先日、ニューヨークのタイムズ・スクウェアで衝撃的なトレイラーを上映し、ティザーサイトSOSNewYork.comが公開されて以降、一気に情報が出始めた「Crysis 2」ですが、シナリオを手掛ける事となったリチャード・モーガン氏が近年成功を収めたタイトルのシナリオについてかなり否定的な発言を連発、Crytekにしては珍しい舌戦を繰り広げている状態になっていますが、コンソール進出におけるCrytekの巧妙な戦略か何かなのでしょうか……。
さらに昨日火に油を注ぐような話題が登場、Crytekのビジネス開発のボスCarl Jones氏がCrysis 2はXbox 360よりPS3の方がわずかにパフォーマンスが”良い”と発言しました。さらにPS3での開発が困難であるとは思わないとCrytekの技術力に自信を見せ、他のデベロッパよりも遅れて開発を始めたおかげでゆっくりと開発を進める事ができ、開発が困難とされるPS3にアプローチする正しい方法を作りだしたと語っています。
こういった過程を経てPS3の方がパフォーマンスが上がる状態になった様で、Carl Jones氏はCryEngine 3を利用したタイトルが全てのプラットフォーム上に登場すること確信していると述べています。
CrytekはCryEngine 3のリリースでビジネス的な成功も収める為に同エンジンを基にした無料の開発プラットフォームのリリースを計画するなど、強い意欲を示しています。今回のパフォーマンスの問題もXbox 360タイトルに強いUnreal Engine 3への対抗にも感じられます。
さらに刺激的な発言はCrytekの社長Cervat Yerli氏にも及んでおり、OXMのインタビューに応じたYerli氏はコンソールゲーマーがゲーム開発を尊重していないと発言しています。これはPCとコンソールのプレイヤー間に見られる違いについての例証として発言された物で、PCゲーマーがロード時間など1分程度の”待つ”事について寛容なのに対し、コンソールゲーマーの許容範囲は2秒程度で価値は”動く”か”動かない”であり、彼らはデベロッパの開発をリスペクトしないという物。
しかしYerli氏はこういった圧力が最終的にCrysis 2をより良いゲームにしたと発言しています。
確かにレスポンスの問題などについて、コンソールの方がシビアである事に間違いは無いと思いますが、そもそもこれはPCがそれぞれスペックが違う事との相対的な比較によるレギュレーションの差であり、コンソールのプレイヤーがPCゲーマーよりも寛容でないとは到底考えられません。
これまでこういった舌戦とも取れるスタンスやアプローチをほとんど見かける事のなかったCrytekに一体何があったのか、プラットフォーム間の差についても具体的な言及が全くされていない事も先進的な技術を特徴とするCrytekらしからぬ内容に感じられます。クレバーなCrytekの事ですから刺激的なパフォーマンスのリスクを見誤ったりする事はなさそうですが、少しだけ心配なニュースです。
現在クローズドベータテスト中のBlizzard次回作「StarCraft II」ですが、国によって料金体系の大きな変更や接続制限などの可能性がある事をincgamersが明らかにしました。
記事によるとロシアでのStarCraft IIのDVD版は999ルーブル(約3,200円)となっており、ロシア国内に接続制限された1年間のマルチプレイヤーアクセスが可能になります。さらに標準版は価格がこの半分になり、マルチプレイへのアクセスは120日に制限されます。
そしてアクセスへの期限が切れると、それ以降のプレイには月額380円程度のアクセス料金が必要になるとの事で、さらに価格は明らかにされていませんが、無制限で利用できるライフタイムプランも用意されているようです。なおポーランドについてはこの制限が適用されない事が明らかになっています。
今回はロシアのニュースでしたが、アジアの中でも比較的冷ややかな対応がされる事が多く見受けられる日本でのBlizzardタイトル、国内ではこのような対応にならない事を願っています。
様々な国で運営されているMMORPGの「Runes of Magic」(国内ではミスティックストーン)、本作の台湾版にキャラクター同士で結婚できるアップデートが実装される事が判りました。それだけなら今時何も珍しい話ではないわけですが、驚くべき事にゲーム内で同性キャラクター同士でも結婚できるジェンダーフリーな仕様になっている事が明らかにされています。
先日Fable IIIがCo-opパートナーと結婚し子供が作れるとのニュースをお伝えしましたが、こちらはさらに先んじたリベラルで先進的な自由を実現している様です。可愛い子と思ったら中身がおっさんだったという本人が願わない状態で同性婚に陥る悲喜劇の可能性はFableの方が上そうですが……。それにしても、先日の韓国におけるゲーム依存の問題など、コミュニケーションがどんどん代替・仮想化していく様を見ていると、フィクションよりも現実の方がよっぽど非現実的な時代になったと感じずにはいられません。
本日とうとう発表されたシリーズ復活タイトルとなる「XCOM」ですが、6月号のOfficial Xbox Magazine誌にて早速特集が組まれる事が明らかになりました。この特集で新しいスクリーンショットやゲームの詳細、バックストーリーなどが姿を現す事になるようです。
さらに表紙は定期購読者向けと通常販売の物と2バージョンが用意されており、特集のアナウンスと共に登場した2枚のカバーアートには宇宙人によるアブダクションなどを想起させる様なイメージが描かれています。古き良きSF小説の世界観を復活させると発表されたXCOMにぴったりのイメージとなっており、久方ぶりのシリーズ復活と共にシリーズ初のFPSタイトルとなる本作が一体どのような作品になるのか非常に楽しみです。
リリースが目前に近づいてきたスーパーストリートファイターIV、多くの格闘ゲームファンの期待を背負った期待の続編ですが、ストリートファイターIVは今作で完結である事がプロデューサーを努める小野義徳氏の口から先日明らかにされました。
そんな中Videogamer.comが小野氏にインタビューを行い、各プラットフォームがモーションコントローラーを登場させる中、モーションコントロールを用いたストリートファイターシリーズの可能性について語られています。
小野氏はWiiの登場以降モーションコントロールについて興味を持っている事を明らかにし、現在のストリートファイタースタイルの複雑なバランスの上に成り立つ対戦タイトルにモーションコントロールが有効ではない事を述べつつ、カジュアルな“ストリートファイターFIT”や”ストリートファイター・エクササイズ”の可能性はあると発言しています。
ヒット確認からのコンボやセービングキャンセルを自在に操るハードコアなファンにとってみれば鼻であしらう様な内容かもしれませんが、小野氏は上記のようなアイデアにより格闘ゲームに多面的に存在する高い敷居を下げたいと考えているようです。
ストイックな格闘ゲームの極北とも言える存在となったストリートファイターIII 3rd STRIKEは多くのファンからコアな支持を集めましたが、同時に敷居の高さから一見さんお断りの雰囲気をありありと出していた事も事実です。
ストリートファイターIVのリリースによりかつてのスト2ファンが一定数復活した形になりましたが、小野氏はさらに格闘ゲームをプレイしない層へのアピールをどうやって行うべきかをこの先数ヶ月の課題として考えているそうです。
小野氏はコアなファンとカジュアルプレイヤーが何らか繋がって共存できるようなタイトルを実現したいと語っています。確かにウメハラ氏やジャスティンなど象徴的なプレイヤーと共にカジュアルなプレイヤーも同じく楽しめるストリートファイターが実現する事があれば、これほど楽園的なタイトルは無い様に感じます。見事な完全復活を果たしたストリートファイターシリーズの灯が今後も続いていくよう期待したいと思います。
かつてのInfinity WardのボスVince Zampella氏とJason West氏の両氏が、Electronic Artsの後ろ盾の元に新スタジオRespawn Entertainmentを立ち上げた事が明らかになりましたが、古巣であるInfinity Wardの状況は混迷を極めた状態が続いているようです。
先日Infinity WardのベテランスタッフであるリードデザイナーのTodd Alderman氏とリードエンジニアを努めたFrancesco Gigliotti氏が同社を退社したとのニュースをお知らせしましたが、さらなるキーマンの退職が昨晩いくつかの海外情報サイトで報じられました。今回明らかになったメンバーは以下の7人となっています。
- Steve Fukuda氏 – リードデザイナー
- Zied Reike氏 – リードデザイナー
- Rayme Vinson氏 – プログラマー
- Chris Cherubini氏 – リードアーティスト
- Jon Shiring氏 – Modern Warfareシリーズのプログラマー
- Bruce Ferriz氏 – シニアアニメーター:Big Red Button Entertainmentへ移籍
- Mackey McCandlish氏 – リードデザイナー
これで前述の2名のキーマンを含め合計9名のスタッフがInfinity Wardを去った事が明らかになりました。その動向がはっきりとしているのはアニメーターのBruce Ferriz氏だけで、それ以外の方についての動向は明らかになっていません。しかしRespawn Entertainment設立のタイミングに併せTwitterやLinkedInで退社の報告を行った方も存在しており、動向が気になるところです。
これまで当サイトでも何度もお知らせしてきた名作シミュレーションX-COMシリーズ復活のニュースですが、先ほどとうとう2K Gamesがシリーズ新作を発表、Bioshock 2で知られる2K Marinが開発を担当するFPSタイトル「XCOM」の存在が明らかになりました。
今作の物語はこれまでのX-COMシリーズの世界観を忠実に再現しつつ、未知の宇宙人に相対する人間性のドラマを描いており、古き良きクラシックなSF作品の再創造を目指す物だとプレスリリースに記されています。なお、これらのテーマを踏まえた今作の主人公がFBI捜査官である事も明らかにされています。
今回のアナウンスに併せ公式サイトもオープンし、ミステリアスなイメージやスクリーンショットが公開されました。リリース時期についてはまだ未定ですが、対応プラットフォームはPCとXbox 360である事が明らかにされています。
これによりIrrational Gamesが開発を行っていると噂された本作は2K Marinタイトルである事が確定したわけですが、つい先日もIrrationalのKen Levine氏がオリジナルタイトルの開発を進めている事を発言しており、名前だけは登場している”Project Icarus”がX-COMタイトルでない事が明確な物となりました。
さらにX-COMシリーズの復活については、FPSタイトルと共にFiraxisが担当しているとされるシミュレーションタイトルの存在も噂されており、シリーズ復活が現実となった今こちらの動向も非常に気になるところです。
かつて3大RPGの1つとされ、ロードブリティッシュと共に世界に君臨していたウルティマシリーズ、3DRPGやMMORPG、勧善懲悪でない豊かなストーリー、その功績を挙げれば本当にキリが無い化け物フランチャイズなタイトルですが、王が去って以降その威光は見る見る勢いを失い、今ではすっかり思い出のタイトルとなってしまいました。
そんなウルティマのフランチャイズ復活を試み、現在オープンベータを開催中のブラウザでプレイできるMMOリアルタイムストラテジー「Lord of Ultima」が4月20日に正式にローンチする事をElectronic Artsが発表しました。
なおプレイの様子などはYoutubeにて様々公開されていますので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。しかし、今作ではUltimaの世界観も一新されており、かつてのソーサリアは粉々に砕け散り、それらの破片が島となったという設定になっており、その欠片の一つCaledoniaが舞台になるとの事。
プレイヤーは交渉や公益、軍事行動やスパイ活動などを駆使し敵都市を打ち破り、強くそして恐れられる”Lord of Ultima”を目指すとの事。……これがUltimaである必要があるのか、少々疑問ですがアバターを目指す訳じゃないし、まぁいいのかな。いやEAこれでいいのか……ほんとに。世界観は直接ゲームの面白さとは関係ないかもしれませんが、何かしっくりこないのは気のせいでしょうか。
これはポルトガルのアーティストDanilo Salvego氏が撮影した「Grand Theft Auto IV」の舞台リバティーシティの風景写真です。”Turismo”(旅行)と名付けられ、見慣れた筈のリバティーシティがまるで現実の風景の様に見えるこの作品群は、なんとモニターに映ったゲーム画面をそのままカメラで撮影した物。まさに発想の転換、頭良い!
以前にもリバティーシティを舞台にした素晴らしい映像作品をご紹介しましたが、GTA4の懐の深さは本当に特別な物ですね。いよいよPCとPS3でもDLCを同梱したGrand Theft Auto: Episodes From Liberty Cityが発売される運びとなり、なれ親しんだ街並みを今一度新しい気持ちや視点で遊び直す良い機会かもしれません。しかし素敵すぎる……!
近年eスポーツの隆盛や韓国産MMOの成功の影で常に並行して論じられるMMO中毒の問題ですが、先月にはネットゲームに没頭する両親が生後3ヶ月の幼児を餓死させてしまう等の凄惨な事件が起こっています。こういった連続する社会問題にメスを入れる目的で韓国の行政機関である文化体育観光部がゲーム中毒を抑制するための2つの新しい政策を発表しました。
1つは夜間のゲームサービス停止で、これは19歳以下の未成年を対象にしており、夜間6時間のゲームサービス停止を課す物です。この制度は今年後半からメイプルストーリーやマビノギなど多くのポピュラーなオンラインゲームに適用されるとの事。
さらに2つ目はスローダウンシステムで、未成年のプレイヤーが長い時間ログインしている状態が続くと、インターネットの接続スピードが著しく遅くなるという物。こちらのシステムは既にDungeon & FighterとDragon Nestにおいて実装されており、今後19のRPGタイトルにその対応を増やしていく予定とされています。
なお、この19のRPGタイトルは韓国市場のおよそ79%のシェアにおよぶ大きな物で、新政策が大がかりな物である事が読み取れます。当然この実施に対して制限から外れようとする未成年ユーザーとのいたちごっこが予想される訳ですが、文化体育観光部は未成年の両親のアカウントと住民登録番号を紐付けし、未成年ユーザーの特定を徹底して行う予定のようです。
ゲームへの依存については国内でもテレビなどにおいて、”廃人”と呼ばれ社会問題として認識される様子が見られる様になりましたが、こういった一定のコンテンツに対する極度な依存の問題は世界的に同時発生している社会問題でもあり、アメリカでもリハビリプログラムの登場など大きく注目を集めています。
今回明らかになった韓国の新政策については未成年に対する政策だけで改善される問題なのか、個人的に大きく疑問を残さずにいられませんが、ゲームを愛するプレイヤーとして、こういった問題には自制も含め客観的な視点を失わないよう努めたいものです。
デベロッパに向けてCryEngine 3を早々にリリースし、いよいよCrysis 2もその姿を現し始め、コンソール市場に打って出る事となるCrytek。その高い技術力や未来を見据えたデザイン力など大きく注目とリスペクトを集めるCrytekですが、エンジンビジネスにおいてはまだ成功しているとは言い難い状況が続いています。
Developの取材に応じたCrytekのボスCevat Yerli氏は同社のエンジンビジネス強化の為に、CryEngine 3を中心に据えたスタンドアロンの無料開発プラットフォームの計画を進めている事を明らかにしています。これによりエンジンビジネスで成功を収めるEpicやUnityに競合していく意気込みの様です。
Epicは以前Unreal Engine 3を元にした無料版の”Unreal Development Kit”をリリースし、1週間で50,000人のユーザーを得ています。
さらにUnityも同様にfreemium(フリーとプレミアムを組み合わせた物)戦略で多くのユーザーを獲得した後も様々な利用プランを提示しており、1500ドルのProバージョンや、199ドルのインディーデベロッパ向けの料金設定などが登場、先月とうとう登録ユーザーが10万人を越えた事を発表しています。
Crytekはイギリスなどで学術利用目的にCryEngineの無償提供などを行ってきましたが、今回のコンソール進出に併せて、いよいよエンジンビジネスにも本腰を入れる事となりました。いずれCrysis 2の登場が一番の宣材になる事は間違いなく、ますます本作の仕上がりが気になるところです。
現在ナムコバンダイゲームスアメリカと協力の元開発が進められているNinja Theoryの新作「Enslaved」、久しぶりの新作に多くの期待が集まっていますが、手掛けているタイトルはEnslavedだけではなく、すでにもう一つフルタイトルのプロジェクトが進められている事が同スタジオの創立者Tameem Antoniades氏から明らかにされています。
そんな中「デビルメイクライ」シリーズの次回作をNinja Theoryが担当しているのではないかとの驚くべき話が聞こえてきました。これはお馴染みの海外ゲーム情報紙GameInformer誌の5月号の30ページに掲載されている物で、そこにはNinja Theoryが進めているのがEnslavedだけでは無い事に加えて、デビルメイクライ次回作の開発を求められているとの内容が記されています。
カプコンは以前、GRINが手掛けたバイオニックコマンドーでの失敗を元に、海外デベロッパへの外注の難しさについて自ら言及しており、昨年末の2010年3月期通期業績修正カンファレンスコール質疑応答概要では既存のフランチャイズの続編やラインの一部発注などで提携していく旨を発表(※ リンクはPDFが開きます)しています。
という事で状況的になくもない話ではある上にNinja Theoryのデビルメイクライとなれば正直かなり見て見たい気がするのも事実!Enslavedのリリースも控えて気の早い話ではありますが、Ninja Theoryの完全復活とも感じられるこの流れに同スタジオの今後に期待が高まります。
PCでゲームを遊ぶ事の醍醐味と言えば、やはりMODの存在が欠かせません。この映像はお馴染みValveの「Left 4 Dead 2」にModern Warfare 2とMass Effect 2のキャラクター達を登場させた物、ジャガーノートや宇宙刑事ギャレスさんなど見慣れたキャラクターとゾンビが戦う様子は、なんというか不思議の一言。
しかし意外な程違和感が無いのがタリ!やはり萌えっ子はどこに持って行っても様になりますね。しかし最早なんのゲームか判らない。
マイクロソフトのテーブルトップPC「Surface」、カーネギーメロン大学のエンターテインメント・テクノロジー・センターがマイクロソフトと開発を進めているSurface用のDungeons & Dragons用アプリケーション”SurfaceScapes“で当サイトではお馴染みですが、これ以外にもインターフェースに関するプロジェクトが多く進められています。
この映像はそんなSurfaceの数あるUIプロジェクトの一つでマイクロソフトリサーチが進めている物。指とペンにそれぞれ別の機能性を持たせ、その組み合わせによりこれまでにない直感的な操作やインターフェースを実現した物。普段趣味やお仕事で画像処理等を多くお使いになる方にはなかなかたまらない映像になっているかと思います。
ここに次期Photoshopなどに見られる様な画像認識技術やAI的な機能がふんだんに取り入れる時代になったら、一体どんな事になってしまうのか、早くこんな未来がやってこないものか……急募!
情熱を伴った一見無意味に見える過剰は、他者から見た場合とても愉快な楽しさを提供してくれます。この画像はCCP Gamesが運営するSFMMO「EVE Online」の壮絶な複数アカウントプレイの環境を映した物、テンキーとマウスを工作し同じボタンを押せるように工夫した自作のシステムは一度に12ものアカウントをソフトウェアマクロで制御し、休む事無く作業を行わせる物。
非常にリアルな経済システムが実現されているEVE Onlineは、現実顔負けのビジネスや駆け引きが楽しめる類の無いタイトルです。CCPが貨幣の発行は行っているものの、ゲーム内経済は全てプレイヤー達の取引から成り立っており、そこで財を成そうと思えばこれくらいやる必要があるのかもしれ……いやここまではないか。
このシステムを作ったプレイヤーのZhek Kromtorさん、12アカウントの同時操作と本アカウント2つの合計14のEVE Onlineを操り、一体どこへ向かっていたのかは判りませんが、並大抵の愛情と情熱で実現できるような物ではありません。が、しかしソフトウェアマクロの使用が明らかになり、規約違反から当然の如くアカウントはBANされました。
この並々ならない情熱と労力、時間、お金、おそらくその全て注ぎ込んで満足するシステムを作り上げ、そして盛大に全部BAN。規約違反は褒められた事ではありませんが、ここまでやる創意は賞賛に値すると言えるのではないでしょうか。恐らくこういう方は少々の事でへこたれたりしないでしょうから、是非次は同等のシステムを規約違反無しに実現する方向で頑張っていただきたい。
先日、素晴らしい佳作Saboteurやマーセナリーズシリーズで知られ、昨年末にEALAに統合されたPandemic Studios、そしてWorld of Warcraftの開発チーム出身者達が立ち上げ、今年初めに大規模なレイオフが敢行されたRed 5 Studios、さらにObsidian、EALAの元スタッフが協力して新スタジオ「Killspace Entertainment」を立ち上げた事が明らかになりました。
さらにデベロッパのエージェンシーを行っているDDMが発表したプレゼン資料からは、Killspaceが2本のプロジェクトを進めている事が記されています。これはメジャーなパブリッシャと提携したオリジナルIPと、ライセンス物の二つとされています。
ジャンルはTPSとFPSのキャラクターアクションとされており、プラットフォームはXbox 360とPS3、PC、iPhone、Facebookと幅広い物になっています。LinkedInからの情報によると、何人かのスタッフはすでに1年以上前からKillspaceに所属しており、スタジオは2009年の2月から稼働している様子。さらにスタッフは40名前後と見られています。
さらにWhois情報がKillspaceの住所と一致するドメイン、”ApocalypseNowGame.com”と”WarIsNotAGame.com”の二つが発見されており、コッポラの戦争映画”地獄の黙示録”(原題:Apocalypse Now)のゲームタイトルが開発されているのではないかと予想されています。
これらが上のIPと関係しているか、定かではありませんが、”地獄の黙示録”がゲーム化となれば気になるファンは多いのではないでしょうか。なお、先ほどのDDMの資料にはKillspaceがキラーブランド作成のためにゲーム、映画、そしてTVから最善のプロセスを手に入れると記されています。
ちなみにRed 5 StudiosはOffset Engineを用いてエピックなMMOタイトルの開発を進めていましたが、昨年中国でかつてWorld of Warcraftを運営していたThe9(第九城市)の出資と絡み、かなり怪しげな大規模レイオフが敢行され、何やらきな臭い状況が続いていました。今回明らかになったKillspace Entertainmentが、こういったトラブルから解放され開発に専念できる場所である事を望みます。
先日SOSNewYorkと名付けられたティザーサイトが公開され、タイムズ・スクウェアで衝撃的な映像を3度に渡って上映した「Crysis 2」ですが、この予告トレイラーのフル映像がいよいよ登場、瓦解したニューヨークがハイクオリティに描かれ凄惨な状況が映し出された大迫力の映像が公開されました。
これに併せ海外情報サイトではCrytekの面々がインタビューなどに応じ、Crysis 2の新たな情報が多く明らかになり始めています。本日は新情報の概要をひとまとめにお知らせいたします。
先日ニューヨークで行われたプレミアイベントにおいて、CrytekのボスCevat Yerli氏はCrysis 2がPC版とコンソール版を如何に同等のものにする事に取り組んできたかを語り、これまでに実現したビジュアルクオリティを落とす事なくPS3とXbox 360、そしてPCいずれのプラットフォームでも”ごまかし”のないCryEngineの開発に成功した事を明らかにしています。
これにより各プラットフォームともに同等のかけがえのないゲームプレイを実現したとYerli氏は語っています。本作の特徴とされる都市マップの垂直性や豊富な物理演算を含む様々なインタラクション、そして素晴らしい映像表現は全てコンソールで再現されており、氏はPC版と十分に競える物を作る事ができたと述べています。また、Yerli氏はコンソールの動作が30FPSである事を明かし、これが全く30FPSを下回る事が無いと、力強く発言しています。
以前当サイトにてCrysis 2のシナリオを手掛けていたヒューゴー賞作家のPeter Wattes氏がカナダの国境でFBI職員とのトラブルから逮捕されたニュースをお伝えしましたが、昨晩Electronic Artsは、2004年にタケシ・コヴァッチシリーズの“オルタード・カーボン”でフィリップ・K・ディック記念賞を受賞したイギリスのSF作家リチャード・モーガンがCrysis 2のシナリオを手掛けている事を発表しました。
モーガン氏は自身が熱烈なゲーマーである事を明かし、大好きなCrytekと共に仕事をする事に興奮し、誇りに思うと発言しています。さらにこのアナウンスの中でニューヨークがエイリアンからの攻撃だけではなく、悪夢のような伝染病の危機にもさらされている事が明らかにされています。
これによりニューヨークの都市機能は混乱を極め、破壊と火災などで崩壊した状態になっており、エイリアンに対しては警察組織も米軍も全く歯が立たない状況になっているとの事。
Crysis 2のプロデューサーを務めるNathan Camarillo氏がJoystiqのインタビューに応じ、Crysis 2がCrysisフランチャイズのリブート(再起動)を行う物であると発言しています。これはコンソールゲーマーが前作Crysisをプレイしていないであろう事が理由とされています。
しかしCamarillo氏は完全にゼロからこれを始めようとは考えてはおらず、Crysis 2を理解するために前作をプレイする必要は無いことを強調しながらも、前作のプレイヤーに向けた連続性が感じられる要素も盛り込まれている事を明らかにしています。
以前Yerli氏のインタビューからHazeで知られるかつてのFree Radical(現在のCrytek UK)がCrysis 2の開発に参加していることが明らかにされていましたが、今回の一連のインタビューの中からCrytek UKがフルチームでマルチプレイの開発に専念している事が明らかになりました。
Yerli氏によるとCrytek UKはCrytekでもかつて無い程のスピードと勢いでその力を発揮しているとの事で、同社の中でもひときわ異彩を放つCrytek UKチームがどのようなマルチプレイパートを仕上げてくるか、今から非常に楽しみです。
さらにYerli氏はインタビューの中でCrytekが販売についてまったく関与しない事を明らかにしています。販売についてはElectronic Artsがその全てを担当しているとの事で、Yerli氏は「セールスはEAの仕事だ」と発言しています。
以上、Crysis 2が様々な意味で巨大なタイトルである事が明らかになった今回の発表でしたが、また来週以降もインタビューなどが予定されており、新たな情報が明らかにされると思われます。また今回の発表では技術に関する言及はあまり行われていません。
本作の仕上がりに大きく関係するCryEngine 3に関する情報を以下にまとめてみました。興味のある方は今回のマルチプラットフォーム対応が具体的にどんなパワーを秘めているのか、その目で確かめ、今後の予習・復習をしてみてはいかがでしょうか。
月曜のLate Night With Jimmy FallonへのCliffy B出演でGears of War 3の発表が期待され、さらに昨晩にはLive上でGears of War 3の存在が明らかになってしまったEpicですが、さらなる新作「Bulletstorm」の存在がGameinformerから明らかになりました。なんとGears of WarのPC版を手掛けPainkillerシリーズで知られるPeople Can Flyが開発を手掛けるタイトルだとの事。
昨日Epicが2つの大きなアナウンスを控えているとCVGが報じており、People Can Flyがこれを担当する事が記されていました。今回明らかになったGameinformerの情報にも同スタジオが手掛けている事が記載されており、どうやらBulletstormを指した物であった様です。
BulletstormはPS3とXbox 360、PCに向けたマルチプラットフォームタイトルとなっており、シングルプレイとマルチプレイを実装、パブリッシャーはElectronic Artsが務めるとの内容が記されています。舞台は26世紀の地球で、主人公のGrayson Huntはかつてのヒーローで今は酔っぱらいというキャラクター、ただ一人の友人が半身サイボーグのIshi Sato(日本人?)だと記されています。
戦闘の様子などからは本作がかなり爽快感の高いFPSタイトルである事が見て取られ、キックやスライディング、敵を繋ぐビームといった攻撃方法が用意されている事からもアクション要素の高さが感じられます。
さらに月曜の大舞台を控えるCliffy Bが自身のTwitterで月曜に2本の新作発表をするぜ!とTwit、さらにBulletstormに関する話題をRTで明かしており、月曜の発表はGears of War 3とBulletstormの発表で決定!といった所でしょうか。
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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