昨晩、技術的なグラフィックス検証の数々でお馴染みDigital Foundryが2020年のベストゲームグラフィックス作品を発表する特集映像を公開し、見事PC版「サイバーパンク2077」が今年の首位を獲得したことが明らかになりました。
今年は、「Minecraft RTX」や「The Last of Us Part II」、「Half Life Alyx」、「Microsoft Flight Simulator」など、様々な技術的革新をもたらした9本のタイトルが選出されており、PC版“サイバーパンク2077”はコンソール版の問題を踏まえた上で、詳細なディテールや高品質なリアルタイムレイトレーシング、圧倒的な都市の作り込み、芸術性の高さなど、ビジュアルの総合的な完成度が首位を獲得した要因となっています。
“Minecraft RTX”の高品質なパストレースをはじめ、2Dレイヤーと3Dオブジェクトを併用し高品質/高フレームレートを実現した“Ori and the Will of the Wisps”、メガテクスチャから脱却し鋼のように堅牢なパフォーマンスを手にした“DOOM Eternal”、“The Last of Us Part II”の革新的なキャラクターアニメーションシステム、インタラクションを次のレベルに引き上げた“Half Life Alyx”、地球全体を高度に再現するゲーマーの夢を現実のものとした“Microsoft Flight Simulator”といった選出作品に加え、“Dreams”や“Ghost of Tsushima”、“Call of Duty: Black Ops Cold War”といった選外佳作の紹介を含む興味深い映像は以下からご確認ください。
先日、イギリスを対象とする第3弾ワールドアップデートの話題をご紹介した人気シリーズ最新作「Microsoft Flight Simulator」ですが、新たにビデオゲームのドキュメンタリーを専門に手掛けるNoclipが本作の開発に焦点を当てる本格的な長編ドキュメンタリー「How Microsoft Flight Simulator Recreated Our Entire Planet」を公開。本作の革新的な技術とアプローチに焦点を当てる必見の映像となっています。
Windowsよりも古い歴史を持つMicrosoft最古のゲームIPの1つであるシリーズの出自をはじめ、優れた技術力を持つ仏Asoboの歴史、DVD170万枚分に相当する2.5ペタバイトもの航空/衛星写真データの低遅延ストリーミング、雲の検出/除去や色の切れ目に対応する画像・色調補正、フォトグラメトリーを用いない機械学習による樹木の再現、Blacksharkの協力を得て実現した“屋根”の写真だけで建築物を3D化するアルゴリズム、手作りで再現した空港や世界の名所、想像を絶する規模のQAテストを実現するための統計学的な手法、気象データの動的な統合、空気の密度や湿度、大気汚染まで考慮した非常に複雑な大気シミュレーションとフォトリアルなライティングの実現など、驚くようなアプローチと機械学習の徹底的な活用によって誕生した“Microsoft Flight Simulator”の技術的な背景が確認できる最新映像配下からご確認ください。
Naughty DogのリードプログラマJason Gregory氏がビデオゲームエンジンやソフトウェアエンジニアリングについて解説する専門書として、2010年に初版が発売された名著“Game Engine Architecture”ですが、本日ボーンデジタルが国内向けに本書の改訂版「ゲームエンジンアーキテクチャ 第3版」を正式にアナウンスし、2020年12月中旬の発売を予定していることが明らかになりました。(※ 国内Amazonの予約受付も開始)
“ゲームエンジンアーキテクチャ 第3版”は、2018年8月に海外で発売された“Game Engine Architecture Third Edition”を国内向けに翻訳したもので、新たに“The Last of Us Remastered”や“Uncharted 4: A Thief’s End”、“Uncharted: The Lost Legacy”の開発に関する洞察に加え、メモリキャッシュやコンパイラの最適化、C++言語標準化、ハードウェアの並列および並行プログラミング等に関する新たな章が追加されているとのこと。
目次や商品情報を含む最新のリリース情報は以下からご確認ください。
先日ご紹介した“BAFTA Games Awards 2020”のノミネーションにて、GOTYを含む最多11部門ノミネートを果たしたRemedy Entertainmentの新たな傑作「Control」ですが、昨年末のExpeditionsに続く“The Foundation”DLCの続報が待たれるなか、RemedyのコミュニケーションディレクターThomas Puha氏がDLCとアップデートの配信時期を報告し、3月中に次期アップデートと“The Foundation”のリリースを予定していることが明らかになりました。
また、反応型の環境構築と動的な破壊表現を軸とする本作とNorthlightエンジンの素晴らしいリアルタイムビジュアルエフェクトに焦点を当てる開発映像も登場。Houdiniを利用した予め解体済みの破壊用アセットやPhysxを利用したマテリアルの物理的に正確な各種要素生成、ヒスに顕著な2.5Dエフェクトとリアルタイムの流体シミュレーション、多重露光スタイルで実写映像素材を重ねるリアルタイムエフェクト、ブルータリズム様式のオールデスト・ハウスが再帰的なデザインで変形するシステム、高品質なポスプロエフェクト、事前演算と動的プロップを併用する壮大な演出など、Remedyの優れた技術とアプローチが確認できるファン必見の映像となっています。
ドラマの公開と成功に伴い、ビデオゲームや原作小説まで世界的な盛り上がりを見せているお馴染み“ウィッチャー”シリーズですが、新たにDigital Foundryが2011年5月に発売されたCD PROJEKT REDの傑作「The Witcher 2: Assassins of Kings」に焦点を当て、当時最先端だった技術を振り返る非常に興味深い解説映像を公開しました。
2011年当時、PCをリードプラットフォームとする非常にリスクの高いリッチな作り込みをはじめ、PS3/Xbox 360世代の限界を超えたジオメトリとテクスチャによる高品質なアセットの数々、ディファードレンダリングをフルに活用した美しいリアルタイムライティング、屋内環境に手動でポイントライトを設置しグローバルイルミネーションの反射を擬似的に再現するテクニック、高品質なSSAOの採用、屋外環境における動的な時間経過と天候の変化、そして大変なパフォーマンスが必要となるUbersampling(内部で2×2解像度でレンダリングするスーパーサンプリング)や驚くほど高品質で高コストなシネマティックDoFなど、DX9時代の限界を超えて新しい世代のビジュアルを提示した“The Witcher 2: Assassins of Kings”の技術的なハイライトは以下からご確認ください。
Vulkan APIを利用したパストレーサーと革新的なデノイズで現実的なパフォーマンスのリアルタイムレイトレーシングを実現したChristoph Schied氏の“Q2VKPT”を包括的に拡張する新作として、今年6月にリリースを果たしたNVIDIAの「Quake II RTX」ですが、今月26日に本作のリアルタイムレイトレーシング表現をさらに大きく改善するv1.2アップデートが配信され、新たにDigital Foundryが最新バージョンの驚くべき進化とパフォーマンスに焦点を当てる16分強の本格的な解説映像を公開しました。
“Quake II RTX”のv1.2は、物理ベースレンダリング用に最適化された400種を超えるテクスチャの改善をはじめ(特に金属表現が大きく改善された)、水中のゴッドレイ表現、合わせ鏡のような反射の反射設定(パス数も設定可能)、ゲーム内に登場するセキュリティモニタやディスプレイのピクチャーインピクチャー対応、体積や厚みを考慮したガラスのレンダリング改善、動的解像度スケーリングによるパフォーマンス改善オプション、テクスチャのLoD改善といった拡張を特色としています。
先日、放送されたX019イベントのInside Xboxにて本格的なゲームプレイトレーラーがお披露目され、2ペタバイト(2,048テラバイト)を超える地球全土の3DデータをAzure経由で読み込む常軌を逸したビジュアルが話題となった14年ぶりのシリーズ最新作「Microsoft Flight Simulator」ですが、新たに本作の開発を手掛けるフランスのAsobo Studioが第4弾の解説映像を公開。前述の地球環境と同じく驚くほど精巧に作り込まれたコックピットに焦点を当てる必見のエピソードとなっています。
AsoboのリードソフトウェアエンジニアMartial Bossard氏によると、“Microsoft Flight Simulator”のコックピットは、全ての機器やメーター、照明システムを含む電気系統、近年の機体に多く採用されているタッチスクリーンが実際に動作するようシミュレートされているほか、キャリブレーションや割り当てに外部ツールを必要としない周辺機器向けの完全なキャリブレーション/入力ツールセットの統合、高品質なスクリーンスペースアンビエントオクルージョンや放射輝度、スクリーンスペース反射、カスケードシャドウ、4K品質のPBRマテリアル等によるフォトリアルなコックピットのレンダリング、正確な太陽の位置と気象システムによる天候条件の反映(※ 本作の昼夜サイクルは単純な24時間の遷移ではなく、1年間の公転を正確に反映している)、パイロットの頭の動きをシミュレートするダイナミックカメラシステムといった要素を特色としており、映像にはAsoboがスタジオに用意したDR400の本格的なレプリカコックピットも確認できます。
人気シリーズ最新作“Battlefield V”にて、RTX技術を利用したPC向けのリアルタイムレイトレーシングに対応したEAとDICEの内製エンジン「Frostbite」ですが、新たにEAが“Frostbite”を利用した次世代ヘアレンダリング技術の興味深いモンタージュ映像を公開し話題となっています。
映画やプリレンダ品質に迫るビジュアルと物理表現、ライティングに加え、メラニン色素の濃度による髪色の動的な変化、ヘアマニキュアのような表現を可能にするRGBの変化、髪ボリュームの動的な維持など、ビデオゲームへの採用に期待が掛かる最新映像は以下からご確認ください。
先月中旬、Pascal世代のリアルタイムレイトレーシング対応がアナウンスされたGeForce GPUですが、本日Nvidiaが“Anno 1800”のオープンベータと前述のGeForce GPU向けDXRレイトレーシングサポートを導入するGeForce Game Ready 425.31 WHQLドライバがGeForce Experience経由で配信され、遂にPascal世代でリアルタイムレイトレーシング機能が利用可能となりました。
また、新ドライバのリリースに伴い、昨年お披露目されたILMxLABとEpic Games、NVIDIAによる「スター・ウォーズ」のRTX技術デモ“Reflections”に加え、期待作「Atomic Heart」のRTX技術デモ、さらに中国の人気MMO「Justice」のRTX技術デモがダウンロード可能となっています。
本日、NVIDIAが“GDC 2019”の基調講演を実施し、Battlefield VやMetro Exodusでお馴染みのリアルレイトレーシング技術“RTX”に関する最新情報や新たなデモ映像をお披露目。予てから公開が続いている技術デモ「Project Sol」の第3弾映像やRemedy Entertainmentが開発を進めている期待作「Control」の美しいデモンストレーション映像が登場。さらに、今年1月にご紹介したChristoph Schiedさんの“Quake 2”用リアルタイムパストレーシング技術“Q2VKPT”のアップグレード版となる新プロジェクト「Quake II RTX」のイメージが公開されました。
また、現在RTコアを搭載したTuring世代のカード(2000シリーズ)のみ利用可能だったリアルタイムレイトレーシングのPascal対応もアナウンスされ、4月にリリースされる最新ドライバによって“GeForce GTX 1060 6GB”以上のGPUでリアルタイムレイトレーシングが利用可能になることが判明しています。
Pascal世代のリアルタイムレイトレーシング対応は、シェーダーコアを利用するもので、Microsoft DXRとVulkan APIを利用した全てのゲームをサポートするほか、RTコア搭載カードについては、Pascal世代に比べて2~3倍高速な優れたレイトレーシング経験が得られるとのこと。
本日、Unityが“Adam”や“Book of the Dead”といった素晴らしい作品を手掛けた内部デモチームによる最新プロジェクト「The Heretic」をアナウンスし、4分強の素晴らしい短編映像を公開しました。
今回の映像は、最新ビルドのUnity 2019.1とHDRP(High-Definition Render Pipeline)機能をフルに活用し、市販のデスクトップPCで1440p/30fps動作するリアルタイムデモを撮影したもので、非常に高品質なポストプロセスエフェクトやライティング、3Dスキャンを併用したフォトリアルなデジタルヒューマンが確認できます。
初代エイブ・ア・ゴーゴーのリメイク“Oddworld: New ‘n’ Tasty”の続編、そして“Abe’s Exoddus”(エイブ’99)を現代向けに描き直す新作として、2016年3月にアナウンスされたOddworld Inhabitantsの人気シリーズ最新作「Oddworld: Soulstorm」ですが、本日迎えたGDC 2019の開催に併せてOddworld Inhabitantsが本作初のシネマティックトレーラーを公開。ラプチャーファームの脱出に成功したエイブ達を描いた興味深い映像が登場しました。
Soulstorm Brewをくべながら列車で逃亡するAlfとToby、ラプチャーファームの追っ手を描いた最新映像に加え、マドカンのシャーマンを用いてレンダリング手法の違いを紹介する比較映像、トレーラーのVFXメイキング映像は以下からご確認ください。
2017年8月にGPUベースのパストレーサー“Raylgun”を利用した「Quake 2」のプレイ映像をご紹介しましたが、NVIDIAのRTXとTuringコアを用いたリアルタイムレイトレーシング技術が遂に現実のものとなり、“Battlefield V”や“Atomic Heart”、“Metro Exodus”といった対応タイトルの登場が注目を集めるなか、新たにRTX技術でリアルタイムのパストレーシングを実現した「Quake 2」のプレイ映像が登場し、その驚くべきクオリティが話題となっています。
これは、Vulkan APIを利用したパストレーサーをRTX 2080 Tiのハードウェアアクセラレーションで動作させ、Q2Proのクライアントに統合したChristoph Schied氏の“Q2VKPT”と呼ばれるプロジェクトのプレイ映像で、事前演算の情報を活用する高品質なノイズ除去フィルタやレイ予測のクラスタ化による演算コスト減を特色としており、アーティファクトが全く生じない驚くほど自然なビジュアルかつ非常に軽快(RTX 2080 Tiで2560×1440/60fps)な動作を実現しています。
先日、任天堂がNintendo Switch向けにストリーミングとクラウド技術を利用した日本語版「アサシン クリード オデッセイ – CLOUD VERSION」をアナウンスし大きな話題となりましたが(海外は未発表)、新たにGoogleがストリーミング技術の限界に挑戦すると銘打った“Project Stream”をアナウンスし、なんとブラウザでプレイ可能な「Assassin’s Creed Odyssey」を用意し、10月5日に小規模な技術テストを開始することが明らかになりました。
また、発表に併せて“Project Stream”経由で1080p/60fps動作する“Assassin’s Creed Odyssey”の興味深いゲームプレイ映像が登場しています。
モスクワのインディーデベロッパ“Mundfish”が開発を手掛けるPS4とXbox One、PC向けの新作として、昨年7月にアナウンスされ、ソ連時代特有の建築様式やアヴァンギャルドなデザインを濃密に煮詰めた独創的すぎるビジュアルスタイルが話題となっているアドベンチャーFPS「Atomic Heart」ですが、新たにNVIDIAがRTXに対応する本作の解説入りリアルレイトレーシングデモ映像を公開しました。
現実に限りなく近いソフトシャドウやオクルージョン、様々な物体表面の鏡面反射など、リアルレイトレーシングの効果がRTXの有無ではっきりと確認できる最新映像は以下からご確認下さい。
先日、バンクーバーで開催された“SIGGRAPH 2018”のNVIDIAプレスカンファレンスにて、Turingコアを採用したリアルタイムレイトレーシングGPU“Quadro RTX 6000”が発表され話題となりましたが、発表に併せてNVIDIAが“Quadro RTX 6000”とUE4を利用し動作するリアルタイムレイトレーシングデモ「Project Sol」の映像を公開。何れ訪れるであろうビデオゲームの未来を予見させる非常に興味深いビジュアルが確認できます。
2015年の“The Blacksmith”、そして昨年ニール・ブロムカンプ監督とOats Studiosによる続編が公開された2016年の“ADAM”を生んだ“Unity”デモチームの新プロジェクトとしてアナウンスされ、今年3月に圧倒的なティザー映像が登場した「Book of the Dead」ですが、新たにUnityが“Book of the Dead”の全アセットを収録した“Unity 2018”(2018.2b9以上)向けの無料プロジェクト「Book of The Dead: Environment」をリリース。Quixelの高品質なアセットやフォトグラメトリーをフルに活用した圧倒的な森が利用可能となりました。(※ 実行にはプロジェクトをコンパイルし実行ファイルを作成する必要あり)
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