先日Googleの無料で利用出来る3Dモデリングツール”SketchUp”の公式blogにて、なんとNaughty Dogの名作「Uncharted 2」の開発にSketchUpが利用されていた事を紹介しました。
さらにGoogleが公開したケーススタディ映像には、Naughty DogのアートディレクターRobh Ruppel氏が登場し、実際にSketchUpをどのように利用したか自ら解説を行っています。なお、SketchUpには有料版も存在しており、書き出しフォーマットの種類などを含む幾つかの制限があるものの、ほとんどの機能が無料のままで利用可能です。
今回のGoogleによる紹介は、SketchUpのコミュニティサイト”SketchUp Artists”のオープン1周年を記念して掲載された特集記事が元になった物で、Ruppel氏がコンセプトアート等の制作にあたり広範囲にSketchUpを利用している事が記載。開発初期段階におけるレベルデザインにSketchUpを利用したサンプルシーンが多く用いられた事が明らかにされています。
以下、SketchUpによるシーン作成から実際のコンセプトアート完成までの流れをイメージで紹介し、Ruppel氏の経歴やアーティストを目指す若い人達へのメッセージ、さらにSketchUpとは全く逆のアプローチで作り込まれたZBrushによる超ハイエンドなキャラクターモデルをご紹介します。
このMinecraftをテーマにしたファンメイドムービーは映像ユニットであるCorridorDigitalが手掛けた作品「The Last Minecart」です。ダンボールの手作り感と巧みで効果的なCG映像を組み合わせる事によって素晴らしく愉快で見応えのある作品に仕上がっています。
違和感の無いカラコレとマッチムーブが作品のクオリティを大きく魅力的な物にしているこの作品ですが、撮影はキヤノンのEOS 7DとソニーのEXカムコーダーEX1を用い、編集にはFinal Cut Pro、VFXはAfter Effectsと3ds Maxを使用しています。また、物理演算にはRayfireプラグインを使用しているとのことで、簡易なシステムでここまでの作品が出来上がる最近のファンメイド映像の制作環境にも舌を巻くばかりです。
今回は、The Last Minecartのオマケ映像に加えて、CorridorDigitalの素晴らしい2作品+メイキング映像をお届けします。メイキングも併せて見れば、何らかの創作意欲が刺激される事間違いなしの楽しそうな映像に仕上がっています。オススメ!
3プラットフォーム向けのデモと3月8日の北米リリースが間近に迫る期待のシリーズ続編「Dragon Age II」ですが、本作ではアートスタイルの方向転換と共に、シネマティックなゲームプレイを底上げする映像表現技術の改善も行われています。
本日、公式Blogにて本作の技術改善に言及した記事が掲載、DirectX 9採用のPCとXbox 360、PS3にもたらされる新技術について具体的な解説が行われました。今回の記事はパート1とされており、次回はDirectX 11技術によるPC版の解説が行われる事が予告されています。
なお、今回掲載したスクリーンショットは大きなイメージにリンクを設定しています。これらはDirectX 9利用のPC版からのイメージである事が明記されていますが、視覚的なアウトプットはコンソールでもほとんど同一だと記されています。
ライティングは今世代のゲームタイトルにおいてリアルな外観を実現する為に最も重大な要素だと言えます。ベースとなるアートワークが素晴らしくとも、貧弱なライティングシステムによりゲーム全体のクオリティを下げてしまうタイトルが多く見られる事から、BioWareは新しいライティング技術の研究開発に労力を裂き、以下の様な新機能を実装しています。
新しいライティングシステムではオフラインのグローバルイルミネーションレンダラが実装され、大域照明によるライトバウンス表現を実現、現実世界のライティングに近いシミュレートを行っています。
洞窟レベルには新しいライティングシステムがよりフィットしており、前作の旧エンジンに比べ、洞窟の割れ目からの射光や、拡散反射によるよりクリーンで現実的な表現が可能になっています。
ライティングはエモーションを伝える為に優れたツールです。Lowtownに満ちる煙や、DarktownやChantryに見られるコントラストの高い照明などが、プレイの中で無意識に見つけるふとしたシーンに優れた相互作用をもたらしています。
連日ゲーム内容に関する新しい情報が登場し、大きな注目を集めている「Battlefield 3」ですが、まだインゲームの映像やイメージは登場しておらず、GDCの開催が待たれる状況が続いています。
Battlefield 3ではDICEの内製エンジンFrostbiteの新ナンバリングとなる”Frostbite 2.0″エンジンの利用がアナウンスされており、かつて2008年のBattlefield: Bad Companyで革新的なHDR Audio機能と圧倒的な破壊表現を実現したDestruction 1.0を搭載しリリースされた”Frostbite 1.0″、続く2009年のBattlefield 1943にて破壊表現をさらに強化したDestruction 2.0を搭載し、DX11シェーダー対応を果たした”Frostbite 1.5″に続き、3度目のメジャーバージョンアップとなるFrostbiteのパワーにも注目が集まっています。
そんな状況の中、実は昨年7月25日から29日に掛けて行われたSIGGRAPH 2010にて、DICEが”Frostbite 2.0″の技術デモとプレゼンテーションを行っており、既にエンジンに関する幾つかの主要な要素がプレゼンテーション資料と共に公表されています。
なお、現在判明している内容はDX9のサポートしない事などを含め(※ 製品版のDX対応バージョンは現在不明)以下の様になっています。
- DirectCompute(GPGPUなど)のアクセラレーションを利用したタイルベースのデイファードレンダリング、PS3ではSPUを利用して実現
- God of War IIIで利用されたアンチエイリアス技術Morphological Anti-Aliasing (MLAA)をDX11対応GPUのDirectComputeで実現
- 擬似的なリアルタイムラジオシティ(※ リアルタイムラジオシティを可能にするライティング専門のミドルウェア”Enlighten”を使用)
- 環境破壊表現の強化
これはSIGGRAPH 2010にて解説された破壊表現システム”Destruction 2.0″のパネルにて紹介されたイメージで、PS3とXbox 360それぞれの機能的な問題を解決しつつ、演算コスト的な解決を実現したアウトプット結果として提示されたもので、非常にクオリティの高い破壊表現がディファードデカール等を利用して”動的”に生成されている事が判ります。
また、DICEは”Frostbite 2.0″エンジンに設けた以下の様な5つのチャレンジをSIGGRAPH 2010にて発表しています。
- シネマティックなイメージクオリティの実現:CG映画の様なスムースなビジュアル表現のリアルタイム生成を目指す
- イルミネーション:環境描写における”雰囲気”を構築する為のキービジュアル、グローバルイルミネーションと影生成、反射表現にフォーカス
- プログラマビリティ:コストを視野に入れたパイプラインの最適化やGPUレベルのシーンカリングやレンダリング
- プロダクションコスト:DICEはFrostbite 2.0開発にあたり、ワークフローと繰り返し作業の生産コストを削減する為に20人年の開発を費やし、ツール開発や最適化を行った
- スケーリングの改善:GPUモデルやハードのパフォーマンス、メモリ帯域、コンテンツのディテールとクオリティに至るまで、パフォーマンスの”崖”が存在しないスケーラビリティの実現を目指す
また、公開されている資料にはDX11シェーダーで実現したタイルベースのディファードレンダリング機能をPS3のSPU向けに移植する際の詳細や、ディファードシェーディングとMSAA併用の問題点への言及、PS3でのMLAAクオリティサンプルや、天空光ベースのアンビエントオクルージョンなど、かなりモダンな内容を盛り込んだ新エンジンのパワーが紹介されています。
さらに広大なマップでの戦闘や動的な破壊表現など様々なダイナミック要素が存在する中で、リアルタイムラジオシティを実現する為に、各ライティングパイプラインを分離させ、並列処理とプレ演算を併用し、軽いターゲットジオメトリを利用したライトマップの使用など、演算コストのトレードオフも視野に入れた現実的な構造で、広域のリアルタイムラジオシティを実現する手段についても詳しく言及されています。
テクニカルな内容が続きましたが、今回のプレゼンテーション資料からはDICEが現実的なコンソール展開とDX11フル対応の両方を視野に入れた開発を進めている事が見て取れ、ダイナミックに状況が変化する広い戦場が舞台となるBattlefield 3はFrostbite 2.0の力量を図るには持ってこいのタイトルとも言えそうです。Electronic Artsの今後を占うタイトルとエンジンになる事はもはや間違い無いBattlefield 3、一体どんなクオリティで登場する事になるのかGDCでのお披露目が今から楽しみです。
昨日遂にリリースを迎えたVisceralのシリーズ続編「Dead Space 2」、各海外メディアの評価も上々で注目が集まっている大作の1つです。その残酷な表現からか国内販売の目処が立っていないと思われた矢先、なんとPC版(※ 英語版)が発売当日から国内のEAショップで販売開始されるなど、今後の動向に期待が高まるサプライズも用意されていました。
そんな本作に描かれる恐怖の演出に大きな役割を果たしている”ライティング”にスポットを当てたデベロッパーズダイアリーが公開、光と影を効果的に用いた閉塞的で圧迫感の強いエリアと、印象的に視界が開ける開放感の高いエリアのコントラストが本作に類のない”怖さ”をもたらしている事がひしひしと感じられる興味深い映像となっています。
さらに昨晩には2009年にリリースされたDead Space: ExtractionのメインキャラクターGabeとLexineが登場するDLC「Dead Space 2: Severed」がアナウンス、Gabeを主人公にアイザックの物語と並行するストーリーが描かれる事が明らかになりました。
現在の所、Dead Space 2: Severedのリリーススケジュールや価格に関する情報は判明しておらず、対応プラットフォームはXbox 360とPS3に限られ、PC版のリリースは計画に含まれていない事が明らかになっています。
人間vsネクロモーフのユニークなマルチプレイや前作よりも更に磨きが掛かった残酷な表現、さらにハリウッドアクション的な派手なヒーロー演出も強化され、リプレイ性も高いとあって、海外のレビュー(※ VG247のレビュースコアまとめ)は軒並み高評価を与える内容になっており、好調なローンチを果たしたDead Space 2はビジネス的なセールスの動向やフランチャイズの展開などにもますます注目を集める存在となりそうです。
先ほどDavid Brabe氏のニュースでもお知らせしましたが、来月2月28日から3月4日に掛けて開催されるGDC 2011にて、泣く子も黙る歴々のスター開発者25人が揃う夢の様な企画”All-Star Classic Game Postmortem“(オールスターによるクラシックゲームの事後検証)の開催が明らかになりました。
この企画はGDCの25周年を記念して開催されるもので、参加する開発者にはパックマンの岩谷 徹氏を筆頭に、当サイトではお馴染みのロメロとロン・ギルバートから、ウィル・ライト氏、ピーター・モリニュー氏にジョーダン・メックナー氏まで、果てはアウターワールドを手掛け、現在はUbisoftで”From Dust”の開発に従事するエリック・シャイ氏まで!往年のゲームファンが卒倒しかねない強烈なラインアップとなっています。
今日はその中から注目の11パネルをご紹介します。
パックマンをデザインし生み出した岩谷 徹氏はスペースシューターやPongクローンで満たされていたアーケード産業を革新しました。パックマンのデビュー以降30年経った今も、何百万ものファン達がスピンオフやリメイクにより発展した迷路ゲームを楽しんでおり、デジタルダウンロードゲームや、スマートフォン、Googleのロゴまで様々な形でプレイされています。
このセッションで岩谷氏は、円をくさびでスライスしたキャラクターで世界で最も成功し、愛されるアーケードゲームをいかにして制作したか、その方法を共有します。
アウターワールド(原題:Out of This World)は1991年のリリース以降、1ダースを超えるプラットフォームでリリースされ、当時誰もが驚いたシネマティックなカットシーンと圧倒的な世界の描写は先進的なゲーマーや批評家から長年愛されるタイトルとして君臨しました。
本作の特殊なビジュアルスタイルや、ミニマルながらも効果的な音楽とサウンドエフェクトの利用、そして物語や感情を言葉を利用せずに伝える手腕はIcoの上田文人氏やMGSシリーズでお馴染みの小島監督まで、多くの著名な開発者達の想像力を捕らえました。
アウターワールドを生んだエリック・シャイ氏は革新的なゲーム開発とその忘れる事が出来ないシーンを構築する氏の開発プロセスを明らかにします。
近年ますますシネマティックに、そして現実感が強まるゲームですが、今でもよく見受けられる問題として”同じ形をした敵”や”同一人物にしか見えないNPC”、”あれ、さっきもここを通ったはず、ごくり……な景色”などが挙げられるのではないでしょうか。酷いタイトルになると同じ形の敵が、同じ方向を向いて、1フレームもずれない息のあったモーションで登場する事なんかも見受けられます。
前置きが長くなりましたが、EpicとPeople Can Flyが開発を進めているおバカ(なだけでは決して無い)なシュータータイトル「Bulletstorm」では毎回登場する雑魚敵が非常にバリエーション豊かでそんな疑問を感じさせない素敵なクオリティになっていました。
そんなBulletstormの公式Blogにて本作の雑魚敵がどのようにバリエーション豊かに生成されているかを解説した記事が掲載、過去のゲームに登場する前述の様な同じ見た目の奴らが実は全て一卵性双生児で、同じ衣料品店で買い物をした1つの巨大なファミリーなんだなどと軽いジャブを放った上で、やはりこの原因がメモリ容量に起因する物である事を明らかにし、これをどのように解決していったかが語られています。
とりあえずメモリ周りなどの難しい話は置いておいて、Bulletstormでは”Skull”と名付けられた素体を元に、体型やサイズを調整したり、頭髪や肌の色やトーン、ライダースーツを着たモヒカン達が闊歩する様なディストピア感を出すためのフェイスペイントやタトゥーなどを加える事で、さらにギャング感を増すためのリストブレードやショルダーパッド、アーマー、鼻や耳のピアスなどで仕上げられた無数のキャラクターを利用する事で前述の問題を解決しています。
このカスタマイズやバリエーションの様子は以下の映像で確認いただけますが、スキルショットの関係で尻のアーマーだけ別パーツ扱いになっているのが、何というかほんとにバカなんじゃねえ?(褒めています)とツッコミを入れざるを得ない素敵な素体となっています。なんという不憫なSkull君……。
Epicの確かな技術を利用して全力でバカな事を実現するのが素晴らしく格好良いBulletstorm、リリースは北米2月22日、ヨーロッパでは2月25日、対応プラットフォームはPCとPS3、Xbox 360となっています。
Bethesda内製の新エンジンをひっさげて登場する事が明らかになっていた「The Elder Scrolls V: Skyrim」、これまで登場した幾つかのイメージからは、そのパワーの一部が垣間見られる物が登場していましたが、遂に新エンジンに関する内容がGame Informerの特集記事にて明らかにされました。
なお前作”The Elder Scrolls IV: Oblivion”ではメインのエンジンであるGamebryoに加え、物理演算にHavokを採用、樹木生成にSpeedTreeを利用し、シリーズで初めてコンソールに対応、HDRライティングと印象的なオープンワールドと共に、人工知能をベースにしたNPCがあたかも意志決定能力を持ったかの様に感じられる革新的なRadiant AI技術を実装し、まさに生きたTamrielをゲームの中に再現する偉業を成し遂げました。
その後、これらの技術がFalloutシリーズでさらなる開花を迎える事はゲームファンの記憶に新しい事と思いますが、The Elder Scrolls V: Skyrimではこれら過去の技術をはるかに超える表現を可能にする技術的なツールを新エンジンに集約させた様です。
CES 2011のIntelプレスカンファレンスにて、Razerが開発を行っているPC用モーションコントローラー”Razer Hydra”を利用した「Portal 2」のプレイデモが行われた事を先日お知らせしましたが、新たに製品版の”Razer Hydra”に専用のレベルを収めたHydraバージョンの”Portal 2″がバンドルされる事が明らかになりました。
まだValveから正式なアナウンスが行われていない事から専用版の要素は不明ながら、デモンストレーションで公開された専用レベルの中で見られた幾つかの要素は既存のコントロール方法で違和感無く実現するには難しい物に見え、オブジェクトの拡大縮小などの機能はどうやらHydraバージョン専用の要素となる模様です。
なお、”Razer Hydra”は来年早期から4月頃のリリースが目標とされており、価格は100ドル前後をターゲットにしている事が明らかにされています。
本日CES会場で行われたMicrosoftのカンファレンスにて同社のSteven Sinofsky氏がテーブルトップPCの新バージョン「Surface 2.0」のデモンストレーションを行いました。これまでdoope!ではSurface用Dungeons & Dragonsアプリの”SurfaceScapes“(参考リンク:SurfaceScapesその2)やロボットコントロールのデモンストレーションなどでご紹介しましたが、新バージョンの”Surface 2.0″では機能面のみならずテーブルトップPCとしての概念から大きな進化が果たされた驚きのデバイスとなった事が明らかになっています。
これまでテーブルの中にハードウェアとモニタが収められていたSurfaceでしたが、新しいSurface 2.0ではこれまでで最も大きなゴリラグラスとSamsungが開発を手掛けたモニタ”SUR40″を利用する事で非常に薄いデバイスへと形を大きく変容させ、壁に掛け壁面デバイスとして利用するなど、より柔軟な設置が可能なハードウェアとなっています。
また、モニタデバイス自体がカメラの様な機能を果たす”PixelSense”技術を搭載、モニタのピクセルに搭載された赤外線センサーでモニタに接触する物体をスキャンする事で、正確なマルチタッチコントロールを実現するだけでなく、モニタに置いた書類や壁面にかざした書類をスキャンし、Surface 2.0に特定の処理を行わせる事が可能になっています。この機能は今回のデモンストレーションでも行われ、書類に記された本文が正確に解読された事が併記されています。
なお、Surface 2.0はAMDのマルチコアとGPUによって動作しているとの事で、製造はMicrosoftと提携したSamsungが行うとの事。
また、Sinofsky氏はSurface 2.0を得る最初の顧客がロイヤル・バンク・オブ・カナダになる予定である事を明らかにしており、セールスについて十分なポテンシャルを得る為、Surface 2.0は現行モデル(※ 12,500ドル~)よりも安価なデバイスになる予定である事が明かされています。
リリーススケジュールについては言明されていませんが、今後Surface 2.0を利用した更なる技術デモの登場も予想され、今からどのようなイノベーションが実現されるのか、とても楽しみです。
ここまでゲーム技術と愉快ネタをまとめた年末企画、本日はアニメーションや音楽ネタなどを含む映像作品の特集をお届けします。今年もいよいよあと二日、今日のネタはちょっとした休憩に適したゲーム絡みの物から全く関係無いエクストリームな物まで各種取りそろえてありますので、お掃除や年末行事の一休みにどうぞ!
こちらはアートとデザイン、音楽、プログラムを融合させた作品を多く手掛けるRostlaubスタジオのアニメーション作品「Ana Somnia」(※タイトルのリンクから作品サイトへリンクします)です。
本作品は簡単な仕掛けと共に始まる少女の夢を想像力豊かなモチーフと圧倒的な量のアニメーションで構成した作品で、恐ろしく繊細で緻密に見えるアニメーションは多くのパーツを用いたスクリプト制御によって無数のバリエーションを生み出され、見る度に全く違う世界を体験する事が可能。いつ果てるとも知れない”悪い夢”感が素晴らしい作品となっています。
数多くリリースされたビッグタイトルが素晴らしく豊作だった今年もいよいよ終わりを迎え、いよいよ新しい年を迎える事となります。ゲームニュースから技術ネタ、面白ネタまで色々とお伝えしてきた今年のdoope!ですが、今年も去年に引き続き一年を振り返る特集をスタート!まずは近い将来もう実現が間近に迫っているゲーム関連の技術ネタをご紹介します。
今年は遂にXbox 360とPS3がモーションコントローラのローンチを果たし、3D立体視対応も本格化、さらに加速した感の強いゲーム周辺技術はこのままどこまでいってしまうのか、ご紹介する記事はいずれも今後の動向を示唆する非常に興味深い内容となっています。なお、各見出しからは該当記事へとリンクを設定していますので、内容が気になった方は元記事でより詳しい内容がご覧頂けます。
Left 4 DeadやPortal、新作が待たれるHalf Lifeシリーズなど数多くの大作を手掛けながら、デジタルディストリビューションの覇者であるSteamを運用し、以前にはゲーマーの心拍数や発汗量等の生態測定技術を元にしたゲーム技術に関する内部研究などが進められている事が報じられていたValveですが、新たに眼球の動きによりゲームをコントロールする技術を研究している事が明らかになりました。
これはValveの広報を務めるMike Ambinder氏がGamasutraが掲載したゲームのアクセシビリティに纏わる記事の中で語った物で、体に障害を持つゲーマーへの経験を改善する様々な研究の中の1つである事が氏から語られています。同様の研究としてHalf-Life 2: Episode 3にて手話の利用が検討されていた事などが話題になりました。
まず、Ambinder氏はValveのタイトルに実装されている、字幕やサブタイトル、色盲用モード、シングルプレイゲームのポーズ機能、よりイージーな難易度レベル、操作キーやボタンの再マップ機能などのほとんどが、体に障害を持つプレイヤーのゲーム経験を改善する目的で考えられた物から生じた物である事を明かしています。
こういった経緯から現在はコントロールの代替技術に関する研究が常に続けられており、また存在しないようなゲームコントロール方法への先行的なアプローチを見つける事を目的に様々な操作方法が模索されているとの事。
Ambinder氏はこの中でも特に力を入れている研究がアイトラッキングによるゲームのコントロールである事を明かし、視線の動きをマウスカーソルのプロキシ役とさせる事をはじめ、マウスやキーボードの一切を必要としないゲームプレイも視野に入れた研究を進めていると語っています。
相変わらず意欲的なアプローチと取り組みを見せるValveですが、やはりValveのクオリティは秀逸なゲームデザインだけでは無く、各種タイトルのコメンタリ等でも見られる通りプレイヤーである”人間”に対する飽くなき興味が裏打ちをしている物だと感じられる印象的なニュースでした。
3月のリリースがいよいよ現実的に見えてきたCrytekのシリーズ続編「Crysis 2」、CryENGINE 3によるリッチな映像表現が大きな注目を集める今作ですが、本日ニカラグアのゲーム情報サイト”Nicagamerz“にてPC版を利用した3k越えの超高解像度イメージが公開、その凄まじい表現力とハイクオリティさに驚く他ないスクリーンショットとなっています。
スクリーンショットは”3809px×2021px”と”1920px×1080px”、”1280px×679px”の3種類がよういされており、下記に掲載したイメージをクリックする事で大きなイメージを開く事が出来ます。本作が気になる方やそろそろPCの新調を考えている方は超高解像度のCrysis 2の威力をその目で確認してみては如何でしょうか。
Update:12月20日20:50
高解像度のスクリーンショットに加え、マルチプレイ用マップとなる”Pier 17″と”Ambush”の高解像度なマップ概要イメージと6点のコンセプトアートがCrysis HQにて公開されていたので、追加しました。
マップのオーバービューについてはリリース時にも大きく役に立ちそうな内容となっていますので、マルチプレイを楽しみにしているプレイヤーの予習にピッタリではないでしょうか。
2011年2月28日から3月4日までサンフランシスコのMosconeセンターで開催される「GDC 2011」の会場で行われるAI開発に関するパネルイベント”AIサミット”の詳細が公式サイトにて発表されました。
今年のAIサミットでは、”成功を収めた商用タイトルに見られた問題とキーアーキテクチャを探る”事が掲げられており、アドバイザーにはNintendo of AmericaのSteve Rabin氏とDave Mark氏も参加しています。
今回アナウンスされたのは5つのパネルで、以下の様な内容となっています。
- AI Unplugged: How Experienced Devs Think Through AI
経験を積んだデベロッパ達がAIをどの様にデザインし、問題の追跡をどの様に行っているか等AIに対する開発のプロセスをプレゼンテーション。スピーカーにはBlizzardのBrian Schwab氏やDouble FineのChris Jurney氏、Rockstarのリードを務めるBrett Laming氏が登壇。- People in Your Pocket: High-Quality AI on Mobile Devices
ソーシャルゲームやモバイルタイトルを手掛けるngmocoの Andrew Sternが登壇、タイトなモバイルデバイスの制限下におけるAIキャラクターの開発を解説。- AI Pr0n: Maximum Exposure of Your Debug Info!
BlizzardのBrian Schwab氏と38 StudiosのMichael Dawe氏、EAでSims開発に携わるRez Graham氏らがそれぞれのデバッグ手法を明かし、異なるメソッドのAIデバッグについて議論。- Flirting with the Dark Side: Scripting and AI
リッチで動的なAIと静的でフラジャイルなスクリプティングの間違った二分化についてAI開発のダークサイドを議論。- Lay of the Land: Smarter AI Through Influence Maps
マップの影響を元に環境的な思考を持つ賢いAIを生む3種の見解。
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