昨晩Take-Two Interactiveが第3四半期の会計報告を発表、昨年のゲーム業界を席捲した「Red Dead Redemption」が800万セールスに達した事が明らかになり、この他、NBA 2K11とRed Dead Redemption: Undead Nightmare、BorderlandsのGOTYエディションにCivilization Vの好調にも助けられ、予想収益よりも良好な結果を得た模様です。
また、今回の報告に併せ、最新のリリーススケジュールが発表され、Rockstar Gamesの期待作でありつつ数度の延期から制作の難航が囁かれている「Max Payne 3」が今回もスケジュール入りを果たさなかった事が明らかになりました。また、「XCOM」と「Spec Ops: The Line」が2012会計年度リリースへ変更されています。リリーススケジュールの詳細は以下でご確認下さい。
- Top Spin 4 – Xbox 360、PS3、Wii – 2011年3月15日
- Carnival Games: Monkey See, Monkey Do – Kinect for Xbox 360:2011年4月
- Duke Nukem Forever – Xbox 360、PS3、PC – 2011年5月3日
- L.A. Noire – Xbox 360、PS3 – 2011年5月17日
- The Darkness II – Xbox 360、PS3、PC – 2011年秋
- Spec Ops: The Line – Xbox 360、PS3、PC – 2012会計年度
- XCOM – Xbox 360、PC – 2012会計年度
- BioShock: Infinite – Xbox 360、PS3、PC – 2012会計年度
Rockstar GamesがRemedyからIPを買い取り、Rockstar Vancouverが開発に取り組んでいるシリーズ最新作Max Payne 3では主人公マックス・ペインが飲んだくれのハゲデブ親父に成長し、ブラジルノワールが描かれるという衝撃的な内容でシリーズファンを始め多くのゲーマーが期待している大作です。
本日は2009年3月の発表から早2年が経つMax Payne 3開発の歴史について、今回もリリーススケジュールのリスト入りから漏れてしまった本作の動向に、より理解を深めるため、一度その流れをまとめてご紹介します。
- 2009年3月:RockstarがMax Payne 3を発表、ローンチは2009年冬予定
- 2009年9月:Strauss Zelnick氏がMax Payne 3の延期を発表、2010年2月から6月の間にリリース予定
- 2009年12月:Take-Twoが2度目の延期を発表、リリースは2010年8月から10月に変更
- 2010年1月:Rockstar Vancouverの従業員の妻と名乗る人物が混迷する内部の開発状況と厳しい労働環境をリーク、Rockstar San Diegoの労働環境なども併せて大きな騒動に
- 2010年3月:Take-Twoが”L.A. Noire”、”Mafia II”、”Max Payne 3″、”Civilization V”の内、何れかが2011年度リリースにずれ込むと発表
- 2010年6月:E3で明らかになったRockstar Gamesの計画からMax Payne 3の名前が削除
- 2010年6月:Take-Twoが公式にMax Payne 3の2010会計年度内リリースが無い事を発表
- 2010年12月:Take-TwoのリリーススケジュールリストからMax Payne 3の名前が消滅
- 2011年2月9日(本日):Take-Twoの最新リリーススケジュールにMax Payne 3の記載無し
なお、会計報告で行われた投資者向けの質疑応答にて、Take-TwoのCFOを務めるLainie Goldstein氏が「Max Payne 3に関する最新情報は現段階では有りません」と語った事が明らかになっています。
12月31日に終了したTake-Twoの第3四半期の会計は、純売上が前年比から7%減の3億3430万ドルとなり、同社が明らかにしていた2億9000万ドルから3億1500万ドルの予想収益よりも良好な結果となりました。また純利益も前四半期から4080万ドル/7%の上昇を見せています。
さらに、今会計年度の9ヶ月間の総売上は前年比80%成長の9億5460万ドルに増加、継続事業からの非GAAP利益は前年の6750万ドルから1億880万ドルにまで好転しています。
Take-TwoのボスStrauss Zelnick氏はこの好調が5連続で予想収益を上回る四半期会計である事をアピールし、ホリデーセールスの成功を含め、豊富なトリプルAタイトルが揃うTake-Twoのポートフォリオの実力を実証したと喜ばしいコメントを発表しています。
今後もL.A. NoireやDuke Nukem Forever、XCOMにBioShock: Infiniteと、期待の超大作が並ぶTake-Twoのラインアップは、より会計状況を盤石な物と成長させる事は間違いなさそうです。
これまで2本のハイクオリティなトレーラーが公開されたTeam BondiとRockstar Games期待の新作「L.A. Noire」ですが、遂に明日ゲームプレイ映像が公開される事が公式サイトのアナウンスから明らかになりました。
恐ろしくリアルなキャラクターアニメーションと、オープンワールドで事件を捜査する革新的なゲーム内容、そこにRockstarタイトルらしいクオリティの追求が同居するL.A. Noireが一体どんなゲームプレイを実現しているのか、公開が非常に楽しみです。
L.A. Noireのリリースは北米が5月17日、ヨーロッパ地域は5月20日で、対応プラットフォームはXbox 360とPS3となっています。
昨日は大量のゲームプレイ情報と共に素晴らしいイメージが登場した「Battlefield 3」ですが、今日も続々と新しい情報が登場しています。今回はその中からGame Informer誌の特集記事に掲載されたDICEのプロデューサーPatrick Bach氏による”Frostbite 2″エンジンに関するアピールをお届けします。
Patrick Bach氏は”Frostbite 2″エンジンによるアニメーションシステム、破壊表現、ライティング、ゲームのスケールやオーディオなど、全ての要素が新しい高みを実現していると述べ、もうゲーマーはXbox 720やPS4の登場を待つ必要は無いと発言、Battlefield 3が”現世代コンソールの為の次世代ゲームだ”と力強いアピールを見せています。
さらにBach氏は”Frostbite 2″がゲームを構築する為のベストな技術だと断言、モダンなエンジンとして無視出来ないCryEngine 3を例に挙げ、見る限り美しい空中楼閣の出来は印象深いが、非常に小さい物だとFrostbite 2による広域レベルでのゲーム構築をアピールしています。
なかなか強気な発言を見せるDICEですが、先日から登場しているFrostbite 2のデモ映像やイメージなどからは恐ろしくハイクオリティな印象が急速に拡がっています。しかしエンジンの概要を記したプレゼン資料などから見えてくる実像は、昨今のモダンな映像技術の集大成的な物で、Enlightenによるリアルタイム疑似GIをプレ演算やDirectComputeとSPUで動的オブジェクトに適用させた事は驚くべき事ながらも、むしろスケーラビリティの強化や徹底的な演算コストの合理化を実現する事こそがFrostbite 2の真価と感じられます。
この辺りの強化からは、DICEがBattlefield 3に登場する広域マップでの各プラットフォームのパフォーマンス確保に相当な自信があると受け取れ、今後のプレイ映像の登場などがますます楽しみだと言えそうです。
昨日はOXM3月号の特集内容から大量の新情報が明らかになったBethesda渾身のシリーズ最新作「The Elder Scrolls V: Skyrim」ですが、本日ドイツのゲーム情報サイト”Pcgames”にて新スクリーンショットが掲載され(※ 現在は削除)、古代の遺跡らしき場所に佇むドラゴンを始め、古代Nordのアンデッドらしき敵、森の中を警戒している狼の姿などが確認出来ます。
また、ドラゴンのイメージでは新エンジンに実装された積雪システム(詳細は過去記事の解説でどうぞ)による積雪表現が確認できます。
さらに、この一連のイメージには、SpeedTreeを採用せずBethesdaで独自に作成した樹木生成ツールにより生成された針葉樹と狼のイメージに見られる落葉樹らしき樹木との差も見られ、”Creation Engine”の片鱗が顔を見せる興味深いイメージとなっています。
北米セールスの調査を行っているお馴染みNPDグループが2010年の携帯コンソールも含むプラットフォーム別ソフトウェアセールスのトップ10を発表、PS3とXbox 360の両プラットフォームでTreyarchの「Call of Duty: Black Ops」が1位を獲得した事が明らかになりました。他に特徴的な要素としてはXbox 360に専用タイトルが2タイトルしかランク入りしていない事や、PS3とPSPの両方でリリースされたGod of Warフランチャイズがいずれも好調である事が挙げられるでしょうか。
また、任天堂のファーストパーティタイトルの強さが叫ばれて久しい状況が続いていますが、今回のファーストタイトルは3本、一方PS3ではSCEタイトルが2つ、PSPでは4タイトルがSonyの内部スタジオによるタイトルとなっており、任天堂と同様にファーストパーティの力が発揮されつつある状況とも言えそうです。各プラットフォームの詳細については以下からご確認下さい。
UPDATE:2月8日17:50
イメージを数点追加し、配置調整とキャプションをいくつか追加しました。
連日新情報をお伝えしているEA期待のシリーズ最新作「Battlefield 3」ですが、Game Informer誌の特集内容が海外フォーラムなどに掲載、そのあまりにスケールの大きなイメージに驚きの声が上がっています。特集を要約した内容を以下でご紹介しますが、詳細はフォーラムからの情報で正しくない場合がありますので、閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
Wedbush Morganのゲーム産業アナリストとしてお馴染みのマイケル・パクター氏、決して予想屋が本業ではないのですが、盛大に予想を外す事で知られ、いくつかのメディアでは予想では無く”予言”とも揶揄されネタ的な扱いを受けている事をご存じの方も多いかと思います。さらに、いくら予想を外しても憎まれない氏の独特の雰囲気も併せ、非常に不思議なポジションに収まっている人でもあります。
そんなパクター氏が来るTeam BondiとRockstar Gamesの新作「L.A. Noire」のセールスについて言及、高セールスを達成するだろうと評価を下しました。
かつて、パクター氏は昨年のゲーム業界を席捲した大成功タイトルRed Dead Redemptionのセールスについて、今の市場にウエスタンテーマのニーズなど無いと一笑に付し、セールスは不発に終わると予想したものの、結果はご存じの通り……。リリース後にはセールスに懐疑的な見解を示した事が間違いだったと認め「Rockstarの事を先見者と呼ぶべきだ」と改めていました。
今回語ったセールス予想では、L.A. Noireがホットケーキのように売れると表現、Team Bondiの開発能力が非常に高いと述べ、Rockstar Gamesのジャンルやオーディエンスを超えたクオリティを実現する能力を以て、L.A. Noireが少なくともRed Dead Redemptionの半分は売れると高く評価、レビューの評価が90%を超えればRed Dead Redemptionと同程度に売れるかもしれないとの見解を示しています。
もはや、犯人は男、或いは女……レベルにふんわり且つ、若干保険を掛けた空気感すら漂ってくるぼんやり予想を掲げたパクター氏は「Rockstarを過小評価しないで頂きたい」と発言、”そりゃあんただ!”と世界中からツッコミが飛んできそうな愉快な名言を残しました。
上記の通り、盛大に当たらない予想に加え、手の平を返した様に態度を変える(※ 柔軟で素直なのは良い事だと思います)パクター氏ですが、最近の外しっぷりをダイジェストでご紹介する事で、今後も多く登場するであろう氏のネタをより楽しめる様に補足したいと思います。
■ 予言:”Steamが下取りサービス開始”編
昨年10月にSteamが下取りサービスを始めると突然言い始めたパクター氏、その日の内にValveのお馴染みDoug Lombardi氏が回答「真実では無いし、パクター氏に会ったことも無い」と両断されました。
■ 予言:”「Black Ops」はModern Warfare 2を超えられず酷評される”編
昨年Modern Warfare 2の記録を大きく超え、歴史的なセールスの成功を収めた「Call of Duty: Black Ops」ですが、そのリリース前にパクター氏はTreyarchがCoDブランドのメインデベロッパでは無いと評価、過去タイトルのメタスコアがよろしくないとの理由でBlack OpsがModern Warfare 2を超える事は無く、酷評されるだろうと発言。結果はご存じの通りです。
■ うっかり:”発表前に「Twisted Metal」の存在を喋りジャッフェに怒られる”編
昨年のE3でサプライズ発表が控えていた「Twisted Metal」とそれを手掛けるお馴染みジャッフェについて、開発中である事を知っていたパクター氏はうっかりTwitterでジャッフェがTwisted Metal開発を進めている事を暴露、サプライズを台無しにしたくないジャッフェは「つくってねえよ!」と半ギレで対応。
しかし、”作ってない”発言のせいでE3の発表後にジャッフェは嘘つきよばわりされ、言い訳を各所でする羽目となりました。
■ 予言:”2010年ホリデーシーズンはWiiが圧勝し任天堂が復活”編
もう説明するのもバカバカしくなってきましたが、2010年ホリデーシーズンのセールスではWiiがXbox 360とPS3を打ち負かし、任天堂が復活すると大胆な予言を提示。北米での結果はDSが前年比成長で-23%、Wiiが-32%となりました。なお、NPDデータを基にこの結果を発表したのはパクター氏が務めるWedbush Morganです。
■ 予言:”ActivisionがCoDシリーズに加入サービスを導入する”編
もう随分前からパクター氏が”すぐに導入される”と言い続けているこの予言ですが、もちろんまだ実現はされていません。最近では少し予言の有効範囲を伸ばす為にBungie新作もこれに加え、時間稼ぎをしている様子。
先日イタリアのゲーム情報誌Firstplay magazineがCodemasters期待の新作レース「DiRT 3」のビデオプレビューを行い、EGO 2.0エンジンによって実現される写実的な表現が驚く程に高いクオリティで達成されている事が明らかになりました。なお、冒頭のレースシーンはUIからPS3版のものだと予想されます。
さらにEurogamerに本作のチーフゲームデザイナーPaul Coleman氏が登場、PC版のみが対応した3D立体視機能について言及し、3D立体視対応がDiRT 3にとって有用では無いと語りました。
Coleman氏はMotorstorm: Apocalypseを例に挙げ、3D立体視対応によりプレイヤー周辺の環境構造物の差し替えや、オブジェクトの削除など描写での大きな低下を招いていると評価、長時間プレイによるプレイヤーの酔いや疲労にも触れ、3D立体視対応を意識はしているものの、技術的なトレードオフによるクオリティの変化を解消する事が先決だと、コンソール版が非対応の理由を語っています。
シリーズを追う毎に素晴らしい進化を遂げているDiRTシリーズの最新作”DiRT 3″のリリースは5月24日、対応プラットフォームはPCとXbox 360、PS3となっています。
イギリス版のOfficial Xbox Magazineの3月号にてBethesdaが開発を進めているシリーズ最新作「The Elder Scrolls V: Skyrim」の特集記事が掲載され、戦闘システムから物語まで、多岐に渡る大量の新情報が明らかになりました。
また、これまでに発売された情報誌等に掲載されたスクリーンショットも遂に登場、本作に利用されるBethesdaの新エンジン”Creation Engine”のパワーが炸裂する素晴らしい景観やキャラクターの造形、躍動感溢れるクリーチャーのモーションなどが確認出来ます。さらにOXM誌の表紙には主人公と思われるリアルなキャラクターが登場、驚く程に洗練されたタイトルとして開発が進められている事がありありと感じらるハイクオリティなイメージが揃っています。
多くの海外メディアから高い評価を得て、遂に今月末ローンチを迎えるPS3期待のシュータータイトル「Killzone 3」、そんな本作の象徴的なキャラクターと言えばやはりヘルガスト兵!という事で、本日は昨年のE3会場に登場したヘルガストコスプレと、昨年10月29日からイタリア北部の街ルッカで開催された”Lucca Comics and Games 2010“に登場したちょっと愉快なヘルガスト達のコスプレをご紹介します。
昨日、大ヒット中のカジュアルタイトル「Angry Birds」の開発を手掛けるRovioがAlan Wakeの開発で知られるRemedyの共同創設者Petri Jarvilehto氏を雇い入れたと発表しました。
RovioによるとPetri Jarvilehto氏はコンソール開発部門のVPに就任するとの事で、既にXBLAとPSNにてリリースされたコンソール版Angry Birdsを皮切りに、より広範囲なタイトル展開を進める模様です。
さらに海外情報サイトの3dsfocusがtwitterでRovioとやりとりする中で、Angry Birdsが今年後半WiiWareと3DS向けにリリースされる事が明らかになりました。
Angry Birdsの大ヒットと多方面のメディア展開も含め、もはや笑いが止まらないRovioですが、まだまだこの好調はしばらく続く事となりそうです。しかし明るいニュースが中々登場しないRemedy、頑張れRemedy!!
連日ゲーム内容に関する新しい情報が登場し、大きな注目を集めている「Battlefield 3」ですが、まだインゲームの映像やイメージは登場しておらず、GDCの開催が待たれる状況が続いています。
Battlefield 3ではDICEの内製エンジンFrostbiteの新ナンバリングとなる”Frostbite 2.0″エンジンの利用がアナウンスされており、かつて2008年のBattlefield: Bad Companyで革新的なHDR Audio機能と圧倒的な破壊表現を実現したDestruction 1.0を搭載しリリースされた”Frostbite 1.0″、続く2009年のBattlefield 1943にて破壊表現をさらに強化したDestruction 2.0を搭載し、DX11シェーダー対応を果たした”Frostbite 1.5″に続き、3度目のメジャーバージョンアップとなるFrostbiteのパワーにも注目が集まっています。
そんな状況の中、実は昨年7月25日から29日に掛けて行われたSIGGRAPH 2010にて、DICEが”Frostbite 2.0″の技術デモとプレゼンテーションを行っており、既にエンジンに関する幾つかの主要な要素がプレゼンテーション資料と共に公表されています。
なお、現在判明している内容はDX9のサポートしない事などを含め(※ 製品版のDX対応バージョンは現在不明)以下の様になっています。
- DirectCompute(GPGPUなど)のアクセラレーションを利用したタイルベースのデイファードレンダリング、PS3ではSPUを利用して実現
- God of War IIIで利用されたアンチエイリアス技術Morphological Anti-Aliasing (MLAA)をDX11対応GPUのDirectComputeで実現
- 擬似的なリアルタイムラジオシティ(※ リアルタイムラジオシティを可能にするライティング専門のミドルウェア”Enlighten”を使用)
- 環境破壊表現の強化
これはSIGGRAPH 2010にて解説された破壊表現システム”Destruction 2.0″のパネルにて紹介されたイメージで、PS3とXbox 360それぞれの機能的な問題を解決しつつ、演算コスト的な解決を実現したアウトプット結果として提示されたもので、非常にクオリティの高い破壊表現がディファードデカール等を利用して”動的”に生成されている事が判ります。
また、DICEは”Frostbite 2.0″エンジンに設けた以下の様な5つのチャレンジをSIGGRAPH 2010にて発表しています。
- シネマティックなイメージクオリティの実現:CG映画の様なスムースなビジュアル表現のリアルタイム生成を目指す
- イルミネーション:環境描写における”雰囲気”を構築する為のキービジュアル、グローバルイルミネーションと影生成、反射表現にフォーカス
- プログラマビリティ:コストを視野に入れたパイプラインの最適化やGPUレベルのシーンカリングやレンダリング
- プロダクションコスト:DICEはFrostbite 2.0開発にあたり、ワークフローと繰り返し作業の生産コストを削減する為に20人年の開発を費やし、ツール開発や最適化を行った
- スケーリングの改善:GPUモデルやハードのパフォーマンス、メモリ帯域、コンテンツのディテールとクオリティに至るまで、パフォーマンスの”崖”が存在しないスケーラビリティの実現を目指す
また、公開されている資料にはDX11シェーダーで実現したタイルベースのディファードレンダリング機能をPS3のSPU向けに移植する際の詳細や、ディファードシェーディングとMSAA併用の問題点への言及、PS3でのMLAAクオリティサンプルや、天空光ベースのアンビエントオクルージョンなど、かなりモダンな内容を盛り込んだ新エンジンのパワーが紹介されています。
さらに広大なマップでの戦闘や動的な破壊表現など様々なダイナミック要素が存在する中で、リアルタイムラジオシティを実現する為に、各ライティングパイプラインを分離させ、並列処理とプレ演算を併用し、軽いターゲットジオメトリを利用したライトマップの使用など、演算コストのトレードオフも視野に入れた現実的な構造で、広域のリアルタイムラジオシティを実現する手段についても詳しく言及されています。
テクニカルな内容が続きましたが、今回のプレゼンテーション資料からはDICEが現実的なコンソール展開とDX11フル対応の両方を視野に入れた開発を進めている事が見て取れ、ダイナミックに状況が変化する広い戦場が舞台となるBattlefield 3はFrostbite 2.0の力量を図るには持ってこいのタイトルとも言えそうです。Electronic Artsの今後を占うタイトルとエンジンになる事はもはや間違い無いBattlefield 3、一体どんなクオリティで登場する事になるのかGDCでのお披露目が今から楽しみです。
いよいよリリースまで10日と近づいたvs.シリーズ最新作「Marvel vs. Capcom 3」、ファンには辛抱たまらん数日となりそうですが、やはりこの時期最も悩ましいのがメインキャラクターを誰に決めるかという問題ではないでしょうか。
近年のvs.シリーズではアシスト攻撃が重要かつ派手なゲームプレイの要とも言えますが、海外で先日行われた大会イベントの様子を見ていても顕著だったのが、シリーズを通じてプレイしてきた方ならお馴染みのハイパーぶっぱ等で起こるアシスト事故でした。
という事で、チーム選定にはメイン操作時の性能や特性だけでなく、他メンバーとの相性やアシストタイプの理解が非常に重要となります。今回はそのチーム選びの要ともなる各キャラクターのα/β/γタイプのアシスト攻撃をそれぞれ収めた映像をご紹介します。
上の映像はマーベルサイドのアシスト攻撃を集めたものですが、お馴染みのアシストやスタンダードな物を除き、今回はトリッキーそうな新アシストをかいつまんで紹介します。まずはドーマムゥのγタイプ、プレイキャラクター時に2種類のチャージ技の組み合わせでアシスト攻撃の内容に3種類の変化が起きている様です。チャージ回数などでも変化が起こるのか気になるところ。
ドクター・ドゥームのβアシストは打ち上げたミサイルによる時間差攻撃となっており、使い所は難しそうながらダウンを取らずヒット時間も割と長そうで組み込みがいがありそうです。α/γはお馴染みの内容。
M.O.D.O.K.のαアシストは映像ではヒットエフェクトが見られず効果が判りませんが、遠距離攻撃の反射か、それとも最後の爆発に攻撃判定があるのか気になるところ。デビロットアシストの様な使い方が出来れば……と考えると色々と妄想が膨らみそうです。
カプコンサイドも初参戦キャラクターが多数登場しており、マーベルサイド以上に癖のあるアシストが揃っている様子。まずは春麗のγアシストがヒット数も長く空中でホールドするユニークな攻撃となっています。
そして初参戦キャラとして気になるダンテはαがネヴァンによる対空的なアシスト、ヒット時はダウンを取るのが特徴でしょうか。コレダー的な対空としての性能が気になるところ。βは氷属性の前方攻撃で、ダウンを奪わない4HITとなっており、ノックバックが比較的長いものの非常に使い勝手が良さそう。γアシストは珍しく登場から後方ジャンプで前方射撃を行う内容で、事故回避も含めディフェンシブな印象を受けます。
アマテラスのαアシストはシールド的な攻撃に見え、βはダンテのγと同様に後方ジャンプでヒット数の多い逃げ掃射を行う攻撃、ダウンも奪いません。そしてγアシストはアマテラスらしい回復らしき内容で、使い所を見極めれば非常に有用なアシストとなりそうです。
スペンサーのαアシストは横方向にグラップルフックで引き寄せる攻撃、βはこれを斜め上方向に行う様子で、こちらも色々と浪漫拡がるアシストになりそう。
モリガンのα/βアシストはお馴染みの攻撃ですが、γはアマテラス同様に回復らしきアシストとなっています。
ビューティフルジョーはα/βアシストがスタンダードな攻撃ながら、γは時間差で爆発する爆弾アシストで、爆発時はプレイヤー自身もダウンする様子、ガード不能かどうかで戦略が大きく変わりそうです。
豪鬼は波動(α)と竜巻(β)がオーソドックスながら、γが百鬼豪刃となっており、映像では空中ヒット後のバウンドを投げで掴む興味深い映像が確認できます。
アーサーはγアシストの聖水が使い勝手が良さそうなことに加え、黄金の鎧装着時のアシスト内容に変化が見られ、ヒットエフェクトやヒット数等に変化が見られます。
レイレイはαアシストが旋風舞、βアシストが返響器、γアシストは暗器砲となっています。またレイレイもリンリン解放時には金色に輝いた状態で登場、攻撃内容の変化は判りませんが、暗器砲にここぞとばかり星が登場してキャップをピヨらせているのが気になる所です。
という事で、いよいよ戦闘開始が目前に迫った”Marvel vs. Capcom 3″の国内リリースは2011年2月17日、対応プラットフォームはXbox 360とPS3となっています。
先日イギリス版のリリースが中国からの積荷が壊れて延期され、さらに現在アメリカではPCリテール版が買えないとの騒ぎも起こっている「Two Worlds II」ですが、今日は本作の自由さを象徴する様なバグ映像をご紹介。Just Causeのリコばりの高さから生還するプレイヤーに加え、本作の遠景描写が想像以上に優秀な事が判る興味深い内容となっています。
なお、今回はバグではないジャンプ映像と、本作に登場するだっさい帽子装備の画像をオマケにご紹介。ついにSteamでも販売開始されたTwo Worlds II、駄目な所も可愛いと思える方にはしばらく手放せそうにない至高の一作となりそうです。
以前より打倒Call of Dutyシリーズをはっきりと掲げ、FPSシュータージャンルの玉座を再び取り戻す為にMedal of HonorやBattlefield: Bad Company 2をリリースしてきたElectronic Artsですが、残念ながらセールス的には及ばず、先日のQ3会計報告でも打倒Call of DutyシリーズがElectronic Artsの重要な長期的プランだとの発言も行われました。
そのQ3会計報告時に予告され、打倒CoDに王手を掛ける役割を担うとされた年末の新作が「Battlefield 3」だった訳ですが、先日Twitter上で行われたQ&Aセッションに応じたゲームプレイデザイナーのAlan Kertz氏が早速CoDシリーズに対するスタンスについて言及、「CoDになろうとする事でCoDを殺しはしない、より良いシューターになる事でCoDを殺す」と意欲的な発言を見せました。
また、このTwitterセッションにて小売店サイトなどから判明していた真偽不明のディテールの内容等を含む、以下の様な新情報が改めて明言されています。
- プレイヤーは伏せ動作が可能(※ 全プラットフォームと明言)
- Medal of HonorとBattlefield: Bad Company 2では同じ武器/FoVシステムを利用したが、BF3はアップグレードされたバージョンが利用される
- ビジュアルクオリティやビークルと並ぶ程に”破壊表現”はDICEにとって重要な要素
- ビークルのディテールと”破壊表現”は素晴らしいクオリティになっている
- コンソール版にはリミテッドエディションが登場する
- 登場する都市の1つはテヘラン
- Tracersが登場
- フレンドリーファイアはオプション
- グラップルフックとジップラインは登場しない
- ドルフィンダイブは無くなった(※ 前作で可能だった滑稽な移動方法:参考動画)
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