな中、今回の流出に対しMicrosoftとEpicが声明を発表、原因の特定と問題への対処のため両社のセキュリティチームと警察当局が共同で調査に乗り出したことを明らかにし、ローンチまで3ヶ月弱を残す段階で流出した今回のビルドが最終ビルドでは無く、ファンが製品を手にして遊ぶ際の見本にはならないと流出への不快感を顕わにしています。
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