昨晩海外情報サイトのGamesThirtがMedal of Honorの新作かもしれないと“Medal of Honor: Forefront”のタイトルと共に、数点のハイクオリティなアートワークを掲載し、DICEのJohan Andersson氏がイメージについてtweetしたことから、すわ新作の登場かと話題となっていましたが、本日新たにこれらのイメージがデザインスタジオ“Think Basic”が非公式に作成したプロモーション用のコンセプトアートであることが判明しました。
めでたくフェイクの回収と相成った訳ですが、件のThink Basicが制作したコンセプトアートがなかなかに良いクオリティなので、今回はまとめてこれらフェイクイメージをご紹介します。
近年のビデオゲームにおける史実をベースにしたタイトルには、入念な文化的考察を元に当時の文化や空気感まで再現する手の込んだタイトルも見受けられるようになり、考察や歴史好きのゲーマーには嬉しい限りではないでしょうか。
しかし、幾つかのタイトルを並べてみた時、Red Dead Redemption(1911年)の時代に産まれた子供が大人になる頃にはL.A.Noire(1947年)の街並が登場し、その14年後にはBlack Opsで描かれたキューバ危機で世界がドンパチやっていると冷静に考えると、あまりに急激な時代のスピード感に目眩がするような感覚さえ覚えます。
今日はそんなアメリカの生き急ぐかのような歴史を、1776年7月4日の大陸会議で採択された“アメリカ独立宣言”から、オバマ大統領が誕生した2008年のアメリカ大統領選挙まで、ゲームで描かれたその時代の様子を時間軸順に並べた非常に興味深い一枚のイメージをご紹介。前述したRed Dead Redemptionから3年後には第1次世界大戦が始まり空戦を行っているなど、色んな意味で人間って凄い!!となること受け合いの強烈な一枚となっています。
本日カリフォルニア州で2005年に承認を受けて以来、6年に渡って争われてきた未成年への暴力ゲーム販売を規制する州法“AB 1179”に米連邦最高裁が違憲判決を下したことをお伝えしましたが、早速この法案作成を手掛けたカリフォルニア州の上院議員Leland Yee氏が今回の判決に強い批判を示しました。
Leland Yee上院議員は今回の判決について、米連邦最高裁がアメリカの子供達に対する関心よりも企業国家としての利益を優先すると語ったに等しいと述べ、最高裁の判決によって、子供達の精神的な健康と国民のコミュニティにおける安全を犠牲にし、ウォルマートとビデオゲーム産業は今後数十億ドルの利益を生み出し続けるだろうと発言、ビデオゲーム産業が親の権利と子供達の安寧の上に利益を置くことはシンプルに悪い事だと強く批判しています。
また、裁判に関わる8年間の間に行われた法廷闘争が多くの親や祖父母達にこの問題を意識させることに成功し、この問題意識を基に適切にゲームを評価することで、結果ビデオゲーム産業がより良い取り組みを果たすようになったと確信していると、長きに渡る争いが無駄ではなかったと示唆しています。
米連邦最高裁の違憲判決によって、しばらくは落ち着きを見せるであろうビデオゲームにおける暴力表現の規制ですが、Yee上院議員の主張が本来争われてきた表現の自由に関する是非から、ビジネスにおける二元的な善悪に(よくある)すり替えを見せていることや、先人であるハリウッド映画が体験したヘイズ・コードの台頭と衰退、そしてそれに纏わるコンテンツの変化を鑑みれば、まだまだゲーム産業にもこれから多くの乗り越えるべき試練が待ち受けていることは間違いありません。
今日は裁判関係の話題など色々と小難しいニュースが続いているので、休憩動画では素晴らしい多幸感とユーモアに溢れるいたずら映像
をご紹介。きっと今日一日をハッピーに変えてくれること間違い無しの素晴らしい笑顔に溢れた作品に仕上がっています。みんな本当に楽しそう!
国内ではPS3版の“Mass Effect 2”もリリースされ、トリロジーの最終章“Mass Effect 3”の登場も控えるBioWareの「Mass Effect」シリーズは、バリエーション豊かな異星人達やそれぞれの文化、そして種族間における血にまみれた歴史や、遥か古代の昔に栄えた超文明の脅威など圧倒的な世界設定をベースに、スター・ウォーズやスタートレック、海外のハードなSF作品に見られる燃える展開を散りばめ、攻殻機動隊やブレードランナー、エイリアンといった名作へのオマージュもたっぷりに描かれる傑作スペースオペラとして多くのファンに愛されています。
そんなシリーズの最新作であるMass Effect 3のアートディレクターを務めるDerek Watts氏がXbox World 360誌の最新号に登場、Mass Effectのアートチームがかつてスクウェアが2001年に製作した映画“ファイナルファンタジー”(※ 海外ではFinal Fantasy: The Spirits Within)から大きな影響を受けていると明かしました。
E3の開催やESRBレーティングなどでお馴染みのビデオゲーム業界団体Entertainment Software Association(以下:ESA)が6年間に渡って争ってきたカリフォルニア州の暴力ゲーム販売規制法案ですが、去年の11月2日に最高裁で行われた口頭弁論に始まった審理を経て、昨日遂に米連邦最高裁がこの法案に対し、言論の自由を侵害する違憲なものだと判断を下したことが明らかになりました。
未成年に対して暴力ゲームの販売を規制するこの法案は2005年にカリフォルニア州のLeland Yee上院議員によって記されたもので、当時州知事を務めていたアーノルド・シュワルツェネッガー氏がこれに署名した(現在はジェリー・ブラウン州知事が引き継ぎ)ことからEMAとESAによる裁判が開始され、これまで北カリフォルニア地方裁判所と巡回控訴裁判所での裁判が行われ、いずれも違憲との判断が下されていました。
裁判官9人による票決は7対2だったとのことで、Antonin Scalia連邦最高裁判事は例え未成年の保護を目的としても、カリフォルニアの規制法案は合衆国憲法修正第1条に記された信教、言論、出版、集会の自由に適合するものではないとの見解を示しており、ビデオゲームに改めてアートや映画、文学などと同様の“言論の自由”が適用されるべきであることが米連邦最高裁により保証された形となりました。
なお、11月に行われた口頭弁論ではESAがビデオゲームにおける暴力表現について、非常に冷酷な内容が描かれているグリム童話などを挙げ、白雪姫の毒リンゴ表現や、王妃が焼けた鉄の靴を履かされ、踊りながら殺される結末、シンデレラの姉妹がハトに目をつつかれ、ヘンゼルとグレーテルが魔女をオーブンで焼き殺すなどの残酷な表現など、既存のメディアがビデオゲームと同様の暴力表現が伴うものだと主張しており、Scalia判事も今回の判決ではゲームを遊ぶことと読書が合衆国憲法修正第1条の下で同様の行為だと述べ、作品の表現や良し悪しにおける差異は合憲と違憲の判断に関係するものではないと明言しています。
米連邦最高裁での裁判にあたり、カリフォルニア州側は規制を裏打ちする科学的根拠として、アイオワ州立大学のCraig Anderson教授による暴力ゲームと少年犯罪の間に因果関係を示す研究結果を提示していましたが、今回の裁判ではこれもシンプルに排除。研究は全て因果関係の証拠では無く、あくまで相関関係に基づいたものだとして、暴力ゲームが未成年者に対し積極的に行動を促すことは証明できないと明確な判断が下されています。
という事で、遂に結審したカリフォルニアの販売規制法案の問題ですが、既に海外では様々なメディアやゲーム開発者などからコメントや見解が大量に登場しはじめており、反対派も新しい動きを見せ始めています。
国内での表現規制にも様々なスポットがあたる昨今ですが、今回の米連邦最高裁が示した作品毎に見られる表現の程度は合/違憲に関係なく、“表現の自由”に例外を作ることは出来ないとの判断は非常に興味深いものだと言えそうです。なお、今回の判決に関する北米メディアや開発者の動きについては改めてお知らせいたします。
8月23日のリリースが近づくEidos Montreal開発によるDeux Exシリーズ最新作「Deus Ex: Human Revolution」、初代Deux Exの前日譚としてナノマシン登場前夜のオーグメンテーション世代の物語が描かれる本作は歴史的な名作であるDeus Exシリーズが数年ぶりに復活するとあって大きな注目を集めています。
そんな中、リリースを控える本作がESRBレーティングを通過、過激な内容を示唆するレーティングの概要が公開されました。今回はこのレーティングの概要を要約してお知らせしますが、具体的なミッションの内容なども含まれるネタバレ要素の強い内容となっていますので、閲覧には十分にご注意下さい。
デジタルカルチャーの祭典として毎年様々な場所(昨年はパリ)で開催されているイベント“OFFF”、今年はバルセロナへ舞台を移し、6月の9日から11日に掛けて開催されました。
今回は会場のワークショップに登場したプリンタとプロジェクタを利用したアナログなレースゲーム「Receipt Racer」のプレイ映像と、OFFF 2011のオープニングを飾ったオランダの映像プロダクションで、これまでにナイキやGoogle、マクドナルドにコカ・コーラなど誰もがどこかでちらりと見た事のある映像を手掛けてきたPostPanicの映像作品をご紹介。
エイリアン的な何らかの侵攻に遭い、徐々に結晶化する人類と文明、そして誕生する新しい人類を描いた暗く激しい映像ですが、若干のグロテスクな表現が描かれているものの、中二病の精神を激しく揺さぶる素晴らしい映像が詰め込まれており、特にクリス・カニンガムの映像作品やエイフェックス・ツインのPVなどがお好きな方にはたまらない作品となっています。
今日の休憩動画は先月末にカリフォルニアで開催されたアニメとゲームのファンイベントFanimeCon 2011の会場でシリコンバレーを拠点にしている映像グループ「UbseyMovies」が行ったライブ“Live Video Game Music Extravaganza”の模様をお届けします。
会場の食堂らしき場所で自由な雰囲気の中行われたライブではスーパーマリオの楽曲やゼルダのテーマ、パックマンなどお馴染みの曲に加え、MOTHER2 ギーグの逆襲の楽曲なども取り上げられており、ジャンルごちゃ混ぜのグルーブ感溢れる素晴らしいライブの様子は本当に心の底から楽しそうなことこの上なく、きっと一日を良い気分で過ごさせてくれること間違いありません。極限まで高まるカタルシスの様子は必見、素晴らしい!
2009年12月のiOS版リリース以降、爆発的なヒットとなりコンソールへの進出も果たしたRovioの「Angry Birds」が遂に2億5000万ダウンロードに到達したことが判明、さらに次期プロジェクトの話題も登場しています。
RelicがVigilの協力を得て開発を進めているW40Kシリーズ初のアクションタイトル「Warhammer 40k: Space Marine」、先日は豪華な限定版の登場も明らかになった本作の本格的なプレイ映像が遂に登場しました。
今回のウォークスルー映像の前半は山の様に登場するオルク共との戦闘が描かれ、後半の映像ではついにケイオスとの戦闘シーンが登場、武器や演出、キャラクターの挙動やタイプなど、端々からW40KやDoWシリーズのファンにはたまらない小ネタが山盛りに用意されており、爽快感の高いアクションとエピックな景観なども併せ、予想以上の仕上がりを見せています。
Game Informerに掲載されたプレビューによると登場武器は約15種類、シングルプレイヤーキャンペーンのボリュームは12時間から15時間程度用意されているとのことで、THQがしばしば本作をギアーズキラーと評するゲーム性も併せてフランチャイズの拡大が図られているW40Kシリーズへの導入にはぴったりのタイトルになるのではないでしょうか。
Warhammer 40k: Space Marineのリリースは9月6日、対応プラットフォームはXbox 360とPS3、PC、OnLiveとなっています。
非道の限りを尽くすゲームタイトルとして世界に名を馳せるポスタルシリーズの最新作「Postal III」のE3トレーラーが公開……されました。
映像には、近年大手パブリッシャーからちまちまとリリースされるおバカ残虐風タイトルをあざ笑うかの様なフリーダムさで、多方面の方達が多彩に怒りそうな心から酷いシーンがたっぷりと収められています。
もはや詳細が説明出来るようなシロモノではないので、お好きな方はそれぞれご自身の目でご確認下さい。Postal IIIの開発はお馴染みRunning With ScissorsとTrashMasters Studiosが共同で進めており、リリース時期は現在のところ未定(※ トレーラーには“Coming Soon”の文字)、対応プラットフォームはWindows、Linux、Mac、Xbox 360、PS3となっています。
ブラジル出身の音楽家でイギリスの老舗インディペンデントレーベル“Ninja Tune”の代表的なアーティストとして、近年のエレクトロニック音楽に大きな影響を与える天才Amon Tobinが今年3月にニューアルバム“ISAM”をリリースしましたが、今年7月に世界6都市で行われるISAMのワールドツアー向けに用意された立体投影の美術装置が非常に素晴らしかったのでご紹介します。
プロジェクション投影によるアート分野では、近年の飛躍的なハードウェアの進化により多くの素晴らしい作品が登場していますが、今回の美術装置はAmon Tobinのコンサートだけあって規模もかなり巨大で、開発にはBlasthaus、VSquared Labs、Vita Motus Designなど、超一流のプロダクションやデザインスタジオが参加しており、かなり手の込んだマジックが実現されている様子が窺い知れます。
昨日はW40Kらしからぬ洗練されたボックスアートをご紹介したRelicが開発中のW40Kシリーズ初のアクションRPGタイトル「Warhammer 40,000: Space Marine」ですが、本日新たに戦闘の様子をたっぷりと収めたデベロッパーズダイアリーとスクリーンショットに加え、豪華なコレクターエディション、大手小売店向けのプレオーダー特典が発表されました。
公開されたデベロッパーズダイアリーにはDawn of Warシリーズでもお馴染みのパワーアックスやサンダーハンマー、プラズマガンなどが登場、想像以上に近接戦闘が激しいスペースマリーンらしい戦いを見せつけています。また遂にケイオス勢もちらりと登場、インペリアルガード達の姿も確認でき、オルクどものわらわら感など、W40Kファンにはテンションの上がる内容となっています。
当サイトの愉快ネタとして紹介するジャンルにエクストリームな1人演奏動画が挙げられますが、今回はブラジル在住で大量の1人演奏動画をアップしているSonajeさんの映像を2本ご紹介します。まず1本目は“ストリートファイター 2”のケン対ブランカ戦を1人ピンポンビートボックスといった体で愉快に再現した映像です……。うざいwww
なお、これだけというのもアレなのでSonajeさんによるハイクオリティなマリオのテーマを効果音付で演奏した動画も併せてご紹介。こちらは巧みな演奏(上手い!)も楽しめる内容となっていますが、Sonajeさん特有のいっそ清々しいうっとうしさはそのままなので一石二鳥のお得な映像となっています。
2歳から作品制作を始め、4歳にして脅威的な色彩感覚と有機的な表現を見せる天才的な芸術家Aelita Andreちゃん初の個展「The Prodigy of Color: Aelita Andre / a Solo Exhibition」がニューヨークのAgora Galleryにて6月4日から開催されることが明らかになりました。
この発表に併せて13分に渡るAelita Andreちゃんの作品制作の様子を収めた映像が公開、無垢が故に生まれる自由さから生じる表現とは違う地平に位置するAndreちゃんの抽象表現がたっぷりと収められており、本物の天才振りに打ちひしがれるある意味凶悪な映像となっています。……恐るべし!
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