大韓航空のど派手な「StarCraft II」仕様のジャンボジェットが話題で、まさに国民的ゲームと呼べる規模のプロモーションと熱狂を見せていますが、先日韓国で行われたStarCraft IIイベントにて、課金モデルに新たな無料プランの登場が明らかにされました。
これはBlizzardのChris Sigaty氏がイベント会場で発表したもので、同社の人気MMOタイトルであるWorld of Warcraftのアカウントが有効なプレイヤーは無料でStarCraft IIのプレイが可能という物。
なおパッケージの価格は69,000ウォン(約5,100円)で、上記のプランが適用されない場合の月額課金は9,900ウォン(740円)、さらに24時間プレイ可能な2,000ウォン(約150円)のパスも用意されています。
StarCraftの本場韓国での成功を再びとBlizzardの気合いが感じられる内容になっていますが、その他地域での課金体系に影響が及ぶか、気になるところです。
著作権侵害と共に語られる事の多くなった中古販売の問題ですが、近年では大手パブリッシャ等が揃ってDLCを絡めた中古販売への対策を打ち出すシチュエーションが多く見られます。そんな状況の中、アメリカの調査会社であるCowen and Companyが前世代のハードウェアと現在のソフトウェアセールスを比較調査し、そこから興味深い内容が明らかになりました。
Cowen and Companyは現在のPS3とXbox 360と2003年時のPS2とXboxのソフトウェアセールスを比べ、20%のマイナス成長になっている事を報告、さらに興味深い内容としてソフトウェアにおけるリリースから2ヶ月目の販売数が大きく落ちている事を明かしています。2ヶ月目の販売数は2001年に比べ62%も低下しているとの事で、判りやすい例としてスクウェア・エニックスの”ファイナルファンタジーXIII”が挙げられ、2ヶ月目のセールスが93%も減少している事が引用されています。
これはソフトの商品サイクルが非常に短くなっている事を示していますが、Cowen and Companyはこの原因として中古販売の問題を指摘しています。現在北米の中古販売にはHMV、Tesco、Asda、Best Buy、トイザラス、Amazon、ウォルマート、セブン-イレブン等、錚々たる顔ぶれが参戦しはじめており、中古市場の巨大化を物語っています。
また、EA Sportsのボスを務めるPeter Moore氏はこの問題についてElectronic ArtsがElectronic Artsのタイトルをトレードする事は望まないと発言、この抑止としてOnline Passシステムを導入したとはっきりとした意見を述べています。
さらに氏はElectronic Artsの大きな目標の1つとして各タイトルにおけるユーザーの長期的な維持を挙げており、Moore氏自身がこれに取り組んでいると明かしています。この辺りからも中古対策のプライオリティがかなり高く設定されている事が感じられます。中古対策問題は近年のデジタル流通の本格化なども絡み、今後も大きく姿を変える可能性を秘めた問題だと言えます。各社納得のビジネス的な解決をそう遠くない未来に見ることができるか、動向に注目です。
現在コミカルなアクションタイトル”Comic Jumper”を開発中のTwisted Pixel、Splosion Manの成功でも知られる同社ですが、なんとLord of the Rings OnlineやDungeons & Dragons Onlineで知られるTurbineと共にコンソールMMOの開発が進められている事がTwisted Pixelの公式サイトから明らかになりました。
なお、TurbineのコンソールMMOの存在については昨年9月に行われたAustin GDCでXbox 360とPS3向けに開発が進められている事が明らかにされていましたが、続報が聞かれない状況が続いていました。
Twisted Pixelによると契約は既に結ばれたとの事で、内容についてはまだ秘密であるものの、非常に楽しいプロジェクトで開発に取り組む事を誇りだと記しています。
コンソールMMOの開発はデベロッパとパブリッシャ共に鬼門とも言えるジャンルで、最近でも多くのタイトルの失敗やキャンセル等、ビジネス的な側面を多く孕む問題が噴出しています。そんな中Turbineはこれまで難度の高い版権物MMOを2作とも成功に収め、今も基本無料のマイクロトランザクションモデルに切り替える等、地味ながら非常に状況判断やビジネス的なジャッジにはかなりの経験と高いスキルを持ち合わせている様に感じます。この意外にも感じられるパートナーシップがどのようなタイトルを産む事になるか、続報に期待です。
本当に色んな意味で大盛況の内に幕を閉じた今年のE3、この数年でショーとしての華やかさと見本市としてのビジネス的な機能も見事なバランスに落ち着いて、以前の様な実現不可能にも思える大風呂敷合戦はすっかり色を潜めたように感じられます。
1995年にスタートしたE3ですが、E3以前にはCESショーがE3的な役割を果たしていました。今回は今から20年前の1990年の6月2日にシカゴのMcCormick Placeコンベンションセンターで開催されたCESの様子をお届け、20年の間に起こった進化の程を肌で確認してみたいと思います。
1990年にはアメリカの家庭の実に20%が任天堂のNESを保有しており、まさに主役ハードとして注目を集めていました。CESでのブースの広さもやはり巨大な物でした。
リリースまでとうとう3ヶ月を切ったBungie最後のHaloタイトル「Halo: Reach」、マルチプレイと共に初代Haloの前日譚が描かれる本作は現状の素晴らしいクオリティもあってこれまでシリーズタイトル以上に大きな注目を集めていると言っても過言ではありません。
そんな本作のコミュニティディレクターを務めるBrian Jarrard氏がMTVのインタビューに登場し、最後のタイトルがマスターチーフ主演の”Halo 4″となる可能性があった事を明らかにしました。
Jarrard氏は”Halo 4″について様々な可能性が探られたと語り、4ではマスターチーフがコールドスリープから目覚め、マスターチーフの物語が描かれる予定だった事が明らかにされています。しかしこれは結局のところアイデア段階で止められ、プリプロ段階に進められる事はなかったとの事。
この判断は、新しい登場人物と新しい物語などのフレッシュな要素が優先された結果で、これによりHalo: Reachの登場が最終的に決定される事となりました。Jarrard氏はHalo: Reachによって描かれる前日譚によって、よりHalo3部作への理解が深まる事になるだろうと述べています。また、これまでも否定されてきた本作へのマスターチーフ登場について改めて登場しない事を強調しました。
とはいえ、マスターチーフがReach陥落に際して担った役割は非常に重要なポイントで、まったく登場しないというのも不自然な気がしないでも……という事で一縷の望みを託して9月14日のリリースを待つ事にしたいと思います。
いくつになっても悪ガキなティム・シェーファーと古き良きヘビーロック(とメタル)の権化である我等がジャック・ブラックの迷コンビで大成功を収めた”Brutal Legend”、比類無いメタル愛に満ちたBrutal Legendが多くのゲーマーの心を打ったのも記憶に新しい所ですが、やはり気になるのはDouble Fineの次回作!どうやら新IPのタイトルに取り組んでいるようです。
これは公式サイトの求人情報から明らかになったもので、シニアゲームプレイプログラマーの欄にサンフランシスコのスタジオで開発が行われているオリジナルIPタイトルの即戦力を求めている事が記されています。まだこれがティム・シェーファーの次回作であるかどうかは不明ですが、とりあえず次期プロジェクトは進んでいる様子。続報が楽しみです!
先日からGameTrailersで「BEST of E3 2010 Awards」の発表が開始され、ベスト○○の様々な映像が出始めています。そんな中”最も困った瞬間”賞が発表、UbiSoftのおもちゃや宮本氏のゼルダデモでのトラブルなどのシーンが収められていますが、やはり大方の想像通りほぼコナミのターン!当然の如くコナミのプレスカンファレンスが圧倒的なクオリティの差で受賞しました。
良い意味で今年の、いやここ数年のE3で一番面白い新しい”何か”を発明したと言える今年のコナミ、謎の寸劇や色々頭に?マークが浮かんで仕方ない組み合わせの妙に、名言の数々!早くも来年のプレスカンファレンスが楽しみで仕方ありません。ファンクラブが出来るのも納得!どうか今年のクオリティをこじゃれた感じに起動修正などせず、来年もどうか1つ体当たり精神で全部笑い飛ばす様な素晴らしいものにして欲しい所。
いよいよローンチまであと数日と迫ったRealtime WorldsのMMOタイトル「APB:All Points Bulletin」(以下:APB)、パッケージには50時間分のプレイタイムが同梱され、それ以降は20時間プレイで4.99ドル、30日間無制限プレイが9.99ドル、そしてゲームプレイやコンテンツのクリエイトによってプレイ時間のボーナスが得られるという、ユニークな課金形態を採用したAPBですが、さらにゲーム内に音声広告が3時間おきに登場する事が公式フォーラムから明らかになりました。
これは課金形態に関わらず全てのプレイヤーに向けたものの様で、基本的に1つのエリアで3時間以上滞在する際には2度目の広告は流れず、エリア移動を行った場合に3時間おきの短い音声広告が流れる事になる様です。
フォーラムでのユーザーの反応は賛否様々な様ですが、インゲーム広告は近年のゲームビジネスにおいて重要なポジションを占める様になっており、APBの成功や今後予定されているアドオンの登場など、運営にも大きく影響を与えそうな、このユニークな音声広告がどのような効果を上げるか今後が楽しみです。
先月レイマンやラビッツ、そしてBeyond Good & Evilを手掛けたUbisoftのデザイナーMichel Ancel氏が退社したとの噂が流れたものの、その後Ubisoftフランスがこれを否定、E3ではレイマンの素敵な新作も発表され、ファンの心配は一先ず解消されました。
しかし表舞台に姿を現す事が意外と少ないMichel Ancel氏から直接語られる機会が無く、Beyond Good & Evil 2の現状など今一つもやもやした状態が続いていました。が!先日Montpellierで開催されたゲームカンファレンスにMichel Ancel氏が登場、とうとう本人の口から「Beyond Good & Evil 2」が今も開発中である事が明らかにされました。
ただ、Ancel氏はBeyond Good & Evil 2に関して大きな計画を持っているものの、開発は小さなチームで行っている事を明かし、登場まではまだしばらく待つ必要がある事を示唆しています。また、Ancel氏は小さなチーム体制の理由として、クリエイティブを促進する事を目的に、家族の様なチームを編成していると語っています。
またBeyond Good & Evil 2のゲームプレイについても発言、本作が多くの分岐を有するストーリーラインを持っている事、そしてゲームをクリエイトする為の無料ツールをリリースする計画がある事を明かしました。
やっとMichel Ancel氏本人の口から開発の進捗が明らかにされたBeyond Good & Evil 2、登場はまだまだ先の様ですが、Rayman Originsとラビッツ新作Raving Rabbids Travel in Timeが控えている事もあって、Ancel氏ファンはしばらく目が話せない状況が続きそうです。良かった!
現在Fable IIIとMilo and Kateの開発を進めているピーター・モリニュー氏率いるLionhead Studios、これまで意欲的なタイトルを多く手掛けてきたモリニュー氏が、今年のE3で本格的に出揃った各社のモーションコントロールについて触れ、WiiとPS Moveが同じ種類の物で「区別する事が難しい」と発言しました。
UGOのインタビューに登場したモリニュー氏は、WiiとPS Moveを区別する為に熱心に観察してみた事を述べ、結果非常に類似した物に見えたと発言、氏は”ソニーと任天堂が違いに異なる物である事を主張する事は理解している”と付け加えた上で、やはり同じに見えると意見を述べています。
ここまで来るとこの後の反応はお見通しだ!と言いたい所ですが、モリニュー氏は”マイクロソフトの従業員としてではなく、デザイナーとして”と念押しした上で、Kinectはマイクロソフト自身が想定していたクオリティを1ステップ超えたと評価、さらにWiiに似た物をつくるのはマイクロソフトにとって簡単な事だとモリニュー節全開でKinectを賞賛しています。
このモーションコントロール戦争がどういった着地を見せる事になるのか……結果が出るのは来年以降となりそうですが、各社のタイトルラインアップなども含め今後の動向に注目です。
4月にコンソール版が発売され、アーケード版のアナウンスも行われた「スーパーストリートファイターIV」、前作ではPC版もリリースされましたが、今作ではまだPC版に関する公式な発表は行われていません。そんな中、シリーズのプロデューサーを務める小野氏がPC版について言及、PC版のリリースに問題を抱えている事が明らかにされました。
これはつい先日Twitterを始めた小野氏のアカウントで発言されたもので、氏はPC版のストリートファイターIVが大きな著作権侵害による被害にあった事を述べ、この問題を現在解決する為に動いていると語っています。また、この問題への対処に時間が必要な事も述べられており、著作権侵害による被害が甚大な物であった事が容易に想像出来ます。
また、以前にはカプコンのVPを務めるChristian Svensson氏がアーケード版のリリースがPC版登場の可能性を押し上げたと発言したものの、現在開発中ではない事が明らかにされています。無事にこの問題が解決され、いつかPC版のリリースが果たされる事を願って止みません。
無事「Twisted Metal」のサプライズ発表も終わりサプライズの為の嘘を付く必要も無くなったDavid Jaffe氏、これまでの我慢が一気に噴火するかのようにTwisted Metalに関する様々なアイデアや情報が、……主にTwitterから溢れ出ています。
昨日はTwisted Metalの名物キャラクターSweet Tooth主演の低予算スラッシャーフィルム(※ 13日の金曜日や悪魔のいけにえ、バーニングなどが代表的なホラージャンル)を作って”THE TESTER”の様にPSN上で売りたいと発言しました。
その後もこれについてCG映像よりライブアクションが良い等とあれこれ語っており、かなりやる気に満ちている様子。Sweet Toothがアイスクリームトラックでアイスを売りにやってくる低予算スラッシャー……。見て見たいすぎる!是非実現して欲しい所。むしろ”THE TESTER”での成功も考えると意外と無くもない話なのかも?
昨晩はとうとう……ファッ○でメッシーなキャットファイトに俺の中の14歳が……と、リアル中二病発言まで飛び出し謎の全力疾走を続けるジャッフェ氏、この素晴らしいスピリッツから生まれるTwisted Metal本編への期待が高まらない道理がありません。是非Sweet Toothのスラッシャーフィルムも実現に期待したい所です。ゴー!ジャッフェゴー!
昨日コナミは「Saw II: The Game」の開発においてUnreal Engine 3のライセンスを得た事を発表しました。開発を手掛けるのは、古くは”Zork Nemesis”から、最近では”Blacklight: Tango Down”で知られるZombie Studiosが担当しています。
今作では新しい戦闘システムや環境を利用した罠、そしてUnreal Engine 3の採用によるリアルはグラフィックが特色で、やはりSawシリーズらしい残酷な表現もまた大きな特徴と言えます。Unreal Engine 3での開発には手慣れたZombie Studios、リアルさがさらなる恐怖を演出するか、仕上がりに期待です。
現在Epic Mickeyの開発を進めているウォーレン・スペクター氏が自身のblogで今年のE3を振り返り、裸眼での3D立体視を実現した”ニンテンドー3DS”を「人生を変えた」と高く評価しました。
ウォーレン・スペクター氏は3DSの立体視についてメガネが必要無いこと、2Dディスプレイに対して画像の劣化や彩度のロスが無い事、視差コントロールがある事を述べ、実際に手にして見た感想をパーフェクトと高く評価しています。
さらに氏は3Dについて完全に誤解していたと記し、これが一時の流行技術ではないだろうと自身の見解を述べています。そして何よりもゲーム開発者として湧き出るアイデアが押さえきれない様子で、既に幾つかの考えを思いついたと述べ、開発に是非参加したいとの旨を明らかにしました。
Epic Mickeyに絡むゲーム以外のプロジェクトも様々噂されるウォーレン・スペクター氏、どうやら数年ぶりの新作となるEpic Mickey以降のゲームにも期待してもよさそうです。今後自身のblogにて続報が書かれる様子で動向に注目が集まります。
今年3月に突如起こったActivisionとInfinity Wardの確執に続くRespawn Entertainmentの誕生や、Electronic Artsも巻き込んだ騒動はまだ皆さんの記憶に新しい出来事かと思います。Modern Warfare 2を大成功に収めたInfinity Wardは現在スタジオの再建と次回作の開発体制を整える為の求人活動などを行っています。
そんな中、ActivisionのThomas Tippl氏がInfinity Wardの為の新しいコミュニティを用意する計画がある事を明らかにしました。さらにフロントマンとしてお馴染みのRobert Bowling氏が質問や物申したい事などのフィードバックをGoogleVoiceで募集している旨をtwitしています。
ゲーム史上最大のローンチを成し遂げた後に大量のリードを含む人材を失ってしまったInfinity Ward、外部のみならず内部問題からの訴訟問題も並行し抱えている両社ですが、再び栄光を掴む為にユーザーに対して直接的な意見と支援を求める事は一先ずスマートな方法と言えるかもしれません。
7月27日には第一弾DLC”The Signal”がリリースされる「Alan Wake」、セールス的に大成功!とは言えないながらも非常にユニークで心に残るタイトルとして多くのプレイヤーから高い評価を得る事に成功しました。
Remedyは本作をDLCの追加エピソードでTVドラマのシーズン形式のような展開を計画している事などもあり、末永いフランチャイズへと成長させたいと考えているようですが、続編に関する具体的な計画はまだ存在しない様です。
これはRemedyのフランチャイズ開発のボスOskari Hakkinen氏が明らかにしたもので、Remedyはすぐにでも続編に取りかかりたいと考えているものの、マイクロソフトのパートナーシップの中でまだ具体的な続編の計画が進められない状況にあると語りました。
Hakkinen氏はマイクロソフトとのパートナーシップに満足していると前置きし、現在のRemedyがLimbo(地獄の入り口で三途の川のような場所)のような”どちら”とも付かない状況にあり、その決定権はマイクロソフトが手にしていると、現在の難しい状況を説明しています。
さらにHakkinen氏はAlan Wakeがマイクロソフトの有用なポートフォリオになると考えており、実際に続編の制作を開始した場合には18ヶ月程度もあれば出来上がるだろうと発言しています。
その理由に初代Max Payneの開発に5年を要し、続編のMax Payne 2が18ヶ月で出来上がった経験が挙げられており、開発に7年近くを要したAlan Wakeを1作で終わりにしたくないRemedyの強い意志が感じられます。幸いな事にホットドッグを売って暮らす必要はなくなった様で一安心ですが、やはりこの渾身のAlan Wakeをもっと成長させて欲しいのも正直な所。Remedy頑張ってえええ!
6月9日にFacebookでのローンチを迎えたZyngaの新作「FrontierVille」、本作はボルチモアに構えるZynga Eastの処女作で、ゲームデザインはかつてのシド・マイヤー氏の右腕としてアルファケンタウリやコロナイゼーションを手掛けたブライアン・レイノルズ氏が担当しています。
近年のGDCやDICEでは判りやすい程に勝ち組のオーラを放っていたソーシャルゲーム開発勢ですが、まだその勢いは衰えていない様子で、9日にローンチされたばかりの”FrontierVille”がなんと2週間足らずで500万人のアクティブユーザーを獲得したと発表しました。
新タイトルFrontierVilleは同社の重要タイトルFarmVilleに酷似したタイトルで、西部開拓時代を新たな舞台にお馴染みの農場シミュレーションを軸にした物。ソーシャルゲームらしく、フレンド等の他プレイヤーとの関わりが重要な本作ですが、ブライアン・レイノルズ氏はインタビューにて「このタイトルではプレイヤーは誰があなたを支援しているか簡単に知る事が出来る様になった」と述べており、本作のゴールがソーシャル経験の質を改善する事だと発言しています。
所謂Villeゲームでは多く存在するプレイヤーの小さな世界が有機的に繋がり、まさにバーチャルな生態系とも言える依存関係が成立しており、今作での爆発的な勢いとソーシャル要素強化の方向性は、マネーゲームとブライアン・レイノルズ氏自身がプレイヤー化した広義な意味でのリアルシミュレーションとも取れる様な側面も見られ、日本進出も秒読み段階の今、ますます動向には注目する必要がありそうです。
なお、今作の開発はZynga Eastの16人が数ヶ月で完成させた物で、開発規模はかつてFarmVilleを開発した時よりも大きな投資だとの事。Zyngaとブライアン・レイノルズ氏に興味がある方は今年のDICEに登場したレイノルズ氏のソーシャルゲーム開発に関する記事をご覧になってみてはいかがでしょうか。
昨日アメリカのホワイトハウスが知的財産被害などに関する長期的な計画を発表し、FBIにおける著作権侵害の調査や抑制をさらに強化する事を明らかにしました。
発表を行った知的財産執行調整官を務めるVictoria Espinel氏は、映画・ゲームを初めとする著作権侵害の対策強化を前提に、現在5人存在する知的財産専門のスタッフに加え、2010会計年度内にFBIのIP専門の特別捜査官を50人以上雇用する計画がある事を明らかにしました。
2008年ブッシュ大統領時代に知的財産執行調整官のポストが誕生して以降、年を追って体制強化が図られてきた米国の著作権侵害に関するFBIの動きですが、今回の大きな拡大を以て数十兆円規模とも言われる著作権侵害の被害に一定の効果を期待したい所です。
なおE3の運営やESRBレーティングの管理などを行うEntertainment Software AssociationのMichael Gallagher社長はこの体制強化について、国外の市場も含め産業の成長に重大な決定であると強く評価する意向を明らかにしています。
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